中古車目利き講座 ホンダ ストリーム

上質車両を見極める 中古車目利き講座
ストリーム
参考車両 : ストリーム 1.7 アブソルート ナビエディション 初度登録2006年4月
HONDA
STREAM 
CBA-RN1
ホンダ ストリーム
外観だけでなく、インテリアも、シートや内張り、フロアマットなど、2列目や3列目シートまわりの細部までチェックしよう。傷や汚れ、臭いなどから車両がどのように使われていたかを推察してみることも、車両の状態を知る鍵になる。また、走行に関わる部分については、点検整備記録を確かめよう。最後の(最新の)記載が現状を表しているが、それ以前の時期と走行距離を把握することも大切だ。
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●参考車両と同時期の仕様グレード設定
グレード 型式 シフト 駆動
・1.7 (1668cc)      
S CBA-RN1 4AT FF
S ABA-RN2 4AT 4WD
S Sパッケージ ABA-RN2 4AT 4WD
Absolute CBA-RN1 4AT FF
・2.0 (1998cc)      
S CBA-RN3 5AT(S-Matic) FF
S ABA-RN4 4AT(S-Matic) 4WD
S Sパッケージ ABA-RN4 4AT(S-Matic) 4WD
Absolute CBA-RN5 CVT FF
●2000年10月から販売されている、5ドア7人乗りの5ナンバーサイズミニバン。参考車両は、2006年1月に一部改良、仕様変更されたモデルに該当し、オプションのリアカメラ付HDDナビゲーションシステムを装備している。
 エンジンは、1.7リッター(VTEC)と2.0リッター(DOHC i-VTEC)。2.0は、FF用と4WD用があり、「Absolute(アブソルート)」にはDOHC i-VTEC Iを搭載するなど、駆動方式などによって仕様が若干異なる。駆動方式は、4WDとFF。トランスミッションは、1.7は4速AT、2.0にはマニュアル感覚のSマチック(5速AT/4速AT)とマニュアルモード付CVT(無段変速機)がある。
 グレードは、「S」を基本に、外装にエアロフォルムバンパーを装着し、ブラックインテリアや革巻ステアリングホイール&シフトノブ、シルバー調センターパネル&ドアグリップパネルなどを装着した「Sパッケージ」が設定されている。「Absolute」は、スポーツ性能を高めた仕様で、専用高剛性ボディに専用サスペンションなどが組み込まれて、前後エアロバンパーやフロントグリル、ダークグレーメタリックアルミホイールなどによって外観もスポーティ。インテリアも、Sパッケージに加えてイモビライザーなどといった高級装備が標準になっている。
全体の様子を見る
 車両から少し離れて、外板パネルの隙間(立て付け)、車体表面の状態(塗装や歪み)など、外観各部に異常はないか、チェックしよう。車両の傾きなどにも注意。
 前部はバンパー/フロントグリル/ボンネットの横線、後部も同様にバンパー/テールゲートが平行になっているかがポイントだ。また、ヘッドライトやリア(コンビネーション)ランプのずれや交換修理もヒントになる。
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ストリーム 表面をしっかり観察する
 やや斜めから、プレスラインの流れに乱れはないか、探ってみよう。
 さらに、見る角度を変えながら、車体表面の状態を念入りに観察しよう。パネルにしわやうねりがあるのは、衝撃を受けたか、板金修理跡と判断するのが妥当だ。また、塗装の艶が違っていたり、肌荒れ状態になっている部分があれば、補修や板金修理の跡だと考えられる。
隙間と色をチェック
 バンパーとフェンダーの隙間が狂っている場合は、軽度の衝撃や押された程度でずれたか、修理や交換によるものなのか、バンパーの裏や奥、さらに周辺に修理跡がないかも確かめよう。
 前部では、フェンダー、ドア、ピラー(フロントガラス左右にある柱)、そしてボンネットなどが隣合わせになっている。
 それぞれの隙間を見て、幅が均等になっていなければ、ダメージを受けていたり、修理している可能性が高い。
 また、外板の隙間を境に隣り合うパネルの塗装の色調を比べてみよう。色合いが違っていれば、補修あるいは板金や交換修理していることも考えられる。
ストリーム ストリーム
ストリーム 整備状態を点検する
 ゴムホースやベルトの劣化など、消耗部品を中心にエンジンと周辺の部品をチェック。
 できれば、点検整備記録とつき合わせて、冷却水やオイルの量および汚れ、ブレーキ、パワーステアリング、ウォシャーなどの液量なども点検したい。
 オイルのにじみや汚れなど、オイル漏れの症状にも注意しよう。
鉄板部の状態を探る
 前部に大きなダメージを受けると、機能面に重大な不具合を生じさせる。各部の鉄板に異常や修理跡がないか、探ってみよう。
 部品やネジなどに塗装の飛沫が付いている場合は、周辺に修理の跡がないか、調べよう。
 ストラットタワー部は、マウントラバーが新しい場合は、足まわりに損傷の疑いがある。
内側も調べてみる
 表面の傷や凹みをチェックする以外に、内側に修理跡などがないかも確かめよう。
 損傷を受けると、交換することも少なくない。固定しているヒンジ(支え金具)のネジに脱着した形跡がないかもチェック。
 ボンネットを交換している疑いがあれば、隣接する部分をはじめ、エンジンルーム内の状態まで詳しく調べる必要がある。
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ストリーム 車体前部のチェックポイント
 エンジンルームのいちばん前で車体の左右に繋がっているラジエターサポートと呼ぶ鉄板を観察してみよう。
 事故などで車体前部をぶつけると、修正あるいは交換する確率が高い。歪みや修理した痕跡がないか、あるいはネジをを脱着している様子はないか、フェンダーやライトの周辺も含めてチェックしよう。
ダメージを推察
 フェンダーを固定しているネジをチェックしよう。脱着した形跡があれば、フェンダーを修理したり交換している可能性がある。
 補修や修理などで手を加えても、きれいに直していれば事故車(修復歴車)の扱いにはならないが、フェンダーに異常がなければ大きなダメージは受けていないと判断できる。
 ストリームは、ステー(支え金具)を介してフェンダーを固定している。ステーに曲がりや歪みがないかも、確かめよう。
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ストリーム ストリーム ネジを回した理由が問題
 車体側面のドア部分に大きな損傷を受けると、ドア自体を交換してしまうことも多い。交換する際は、ドアを支えている金具(ヒンジ)の固定ネジを脱着するので、ネジの状態をチェック。前後左右のドアヒンジを見比べると、異常を確かめやすい。
 ただし、新車組み立て時やドアの立て付け調整などでネジを回すことがある。ネジを脱着した痕跡があっても、必ずしもドアを交換しているとはいえない。
修理の有無を探ってみる
 リアフェンダーまわりをチェックする時には、リアドアを開けて、開口部の様子も観察してみよう。
 マスキングの跡があれば、傷の補修あるいは板金修理などで塗装している証拠と思って間違いない。車体の左右同じ場所を見比べると、判断しやすい。
 タイヤハウス部に修理跡はないかもチェック。内側に外装塗装の飛沫が付着している場合は、周辺を詳しく調べてみよう。
ストリーム
ストリーム 車体後部修理のヒント
 フューエルリッド(給油口の蓋)を開けて、内部にマスキングの跡がないか、チェック。
 フューエルリッドは、リアフェンダーを板金修理するために外すことがある。取り付け状態も点検しよう。交換していれば、塗装表面の艶が周囲と違って見えることがある。いずれにしても、フューエルリッドに異常があれば、リアフェンダー周辺を修理していることが疑える。
動きから推察する
 テールゲートを開閉して、軽く力を加えるだけでスムーズに動くかどうか、確かめよう。
 途中で止めてみて、ずり落ちてしまうようなら、支えているアームのダンパーがへたっている。
 また、しっかり閉まらない場合は、テールゲートがずれているか、車体後部全体が歪んでいることも考えられる。
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ストリーム 固定部と周辺をチェック
 後部に大きなダメージを受けると、テールゲートを交換することもある。固定しているヒンジのネジをチェック。
 ヒンジに接している鉄板部に歪みなどがないかにも注意して周辺も探ってみよう。
溶接部分を観察する
 テールゲートの立て付けを見て、右または左だけ、あるいは部分的に隙間に異常があれば、フェンダーやピラー部(ウインドウの柱部分)などを修理している。
 テールゲートを開けて、開口部を見ると、左右両側共に鉄板が横から回り込んで溶接されている。溶接やシーラー、塗装の状態などを念入りに観察しよう。
 後部から強い衝撃を受けると他の部分にまで波及することがある。修理箇所を見つけた場合は、フェンダー、ピラー、ルーフなど、関連する部分も詳しく調べる必要がある。
ストリーム ストリーム
ストリーム 床下を覗いてみる
 鉄板部の部分的な変形や凹み、支え金具類に歪みなどがないか、見てみよう。マフラーなどの部品類に傷や凹み、交換した形跡がないかどうかも探ってみよう。
 外観はきれいに修理しても、走行に影響がない見えない部分は手を付けていない(補修や部品交換といった修理をしない)ことがあるので、意外なところにダメージを受けているのを発見することがある。
裏や奥の状態も探る
 リアバンパーは、裏側を覗くと、ステー(支え金具)を介してフレームに固定されているのが見える。ステーに歪みや曲がり、交換した様子がないか、チェック。
 さらに奥を見ると、メンバー(横に渡してある鉄板)がある。修理跡など、異常はないか、見てみよう。歪みなどがあれば、各所にある丸い穴がいびつになっていることがあるので、目安になる。
ストリーム
ストリーム エンジンの調子を点検
 エンジンをかけてみよう。異音が聞こえたり、大きな振動が出ているようなら、トラブルを抱えている可能性がある。
 実際に走ってみるのが望ましいが、エンジンが暖まってからアクセルペダルを軽く煽ってみて、スムーズに回転が上下するかどうかも試してみよう。
 ストリームのエンジン音は滑らかなので、耳障りなノイズが発生している場合は、不具合の症状が出ていると考えていい。
操作して確かめる
 ヘッドライトやテールランプ、ウインカーなどの保安機器の作動状態を、まずチェック。エアコンやオーディオなども確認しよう。
 電装機器や電動機構は、スイッチを入れるだけでなく正常に機能しているか、調整操作してみることが大切だ。
 パワーウインドウの開閉や後部座席ランプの点灯なども忘れないこと。キーレスエントリーのキー操作も試してみよう。
 オプション装備の有無も確認して、操作してみよう。参考車両にはリアカメラシステムが付いていて、シフトレバーをRに入れると、後方の状況がナビコンポの画面に映し出される。
 また、オーディオやカーナビ、オプション装備などは、取扱説明書が揃っていることも確認しよう。
ストリーム
ストリーム 不具合の発生を予知する
 PからDへ、NからRへなど、エンジンをかけてブレーキをかけたまま、各ポジションにセレクトレバーを操作してみよう。ギヤを切り替える時のショックが大きければ、トラブルの前兆と考えられる。
 できれば試走して、走行中に異音が発生しないかも確かめたい。アクセルを踏んで走り出す時や加速する時に、繋がるタイミングが異常に長いなどの症状がないかにも注意しよう。
タイヤとホイールから推察
 タイヤ外周の接地面を見て、一部が極端に減っている「偏摩耗」を見つけたら、アライメント(ホイールの取り付け角度)が狂っているだけなのか、あるいはダメージを受けて車体が歪んでいるのかを確かめる必要がある。
 タイヤの角が削れていたり、側面まですり減っていたら、激しい走り方をしていたと推察できる。また、ホイールのリム(外周部分)に傷が多い車両は、乱暴だったり不注意に扱っていたなど、どのように運転していたかが想像できる。
ストリーム
ストリーム 車両の情報をチェック
 整備記録簿は、過去にどのような整備を受けてきたのかがわかり、定期点検や消耗部品交換などの実施時期と、その時の走行距離を把握しておくと、車両各部の状態を探る参考になる。
 また、フロントドアの開口部を見れば、タイヤサイズと空気圧の基準がわかる。エンジンルーム内などにエンジンオイルの交換記録シールを貼っていることもある。各部に貼ってあるステッカー類の記載内容にも注意しよう。
車両チェックの勘どころ
塗装
●部分的に色調や艶が違う場合には、周辺の状態もチェック。
●タイヤハウス(フェンダーのタイヤを覆っている部分)内に外装塗料が付着しているとか、メッキやゴム部品などに塗料の飛沫が付いているなどの場合も、周辺を詳しく確かめる必要がある。
●ドアの開口部などにマスキング(塗装スプレーが他の部分に広がらないようにするカバーを留める粘着テープを貼る)跡が残っていることがある。塗装表面を指や爪で撫でるように滑らせて、引っかかるような直線状の段差があれば、何らかの理由で塗装していることがわかる。
取り付けネジ
●ネジ止め(ボルトやナットで固定)している車体まわりの部品を交換する時には工具を使う。ネジの頭の塗装が剥がれていたり、角がくずれているのは、ネジを回している証拠だ。
●普通はネジの頭は塗装されているので、傷は比較的容易に確認できる。無塗装の場合は判断しにくいので、車体の左右を見比べるといい。
溶接とシーラー
●車体を構成する部品が溶接で固定されている部分は、シーラー(接合部の隙間を埋める充填材)が塗布されている。修理や交換で再溶接すると塗り直すので、不自然になっている。
●疑わしい場合は、爪で押してみよう。表面が硬くても内部が柔らかい(プチッと表面が割れる)ようなら、修理後に新しいシーラーを盛っている。
●シーラーは、盛り上がっていたり、窪んでいたり、横方向にヒダがあるなど、鉄板の接合状態やシーラーを塗布する方法によって形状が違っている。不自然に見える部分を見つけたら、車体の左右同じ場所を見比べて判断しよう。
●車体各部はスポット溶接されている(鉄板の接合部に小さな丸い窪みが並んでいる)部位も多いが、修理工場でスポットを打ち直している場合は、直径が5mm以下(新車時は5mm以上が普通)、窪みが深い、2度打ちしたずれなど、新車組み立て時の状態とは異なる特徴がある。
●電気スポット溶接の電極が入らない奥まった部分などは、炭酸ガスアーク溶接に代えることがあるので、スポット溶接の窪みがなくなっていることもある。
立て付け
●外板パネルなどを修理すると、組み付ける際に誤差が出ることがあり、それは、隣り合うパネルの隙間(チリ)を見ればわかる。隙間の幅が均等になっていなければ、修理している可能性が高い。
●バンパーなどは、押されてずれることがある。たとえ修理していなくても、隙間が合っていなければ、なんらかのダメージを受けている。
●モール類(フェンダーからドアにかけて線状に繋がっている飾りなど)やプレスライン(外板が折れ曲がっている角の線)がずれていることからも、立て付けに異常があることがわかる。
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 中古車の目利きチェックポイントをアドバイスしてくれるのは、財団法人「日本自動車査定協会」。経済産業省と国土交通省の指導の下で中立公正な第三者機関として、査定士の技能検定試験や、実車を使った修復歴判定の査定トレーニングなどを行っている。車両の状態を判断するプロフェッショナルだ。全国の52カ所にある支所に依頼すれば、査定目的に応じた査定額を算定して、証明書を発行(有料)してくれる。
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