中古車目利き講座 ホンダ ステップワゴン

上質車両を見極める 中古車目利き講座
ステップワゴン
参考車両:ステップワゴン G LSパッケージ
初度登録2005年5月
HONDA
STEPWGN 
DBA-RG1
ホンダ ステップワゴン
ワゴン車は、特に後部の状態を念入りにチェック。使い方や走り方によっても車体に影響を及ぼすことがあるので、どのように扱われていたかを探り、傷みや疲労の状態を推察してみよう。できれば試走して、エンジンや走行機能系の具合を調べると同時に、車体まわりからきしみ音などが発生していないかも確かめたい。
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●参考車両と同時期の仕様グレード設定
グレード 型式 シフト 駆動 定員
2.4(2354cc)        
24Z DBA-RG4 5AT 4WD 8
24Z DBA-RG3 CVT FF 8
2.0 (1998cc)        
G LSパッケージ DBA-RG2 4AT 4WD 8
G Sパッケージ DBA-RG2 4AT 4WD 8
G Lパッケージ DBA-RG2 4AT 4WD 8
G LSパッケージ DBA-RG1 4AT FF 8
G DBA-RG2 4AT 4WD 8
G Sパッケージ DBA-RG1 4AT FF 8
B DBA-RG2 4AT 4WD 8
G Lパッケージ DBA-RG1 4AT FF 8
G DBA-RG1 4AT FF 8
B DBA-RG1 4AT FF 8
●参考車両は、2005年5月から販売されている3代目。
 2代目と比べて、室内の広さは変わらないが、全長、全高ともに小さくして日常の使い勝手を高めている。
 エンジンは、2.4と2リッターの2種。 仕様グレードは、2.4には革巻きステアリングホイールや木目パネルなどを備えた豪華装備「Z」の設定。
 2.0は、上級の「G」と標準の「B」を基本に、パワースライドドアやセキュリティアラーム、運転席シートハイトアジャスターなどを備えた快適装備の「L」、前後ロアスカート、テールゲートスポイラー、ディスチャージヘッドライトなどを装着したスポーティな「S」、両方を備えた「LS」などのパッケージが設定されている。また、Gには福祉車両「サイドリフトアップシート車」もある。
エンジンの管理状態を探る
 ゴムホースの劣化など、消耗部品を中心にエンジンと周辺の部品をチェック。オイルの漏れ(にじみや汚れ)にも注意しよう。
 できれば、オイル量、ブレーキ液量なども点検したい。
 周囲と比べて新しく見える部品があれば、交換していることが疑えるが、点検整備記録を見れば、トラブルが発生した箇所や修理の経緯、部品交換などの整備状況がわかるはずだ。
ステップワゴン
修理の痕跡を探る
 普通なら、インナーパネル(エンジンルーム内側の鉄板)に歪みや修理跡などがないかチェックするが、ステップワゴンはカバーがあるので細部が見えない。
 カバーを脱着したり、交換していないか、観察しよう。
 ただし、部位によってはエンジン周辺の機器類を修理するために外すこともある。カバーに異常を見つけたら、周辺をさらに詳しく調べる必要がある。
ステップワゴン ぶつけると跡が残る
 エンジンルームのいちばん前で車体の左右に繋がってラジエターを支えている「ラジエターコアサポート」を観察してみよう。
 事故などで車体前部をぶつけると、修正あるいは交換修理する確率が高い。歪みなどが残っていないか、修理したり交換した形跡はないか、チェックしよう。
交換した理由を確かめる
 ボンネットが破損すると、交換することも少なくない。ボンネットを支えている金具(ヒンジ)の固定ネジを見てみよう。脱着した形跡があれば、事故を疑ってみる。
 ただし、まれにエンジンの修理などで外すこともある。その場合は、整備手帳に記録が残っているはずなので確かめてみよう。
ステップワゴン
ステップワゴン フェンダーをチェック
 フェンダーを固定しているネジを見てみよう。脱着した形跡があれば、フェンダーを交換している可能性がある。
 傷や凹みを補修したり、交換していても、きれいに直していれば修復歴車の扱いにはならないが、車体の前部を広範囲に修理しているかもしれない。
 また、ヘッドライトも車体前部のチェックポイント。左右のバランスを見て、片方だけ新しい場合は、その側が補修されている可能性があるが、ライトの破損で交換しただけなのか、周辺部を修理しているのか、詳しく調べる必要がある。
隙間と色を見る
 各部外板(車体の外側のパネル)の立て付けをチェック。
 例えば前部では、フェンダー、ドア、ピラー(フロントガラスを挟んだ左右の柱)、ボンネットなど、それぞれの隙間の幅が均等になっていなければ、ダメージを受けているか、前部を修理している可能性が高い。車体の左右同じ場所を見比べるのもチェックのコツだ。
 また、パネルを修理したり、交換する場合は、塗装することになるが、色を合わせる作業は難しいので、仕上がった色が微妙に違うことがある。色調が合っていないのは、外板の隙間を境に隣り合うパネルを見比べれば判断しやすい。
ステップワゴン
ステップワゴン ステップワゴン 外観の表面を観察する
 外板パネル(ボンネット、左右フェンダー、各ドアなど)に映る周囲の景色を見てみよう。凹み、あるいはしわやうねりを見つけることもある。しわが寄っている場合は、衝撃を受けたか板金修理跡と判断する。塗装表面が肌荒れ状態になっている場合も、修理跡かもしれない。
 参考車両は、リアドアに凹みがある。見る角度を変えながら観察すると、このような小さな異常も見つけやすい。
側面のダメージのヒント
 車体側面のドア部分に大きな損傷を受けると、ドア自体を交換してしまうことも多い。交換する際は、ドアを支えている金具(ヒンジ)の固定ネジを脱着するので、ネジの状態をチェックしよう。
 ただし、新車の組み立て時やドアの立て付けを調整するためにネジを回すこともあるので、ネジを脱着しているように見えても、必ずしもドアを交換しているとはいえない。
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ステップワゴン
ステップワゴン スライドドアをチェック
 スライドドアを開閉して、挟み込み防止機構、イージークローザー、リモコンと運転席スイッチなども試してみよう。
 また、アーム(ドアを支えている金具)やレール(スライドさせる溝の金具)などが歪んでいないか、チェック。
 アーム類の固定ネジを脱着したり、部品交換の形跡があれば、車体に損傷を負ってドアを交換している疑いがあるが、立て付けを修正するためにネジを回すことも多いので、周辺を詳しく調べて判断しよう。
後部まわりをチェック
 バンパー、テールゲート、テールランプに、ずれや歪み、交換した様子など、不自然な部分はないか観察しよう。
 左右の状態を見比べるのが、チェックのコツだ。
 テールゲートを閉めた状態の立て付けを見て、隙間が全体に狂っていれば、テールゲートがずれているか、車体が歪んでいることも考えられる。
 右または左だけ、あるいは部分的に隙間に異常があれば、フェンダーやピラー部(ウインドウの柱部分)などを修理していると判断できる。
ステップワゴン
ステップワゴン 開口部のチェックポイント
 後部に損傷を受けると、テールゲートを交換することもある。支えている金具(ヒンジ)のネジを脱着した痕跡はないか、見てみよう。
 また、開口部は左右とも鉄板が横から回り込んで溶接で固定されている。溶接(特にスポット溶接)やシーラーの形状、塗装に異常がないかもチェック。
 後部から強い衝撃を受けると他の部分にまで及ぶ。修理箇所を見つけた場合は、ルーフなど関連する部分も詳しく調べる。
バンパーの裏を覗く
 バンパーを支えているステー(支え金具)をチェック。バンパー部を修理する際に、修正するだけで済ませる場合もあるので、歪みなどが残っていることもある。
 さらに奥を見て、鉄板部の塗装状態や溶接部に乱れがないかもチェック。メンバー(車体の補強材)に修理した痕跡があれば、かなり大きなダメージを受けている。
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ステップワゴン 床下の様子を探る
 フレーム(骨格部)やメンバー(補強材)などの鉄板部の変形や歪み、各部支え金具類の曲がり、塗装や溶接の状態など、床下に異常はないかチェック。
 マフラーなどの部品類に傷や凹み、交換した形跡がないかどうかも探ってみよう。
 走行に影響がない見えない部分は修理や部品交換をしないことがあるので、意外なところにダメージを受けているのを見つけることがある。
エンジンの調子を点検
 エンジンをかけてみよう。異音が聞こえり、大きな振動が出ているようなら、トラブルを抱えている可能性がある。
 実際に走ってみるのが望ましいが、エンジンが暖まってからアクセルペダルを軽く煽ってみて、スムーズに回転が上下するかどうかも試してみよう。
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ステップワゴン 操作して確かめる
 ターンシグナル(ウインカー)やライト類、ワイパーなどはもちろん、オーディオシステムなどの装備機器をチェック。
 運転席まわりだけでなく、パワーウインドウの開閉や後部座席のランプの点灯、電波式キーレスエントリーシステムなども試して、確かめよう。
 エアコンは風量や効き具合、異音の有無、臭いにも注意。寒い日でも、必ず冷房状態を確認。
 特に電装品は、もれなく「機能を操作してみる」ことだ。
不具合を察知する
 エンジンをかけて、ブレーキを踏んだまま、PからN、R、Dへなど、各ポジションにセレクトレバーを操作してみる。
 できれば試走して、確実に切り替えができるか、ギヤが切り替わる時のショックが激しくないか、異音が発生していないかなど、不具合がないことを確かめたい。
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ステップワゴン 車内に現れるダメージ
 車内をチェックする時には、ルーフの内張も観察。たるみや張り替え跡があれば、修復歴を疑って、周辺を詳しく調べよう。
 ルーフパネルにダメージを受けている場合は、歪みが車体全体に波及している恐れがある。
 目線より高いワゴンのルーフは、外観のチェックで見落とすことが多いので注意が必要だ。
使い方を推察する
 注意深く観察すると、車両がどのように扱われていたかが見えてくる。例えば、「子供を乗せていると、フロアやシートにしみが付く」 「犬を乗せると、カーペットの裏や溝に犬の毛が残こる」 「商用で使っていた場合は、車内が荒れていたり、傷が多い」などといったことがヒントになる。
 特にラゲッジスペースの内装材がひどく汚れていたり、傷が多い場合は、頻繁に荷物を出し入れしている。重量物を積んでいると、車体の疲労が進んでいることも考えられる。
 また、臭いには、嗜好(タバコなど)や趣味(ペットなど)、仕事上(業種による積載物)などによって、さまざまある。査定では「ドアを開けた瞬間が勝負」といわれるほど、瞬時の判断が要求されるが、臭いからでも車両の履歴を推察することができる。
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ステップワゴン 後部シートも必ずチェック
 シートの汚れや傷、穴などは、セカンドやサードシートも必ず調べよう。小さな子供が乗っていると、飲み物や食べ物などをこぼした染みが残っていることもある。
 シートのスライドや折り畳みなども、念のために、動きと設定をすべて試してみるといいだろう。
タイヤを点検
 溝の深さを点検すると同時に、摩耗状態も調べてみよう。
 タイヤ外周の接地面を観察して、一部が極端に減っている「偏摩耗」を見つけたら、アライメント(ホイールの取り付け角度)が狂っているだけなのか、あるいはダメージを受けて車体が歪んでしまっているのかを確かめる必要がある。
ステップワゴン
ステップワゴン 傷を見つけたら
 こすり傷は、単なる擦り傷か、凹みを伴っているのか、見ただけでは判別できないことがある。必ず、さわって傷の状態を判断しよう。
 引っ掻き傷などは、爪を軽く滑らせて、引っかからないようなら、磨けばほとんどとんど目立たなくなる。爪が引っかかったり、明らかに下地の色が見える場合は、傷が深いと判断する。傷が鉄板部まで達していれば補修する必要がある。
車両情報を確認
 記録簿(メンテナンスノートなど)は、新車からどのように使用され、整備されているかが記録されている、判断や推察するための情報源。
特に、最後の記録年月日、点検整備内容、その時の走行km数をチェック。
 また、車両はもちろん、標準装備はもとより純正オプションや後付けの社外製品でも、装備機器類の取扱(使用)説明書が揃っていることも確かめよう。
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車両チェックの勘どころ
塗装
●部分的に色調や艶が違う場合には、周辺の状態もチェック。
●タイヤハウス(フェンダーのタイヤを覆っている部分)内に外装塗料が付着しているとか、メッキやゴム部品などに塗料の飛沫が付いているなどの場合も、周辺を詳しく確かめる必要がある。
●ドアの開口部などにマスキング(塗装スプレーが他の部分に広がらないようにするカバーを留める粘着テープを貼る)跡が残っていることがある。塗装表面を指や爪で撫でるように滑らせて、引っかかるような直線状の段差があれば、何らかの理由で塗装していることがわかる。
取り付けネジ
●ネジ止め(ボルトやナットで固定)している車体まわりの部品を交換する時には工具を使う。ネジの頭の塗装が剥がれていたり、角がくずれているのは、ネジを回している証拠だ。
●普通はネジの頭は塗装されているので、傷は比較的容易に確認できる。無塗装の場合は判断しにくいので、車体の左右を見比べるといい。
溶接とシーラー
●車体を構成する部品が溶接で固定されている部分は、シーラー(接合部の隙間を埋める充填材)が塗布されている。修理や交換で再溶接すると塗り直すので、不自然になっている。
●疑わしい場合は、爪で押してみよう。表面が硬くても内部が柔らかい(プチッと表面が割れる)ようなら、修理後に新しいシーラーを盛っている。
●シーラーは、盛り上がっていたり、窪んでいたり、横方向にヒダがあるなど、鉄板の接合状態やシーラーを塗布する方法によって形状が違っている。不自然に見える部分を見つけたら、車体の左右同じ場所を見比べて判断しよう。
●車体各部はスポット溶接されている(鉄板の接合部に小さな丸い窪みが並んでいる)部位も多いが、修理工場でスポットを打ち直している場合は、直径が5mm以下(新車時は5mm以上が普通)、窪みが深い、2度打ちしたずれなど、新車組み立て時の状態とは異なる特徴がある。
●電気スポット溶接の電極が入らない奥まった部分などは、炭酸ガスアーク溶接に代えることがあるので、スポット溶接の窪みがなくなっていることもある。
立て付け
●外板パネルなどを修理すると、組み付ける際に誤差が出ることがあり、それは、隣り合うパネルの隙間(チリ)を見ればわかる。隙間の幅が均等になっていなければ、修理している可能性が高い。
●バンパーなどは、押されてずれることがある。たとえ修理していなくても、隙間が合っていなければ、なんらかのダメージを受けている。
●モール類(フェンダーからドアにかけて線状に繋がっている飾りなど)やプレスライン(外板が折れ曲がっている角の線)がずれていることからも、立て付けに異常があることがわかる。
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