トヨタ ソアラの上質な中古車の見極め方

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ソアラ
参考車両 :430SCV
初年度登録2001年7月

トヨタ ソアラ

外装をはじめとする車体各部の基本チェックポイントの他、高級モデルならではの装備機器類や本革シートなどの状態も念入りに調べよう。特徴的な電動ルーフも開閉を試して不具合がないことを確かめること。新車価格が高額なだけに、丁寧に扱われていた車両も多いが、エンジンをはじめ、走行に関わる部分の整備状態もしっかりチェックしたい。

●2001年5月に発売された4代目(Z40型)は、従来の2ドアクーペからオープンカーに生まれ変わった。電動開閉式の鉄製ルーフは、一般的な固定ルーフ車と同等の快適性や防犯性を兼ね備えているのが特徴だ。

 エンジンはV型8気筒4.3リッター(4292cc)で、トランスミッションは5速オーマチック。発売当初の仕様グレードは1タイプだけだが、インテリアはウッドパネルやレザーでコーディネートした上質な味わいのある雰囲気になっている。

 2002年10月には「NOBLE COLOR EDITION (ノーブルカラーエディション)」を設定。ボディカラーに専用外板色コスモシルバー(光の当たり方や見る位置によって発色が変わる深みのある立体的な風合いが特徴)に加えて、専用色ノーブルレッドの本革シート&トリム表皮、ウッドのステアリングホイール/シフトノブ/パネルなどを採用。クローム調アルミホイール&ホイールオーナメント、ブルーLED照明の車名ロゴ入りスカッフプレート、マークレビンソンプレミアムサウンドシステムなども標準装備する。

 2004年5月の一部改良では、フロントシートにリクライニング角度とスライド幅を連動で制御するシステムを新採用。G-BOOK対応DVDボイスナビゲーション付EMV(エレクトロマルチビジョン)も装備している。

●参考車両と同時期の仕様グレード設定
グレード 型式 シフト 駆動
430SCV UA-UZZ40 5AT FR
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車両の雰囲気から探る

 やや離れた位置から全体の様子を見てみよう。車両の周囲をひと巡りして、外板パネルの立て付けや塗装の状態など、外観各部に異常はないかを確認。

 正面は、ボンネット/バンパー/ヘッドライトなどが並んでいるバランスをチェック。左右対称になっていることも確かめよう。

 左右ヘッドライトの片方だけが新しい場合(交換の疑い)は、ライトの破損や不具合だけか、周辺部も修理していないか探る必要がある。また、ナンバープレートの損傷や変形、文字修正ペイントなども、修理を推察するヒントになる。

角度を変えながら見る

 車体まわりの傷や凹みを探る時は、見る角度を変えながら観察しよう。斜め方向から透かして見ると、波跡(波打って見える板金修理跡)や、見落としやすい広くて浅い凹みなども見つけやすい。

 塗装面の異常にも気を付けよう。部分的に艶や色調が違う、ザラザラした肌荒れ状態になっているなど、不自然な箇所があれば、補修跡か、あるいは板金修理跡かもしれない。

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整備状態を確かめる

 定期点検整備記録簿とつき合わせて、エンジンと周辺をチェック。オイル汚れやにじみ(漏れの兆候)にも注意。冷却水やオイルの量および汚れ、ブレーキやウォシャーの液量なども点検したい。

 周囲と比べて新しく見える部品があれば、消耗部品の交換か、故障や不具合、あるいは事故などでダメージを受けたのか。整備記録も探って、交換した理由を確かめよう。

内側の鉄板が重要

 エンジンルーム内は、インナーパネルなど、車体内側の鉄板も調べたいが、樹脂カバーで覆われているので確認は難しい。カバーが交換されている、あるいは周辺に修理/交換跡があるなど、大きなダメージを受けている疑いがあれば、カバーを外して内部の様子を探る必要がある。

必須チェックポイント

 車体前部に大きな衝撃を受けると、修理あるいは交換する確率が高いラジエターサポート(エンジンルームのいちばん前で車体の左右に繋がっている)を必ずチェック。左右フェンダー部との接続部、ラジエターサポートに関連する部品やヘッドライトなど、周辺に修理/交換跡がないかも確かめよう。

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裏面もチェック

 ボンネットはアウターとインナーのパネル2枚を貼り合わせた構造になっている。外面だけでなく、裏側に修理跡などがないかもチェックしよう。

 また、損傷を負うと、外して修理したり、交換することもある。ヒンジ部のネジを脱着した形跡がないかも調べよう。ボンネットを交換していれば、前部に大きなダメージを受けて他の部分も修理している可能性が高い。

取り付け状態も調べる

 フロントフェンダーは、固定ネジもチェックしよう。ネジを脱着した形跡があれば、外して修理しているか、あるいは交換している可能性もある。

 フロントフェンダーは重要な車体補強部材ではないので、補修や修理をしても修復歴車にはならないが、外して修理/交換していれば、大きな衝撃を受けていると考えられるので、インナーパネルをはじめ、ダメージを受けた範囲を確かめる必要がある。

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隙間と同時に色調も見る

 立て付けは、例えば車体側面では、フェンダー、ドア、ピラー(フロントガラス左右にある柱)などが隣合わせになっている。それぞれの隙間の幅が均等になっていなければ、どれかにずれが生じているか、修理/交換している(組み付ける際に狂うことがある)可能性がある。また、隙間を境に隣り合う塗装の色艶が違っている場合も、修理や交換の疑いがある。

車体側面のチェック

 ドアに大きな損傷を受けると、外して修理したり、交換することもある。ヒンジ部のネジを脱着した形跡がないかチェックしよう。

 ドアの立て付け調整でネジを回すこともあるので、ドア自体に修理跡などはないか、ピラー(柱)やサイドシル(ドア下の梁)などに異常がないか、周辺も探って判断したい。

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縁の部分も調べる

 フェンダーは、膨らみのあるホイールアーチ部(縁の部分)に損傷を負うことも多い。修理跡などがないかチェックしよう。フェンダーの内側に設置している樹脂部品の取り付け状態も確認。下部にあるサイドガーニッシュ(サイドステップ)の取り付けネジを脱着した形跡(修理/交換の可能性がある)にも注意しよう。

リアフェンダーのチェック

 ドアを開けて開口部を調べよう。リアフェンダー周辺を補修、あるいは修理している車両には、マスキング跡が残っていることもある。

 フューエルリッド(給油口の蓋)も開けて、内部にマスキング跡や修理跡などないかチェック。また、フューエルリッドの色がフェンダー部と違っていれば、リアフェンダーを修理していると考えられる。後部一帯を詳しく探ってみよう。

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後部のチェックポイント

 後部も前部と同様に、バンパー、トランクリッド(トランクの蓋)、コンビネーションランプ(リアライト)などが並んでいるバランスをチェック。後部ナンバープレートは、封印を剥がした傷跡が注意ポイントだ。

 トランクリッドを閉めた時の立て付けを見て、全体に狂っていれば、リッドのずれ、あるいは車体の歪みも考えられる。左右片方だけの隙間が狂っていれば、その側の車体部を修理している。

 また、リッドを開閉して、スムーズに閉まらない場合も、リッドのずれか、車体の歪みが疑える。

開口部の状態をチェック

 トランクリッドに修理や交換の形跡などがないかもチェック。

 さらに、トランク開口部に修理跡などがないか確かめよう。鉄板接合部のシーラーや塗装の状態などがポイントだが、スポット溶接の状態にも注意。修理跡かどうかが疑わしい場合は、車体の左右同じ場所を見比べると判断しやすい。

 後方から強い衝撃を受けると、キャビン(室内部)との接合部にまで波及することもある。修理箇所を見つけた場合は、関連する部分も広く調べる必要がある。

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作動と動きを確かめる

 ソアラは電動式オープントップを装備している。開閉スイッチを操作して、動作確認しよう。操作方法がわからない場合は、スタッフに聞いてみよう。

 スムーズに開閉できることを確かめる他、異音の発生などにも耳を傾けよう。

閉めた状態にも注意

 オープントップはしっかり閉まることも注意ポイント。雨中走行時になって気が付く雨漏りトラブルはやっかいだ。

 ゴムシールの劣化などで水が浸入することがある。長期間閉めたままだと、開けた時に固着していた部分を痛めることもある。

タイヤのチェック

 スリップサインを目安に残り溝の深さをまず点検。溝が十分に残っていても、減り方を調べよう。接地面を見て、内側や外側だけが極端に減っている偏摩耗を見つけたら、アライメント(ホイールの取り付け角度)が狂っているだけか、あるいは車体が歪んでいるのか、確かめる必要がある。

 偏摩耗は車体前部のインナーパネルが変形して生じることもあるので、タイヤの摩耗で車体の状態を推察することもできる。

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床下も調べる

 鉄板部に損傷や歪み、変形、修理跡などはないか。マフラーやサスペンションなどの部品類に損傷や修理/交換跡などがないか確認しよう。外観はきれいに修理しても、走行に影響がない見えない部分は補修や修理をしないことがあるので、事故などで受けたダメージ跡を見つけることもある。サイドシル(左右ドア下にある車体前後方向に通っている梁の部分)の下部も要チェックポイントだ。

エンジンをかけてみる

 始動時の状態やアイドリング回転などをチェック。エンジンが暖まってからアクセルペダルを軽く煽って、スムーズに回転が上下するかどうかも試してみよう。

 容易にエンジンがかからない場合は、バッテリーが弱っているだけの場合もあるが、発電機をはじめ、他の機器や装置に不具合があることも考えられる。また、エンジン回転中に異音や大きな振動が発生しているようなら、なんらかのトラブルを抱えている可能性がある。

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操作して確かめる

 エンジンをかけてブレーキを踏んだまま、PからDへ、NからRへなど、各ポジションにセレクトレバーを動かして、切り替え時に大きなショックがあるなどの異常がないか試してみよう。

 できれば試走して、ギヤが切り替わる時に大きなショックがある、ギヤが繋がるタイミングが長過ぎる(滑っている)など、不具合の兆候が出ていないことも確かめたい。

装備機器類の機能を確認

 ウインカーやライト類(ヘッドライト、テール/ブレーキ)、ハザード、ワイパーなど、保安機器類の作動を必ずチェック。

 エアコンは、冷暖房の効きと温度や風量の調節。オーディオは音量をはじめ、CDの選曲やラジオの選局。カーナビなども、操作してみよう。電装機器や調整機構のある装置は、電源のオン/オフだけでなく、操作機能を確かめよう。

 パワーウインドウの開閉や室内灯の点灯なども、忘れずに。

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細部まで丹念にチェック

 インテリアは、汚れや傷、穴あき、損壊などがないかをチェックするが、シートはへたりにも注意。汚れや傷を見つけたら、クリーニングで目立たなくできるかどうか。深い傷や穴あきは、補修できるか、交換が必要か。損傷の程度を判断する必要もある。

備え付けの書類を確かめる

 自動車検査証(車検証)で「初度登録年月」と「型式」を確認。新車の保証書があれば、保証の始期と終期を確かめよう。さらに、車両取扱説明書の他に、カーナビなど装備機器類、純正オプションや後付けの社外製品の説明書も揃っていることを確認しよう。

 定期点検整備記録簿は、必ず記載内容を調べよう。車両がどのように使用され、整備されているかが記録されている。定期点検や消耗部品交換などの実施時期と、その時の走行距離を把握しておけば、車両各部の状態を探る参考になる。

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車両チェックの勘どころ
塗装

●部分的に色調や艶が違う場合には、周辺の状態もチェック。

●タイヤハウス(フェンダーのタイヤを覆っている部分)内に外装塗料が付着しているとか、メッキやゴム部品などに塗料の飛沫が付いているなどの場合も、周辺を詳しく確かめる必要がある。

●ドアの開口部などにマスキング(塗装スプレーが他の部分に広がらないようにするカバーを留める粘着テープを貼る)跡が残っていることがある。塗装表面を指や爪で撫でるように滑らせて、引っかかるような直線状の段差があれば、何らかの理由で塗装していることがわかる。

取り付けネジ

●ネジ止め(ボルトやナットで固定)している車体まわりの部品を交換する時には工具を使う。ネジの頭の塗装が剥がれていたり、角がくずれているのは、ネジを回している証拠だ。

●普通はネジの頭は塗装されているので、傷は比較的容易に確認できる。無塗装の場合は判断しにくいので、車体の左右を見比べるといい。

溶接とシーラー

●車体を構成する部品が溶接で固定されている部分は、シーラー(接合部の隙間を埋める充填材)が塗布されている。修理や交換で再溶接すると塗り直すので、不自然になっている。

●疑わしい場合は、爪で押してみよう。表面が硬くても内部が柔らかい(プチッと表面が割れる)ようなら、修理後に新しいシーラーを盛っている。

●シーラーは、盛り上がっていたり、窪んでいたり、横方向にヒダがあるなど、鉄板の接合状態やシーラーを塗布する方法によって形状が違っている。不自然に見える部分を見つけたら、車体の左右同じ場所を見比べて判断しよう。

●車体各部はスポット溶接している(鉄板の接合部に小さな丸い窪みが並んでいる)部位も多いが、修理工場でスポットを打ち直している場合は、直径が5mm以下(新車時は5mm以上が普通)、窪みが深い、2度打ちしたずれなど、新車組み立て時の状態とは異なる特徴がある。

●電気スポット溶接の電極が入らない奥まった部分などは、炭酸ガスアーク溶接に代えることがあるので、スポット溶接の窪みがなくなっていることもある。

立て付け

●外板パネルなどを修理すると、組み付ける際に誤差が出ることがあり、それは、隣り合うパネルの隙間(チリ)を見ればわかる。隙間の幅が均等になっていなければ、修理している可能性がある。

●バンパーなどは押されてずれることもあるが、たとえ修理していなくても、隙間が合っていなければ、なんらかのダメージを受けている。

●モール類(フェンダーからドアにかけて線状に繋がっている飾りなど)やプレスライン(外板が折れ曲がっている角の線)がずれていることからも、立て付けに異常があることがわかる。

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