中古車目利き講座 日産 スカイラインGT-R

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日産 スカイラインGT-R
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スカイラインGT-R スカイラインGT-Rといえば、泣く子も黙る国産のスポーツカーの代表だ。中古車両は、改造されていると思って間違いない。各部をしっかり点検して、過剰な改造に注意しよう。
CHECK POINT
01
ほとんどが改造車だと心得る
02
記録簿の有無と整備状況
03
フロア下の歪みや傷の程度
全体の雰囲気から探る
全体が見渡せる位置まで下がり、車両をやや遠くから眺めてみよう。ボディ外板のハリやツヤなどを見ながら、雰囲気をつかむのだ。ナンバープレートは曲がっていないか? 左右のヘッドライトの色は同じか? バンパーの取り付け状態は車体とズレていないか? 車体の切れ目の隙間(チリ)は均一か? どこかがくすんでいたり、一部だけツヤが違って見えたら修理したことも考えられる。最初に全体の印象を見るのだ。
エンジンルーム内の状態を観察
エンジンルーム内を眺めて、各部の塗装の様子を観察しよう。ボディと左右のフェンダー、ラジエターを支えているラジエターサポートの色を見比べてみる。色の違いがポイントだ。一部だけ色合いが異なっていれば、そこは修理して、再塗装した可能性がある。周囲と比べて妙にきれいな部分も、修理した跡かもしれない。また、エンジン関係の部品や、オイル漏れなどをチェックしよう。
スカイラインGT-R
スカイラインGT-R ボンネットの交換は理由が問題
ボンネットを支えているボンネットヒンジのボルトに工具をかけた形跡を発見したら、事故を疑ってみる。ただし、エンジン修理のためにボンネットを外すこともある。その場合は、整備手帳に記録が残っているはず。また、塗装が部分的に焼けている(白くなっている)と、ボルトの頭を見ても判断が付かないことがある。そのような状態になっていると、ボンネットの交換を断定するのは難しい。
車体前部の修復を推測
フェンダーを固定しているネジの頭の塗装に傷あるなど、工具を使ってネジを脱着した跡があれば、フェンダーを交換した可能性がある。フェンダーを交換していても事故車とはいわないが、車体の前部を広範囲にわたって修理したかもしれない。交換していなければ、大きな事故を起こしていないといえる。
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スカイラインGT-R 最前部は影響を受けやすい
フロントグリルの後ろ(エンジンルームのいちばん前)にある、車体の左右を繋いでいるラジエターサポートと呼ぶ鉄板を観察してみよう。ちょっとした衝突でもダメージを受けやすく、フロントをぶつけると、高い確率で修正あるいは交換することになる。歪みや手を加えた痕跡がないか、やすりをかけた跡がないか、じっくりチェックだ。周囲と色が違っていたら交換した証拠と思っていい。フェンダーとの接合部も、不自然なところはないか点検しよう。鏡を使って裏側も見てみよう。
フロントガラスの付け根周辺に大きなヒント
事故などで車体に衝撃を受けて、外板パネルを修理する際に、フロントフェンダーの組み付けに誤差が出ることもある。それは、フェンダーの後端とドアとの隙間を見ればわかりやすい。各外板パネル同士の隙間を「チリ」と呼ぶが、フェンダーとドアのチリが均一でなければ、手を加えた(修理した)可能性が高い。同じ場所の車体の左右を見比べてみるのもチェックのコツだ。また、再塗装する際に、色合わせがうまくいっていないと、外板の色が微妙に違うことがある。隣り合う外板の色が合っているかどうかももチェックしよう。
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スカイラインGT-R 左右を比べてみる
側面をぶつけると、ダメージが大きい場合は、ドアを交換する。交換作業では、ドアを支えているヒンジのボルトを脱着することになる。ボルトの頭の塗装の傷からボルトの脱着を探り、ドアに手を加えた痕跡がないか、チェック。ただし、ドアを固定しているボルトは、新車組み立て時や、事故ではなくドアの立て付け調整でも脱着することがある。左右両ドアを比べて見ると判断しやすい。
トランクを開けて左右を比べる
リアのトランクフードを開けると、左右に鉄板の接合部分がある。シール材の盛り方やスポット溶接の位置や数などをチェック。車体の左右とも見比べて、違いがないことを確認しよう。不自然な箇所は、修理した可能性がある。
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スカイラインGT-R 後部のダメージを見極める
後部をぶつけると、トランクフードまでダメージを負うこともあり、修理のために交換することも珍しくない。交換したかどうかは、ドアを支えているヒンジの周辺を点検するといい。ヒンジのボルトを脱着した跡があれば、要注意。GT-Rの場合は、トランクフードに取り付けた改造部品のウイング(スポイラー)などによって、トランクフード自体が歪んでいることもある。
継ぎ目とその周囲を観察
ドアの開口部の下に、鉄板の継ぎ目がある。リアタイヤ周辺の車体にダメージを受けると、修理のために継ぎ目から鉄板を剥がすことがある。一度鉄板を剥がすと、元と同じ状態には戻らない。それは、継ぎ目の溶接の状態を見ればわかる。車体の左右を見比べれば、違いがわかりやすい。
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スカイラインGT-R 車体の裏側を見てダメージがないか確認
日頃あまり見ることがない、床下もチェックしよう。GT-Rでは、過激な走りによって一部フレームが歪んでいることがある。鉄板の歪みや部分的な変形をはじめ、マフラーなどの床下の部品類に傷や凹み、交換した形跡がないかどうかも探ってみよう。外観はきれいに修理しても、走行に影響がなく見えない部分は、そのまま手を付けていないことがあるので、大きなダメージを受けた跡を発見することもある。
車体の写った景色が曲がっている
車体を細かく見ていくと、角度によって歪みや波打っているのを見つけることもある。参考車両のGT-Rには、リアフェンダーに板金塗装した跡があった。車体に写り込む周囲の景色が不自然に歪んでいたり、塗装の状態が肌荒れのようになっていたら、修理跡は明白だ。
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スカイラインGT-R オイル漏れなども点検
GT-Rのようなハイパワーなクルマは、駆動系のオイル漏れや部品の歪みなどもしっかり点検しよう。特にディファレンシャルケースにオイルがにじんでいたら要注意。注意深く観察するには、懐中電灯を用意しておくといいだろう。また、ドライブシャフトのブーツの裂傷なども点検しよう。
GT-Rのコンディションはここで見極める!
異音や大きな振動はないか?
エンジンを始動してみよう。異音がしたり、大きな振動がするようならトラブルを抱えている可能性がある。実際に走ってみるのが望ましいが、ターボ車の場合は、タービンのトラブルが多いので、マフラーからの白煙や黒煙にも注意。
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スカイラインGT-R シートのすり切れ
シートは、乗り降りの際に身体が当たるサイドサポート部が擦り切れてくる。ひどくなると、表皮が切れて内部が露出することもある。また、走行距離が多い割にきれいなシートが付いている車両は、シートを交換していることも考えられる。GT-Rには多い改造だが、純正品以外のスポーツシートが装着されている車両も多い。
改造をチェック
このGT-Rはポイントを押さえた改造がしてあった。オイルクーラーやマフラー、サスペンション、ブレーキなどなど。オイルクーラーはエンジン冷却のためには必要だが、逆をいえばエンジンを酷使している証拠だから、必ず試乗してコンディションを確認したい。マフラーはうるさすぎず、車検に通るかどうか確認。サスペンションは乗り心地を悪化させたり、ボディの劣化を早めるので極端に固い製品が付いていたら注意。ブレーキはパッド交換されて、ディスクローターレコード盤のように筋が入って摩耗していた。買ってから改造を考えている場合ならあまり問題ないが、改造した部品が車両全体に悪い影響を与えることもあるので改造車の購入は真剣に考えたい。
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スカイラインGT-R 整備記録も必須チェックポイント
点検記録簿などのデータは、車両の整備情報が記入されているカルテだ。定期点検や部品交換の時期などとつき合わせて、走行距離と車両の状態とのバランスを考慮するといいだろう。
前部の傷で走りがわかる
高速道路を走ると、必ずといっていいほど車体の全面に飛び石の跡が付く。高速道路を走る頻度が高いほど小さな傷が増えてくる。表面だけの浅い傷は避けられないといえるが、下地が見えるような傷は再塗装しなければならないこともある。深い傷が多い場合は、高速道路を猛スピードで走っていたことも考えられる。
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スカイラインGT-R 試走して確認
実際に走って初めて気づくのは、クラッチの様子だろう。参考車両のGT-Rは、スポーツシフトが装着されていたが、エンジンを始動してクラッチを踏んでみると、軽く切れたのでノーマルだということがわかった。扱いにくい強化クラッチが装着されていることもあるので、必ず試走して確認することだ。
交換すると走行距離が狂う
参考車両は、スピードメーターが交換されていた。ホワイトのパネルや300km/hオーバーの目盛りが入っているのは格好がいいのだが、いつ交換したかが問題で、積算走行距離が表示とは違うこともある。例えば、2万km走行した時点で交換すると、その時にゼロから再積算することになる。現状でメーターが2万kmを指していたら、実際には4万km走行していることになる。
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