中古車目利き講座 ホンダ セイバー

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ホンダ セイバー
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セイバー セイバーは、アコードの上級モデルとしてアメリカ・ホンダが企画、生産した大型クラスセダン。スポーティ感のあるスタイリングと力強い走り性能がマッチした、高級車の入門モデルになっている。中古車は、乱暴な運転をした車両は少ないといえるので、外観上では擦り傷や凹み、塗装表面の艶などを中心にチェック。室内も、汚れや細かな傷をチェックしよう。できるだけ試走して、走行機構各部からの異音や車体のきしみ音などがないかをチェックしたい。
1998年10月〜2003年6月に発売された2代目のセイバー。もともとアメリカ市場を狙ったモデルで、北米ではちょっと高級なパーソナルセダンという位置づけだ。アメリカで生産しているので、日本では輸入車扱いになっている。初代に比べて、スポーティ感のある外観と走りのバランスで伸びやかさが増している。搭載しているエンジンは、2.5リッターを基本に、ハイグレードな走りを望むユーザーには3.2リッターも用意されている。どちらのエンジンもV型6気筒で、滑らかで力強く、切れのいいステアリング感やダブルウィッシュボーンサスペンションによるこなれたフットワークのよさでスポーティな走りも味わえる。トランスミッションは、5速オートマチックのみの設定。
CHECK POINT
01
車体表面の小さな傷や塗装の艶を見る
02
本革仕様の室内はヒビや割れにも注意
03
点検整備記録の内容と時期を把握する
全体の雰囲気から探る
車両全体が見渡せる位置まで下がって、外観を眺めてみる。車体表面の色艶を見ながら、異常がないか観察しよう。ナンバープレートは曲がっていないか? 左右のヘッドライトの色は同じか? バンパーがずれていないか? 車体の切れ目の隙間(チリ)は均等な線になっているか? 一部だけくすんでいたり、艶が違って見えたら、修理したことも考えられる。また、車体の表面を細かく観察すると、見る角度によって、歪みや波打っているのを見つけることもある。車体に写った周囲の景色が不自然に歪んでいたり、塗装表面が肌荒れのようになっていたら、修理跡かもしれない。
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セイバー ボンネットの交換は事故を疑う
ボンネットを支えている金具(ヒンジ)を固定しているネジに工具をかけた跡を発見したら、事故を疑ってみる。事故などでボンネットにダメージを負うと、新しいボンネットと交換することも少なくない。ただし、エンジンの修理などでボンネットを外すこともある。もし、整備などのために外したのなら、記録が残っているはず。整備手帳を確かめてみよう。
エンジンルーム内の状態を観察する
事故を起こすなどして損傷を受けた部品を交換する時は、新しい部品を塗装してから取り付ける。また、板金修理する時も塗装して仕上げる。しかし、色を調整するのは難しく、元の車体色とは若干色が変わってしまうこともある。外から見えない場所は、厳密な色合わせをしないこともある。そこで、エンジンルーム内各部の色の違いから修理した部位や部品を推定することができる。左右のフェンダーや、ラジエターを支えているラジエターサポートの色が周囲と同じかどうかチェックしてみよう。
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セイバー フェンダーの状態で判断
フェンダーを固定しているネジの頭の塗装に傷が付いていれば、工具を使ってボルトを脱着した跡、つまりフェンダーを交換あるいは修理している。フェンダーに手を加えても事故車(修復歴車)扱いにはならないが、フェンダーが無傷なら大きな事故は起こしていないと判断できる。
色と隙間を見る
外板(車体の外側のパネル)の修理や交換をする場合は、パネルを塗装することになる。しかし、色合わせは難しく、塗装した部分と周囲の色が微妙に合わないこともある。パネルの継ぎ目の部分が隣のパネル同士の色ときちんと合っているか確認しよう。また、隣り合う外板の隙間を「チリ」と呼ぶが、チリを境に色が違っていないかチェックしよう。また、新しい外板部品を組み付ける際に誤差が出ることがある。チリの幅が均一でなければ、どこかの外板を修正または交換した可能性がある。
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セイバー 前部をぶつけるとダメージを受けやすい
フロントグリルの後ろにある(ラジエターを支えている)ラジエターサポートを観察してみよう。前部をぶつけると、高い確率でラジエターサポートを修正あるいは交換することになる。セイバーは上部にカバーを設けているので見にくいが、歪んでいたり部分的に修正するなど手を加えた痕跡がないかチェック。上部の樹脂カバーも、同時にチェック。フェンダーとの接合部も、不自然なところはないか点検しよう。
車体後部に受けたダメージを開口部で探る
リアフェンダー部にダメージを受けて板金塗装すると、リアドア開口部にマスキングテープ(塗装しない部分を覆うための粘着テープ)の跡が残ってしまうことがある。塗装表面を指や爪で撫でるように滑らせて、引っかかるような段差があれば、新しく塗装している可能性が高い。段差が直線状になっていれば間違いなくマスキングテープを貼った跡なので、板金修理あるいは傷の補修など、何らかの理由で塗装したことがわかる。車体の左右同じ場所を見比べると、判断しやすい。また、修復のために部品(ドアキャッチなど)を脱着することもある。いずれにしても、塗装の状態が鍵になる。
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セイバー 後部のダメージを判断
後部をぶつけた事故などでは、ダメージが大きい場合はトランクリッド(トランクの蓋)を交換することがある。つまり、トランクリッドを交換した形跡から事故歴を判断することもできる。見るべきポイントは、フードを支えているアームと、固定しているネジ。セイバーは内装材でネジが隠れている。内装材をめくって、ネジの頭に傷が付いていないか見てみよう。また、閉めた状態で、車体との左右および前後の隙間が揃っているかどうかもチェックしよう。
溶接部の状態を見ればわかる
トランクを開けると、開口部は左右両側共に鉄板が横から回り込んで、溶接で固定されているのが見える。追突をはじめ、後部が変形するようなダメージを受けて修理した車両の場合は、溶接が乱れている。また、板金塗装をしていれば、周囲とは色の雰囲気が違って見える。さらに確かめるには、鉄板の継ぎ目に盛って隙間を埋めているシール材を爪で押してみよう。表面が硬くても内部が柔らかい(爪で押すと「プチッ」と表面が割れる)ようなら、修理の際に新しいシールを盛ったということがわかる。
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セイバー 床下のダメージをチェックする
車体の床下も覗いてチェックしよう。鉄板の歪みや部分的な変形、マフラーなどの床下の部品類に傷や凹み、交換した形跡がないかどうかも探ってみる。外観はきれいに修理しても、走行に影響がない見えない部分はそのままにしていることがあるので、大きなダメージを発見することもある。
スペアタイヤの周辺も見逃さない
ラゲッジスペースの床下に収納されているスペアタイヤを外してみよう。床部に歪みなどを見つけこともある。塗装が部分的に周囲と違っているなど、不自然な状態が認められる場合は、車体後部を修理しているかもしれない。錆の発生にも注意して観察しよう。また、スペアタイヤを外したついでに、タイヤ自体の状態(空気圧や傷の有無など)もチェックしよう。
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セイバー 給油口の蓋を外すことがある?
車体後部にある意外なチェックポイントが、給油口の蓋(フューエルリッド)。リアフェンダーを板金修理するために外すことがある。ネジを脱着した形跡がないか点検してみよう。また、フューエルリッドの色を参考にして塗料を調合するために外すこともある。取り外した形跡があれば、他の部分を再塗装するなど、修理や補修したことも考えられる。
側面のダメージを推測する
車体側面のドアの部分に大きな損傷を受けると、ドア自体を交換してしまうことも多い。交換の際は、ドアを支えている金具(ヒンジ)のネジを脱着するので、ネジの状態をチェックしよう。前後左右のドアを見比べて、特定のドアだけネジの頭(塗装されている)に傷が付いていれば、工具を使ったと考えられる。ただし、新車の組み立て時やドアの立て付けを調整するためにネジを回すこともあるので、ネジを脱着したように見えても、必ずしもドアを交換しているとはいえない。
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セイバー 点検整備記録に目を通す
点検記録簿(整備手帳など)の内容を、車両をチェックする前に確認しておこう。過去にどのような整備を受けてきたのがわかり、車両各部の状態を探る参考になる。定期点検時の走行距離とも突き合わせてチェックしよう。定期的に点検やメンテナンスを受けて、詳細な記録が残っている車両は、走行距離が伸びていても走行機能部分には大きな問題を抱えていないと推測できる。
セイバーのコンディションはここで見極める!
タイヤの状態をチェック
走行距離とタイヤの減り具合を見よう。高年式車で走行距離が少ない場合、極端にタイヤの一部が減っている、いわゆる偏摩耗の状態に注意。アライメント(タイヤの取り付け角度)が狂っているだけなのか、あるいは事故で受けたダメージなどで車体が歪んでしまったのかを確かめる必要がある。また、タイヤの接地面だけでなく角や側面まですり減っていたら、激しい走り方をしていたと推測できる。その場合は、車体やエンジン、サスペンションなど各部に負担をかけていると判断できるし、走行に関わる部品などの消耗も進んでいるはずだ。
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セイバー エンジンの調子をチェック
エンジンをかけてみよう。キーを捻ると、モーターが勢いよく回って容易にエンジンが始動するかどうか? モーターの回転が弱かったり始動がもたつく場合は、バッテリーが弱っていたり、エンジンの調整が必要かもしれない。また、エンジンが回っている時に異音が聞こえり、大きな振動が出ているようなら、トラブルを抱えている可能性がある。実際に走ってみるのが望ましいが、エンジンが暖まってからアクセルを軽く煽ってみて、スムーズに回転が上下するかどうかも試してみよう。
トランスミッションをチェック
オートマチックは、NからDへ、NからRへなど、各ポジションにセレクトレバーを操作して具合を試してみる。できるだけ試走して、異音が発生していないか、確実に切り替えができるかどうかをチェックしたい。さらに、ギヤが切り替わる時のショックが激しくないかもチェック。アクセルを踏んで動き出す時や加速する時のタイミングが長い場合は、滑って繋がりが悪くなっている。
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セイバー ハンドルの握り部から推測
ステアリングホイール(ハンドル)は、長期間使用するうちに握っている部分が劣化して、革やプラスティックなどの材質に関わりなく、手を添えている部分に艶が出てくる。走行距離が少ないのにステアリングホイールが極度に劣化しているようなら、前オーナーの運転のせい(異常な癖がついている)か、走行距離の表示か、どちらかがおかしいと推測できる。
日本自動車査定協会
クルマの鑑定ならおまかせ!
中古車目利き講座のチェックポイントをアドバイスしてくれるのは、財団法人「日本自動車査定協会」。経済産業省と国土交通省の指導の下で中立公正な第三者機関として、査定士の技能検定試験や、実車を使った修復歴判定の査定トレーニングなどを行っている。車両の状態を判断するプロフェッショナルだ。全国の52カ所にある支所に依頼すれば、査定目的に応じた査定額を算定して、証明書を発行してくれる(有料)。
Tel. 03-5776-0901 www.jaai.com
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