| HONDA S2000 |
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S2000は、ホンダの技術を結集したスポーツカー。スポーティな走りを目的にしているクルマなので、過激に走った様子が見られる車両は、各部の消耗や疲労をチェック。補修や修理した跡を見つけたら、表面だけの修復だったのか、大きな事故で修理したのかを見定める必要があるかもしれない。また、基本の車体チェックに加えて、エンジンやトランスミッション、サスペンションなどといった走行系のコンディションを、できるだけ試走して、念入りに確かめることもポイントだ。 |
| 1999年4月から販売されている現行(新車販売中)車両。S2000は、伝統のオープンスポーツ・Sシリーズからの流れを汲んでいる2シーターオープンカー。ホンダにとってスポーツレイアウトといわれているFR(前輪駆動)も久しぶりだが、車体を支えるハイXボーンフレーム構造やリッター当たり125馬力を発生するエンジン、ダイレクト感のある6速マニュアルトランスミッション、限界性能やレスポンスに優れたインホイール型ダブルウィッシュボーンサスペンションなど、車体各部に新開発新設計で技術を投入している。スポーツカーの定番ともいえるロングノーズ&ショートデッキのスタイリングも特徴的だ。 |
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幌の開閉状態と雨漏りの形跡 |
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エンジンからの異音などを試走して |
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走行中の車体からのキシミ音 |
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車体の全体から異常を読みとる
車両からやや離れた位置から、全体を見てみよう。ナンバープレートは曲がっていないか? 左右のヘッドライトの色は同じか? バンパーはずれていないか? 車体の切れ目の隙間(チリ)は均等か? 部分的に艶がないとか、色がくすんでいたり他の部分と違って見えたら、補修したか修理したことが考えられる。さらに、車体に映る周囲の景色を見てみよう。歪みや凹み、あるいは波打っているのを見つけることもある。塗装表面が肌荒れ状態になっている場合も、事故を起こして板金塗装した修理跡かもしれない。正面、左右、上下からと、見る角度を変えてみると異常を見つけやすい。 |
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エンジンルーム内を観察する
ボンネットを開けて、エンジンルーム内各部の塗装の様子を観察しよう。車体と左右のフェンダーをはじめ、ラジエターを支えているラジエターサポートの色を周辺と比べてみる。色の違いがポイントだ。一部だけ色合いが異なっていれば、修理した可能性がある。周囲と比べて異常にきれいな部分も、修理した跡かもしれない。また、エンジン関係の部品やオイル漏れなどもチェック。消耗部品の交換などとも合わせて、点検整備の状態を整備手帳などで確かめながら点検するといいだろう。 |
フロントガラスの付け根周辺に大きなヒント
事故などで前部に大きな衝撃を受けて車体が歪むと、外板パネルを修理することになるが、外板部品を組み付ける際に誤差が出ることがある。それは、各パネル同士の隙間(チリと呼ぶ)を見ればわかりやすい。フロントフェンダーの後端とドア、さらにフロントフェンダーとピラー(フロントガラスを挟んだ左右の柱)、それぞれのチリが均等の幅になっていなければ、前部の外板(フェンダーやドア)に手を加えた(修理した)可能性が高い。同じ場所の車体の左右を比べてみるのもチェックのコツだ。また、修理後に塗装する際に、色合わせがうまくいかないと、色が微妙に違うことがある。隣り合う外板の色が合っているかもチェックしよう。 |
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ダメージ跡が残る
エンジンルームの先端にあるラジエターサポートと呼ぶ鉄板を観察してみよう。前部をぶつけると、高い確率でラジエターサポートを修正あるいは交換することになる。歪みや手を加えた痕跡がないか、じっくりチェックしよう。周囲と色が違っていたら、交換した証拠と思っていい。フェンダーとの接合部も、不自然なところはないか点検しよう。 |
フェンダーの状態を読む
フェンダーを固定しているネジの頭の塗装に傷があるのは、工具を使ってネジを脱着した跡。つまり、フェンダーを交換、あるいは修理していると判断できる。フェンダーに手を加えても事故車(修復歴車)扱いにはならないが、フェンダーが無傷なら大きな事故は起こしていないと推察できる。 |
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ボンネットの交換は理由が問題
事故などでボンネットにダメージを負うと、新しいボンネットと交換することも少なくない。ボンネットを支えている金具(ヒンジ)を固定しているネジを脱着した形跡があったら要注意。事故の修理でボンネットを交換した可能性が高い。まれにエンジンの修理などのためにボンネットを脱着することもあるが、その場合は整備記録簿に記録が残っているはずだ。 |
側面のダメージを推測する
車体側面のドア部分に大きな損傷を受けると、ドア自体を交換してしまうことも多い。交換の際は、ドアを支えている金具(ヒンジ)を固定しているネジを脱着するので、ネジの状態をチェックしよう。前後左右のドアを見比べて、特定のドアだけネジの頭に傷が付いていれば、工具を使ったと考えられる。ただし、新車の組み立て時や、ドアの立て付けを調整するためにネジを回すこともあるので、ネジを脱着したように見えても、必ずしもドアを交換しているとはいえない。 |
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車体後部の修理跡を探る
ドアを開けると、開口部の下に鉄板の継ぎ目がある。リアフェンダー周辺の車体にダメージを受けると、修理するために継ぎ目から鉄板を剥がすことがある。一度鉄板を剥がすと、元と同じ状態には戻らない。それは、継ぎ目部分の溶接の状態を見ればわかる。車体左右の同じ場所を見比べれば、違いがわかりやすい。 |
開口部の状態を見る
リアゲートを開くと、開口部は左右両側共に鉄板が横から回り込んで、溶接で固定されているのが見える。追突をはじめ、後部が変形するようなダメージを受けて修理した車両の場合は、溶接部分が均一になっていないし、車体の左右で状態が違っている。また、板金塗装をしていれば、周囲と色の雰囲気が違って見えることもある。さらに確かめるには、鉄板の継ぎ目に盛って隙間を埋めているシール材を爪で押してみよう。表面が硬くても内部が柔らかい(爪で押すと「プチッ」と表面が割れる)ようなら、修理の際に新しいシールを盛ったということがわかる。 |
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支え金具と周辺を観察する
後部をぶつけると、トランクリッド(トランクの蓋)もダメージを受けやすい。修理や交換したかどうは、ゲートを支えている金具を固定しているネジの頭に傷が付いているなど、ネジを脱着した形跡がないかをチェック。金具(アーム)が曲がるなどすると、部品ごと交換してしまうが、トランクルーム側の支え部にダメージ跡が残っていることもある。また、リッドがしっかり閉まるかどうかも目安になる。車体の後部全体が歪んでいると、位置が微妙にずれてスムーズにロックできないこともある。 |
床下のダメージをチェック
日頃あまり見ることがない、車体の床下もチェックしよう。鉄板の歪みや部分的な変形、マフラーなどの床下の部品類に傷や凹み、交換した形跡がないかどうかも探ってみよう。外観はきれいに修理しても、走行に影響がない見えない部分は手をつけていない(補修や部品交換などしていない)ことがあるので、大きなダメージ跡を発見することもある。 |
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エンジンの状態をチェック
エンジンを始動してみよう。異音が聞こえり、大きな振動が出ているようなら、トラブルを抱えている可能性がある。実際に走ってみるのが望ましいが、エンジンが暖まってからアクセルペダルを軽く煽ってみて、回転がスムーズに上下するか試してみよう。 |
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タイヤで走り方を推測
走行距離とタイヤの減り具合を見てよう。高年式車で走行距離が少ないのに極端にタイヤの一部が減っている、いわゆる偏摩耗の状態になっている場合は特に注意が必要だ。アライメント(タイヤの取り付け角度)が狂っているだけなのか、あるいは事故で受けたダメージなどで車体が歪んでしまったのかを確かめる必要がある。また、タイヤの接地面だけでなく角や側面まですり減っていたら、激しい走り方をしていたと推測できる。その場合は、車体やエンジン、サスペンションなど各部に負担をかけていると判断できるし、走行に関わる部品などの消耗も進んでいるはずだ。また、メーカー純正以外の太いホイールとタイヤ、あるいはサスペンションを交換している(たいていは色が付いた目立つ部品が付いている)車両は、専門家に相談したほうがいいだろう。 |
幌のダメージをチェック
オープンカーの場合、幌は重要な部品だ。まずは、スムーズに開閉できるかどうかチェック。事故のダメージなどで車体が歪んでいると、しっかり固定できないこともある。次に、幌(布)の状態を観察しよう。部分的にすり切れていると、雨漏りの原因になる。さらに、幌が固定されるフロントガラス上部のゴムの部分を見て、ゴムに損傷がないことをチェック。幌の状態を徹底的に点検するには、できればホースで水をかけながら雨漏りをチェックするといい。ただし、走行中はフロントガラス周辺に風圧がかかって後部に流れるので、雨天走行中の雨漏りまではチェックできないことを知っておこう。 |
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トランスミッションは試走してチェック
マニュアルトランスミッションは、クラッチの切れ具合をチェック。スムーズにクラッチが断続できるか試してみよう。扱いが悪いと1万kmに満たない走行距離で消耗し、滑っていることもある。また、できれば試走して、1速からシフトアップ&ダウンを繰り返し、スムーズにギヤチェンジできるかどうかをチェック。 |
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中古車目利き講座のチェックポイントをアドバイスしてくれるのは、財団法人「日本自動車査定協会」。経済産業省と国土交通省の指導の下で中立公正な第三者機関として、査定士の技能検定試験や、実車を使った修復歴判定の査定トレーニングなどを行っている。車両の状態を判断するプロフェッショナルだ。全国の52カ所にある支所に依頼すれば、査定目的に応じた査定額を算定して、証明書を発行してくれる(有料)。
Tel. 03-5776-0901 www.jaai.com |
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