| MAZDA ROADSTER |
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マツダ・ロードスターは、基本的にスポーツカーだということを念頭にチェックしよう。スポーツ走行などで走り込んでいると、車体の各部が疲労していたり部品に負担がかかって消耗も進んでいる。中古車市場には改造車も出回っているが、適度な性能アップなら歓迎できるとしても、部分的な改造で全体のバランスが狂っていたり、特定の個人向きのセッティングになっている車両もあるので要注意。また、オープンカーは幌が要。開閉の具合や雨漏りもチェック。エンジンや駆動系、足まわりなど走行機能全体をできるだけ試乗してチェックするのが最大のポイントといえるだろう。 |
| 1998年1月から販売されている2代目のマツダ・ロードスター。コンパクトで軽量な車体に軽快な走りをもたらす走行機構、スポーティなコクピットなども含めて初代ロードスターの長所を生かして進化させたオープンスポーツカーだ。リトラクタブル(開閉式)ヘッドランプが固定式に変更されたことでイメージは大きく変わり、ダイナミックなボディラインが特長となっている。エンジンは1.8と1.6リッターの2種。それぞれオートマチックとマニュアルトランスミッションが設定されているが、1.8には6速マニュアルトランスミッションもある。幌は初代と同様に手動で開閉するが、リアウインドウはビニールではなくガラスになっている。 |
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幌の開閉作動状態と雨漏りの形跡 |
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エンジンの回り具合と駆動系の異音 |
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走行中の車体まわりからのきしみ音 |
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エンジンルーム内の細部を観察する
ボンネットを開けて、エンジンルーム内各部の塗装の様子を観察しよう。車体と左右のフェンダーをはじめ、ラジエターを支えているラジエターサポートの色を周辺と比べてみる。色の違いがポイントだ。一部だけ色合いが異なっていれば、修理した可能性がある。周囲と比べて異常にきれいな部分も、修理した跡かもしれない。また、エンジン関係の部品や、オイル漏れなどもチェックしよう。整備状態や消耗部品の交換なども、整備手帳の内容と照らし合わせて見てみよう。 |
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車体の全体から異常を読みとる
車両から離れた位置から、全体を見てみよう。ナンバープレートは曲がっていないか? 左右のヘッドライトの色は同じか? バンパーはずれていないか? 車体の切れ目の隙間(チリ)は均等か? 部分的に艶がないとか、色がくすんでいたり他の部分と違って見えたら、補修したか修理したことが考えられる。さらに、近づいて、車体に映る周囲の景色を見てみよう。歪みや凹み、あるいは波打っているのを見つけることもある。塗装表面が肌荒れ状態になっている場合も、事故を起こして板金塗装した修理跡かもしれない。正面、左右、上下から、見る角度を変えてみると異常を見つけやすい。 |
側面のダメージを推測する
車体側面のドア部分に大きな損傷を受けると、ドア自体を交換してしまうことも多い。交換の際は、ドアを支えている金具(ヒンジ)を固定しているネジを脱着するので、ネジの状態をチェックしよう。左右のドアを見比べて、特定のドアだけネジの頭に傷が付いていれば、工具を使ったと考えられる。ただし、新車の組み立て時やドアの立て付けを調整するためにネジを回すこともあるので、ネジを脱着したように見えても、必ずしもドアを交換しているとはいえない。また、オープンカーとしてドアまわりの車体部分を補強しているので、溶接とシール材の状態が車体の左右とも同じかどうかチェック。修理の痕跡は、溶接が乱れていたりシールの盛り方不自然になっている。 |
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前部をぶつけるとダメージを受けやすい
フロントグリルの後ろにあってラジエターを支えているラジエターサポートと呼ぶ鉄板を観察してみよう。前部をぶつけると、高い確率でラジエターサポートを修正あるいは交換することになる。歪みや手を加えた痕跡がないか、じっくりチェックだ。周囲と色が違っていたら、交換した証拠と思っていい。左右フェンダーとの接合部も、不自然なところはないか点検しよう。
ロードスターはラジエターサポートとは別にラジエターの横にサイドサポートもある。これも車体前部から衝撃が加わると変形して部品交換の対象になるので、見にくい位置にあるが、ボンネットを開けたらラジエターサポートと同時に必ずチェックしよう。 |
フェンダーの状態を読む
フェンダーを固定しているネジの頭の塗装に傷がある場合は、工具を使ってネジを脱着した跡。つまり、フェンダーを交換あるいは修理したと判断できる。フェンダーに手を加えても事故車(修復歴車)扱いにはならないが、フェンダーが無傷なら大きな事故は起こしていないと推察できる。 |
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ボンネットの交換は理由が問題
事故などで車体前部に損傷を負ってボンネットにダメージが及ぶと、新しいボンネットと交換することも少なくない。ボンネットを支えている金具(ヒンジ)を固定しているネジを脱着した形跡があったら要注意。事故の修理でボンネットを交換した可能性が高い。まれにエンジンの修理などのためにボンネットを脱着することもあるが、その場合は整備記録簿に記録が残っているはずだ。 |
下から覗いて修理の痕跡を探す
日頃見ることがない、クルマの床下もチェックしよう。例えばリアバンパーの裏側を覗いくと、スポット溶接で鉄板を繋いでいる(丸い窪みが整列している)接合部分が見える。スポット溶接がきれいに揃っていれば、手を加えていないと判断していい。逆に、溶接が乱れているようなら、板金修正したり車体部品を交換するなど何らかの修理していることが疑える。 |
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ドアの開口部を観察する
ドアを開けると、開口部の下に鉄板の継ぎ目がある。リアフェンダー周辺の車体にダメージを受けると、修理するために継ぎ目から鉄板を剥がすことがある。一度鉄板を剥がすと、元と同じ状態には戻らない。それは、継ぎ目部分の溶接の状態を見ればわかる。車体左右の同じ場所を見比べれば、違いがわかりやすい。 |
床溶接部を見て判断する
トランクリッドを開けると、開口部は左右共に鉄板が横から回り込んで、溶接で固定されているのが見える。追突をはじめ、後部が変形するようなダメージを受けて修理した車両の場合は、溶接部分が均一に揃っていないし、車体の左右で違っている。また、板金塗装をしていれば、周囲と色の雰囲気が違って見えることもある。さらに確かめるには、鉄板の継ぎ目に盛って隙間を埋めているシール材を爪で押してみよう。表面が硬くても内部が柔らかい(爪で押すとプチッと表面が割れる)ようなら、修理の際に新しいシールを盛ったということがわかる。 |
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支えている金具と周辺を観察する
後部をぶつけると、トランクリッド(トランクの蓋)もダメージを受けやすい。修理や交換したかどうかをチェックするには、リッドを支えている金具(ヒンジ)を見る。ネジの頭の塗装に傷があるなど、ネジを脱着した形跡がないかどうか。そして、ヒンジが接している周辺の鉄板が歪んでいる場合は、ダメージが大きかったと推測できる。また、しっかり閉まるかどうかも目安になる。車体の後部全体が歪んでいると、トランクリッドの位置が微妙にずれてスムーズにロックしないことがある。さらに、車体部との隙間が均等になっていないとか、面が合っていない(高さがずれている)などの異常があれば、トランクリッドか車体部にダメージを受けてることがわかる。 |
床下のダメージをチェック
日頃あまり見ることがない、車体の床下もチェックしよう。鉄板の歪みや部分的な変形、マフラーなどの床下の部品類に傷や凹み、交換した形跡がないかどうかも探ってみよう。外観はきれいに修理しても、走行に影響がない見えない部分はそのままにしている(修理や部品交換していない)ことがあるので、大きなダメージを発見することもある。 |
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点検記録簿の内容と時期をチェック
車体をチェックする前に、整備手帳などに記入された点検整備記録に目を通しておこう。定期点検や消耗部品の交換など、整備状況を詳細な記録が残っている車両は、走行距離が伸びていてもコンディションがよく、走行機能部分には大きな問題を抱えていないと推測できる。点検整備記録簿以外にも、ガソリンスタンドやパーツショップでオイル交換などをすると記録シールを貼ったりカードなどを整備記録簿にはさむこともある。車検証ケース内を探る他にも車体やエンジンルーム内のステッカー類も注意して見てみよう。 |
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エンジンをチェック
エンジンを始動してみよう。異音が聞こえり、大きな振動が出ているようなら、トラブルを抱えている可能性がある。実際に走ってみるのが望ましいが、エンジンが暖まってからアクセルペダルを軽く煽ってみて、回転がスムーズに上下するか試してみよう。 |
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試走してチェック
マニュアルトランスミッションは、クラッチの切れ具合をチェック。スムーズにクラッチが断続できるか試してみよう。扱いが悪いと1万kmに満たない走行距離で消耗し、滑っていることもある。また、できれば試走して、1速ギヤからシフトアップ&ダウンを繰り返し、スムーズにギヤチェンジできるかどうかをチェック。オートマチックは、NからDへ、NからRへなど、各ポジションにセレクトレバーを動かして具合をみる。さらに、ギヤが切り替わる時のショックが激しくないかをチェック。アクセルペダルを踏み込んで動き出すまでに間がある、あるいは加速時にもたつくなど、反応するタイミングが長い場合も要注意。 |
タイヤを見て走り方を推測
走行距離とタイヤの減り具合を見よう。高年式車で走行距離が少ないのに極端にタイヤの一部が減っている(偏摩耗)状態を見つけたら、アライメント(タイヤの取り付け角度)が狂っているだけなのか、あるいは事故で受けたダメージなどで車体が歪んでしまったのかを確かめる必要がある。そして、タイヤの接地面だけでなく角や側面まですり減っていたら、激しい走り方をしていたと推測できる。その場合は、車体やエンジン、サスペンションなど各部に負担をかけていると判断できるし、走行に関わる部品などの消耗も進んでいるはずだ。また、メーカー純正以外の太いホイールとタイヤ、さらにサスペンションを交換している(たいていは色が付いた目立つ部品が付いている)など、改造が目立つ車両は、専門家に相談したほうがいいだろう。 |
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部分的な劣化から推測
ステアリングホイール(ハンドル)は、長期間使用するうちに握っている部分が劣化して、革やプラスティックなどの材質に関わりなく、手を添えている部分に艶が出てくるのだ。走行距離が少ないのにステアリングホイールが極度に劣化しているようなら、前オーナーの運転(異常な癖がついている)か、走行距離の表示か、どちらかがおかしいと推測できる。 |
シートの状態をチェック
頻繁に乗り降り(街乗りで使っていた車両に多い)している場合は、走行距離のわりにシート座面のドア側の部分がヘタっていることがある。また、インテリアの中でシートだけがきれいなら、シートを交換していることも考えられる。純正品ではないスポーツシートなどが装備されている場合は、しっかり固定されていること。さらに標準装備のシートベルトのままでは違和感がある場合もある。座ってシートベルトを締めた状態もチェックしてみよう。 |
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幌の状態は特に念入りにチェック
オープンカーの幌は重要な部分。ダメージを受けると致命傷になる。まず、スムーズに開閉できるかをチェック。車体が歪んでいるせいでしっかり固定できないこともある。そして、幌の布の状態を細部まで観察しよう。すり切れている部分があると雨漏りの原因になる。さらに、幌を固定するフロントウインドウ上部のゴム部品に損傷がないことをチェック。できればホースで水をかけるなどして、水漏れをチェックするといいだろう。ただし、実際には走行中はフロントウインドウ周辺にかなりの風圧がかかっているし水の流れも再現できるわけではない。雨天走行中の漏れまではチェックはできないことを知っておこう。 |
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