中古車目利き講座 スバル R2

上質車両を見極める 中古車目利き講座
R2
参考車両 :アール2 タイプSS 初度登録2005年11月
SUBARU
R2 
ABA-RC2
スバル アールツー
車体まわりは、外観に細かい傷の入った車両はあっても、大きなダメージを受けている車両は少ないといえる。また、上質さやクーペのような雰囲気があることから、クルマ好きが乗って、しっかり整備している場合もあれば、逆に、乗りっぱなしで手入れしていない車両もある。整備状態は念入りにチェックしよう。特にスーパーチャージャー付きは、乱暴な運転で各部に負担が掛かっている場合も考えて、走行機能系にも注意しよう。
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●参考車両と同時期の仕様グレード設定
グレード 型式 シフト 駆動
R DBA-RC2 5MT 4WD
R DBA-RC1 5MT FF
i DBA-RC2 5MT 4WD
i DBA-RC1

5MT

FF
タイプSS ABA-RC2 CVT 4WD
タイプSS ABA-RC1 CVT FF
タイプSR DBA-RC2 CVT 4WD
タイプSR DBA-RC1 CVT FF
R DBA-RC2 CVT 4WD
R DBA-RC1 CVT FF
i DBA-RC2 CVT 4WD
i DBA-RC1 CVT FF
●R2は、5ドアの4人乗り軽自動車で、2003年12月から販売されているが、参考車両は2005年11月にマイナーチェンジを受けたモデル。
 660(658cc)エンジンは3種あり、54馬力(DOHC)が「R」と「タイプSR」に、46馬力(SOHC)が「i」、64馬力(DOHCスーパーチャージャー付き)が「タイプSS」に搭載されている。駆動方式は、FFとフルタイム4WD(ビスカス式)。トランスミッションは、5速マニュアルとCVT(電子制御自動無段変速機)がある。タイプSSのCVTは、マニュアルモード付き7速スポーツシフト機構を備えている。
 仕様グレードは、ベーシックな「i」と装備が充実した「R」、スポーティな「タイプS」シリーズの3タイプがある。
 タイプSは、専用シート、ガンメタリック塗装アルミホイール、独立3眼メーター、本革巻ステアリングホイール&シフトノブなどが特徴になっている。
車両全体を観察する
 少し離れた位置から、外板パネルの隙間(立て付け)、塗装面の光沢や色むら、車両の傾き、車高など、外観各部に異常はないか、チェックしよう。
 車体前面は、ヘッドライトの歪み、バンパーのずれ、ナンバープレートの歪みや変形など、各部品の取り付け状態を見るのもポイントだ。
 また、ヘッドライトを左右比べてみよう。どちらかが新しく感じたら、その側の周辺が補修されている可能性もある。
R2
R2 車体表面の異常を探る
 やや斜めから、見る高さや角度を変えながら、車体表面を観察しよう。傷や凹みをチェックすると同時に、修理跡も探ってみる。
 塗装表面の艶が周囲と違っていたり、塗装表面が肌荒れ状態になっている部分があれば、補修や修理している可能性がある。
 パネル(ボンネット、左右フェンダー、各ドアなど)にしわやうねりがないかにも注意しよう。しわが寄っているのは、衝撃を受けたか、板金修理跡と判断するのが妥当な見方だ。
整備状態を点検する
 ゴムホースやベルトの劣化など、消耗部品を中心にエンジンと周辺の部品を、まずチェック。
 できれば、冷却水やオイルの量および汚れ、ブレーキやウォシャー液量なども点検したい。
 オイルのにじみや汚れなど、オイル漏れの兆候にも注意しよう。
 新しく見える部品は、交換していることが疑える。点検整備記録も確かめよう。部品交換、トラブルが発生した箇所、修理の経緯など、整備状況がわかるはずだ。
R2
鉄板部の修理跡に注意
 インナーパネル(車体内側の鉄板)の溶接、シーラー、塗装の状態などを調べてみよう。修理跡があれば、車体前部に大きな衝撃を受けて、機能面に不具合が生じていることも考えられる。
 また、車体前部を破損すると、ラジエターコアサポート(エンジンルームのいちばん前にある)を修正あるいは交換修理する確率が高い。歪みや修理した痕跡、周辺部品の固定ネジを脱着した形跡などがないかも探ってみよう。
R2 ボンネットを調べる
 表面の傷や凹みをチェックすると共に、内側に修理跡がないかも調べてみよう。
 ボンネットにダメージを負うと、交換することも少なくない。ボンネットを支えている金具(ヒンジ)の固定ネジを見てみよう。脱着した形跡があれば、交換を疑って、他の部分にも修理した形跡がないか、詳しく調べる。まれにエンジンの修理などでボンネットを外すこともあるので、整備記録も確かめてみよう。
フェンダーのチェック
 固定ネジをチェックしよう。脱着した形跡があれば、交換している可能性がある。フェンダーに手を加えても事故車(修復歴車)の扱いにはならないが、フェンダーに異常がなければ大きな事故は起こしていないと判断できる。
 R2は、ステー(支え金具)を介してフェンダーを固定している。曲がりや歪み、修理跡がないかも見てみよう。また、フロントドアを開けると見える、後部の固定ネジもチェックしよう。
R2 R2 R2
R2 パネルの状態を観察する
 外板の立て付けを調べよう。例えば車体前部では、フェンダー、ドア、ピラー(フロントガラス左右にある柱)、ボンネットなどが隣接して取り付けられている。
 それぞれの隙間の幅を見比べて、均等になっていなければ、ずれていたり、修理している可能性が高い。
 隙間を境に隣り合う外板の塗装も比べてみよう。色調が異なっていれば、外板を交換修理していることも考えられる。
側面のダメージを推察
 ドアに大きな損傷を受けると、交換してしまうことも多い。交換する際は、ドアを支えている金具(ヒンジ)の固定ネジを脱着するので、ネジの状態をチェック。前後左右ドアのヒンジ部を見比べて、異常がないか、確かめよう
 ただし、新車の組み立て時やドアの立て付け調整のためにネジ回すことがある。脱着しているように見えても、必ずしもドアを交換しているとはいえない。
R2 R2
R2 後部の雰囲気を掴む
 車体後部も、前部と同様に、全体の様子を観察。車体の傾きをはじめ、バンパー、リアゲート、フェンダーなどの状態から感じを掴んで、各部の異常や修復の痕跡を確認しよう。
 左右のテールランプを比べて、片側だけ交換している場合は、破損によるものなのか、追突などの修理に伴う処置なのか、周辺を詳しく調べて、交換した理由を確かめる必要がある。
フェンダー修理のヒント
 リアドアを開けて、開口部を観察してみよう。マスキングの跡があれば、リアフェンダーを補修したり修理している可能性が高い。フェンダーの表面に波打ち(板金修理跡)がないかもチェック。
 また、タイヤハウス内に塗料が付着していないか、さらに、アーチ(タイヤハウス角の折り曲げ部)に修理した形跡がないかも探ってみよう。
R2
R2 不具合と異常を調べる
 リアゲートを開閉してみよう。途中で止めてみて、ずり落ちてしまうようなら、開閉を補助しているステー(支え棒)のダンパー機能が低下している。オイル漏れなどにも注意してチェックしよう。
 しっかり閉まらない場合は、リアゲートがずれているか、周辺部を修理している、あるいは車体が歪んでいることも考えられる。
 また、閉めた時の立て付けを見て、左右どちらかの片側だけ隙間が狂っている場合は、その側の車体部が歪んでいたり、修理していると判断していいだろう。周辺の様子を確かめてみよう。
ヒンジ部をチェックする
 後部に大きなダメージを受けると、リアゲートを交換することもある。ヒンジの固定ネジに手を加えた痕跡がないか見てみよう。
 ヒンジの取り付け部周囲に歪みが残っている場合は、大きなダメージを受けたと考えられる。
R2
R2 鉄板の接合部を観察する
 開口部を見ると、左右両側共に鉄板が横から回り込んで、溶接で接合されている。板金修理や交換していれば、周囲とは雰囲気が違って見えるので、左右を見比べながら、溶接やシーラー、塗装の状態などをチェックしよう。特に、スポット溶接に手を加えた跡や違和感がないかに注意しよう。
エンジンの調子を探る
 エンジンをかけてみよう。
 R2は、他の軽自動車に比べると、音は静かだ。異音が聞こえたり、大きな振動が出ているようなら、トラブルを抱えている可能性がある。
 試走するのが望ましいが、エンジンが暖まってからアクセルペダルを軽く煽ってみて、スムーズに回転が上下するかどうかも試してみよう。
R2
R2 作動と機能を確かめる
 ヘッドライトやテールランプ、ウインカーなどの灯火類をはじめ、エアコンやオーディオなどの作動をチェック。パワーウインドウの開閉や後部座席ランプの点灯なども忘れないこと。
 調整や設定のできる電装機器や電動機構などは、スイッチを入れるだけでなく、正常に機能しているかどうかを操作して確認することがポイントだ。
トラブルを予知する
 NからDへ、NからRへなど、各ポジションにセレクトレバーを操作してみよう。
 できれば試走して、異音が発生していないか、アクセルを踏んで走り出す時や加速する時のタイミングが異常に長いなどの症状が出ていないかにも注意したい。また、CVTは、基本的にはギヤが切り替わるショックはない。ショックがあれば、トラブルの前兆と考えられる。
R2
R2 隅まで念入りにチェック
 運転席まわりだけでなく、後席も、シートの表面やドアの内張りはもちろん、カーペットの裏までしっかりチェックしよう。
 子供を乗せていると、食べ物や飲み物をこぼした落とせない汚れやしみが付いていることもある。臭いにも気を付けよう。
 傷や破損(穴など)箇所を見つけたら、簡単に修繕できるか、部品交換が必要か、判断する必要があるかもしれない。
床下を覗いてみる
 鉄板部や各部支え金具の歪み、部分的な変形、修理跡などはないか、探ってみよう。
 マフラーなど、床下に設置されている部品類も見て、傷や凹み、交換した形跡はないかもチェックしよう。
 外観はきれいに修理しても、走行に影響がない見えない部分は補修や修理をしないことがあるので、意外なところにダメージを受けているのを発見することがある。
R2
R2 減り方を点検する
  タイヤは、摩耗状態に注意。
 一部だけ異常に減っている片減り(偏摩耗)を見つけたら、アライメント(タイヤの取り付け角度)が狂っているだけなのか、あるいは事故で受けたダメージなどで車体が歪んでしまったのかを確かめる必要がある。
 車体前部インナーパネルの変形が原因でホイールアライメントが狂い、偏摩耗が生じていることもある。試乗の際にハンドルが片側方向に取られる車両も、前部修復歴の疑いがある。
エンジン周辺機器にも注意
 タイプSSは、インタークーラー(エンジンに吸入する空気を冷やす装置)をエンジンの上に装着している。網目状の鉄板(フィン)の曲がりや詰まりなど、機能低下の要因はないかも、調べておこう。
R2
R2 取り付け状態を確認する
 参考車両のリアバンパーは、軽い衝突あるいは押されるなどして隙間に狂いが出ている。このような場合は、左右反対側も確かめると同時に、バンパー裏の固定部にも異常はないか、探ってみよう。
書類を確かめる
 点検整備記録の内容をチェックしよう。過去にどのような整備を受けてきたのかがわかり、定期点検や消耗部品交換の実施時期と、その時の走行距離を把握しておくと、車両各部の状態を探る参考になる。故障や不具合の修理にも注意しよう。
 また、車両の取扱説明書だけでなく、装備機器類の使用説明書も揃っているか、確かめよう。
R2
車両チェックの勘どころ
塗装
●部分的に色調や艶が違う場合には、周辺の状態もチェック。
●タイヤハウス(フェンダーのタイヤを覆っている部分)内に外装塗料が付着しているとか、メッキやゴム部品などに塗料の飛沫が付いているなどの場合も、周辺を詳しく確かめる必要がある。
●ドアの開口部などにマスキング(塗装スプレーが他の部分に広がらないようにするカバーを留める粘着テープを貼る)跡が残っていることがある。塗装表面を指や爪で撫でるように滑らせて、引っかかるような直線状の段差があれば、何らかの理由で塗装していることがわかる。
取り付けネジ
●ネジ止め(ボルトやナットで固定)している車体まわりの部品を交換する時には工具を使う。ネジの頭の塗装が剥がれていたり、角がくずれているのは、ネジを回している証拠だ。
●普通はネジの頭は塗装されているので、傷は比較的容易に確認できる。無塗装の場合は判断しにくいので、車体の左右を見比べるといい。
溶接とシーラー
●車体を構成する部品が溶接で固定されている部分は、シーラー(接合部の隙間を埋める充填材)が塗布されている。修理や交換で再溶接すると塗り直すので、不自然になっている。
●疑わしい場合は、爪で押してみよう。表面が硬くても内部が柔らかい(プチッと表面が割れる)ようなら、修理後に新しいシーラーを盛っている。
●シーラーは、盛り上がっていたり、窪んでいたり、横方向にヒダがあるなど、鉄板の接合状態やシーラーを塗布する方法によって形状が違っている。不自然に見える部分を見つけたら、車体の左右同じ場所を見比べて判断しよう。
●車体各部はスポット溶接されている(鉄板の接合部に小さな丸い窪みが並んでいる)部位も多いが、修理工場でスポットを打ち直している場合は、直径が5mm以下(新車時は5mm以上が普通)、窪みが深い、2度打ちしたずれなど、新車組み立て時の状態とは異なる特徴がある。
●電気スポット溶接の電極が入らない奥まった部分などは、炭酸ガスアーク溶接に代えることがあるので、スポット溶接の窪みがなくなっていることもある。
立て付け
●外板パネルなどを修理すると、組み付ける際に誤差が出ることがあり、それは、隣り合うパネルの隙間(チリ)を見ればわかる。隙間の幅が均等になっていなければ、修理している可能性が高い。
●バンパーなどは、押されてずれることがある。たとえ修理していなくても、隙間が合っていなければ、なんらかのダメージを受けている。
●モール類(フェンダーからドアにかけて線状に繋がっている飾りなど)やプレスライン(外板が折れ曲がっている角の線)がずれていることからも、立て付けに異常があることがわかる。
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