中古車目利き講座 スバル R1

上質車両を見極める 中古車目利き講座
R1
参考車両 : S
初年度登録2005年11月
SUBARU
R1 
ABA-RJ1
スバル アールワン
趣味性が強いパーソナルカーで、室内が狭く値段も高め。クルマにこだわる人に好まれている。一般的な軽自動車よりも丁寧に扱われている可能性が高いが、外観の小さな傷まで念入りに探ることはもちろん、整備状態もしっかりチェックしよう。記録簿をまず確かめて、定期点検整備を受けているなら大きな問題は抱えてないと考えられるが、修理や部品交換の記録に注意すること。室内のチェックは、運転席まわりだけに気を取られがちなので、後席周辺とラゲッジスペースも忘れずに。全体的には車両の使い方を推察することが良否を判断するポイントになるだろう。
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●参考車両と同時期の仕様グレード設定
グレード 型式 シフト 駆動
i DBA-RJ1 CVT FF
  DBA-RJ2 CVT 4WD
R DBA-RJ1 CVT FF
  DBA-RJ2 CVT 4WD
S ABA-RJ1 SSi-CVT FF
  ABA-RJ2 SSi-CVT 4WD
●2005年1月に新発売された軽自動車で、2人乗りを基本としたコンパクト(軽自動車規格より11.5cm短い)な3ドアスタイル(4名乗車可能な2×2シーター)と上質なインテリアが特徴。
 当初は「R」グレードだけだったが、同年7月に装備を絞った「i」が追加され、11月の一部改良とともに新グレード「S」が追加された。
 エンジンは660(658cc)だが、iは自然吸気46馬力、Rは自然吸気54馬力、Sはスーパーチャージャー付き64馬力。駆動方式はFFと4WD。トランスミッションは全車CVT(無段変速)で、SにはSSi-CVT(スポーツシフトCVT=7速マニュアルモード付無段変速)を設定している。
 エンジンの種類が仕様グレードの設定にもなっているが、装備を省略した「オーディオレス仕様車」も別途設定されている。
 2006年11月には一部改良され、燃費向上を図っている。
車体のバランスを見る
 やや離れた位置から、全体の様子を見てみよう。外板パネルの隙間(立て付け)、塗装面、車両の傾きなど、外観各部に異常はないかをチェック。
 前面は、バンパーとボンネット。後面も、バンパーとテールゲート。車両全体のバランスを見ながら、それぞれが並んだ横線が崩れていないか。ヘッドライトやテールライトを含めて左右対称になっているかを確かめる。
 左右ライトのバランスも見てみよう。片方だけ新しい場合(交換の疑い)は、単なるライト破損による交換なのか、車体部の修理に伴う交換なのか、周辺を詳しく探る必要がある。
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R1 R1 角度を変えながら観察
 車体の表面は角度を変えて見るのもチェックのコツ。
 外観がきれいでも、斜め方向から透かして見ると、見落としがちな浅くて広い凹み、エクボと呼ばれる小さな凹み、あるいは波打ち(しわ)なども確認できる。
 しわが寄っているのはダメージを受けているか、板金修理跡だ。
 塗装面の色艶が違っていたり、荒れているなど、部分的に異常ばある箇所も、補修か修理している可能性が高い。
鉄板部の様子を探る
 エンジンルーム内は、インナーパネル(車体内側の鉄板)の状態もチェック。
 インナーパネルは、車体を形成する重要な骨格部分になっており、大きなダメージを受けると、走行機能面に重大な不具合を生じさせる。
 溶接やシーラー、塗装などの状態から、修理や交換跡などがないか、念入りに調べよう。
 修理跡を見つけたら、ダメージを受けた影響と範囲を確かめる。
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整備状態を確かめる
 事前に定期点検整備記録簿を調べてから、ゴムホースやベルトなどの消耗部品を中心にエンジン周辺を目で見てチェック。
 冷却水やオイルの量および汚れ、ブレーキやウォシャーの液量なども点検したい。オイルのにじみにも注意。
 周囲と比べて新しく見える部品(交換の疑い)は、定期点検時か、故障や不良か、それとも事故の影響か。記録簿と同時に周辺も探って、交換の理由を判断しよう。
R1 車体前部の必須チェック
 エンジンルームのいちばん前で車体の左右に繋がっている鉄板(ラジエターコアサポート)を、必ずチェック。車体前部をぶつけると、修整あるいは交換修理する確率が高く、外観をきれいに直しても、ここでダメージを受けていることがわかる。
 修理や交換している痕跡がないかを確かめるが、塗色は新車時から外板色と異なっている。
ボンネットのチェック
 ボンネットの修理/交換には、上から物が落ちてくるなどによる単独の損傷と、車体をぶつけた衝撃の波及などが考えられる。
 ボンネットの外面をチェックしたら、開けて裏面も見て、修理跡などがないか確かめよう。
 また、外して修理したり、交換する際に脱着するボンネットヒンジ部の固定ネジを回した形跡がないかも探ってみよう。
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R1 R1 取り付け状態にヒント
 フロントフェンダーは、エンジンルーム内と前ドア開口部にある固定ネジを脱着した形跡がないか、チェックしよう。
 フロントフェンダーは重要な車体補強部材ではないので、修理などで手を加えても、きれいに直していれば修復歴車にはならないが、外して修理あるいは交換していれば、大きなダメージは受けている可能性もある。周辺をチェックして、ダメージの程度と修理範囲を確認しよう。
隙間の幅と色調を比べる
 外観がきれいでも、プレスラインや各外板パネルの立て付けを念入りに観察しよう。
 車体前部では、バンパー、フェンダー、ドア、ピラー(フロントガラスを挟んだ左右の柱)などが隣接している。それぞれの隙間の幅が均等になっていなければ、ダメージを受けて部品がずれているか、あるいは修理している可能性が高い。
 また、修理や交換でパネルを塗装すると、仕上がった色が微妙に違うことがある。隙間を境に、隣り合う塗装の色調が合っているかも確かめよう。
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R1 車体側面のチェック
 ドアに大きな損傷を受けると、外して修理することがあり、交換することも多い。
 ドアヒンジの固定ネジに脱着の形跡がないか、左右ドアを比べてチェックしよう。
 ただし、新車の組み立て時やドアの立て付け調整でネジを回すこともあるので、ネジ脱着だけでは修理/交換しているとは即断できない。ドア自体と周辺の様子も同時に探る必要がある。
車体後部のチェック
 車両の後方からテールゲートを閉めた状態をまずチェック。
 テールゲートの立て付けを見て、全体に隙間が狂っていれば、ゲートのずれか、あるいは車体の歪みが疑える。
 片側の隙間だけ、あるいは部分に隙間の異常があれば、その側の車体部を修理していると判断して間違いない。
 テールゲートと車体部の塗装状態が違っていないかにも注意しよう。
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開閉して確かめる
 テールゲートを開閉して、動きと固定状態をチェックしよう。
 スムーズに開閉できななかったり、ロックの手応えに違和感がある場合は、テールゲートを修理している可能性がある。内張りを取り外した跡がないかも確認。
 また、しっかり閉まらない場合も、ゲートがずれているか、車体が歪んでいる疑いがある。
交換の形跡を探る
 後部に大きなダメージを受けると、テールゲートを交換することもある。ヒンジのネジに脱着している痕跡がないか、チェック。
 ヒンジ周辺のルーフ部に異常がないかも確かめよう。
鉄板の接合部を調べる
 テールゲートの開口部を見ると、左右両側共に鉄板が横から回り込んで、接合されている。
 溶接、シーラー、塗装の状態などから修理/交換跡などがないか、チェック。
 特にスポット(溶接)の乱れや打ち直しに注意。異常かどうかの判断が難しい場合や疑いがあれば、左右開口部を比較すると確かめやすい。
 後方から強い衝撃を受けると、キャビン(室内部)との接合部やルーフパネルの前部にまで波及することもある。修理箇所を見つけた場合は、周辺や関連する部分も詳しく調べる必要がある。
R1 トラブルを察知する
 エンジンをかけてみよう。
 始動にもたつく場合は、バッテリーの状態をはじめ、充電系統、点火系など、さまざまな不良要因が考えられる。
 エンジンの回転中に異音が聞こえたり、大きな振動が出ているようなら、トラブルを抱えている可能性がある。
 実際に走ってみるのが望ましいが、エンジンが暖まってからアクセルペダルを軽く煽ってみて、スムーズに回転が上下するかどうかも試してみよう。
装備機器を操作してみる
 ウインカーやライト類、ホーン、ワイパーなどの保安機器が正常に作動することを、まず確認。
 さらに、エアコンは温度調節や風量も試してみる。オーディオはラジオやCDなどの音量も変えてみる。
 電装機器や調整機構のあるものは、スイッチをオン/オフするだけでなく、機能を操作してみることがポイントだ。
 パワーウインドウの開閉やルームランプの点灯なども忘れずにチェックしよう。
R1 R1
R1 オートマチックを確認
 CVT(無断変速機)は、文字どおりにギヤの切換ショックがないのが正常。セレクトレバーの操作時や変速時にショックを感じるようなら、トラブルを抱えている可能性が高い。
 試走が可能なら、走行中の変速が滑らかなことを確認したい。
汚れや傷の程度を判断
 室内は、運転席周辺だけでなく、後部シートまわりとラゲッジルームもしっかりチェック。
 汚れや染み、傷、損壊などを見つけたら、クリーニングできれいになるか、簡単な補修で直るか、それとも交換が必要か、それぞれのダメージの程度を判断する。
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R1 床下を覗いてチェック
 鉄板部に傷や凹み、歪み(変形)、修理跡などがないか、確かめよう。
 外観はきれいに修理しても、走行に影響がない見えない部分はそのまま補修や修理をしないことがあるので、事故などで受けたダメージ跡を見つけることがある。
 車体左右のサイドシル(ドアの下にある車体前後方向に通っている梁の部分)の下部の修理跡には特に注意。車体左右を見比べてチェックしよう。
部品の状態を探る
 マフラーなどの床下の部品類に傷や凹み、交換した形跡がないかどうかも調べよう。
 小さな傷でも、放置すると錆が発生するので、注意が必要。
 錆を見つけたら、表面に浮いている程度なら大きな問題はないが、範囲と浸食状態を確かめる。
 溶接の異常、取り付けネジの傷などにも注意。新しい部品が付いていれば、定期点検整備記録簿の修理/交換記録も確認。
 オイル漏れにも気を付けよう。
タイヤのチェックポイント
 減り具合(残り溝の深さ)をまず点検。1.6mm以上あること(スリップサイン)が目安だ。傷や異物の刺さりがないかもチェック。
 減り方(摩耗状態)も調べよう。外周の接地面を見て、一部が極端に減っている「偏摩耗」を見つけたら、アライメント(ホイーの取り付け角度)狂っているだけなのか、あるいはダメージを受けて車体が歪んでいるのかを確かめる必要がある。
 また、ホイールに傷や凹み、歪みなどがないかも確かめよう。
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R1 車両の情報を確かめる
 定期点検整備記録簿は、車体をチェックする前に、必ず記載内容を調べよう。記録を見れば、過去からの整備状況がわかり、定期点検や消耗部品交換などの実施時期と、その時の走行距離を把握しておくと、車両各部の状態を探る参考になる。
 また、備え付けの書類は、車両取扱説明書だけでなく、純正オプションや後付けの社外製品などを装着している場合はそれぞれの説明書が揃っていることを確かめよう。
車両チェックの勘どころ
塗装
●部分的に色調や艶が違う場合には、周辺の状態もチェック。
●タイヤハウス(フェンダーのタイヤを覆っている部分)内に外装塗料が付着しているとか、メッキやゴム部品などに塗料の飛沫が付いているなどの場合も、周辺を詳しく確かめる必要がある。
●ドアの開口部などにマスキング(塗装スプレーが他の部分に広がらないようにするカバーを留める粘着テープを貼る)跡が残っていることがある。塗装表面を指や爪で撫でるように滑らせて、引っかかるような直線状の段差があれば、何らかの理由で塗装していることがわかる。
取り付けネジ
●ネジ止め(ボルトやナットで固定)している車体まわりの部品を交換する時には工具を使う。ネジの頭の塗装が剥がれていたり、角がくずれているのは、ネジを回している証拠だ。
●普通はネジの頭は塗装されているので、傷は比較的容易に確認できる。無塗装の場合は判断しにくいので、車体の左右を見比べるといい。
溶接とシーラー
●車体を構成する部品が溶接で固定されている部分は、シーラー(接合部の隙間を埋める充填材)が塗布されている。修理や交換で再溶接すると塗り直すので、不自然になっている。
●疑わしい場合は、爪で押してみよう。表面が硬くても内部が柔らかい(プチッと表面が割れる)ようなら、修理後に新しいシーラーを盛っている。
●シーラーは、盛り上がっていたり、窪んでいたり、横方向にヒダがあるなど、鉄板の接合状態やシーラーを塗布する方法によって形状が違っている。不自然に見える部分を見つけたら、車体の左右同じ場所を見比べて判断しよう。
●車体各部はスポット溶接されている(鉄板の接合部に小さな丸い窪みが並んでいる)部位も多いが、修理工場でスポットを打ち直している場合は、直径が5mm以下(新車時は5mm以上が普通)、窪みが深い、2度打ちしたずれなど、新車組み立て時の状態とは異なる特徴がある。
●電気スポット溶接の電極が入らない奥まった部分などは、炭酸ガスアーク溶接に代えることがあるので、スポット溶接の窪みがなくなっていることもある。
立て付け
●外板パネルなどを修理すると、組み付ける際に誤差が出ることがあり、それは、隣り合うパネルの隙間(チリ)を見ればわかる。隙間の幅が均等になっていなければ、修理している可能性が高い。
●バンパーなどは、押されてずれることがある。たとえ修理していなくても、隙間が合っていなければ、なんらかのダメージを受けている。
●モール類(フェンダーからドアにかけて線状に繋がっている飾りなど)やプレスライン(外板が折れ曲がっている角の線)がずれていることからも、立て付けに異常があることがわかる。
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