中古車目利き講座 トヨタ プログレ

上質車両を見極める 中古車目利き講座
プログレ
参考車両:プログレ NC300 ウォールナットパッケージ 5AT
初年度登録2002年5月
TOYOTA
PROGRES 
TA-JCG11
トヨタ プログレ
年配のオーナーが多い高額車種だけあって、比較的整備状態がよく、丁寧に使われている車両が多いが、念のために、点検整備記録簿を確かめてみよう。車体まわりは、基本ポイントを漏らさずチェック。上質なインテリアの汚れや傷みに注意して、装備機器類の作動も、しっかり確かめよう。
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●参考車両と同時期の仕様グレード設定
グレード 型式 シフト 駆動
・250 (2491cc)
NC250 TA-JCG10 5AT FR
NC250 ノーブルインテリアパッケージ TA-JCG10 5AT FR
NC250 ウォールナットパッケージ TA-JCG10 5AT FR
NC250 iRバージョン TA-JCG10 5AT FR
NC250 iRバージョン ウォールナットパッケージ TA-JCG10 5AT FR
NC250 Four TA-JCG15 4AT 4WD
NC250 Four ノーブルインテリアパッケージ TA-JCG15 4AT 4WD
NC250 Four ウォールナットパッケージ TA-JCG15 4AT 4WD
・300 (2997cc)
NC300 TA-JCG11 5AT FR
NC300 ノーブルインテリアパッケージ TA-JCG11 5AT FR
NC300 ウォールナットパッケージ TA-JCG11 5AT FR
NC300 iRバージョン TA-JCG11 5AT FR
NC300 iRバージョン ウォールナットパッケージ TA-JCG11 5AT FR
●1998年5月に発売された、5ナンバーサイズのコンパクト高級セダン。1999年5月にiRバージョンを追加。同年12月に4WDモデルを追加。2000年4月に小変更。2001年4月にマイナーチェンジがあり、エンジンの改良に加えて、当初4速オートマッチックだったトランスミッションは、2WD車は5速になっている。
 エンジンは、2.5と3.0リッター2種類。基本グレードは、2.5リッターエンジン搭載車が「NC250」、3リッターは「NC300」。
 「ノールインテリアパッケージ」は、ヌバック調シート表皮やバーズアイメイプルの木目あしらったインテリア。「ウォールナットパッケージ」は、内装に上質な本木目をコーディネート。「iRバージョン」は、ヨーロッパ仕様のサスペンションとブラックインテリアを組み合わせたスポーティグレード。250に設定がある「Four」は、駆動方式が4WDになっていることを表している。
全体の雰囲気を見る
 少し離れた位置から全体を眺めてみよう。車体の傾きや部品の立て付けなどをチェック。部分的な異常を見つけたら、近寄って、さらに詳しく調べてみよう。
 前面は、バンパー/グリル/ボンネット/ヘッドライトの横線が揃って、左右対称になっているかを確かめる。
 ヘッドライトがずれていたり、片方だけ新しい場合は、車体部にダメージを受けているか、修理している可能性がある。周辺を探ると同時に、ヘッドライトの取り付け状態も確かめよう。
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プログレ 左右対称が基本ポイント
 後面は、バンパー/トランクリッド/左右コンビネーションランプ(リアライト)の横線と、トランクリッド/フェンダー/ピラーの縦線に違和感がないか、チェック。
 ナンバープレートも、見てみよう。歪みや変形、波うち、文字の補修ペイントなどはないか。封印に作為的な傷(ナンバープレートを外した形跡)がないか、確かめよう。
 左右コンビネーションランプのバランスを見て、片方だけ交換している疑いがあれば、その側を修理している可能性がある。
整備状態を確かめる
 定期点検整備記録ともつき合わせて、ゴムホースやベルトの劣化など、消耗部品を中心にエンジンと周辺の部品をチェック。冷却水やオイルの量および汚れ、ブレーキ液量なども点検したい。
 エンジン周辺のオイルのにじみや汚れ(漏れ)にも注意しよう。
 周囲と比べて新しく見える部品は、交換していることが疑える。故障で交換したのか、それとも事故などでダメージを受けて交換したのか、確かめよう。
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鉄板部の異常を探る
 左右フェンダーのエンジンルーム内側のインナーパネル、室内とエンジンルームを隔てているダッシュパネルなど、各部の鉄板を見てみよう。
 車両前部に大きなダメージを受けると、走行機能面に不具合が生じる。修理跡(溶接、シーラー、塗装の異常)はないか、歪みやしわなどはないか、チェック。
 部品やネジなどに塗装の飛沫が付いている場合は、周辺に修理の跡がないか、探ってみよう。
プログレ ボンネットのチェック
 外観だけでなく、裏側に修理跡がないか、チェックしよう。
 ボンネットは、交換することもある。ヒンジ(支えている金具)部の固定ネジを調べて、脱着した形跡がないかもチェック。
 交換している疑いがあれば、車体部に受けた衝撃がボンネットに及んだことも考えられる。フェンダーなど、隣接部分に修理跡がないか、確かめよう。
前部の要チェックポイント
 エンジンルーム内を見る時は、ラジエターコアサポート(エンジンルームのいちばん前で車体の左右に繋がっている鉄板)を必ずチェック。
 車体前部をぶつけると、修整あるいは交換修理する確率が高い。
 修理跡や交換している形跡がないか、確かめよう。インナーパネルに繋がっている部分や、ネジを脱着した痕跡にも注意しよう。
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プログレ 取り付け状態を調べる
 フロントフェンダーは、ボンネットを開けて、固定しているネジをチェック。
ネジを脱着した形跡があれば、フェンダーを修理するために外したか、交換している可能性がある。
 傷や凹みの補修、あるいは損傷を受けて修理しても修復歴車にはならないが、交換している場合はダメージを受けた範囲を探る必要がある。インナーパネルをはじめ、周辺を再チェック。
角度を変えながら見る
 車体まわりのチェックでは、傷や凹み以外に、プレスラインや塗装の様子なども観察しよう。
 外観がきれいでも、見る角度を変えて斜め方向から透かして見ると、見落としがちな浅くて広い凹み、エクボと呼ばれる小さな凹み、あるいは波打ち(しわ)なども見つけることができる。
 隣接する外板パネルの隙間の幅が均等になっていなければ、ダメージを受けていたり、修理している可能性が高い。
 隙間を境に、隣り合う塗装の色調が合っているかも確かめよう。
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プログレ プログレ ネジを回した理由を推察
 側面に大きな損傷を受けると、ドアを交換することも多い。ヒンジ(ドアを支えている金具)部の固定ネジをチェック。前後左右のドアを見て、特定のネジだけに脱着した形跡があれば、交換していることが考えられる。
 ただし、ドアの立て付け調整のためにネジを回すこともあるので、ネジ脱着だけではドアの交換を判断することはできない。
リアフェンダーのチェック
 リアドアを開けて、開口部を見てみよう。リアフェンダー周辺を補修、あるいは修理ししている車両には、マスキングした跡が残っていることもある。
 アーチ部分(タイヤハウスの縁)も覗いてみよう。鉄板を折り曲げた部分に修理跡などがないか、チェック。
 また、フューエルリッド(給油口の蓋)を開けて、内部にマスキング跡や修理跡などがないか、確かめよう。
プログレ プログレ
プログレ 減り具合と減り方を点検
 タイヤは、まず減り具合(残り溝の深さ)を点検。1.6mm以上ある(スリップサインに達していない)ことを目安にする。
 溝が十分に残っていても、減り方も調べてみよう。
 外周の接地面を見て、外側だけ、あるいは内側だけなど、一部が極端に減っている「偏摩耗」を見つけたら、アライメント(ホイールの取り付け角度)狂っているだけなのか、あるいは車体が歪んでいるのかを確かめる必要がある。偏摩耗は、車体前部にダメージを受けて起こることがある。
立て付けから推察できる
 トランクリッド(トランクの蓋)を開閉してみよう。スムーズにロックできない場合は、リッドがずれているか、あるいは車体が歪んでいる可能性もある。
 トランクリッドを閉じて、立て付けを再チェック。隙間が全体に狂っていれば、リッドのずれ、あるいは車体の歪みも考えられる。
 左右の片方だけに立て付けの狂いがあれば、その側の車体部を修理していると判断して間違いないだろう。
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プログレ プログレ 鉄板の接合部を確かめる
 トランクの開口部を見ると、鉄板が横から回り込んで、トランクルーム側と接合されている。
 溶接やシーラー、塗装の状態などの状態を手がかりに、修理した様子はないか、観察しよう。
 特にコンビネーションランプの上部周辺を念入りにチェック。
 車体後部は、後方から大きな衝撃を受けると、ルーフにまでダメージが波及することがある。
 修理跡があれば、関連するを広範囲に調べる必要がある。
床下を覗いてチェック
 鉄板部の変形や凹み、支え金具類の歪み、修理した痕跡などはないか、見てみよう。
 マフラーなどの部品類に傷や凹み、交換した形跡がないかどうかも探ってみよう。
 外観はきれいに修理しても、走行に影響がない見えない部分は手を付けない(補修や修理をしない)ことがあるので、意外なところにダメージを受けているのを見つけることがある。
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各部品の状態も観察する
 サスペンションアームをはじめ、部品に大きな傷や歪みがある場合は、走行に問題がないかの見極めが必要だ。
 部品類に錆が発生している車両も少なくない。浮き錆程度なら気にする必要はないが、腐食の進行状態を把握しておこう。
 また、床下をチェックする時は、オイルやグリスなど、油脂類のにじみや漏れなどがないか、注意しよう。
プログレ エンジンをかけてみる
 エンジンは、かかり具合、アイドリング、回転の上下、排気ガスの色などをチェック。
 実際に走ってみるのが望ましいが、エンジンが暖まってからアクセルペダルを軽く煽ってみて、スムーズに回転が上下するかどうかも、試してみよう。
 容易にエンジンがかからない場合は、バッテリーが弱っていることも考えられる。回転中の異音や大きな振動は、トラブルを抱えている可能性がある。
オートマチックをチェック
 エンジンをかけて、ブレーキを踏んだまま、PからDへ、NからRへなど、各ポジションにレバーを動かして、引っかかりや緩みなどはないか。切り替え時に異常がないか、試してみよう。
 できれば試走して、ギヤが切り替わる時のショックが激しくないか。アクセルを踏んだ時に、繋がるタイミングが長すぎて滑っているような感じがしないかも、確かめたい。異音の発生にも注意しよう。
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プログレ 装備機器を操作してみる
 保安機器(ウインカー、ホーン、ヘッドライト、テール/ブレーキ/バックランプなど)の作動状態をまず確認。
 さらに、電装機器や電動機構などは、すべて正常に機能していることを確かめよう。
 エアコンは、温度調節や風量。特に冷房の効きに注意。
 オーディオは、選曲や音量と同時に、すべてのスピーカーが鳴っていることも確かめる。
 カーナビなも、スイッチを入れるだけでなく、操作してみる。
 シートの調整やボックス類の蓋の開閉なども、チェック。
 運転席まわりだけでなく、パワーウインドウの開閉や後席ランプの点灯なども忘れずに。
 また、備え付けの書類に、車両取扱説明書の他にも、オーディオやカーナビなどの説明書が揃っていることを確かめよう。
車両の情報を探っておく
 車体をチェックする前に定期点検整備記録簿の記載内容を見ておこう。定期点検や消耗部品交換などの実施時期と、その時の走行距離を把握しておくと、各部の状態を探る参考になる。
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プログレ レザーシートに注意
 皮革表皮は、傷があると目立ちやすく、手入れを怠ると劣化してしまう。特に運転席のドア側のサポート部(膨らんでいる部分)に、変色やひび割れ、擦り切れがなどがないか、確かめよう。
車両チェックの勘どころ
塗装
●部分的に色調や艶が違う場合には、周辺の状態もチェック。
●タイヤハウス(フェンダーのタイヤを覆っている部分)内に外装塗料が付着しているとか、メッキやゴム部品などに塗料の飛沫が付いているなどの場合も、周辺を詳しく確かめる必要がある。
●ドアの開口部などにマスキング(塗装スプレーが他の部分に広がらないようにするカバーを留める粘着テープを貼る)跡が残っていることがある。塗装表面を指や爪で撫でるように滑らせて、引っかかるような直線状の段差があれば、何らかの理由で塗装していることがわかる。
取り付けネジ
●ネジ止め(ボルトやナットで固定)している車体まわりの部品を交換する時には工具を使う。ネジの頭の塗装が剥がれていたり、角がくずれているのは、ネジを回している証拠だ。
●普通はネジの頭は塗装されているので、傷は比較的容易に確認できる。無塗装の場合は判断しにくいので、車体の左右を見比べるといい。
溶接とシーラー
●車体を構成する部品が溶接で固定されている部分は、シーラー(接合部の隙間を埋める充填材)が塗布されている。修理や交換で再溶接すると塗り直すので、不自然になっている。
●疑わしい場合は、爪で押してみよう。表面が硬くても内部が柔らかい(プチッと表面が割れる)ようなら、修理後に新しいシーラーを盛っている。
●シーラーは、盛り上がっていたり、窪んでいたり、横方向にヒダがあるなど、鉄板の接合状態やシーラーを塗布する方法によって形状が違っている。不自然に見える部分を見つけたら、車体の左右同じ場所を見比べて判断しよう。
●車体各部はスポット溶接されている(鉄板の接合部に小さな丸い窪みが並んでいる)部位も多いが、修理工場でスポットを打ち直している場合は、直径が5mm以下(新車時は5mm以上が普通)、窪みが深い、2度打ちしたずれなど、新車組み立て時の状態とは異なる特徴がある。
●電気スポット溶接の電極が入らない奥まった部分などは、炭酸ガスアーク溶接に代えることがあるので、スポット溶接の窪みがなくなっていることもある。
立て付け
●外板パネルなどを修理すると、組み付ける際に誤差が出ることがあり、それは、隣り合うパネルの隙間(チリ)を見ればわかる。隙間の幅が均等になっていなければ、修理している可能性が高い。
●バンパーなどは、押されてずれることがある。たとえ修理していなくても、隙間が合っていなければ、なんらかのダメージを受けている。
●モール類(フェンダーからドアにかけて線状に繋がっている飾りなど)やプレスライン(外板が折れ曲がっている角の線)がずれていることからも、立て付けに異常があることがわかる。
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 中古車の目利きチェックポイントをアドバイスしてくれるのは、財団法人「日本自動車査定協会」。経済産業省と国土交通省の指導の下で中立公正な第三者機関として、査定士の技能検定試験や、実車を使った修復歴判定の査定トレーニングなどを行っている。車両の状態を判断するプロフェッショナルだ。全国の52カ所にある支所に依頼すれば、査定目的に応じた査定額を算定して、証明書を発行(有料)してくれる。
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