| MITSUBISHI PAJERO JR |
 |
|
 |
軽自動車がベースになっているパジェロジュニアは、小型で扱いやすく、街乗りにおしゃれだが、降雪地では乗用車代わりに使われることも多いクロスカントリー車だし、悪路を走行した車両もあるので、ボディのダメージを重点チェックだ。 |
|
 |
悪路走行よりも街乗りで使っていた車両が多い |
|
|
|
 |
降雪地で使われていた車両は床下に錆が発生しているかも |
|
|
|
 |
きしみ音が出ていないか試走して聞き耳を立ててみる |
|
|
全体の雰囲気を見る
車両からやや離れて、全体を眺めてみよう。ボディ鋼板のハリやツヤなど、そして大事故などを起こしたクルマはなぜか歪んで見えたりするから、じっくり観察しよう。ナンバープレートは曲がっていないか? 左右のヘッドライトの色は同じか? バンパーは車体とズレていないか? 車体の切れ目の隙間(チリ)は真っ直ぐか? どこかがくすんでいたり、一部だけツヤが違って見えたら、修理したことも考えられる。 |
ボルトでわかる
ボンネットを外すのは、エンジンを修理する場合もあるが、理由の多くは事故などで交換修理するとき。ボンネットヒンジのボルトに工具をかけた形跡を発見したら、事故を疑ってみる。もし、エンジンのメンテナンスなどのためにボンネットを外したのなら、整備記録が残っているはずだ。 |
 |
 |
エンジンルームを覗いて細部の様子を点検
店頭に並んでいる中古車のエンジンルーム内は、きれいにクリーンアップされている場合と、現状のままの場合があるが、一見きれいに見えても、細部まで丹念に観察してみよう。ゴムホースやベルトの劣化などをチェックして、オイルのにじみや汚れにも注意。周囲と比べて妙に新しい部品などがあれば、交換していることがわかる。 |
前部をぶつけると簡単にダメージを受ける
ボンネットを開けて、フロントグリルの後ろにあるラジエターサポートと呼ぶ鉄板を観察してみよう。フロントをぶつけると、高い確率でここを修正あるいは交換することになる。歪みや手を加えた痕跡がないかじっくりチェックだ。周囲と色が違っていたら交換した証拠と思っていい。フェンダーとの接合部も不自然なところはないか、点検しよう。シール材を爪の先で押してみて、柔らかければ手を加えた可能性が高い。 |
 |
 |
ドアヒンジに手を加えた跡は?
側面をぶつけると、ダメージが大きい場合は、ドアを交換する。修理する際は、必ずドアを支えているヒンジに手を付けるので、シールやボルトに痕跡が残る。ドアを交換している場合は、ドアヒンジの不自然な状態でわかるというわけだ。パジェロジュニアの場合、ドアヒンジのボルトはゴムシールに隠れているので、指で押し込んで点検しよう。車体の左右両側を見比べれば、異常がわかりやすい。 |
合わせ目の隙間と塗装状態をチェック
新車では、外板パネルの切れ間の部分(チリと呼ぶ)は均等になっている。しかし、事故を起こすなどして衝撃を受けると車体が歪み、部品を交換してうまく取り付けたとしても、チリが整わなくなることも少なくない。チリの状態を見て、修復歴を推測できるわけだ。車両全体のチリを見比べるとわかりやすいが、フロントウィンドウの付け根周辺は特に狂いやすいので、必須チェックポイントだ。また、修理で再塗装する際は、本来の車体色に色を合わせるが、色合わせは高度な技術が必要で、塗装した場所だけ微妙に周囲と色が異なることがある。チリの状態が微妙でも、塗装で判断できることもある。 |
 |
 |
フェンダーの状態から推測する
フェンダーを固定しているボルトの頭の塗装に傷が付いていれば、工具を使ってボルトを脱着した、つまり、フェンダーを交換あるいは修理したと推測できる。フェンダーに手を加えても事故車(修復歴車)扱いにはならないが、フェンダーが無傷なら大きな事故は起こしていないと判断できる。 |
リアドアのヒンジ周辺をチェック
リアドアは面積が大きく、後部をぶつけるとリアフェンダーがあってもダメージを受けやすい。修理や交換したかどうかの目安として、リアドアを支えているヒンジと周辺をチェック。ドアがしっかり閉まるかどうか、確かめてみる。同時に、車体側のヒンジの付け根に板金した痕跡や歪みがないかどうか、見てみよう。 |
 |
 |
 |
ゴム部品の劣化を点検
常にホコリや水、泥にさらされているドライブシャフトのゴムブーツは、劣化して切れることが多いが、内部にはグリスが封入されている。グリスが漏れ出すと、たちが悪いばかりか故障の原因にもなる。切れやひび割れは交換のサインだ。パジェロジュニアのようなクロスカントリー車の場合は、重点チェック項目だ。 |
床下の歪みや損傷もチェック
床下は全体をじっくり観察して、不自然な塗装跡(修復跡の可能性がある)がないかをチェック。クロスカントリー車の場合は、悪路を走行した車両もあるので、外観を見るよりも走行に関わる部分をチェックすることも重要だ。ぶつけて歪んでいたり、深い傷が付いている部分がないかも点検しよう。 |
 |
 |
マフラーの錆で使用状態を推測
何台か見る中には、マフラーの錆びが目立つ車両もある。原因としては、雪を溶かすために道路に散布する融雪剤や、マフラー内に溜まる水蒸気が完全に抜けきれない使用状況が考えられる。このことから、マフラーが異常に錆びている車両は、寒冷地で使われていて、マフラー以外にも各部に錆が発生していることが推測できる。参考車両は、右側のパイプの腐食がかなり進んでいるので、穴が開くのは時間の問題だろう。 |
ドア下の歪みに注意
参考車両は、ジャッキポイント(ここにジャッキを当てる)の周辺に錆が発生している。どうやら前オーナーは、ジャッキポイントを間違えたようで、ポイントから外れた位置に歪みがある。大きなダメージというわけではないが、錆の発生源となる。また、悪路を走行して打っている場合もあるので、凹みや歪みに注意しよう。 |
 |
 |
定期点検などのデータもチェック
点検記録簿の内容は、忘れずに確認しよう。それまでどのような整備をしたかががわかり、車両のコンディションを探る参考になる。定期点検時の走行距離も見て、走行距離と車両状態のバランスが適切かどうかも合わせて考慮するといいだろう。 |
| パジェロジュニアのコンディションはここで見極める! |
|
オプション装備品の状態は?
ルーフキャリアなどが装着されていると便利だが、固定状態は見逃しがちだ。ボルトやナット類、支持金具などもチェックしよう。長期間装着されたままの場合は錆びついていることもある。何度も脱着している場合は、固定部分が痛んでいることもある。 |
 |
 |
エンジンをかけて異音や振動は?
まずは、エンジンを始動してみよう。異音がしたり、大きな振動がするようならトラブルを抱えている可能性がある。実際に走ってみるのが望ましいが、できなければエンジンが暖まってから少しアクセルを踏んでみて、スムーズに回転が上下するか試してみよう。 |
トランスミッションとトランスファーは必ず操作する
オートマチックなら、NからDへ、NからRへと、セレクトレバーを操作して、作動の具合いを見てみる。切り替え時のショックは大きくないか? 滑っていないか? 確かめよう。マニュアルミなら、ギヤがスムーズに入るかどうか、確かめる。また、4WDを切り替えるトランスファーは、きちんとレバーが動くかどうかを確認。機械式の場合、長期間使わないと、固着して動かなくなっているケースもある。さらに、ローレンジで異音が出てないか、チェックしよう。 |
 |
 |
シートのヘタリをチェック
クロスカントリー車は、車高が高いためにシートの位置も高い。乗り降りする時に、座面の横に体重を預けるなどして、負担がかかっている。乗り降りが多い街乗りで使っていた車両の場合は、走行距離のわりにドア側の部分がヘタっていることが多い。 |
オイルの滲みを見つけたら早めに部品交換を
参考車両のエンジンルーム内を点検してみると、いたるところにオイルの滲みが見つかった。オイルの漏れを防いでいるヘッドカバーパッキンなどは容易に交換できる部品なので、漏れ出す前に修理するほうが賢明だ。 |
 |
|
|
 |
 |
| クルマの鑑定ならおまかせ! |
中古車目利き講座のチェックポイントをアドバイスしてくれるのは、財団法人「日本自動車査定協会」。経済産業省と国土交通省の指導の下で中立公正な第三者機関として、査定士の技能検定試験や、実車を使った修復歴判定の査定トレーニングなどを行っている。車両の状態を判断するプロフェッショナルだ。全国の52カ所にある支所に依頼すれば、査定目的に応じた査定額を算定して、証明書を発行してくれる(有料)。
Tel. 03-5776-0901 www.jaai.com |
|
|
 |
|