中古車目利き講座 スバル レガシィ アウトバック

上質車両を見極める 中古車目利き講座
レガシィ アウトバック
参考車両 : アウトバック 3.0R 
初年度登録2003年10月
SUBARU
LEGACY OUTBACK 
UA-BPE
スバル レガシィ アウトバック
ステーションワゴンなど、荷室の空間が広いタイプは、車体後部にダメージを受けていないのを確かめることが大きなポイント。外観の傷や凹みの他に、特にテールゲートの周辺をしっかりチェックしよう。アウトドアで使っていた可能性がある場合は、床下の損傷にも、注意。トレーラーを引いていた車両は、ATの状態を念入りに調べたい。また、定期点検整備記録の記載内容を事前に調べて、各部の整備状態を実際に見て確かめよう
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●参考車両と同時期の仕様グレード設定
グレード 型式 シフト 駆動
3.0 (2999cc)      
3.0 R UA-BPE 5AT 4WD
2.5 (2457cc)      
2.5 i UA-BP9 4AT 4WD
●2代目レガシィの「グランドワゴン」として登場し、3代目で「ランカスター」と改名した、アウトドアテイストを強めたレガシィ ツーリングワゴンの派生車種。2003年10月に発売された4代目レガシィ(参考車両)では、世界統一の「アウトバック」に改称している。
 コンセプトは、ラフロードの走破性とオンロード走行性能を両立したクロスオーバースポーツ。レガシィ ツーリングワゴンとの違いは、ワイルドなテイストのフロント&リアバンパー、オーバーフェンダー、サイドクラッティング、そして最低地上高を高めたサスペンションや大径タイヤなどだ。
 エンジンは、水平対向6気筒の3.0リッターと水平対向4気筒の2.5リッター。駆動方式は4WDで、3.0RはスポーツシフトE-5AT、2.5iはスポーツシフトE-4ATが設定されている。
 グレードは、エンジン別になった「3.0R」と「2.5i」の2種類しかない。
 2004年5月には、一部改良。同時に「L.L.Bean EDITION」を発売。
全体の雰囲気を見る
 やや離れた位置から、車体のの様子を観察してみよう。
 外板パネルの立て付け、塗装面の状態、車両の傾きなど、外観各部に異常はないか、確かめる。
 前面は、バンパー/ボンネット/ヘッドライトの横線の並びと、左右対称になっているかをチェック。後部も同様に、テールゲートやランプの位置関係を確認。
 前後とも、左右ライトを比べてみよう。片方だけ新しく感じたら(交換の疑い)、その側の車体部を修理している可能性もある。
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レガシィ アウトバック 表面と隙間を観察する
 車体まわりの傷や凹みを探る時は、見る角度を変えながら表面を観察しよう。
 斜め方向から透かして見ると、波跡(波打って見える板金修理跡)や、見落としやすい広くて浅い凹みなども見つけやすい。
 また、車体前部では、フェンダー、ドア、ピラー(車体の柱)、ボンネットなどが隣接している。それぞれの隙間の幅が均等になっていなければ、ダメージを受けて部品がずれている、あるいは修理や交換している疑いもある。
整備状態を確かめる
 定期点検整備記録簿と合わせて、消耗部品を中心にエンジンと周辺の部品をチェック。できれば、冷却水やエンジンオイル、ブレーキ液なども点検したい。エンジン周辺のオイル汚れやにじみ(漏れの兆候)にも注意しよう。
 周囲と比べて新しく見える部品は、交換していることが疑える。故障や不良により交換したのか、それとも車体部にダメージを受けて交換したのか。整備記録と周辺の車体部を調べよう。
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鉄板の様子を調べる
 エンジンルーム内は、鉄板(左右インナーパネル、奥のダッシュパネルなど)を必ずチェック。
 塗装や溶接、シーラーの異常などを手がかりに、修理跡などがないか、確かめる。修理していれば、車体内部にまでおよぶ大きなダメージを受けている。
 サスペンションのマウント部(上部の取り付け部)も見てみよう。交換の形跡やマウントラバーが新しい場合は、足まわりを損傷して修理している疑いがある。
レガシィ アウトバック ボンネットのチェック
 外観の凹みや傷などをチェックする以外に、裏側に修理跡などがないかも、確かめよう。
 また、ダメージを負うと、交換することもある。支えている金具(ヒンジ)部の固定ネジを脱着した形跡がないか、チェック。
 交換している疑いがあれば、車体部に衝撃を受けて、ボンネットに影響がおよんだことも考えられる。バンパーや左右フェンダーなど、周辺を詳しく探る必要がある。
車体前部の修理がわかる
 エンジンルーム最前部にあるラジエターコアサポート(車体の左右に繋がっている棒状の鉄板)は、ダメージを受けると、影響を受けやすい部品。車体前部の目利きチェックには欠かせないポイントだ。
 修理や交換した形跡がないか、確かめよう。ラジエターコアサポートに固定されている部品類も、取り外したり交換している様子がないか、確かめよう。
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レガシィ アウトバック 取り付け状態から推察
 フェンダーは、傷、凹み、腐食、修理や交換の形跡をチェック。
 さらに、固定しているネジを確認。脱着した形跡があれば、修理のために外したり、交換している可能性がある。左右を比べてみれば、異常を判断しやすい。
 フロントフェンダーは、傷や凹みの補修や損傷を受けて修理交換しても、きれいに直していれば修復歴車にはならないが、交換している場合は、ダメージを受けた範囲を確かめる必要がある。
車体側面のポイント
 側面に大きな損傷を受けると、ドアを交換することも多い。ヒンジ(ドアを支えている金具)の固定ネジをチェックしよう。
 アウトバックは無塗装ネジなので判断しくいが、前後左右のドアを見て、特定のネジだけに脱着した形跡があれば、交換している可能性もある。
 ただし、ドアの立て付け調整などのためにネジを回すことがあるので、ネジの脱着だけでは、ドアを交換しているとは即断できない。
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レガシィ アウトバック リアフェンダーのチェック
 リアドアを開けて、開口部をチェックしよう。
 リアフェンダー周辺を補修、あるいは修理した車両には、リアドアの開口部分などにマスキング跡が残っていることもある。
 軽い傷や凹みの補修跡の場合もあるので、マスキング跡を見つけたら、周辺も詳しく調べよう。
 また、ホイールアーチ(フェンダーの縁の部分)に修理跡などがないかも、確かめよう。
給油口の蓋にもヒント
 開口部の下部にある鉄板の合わせ目(直線状になった溝がある)にも、注意。溶接やシーラーの状態をチェックしよう。
 また、給油口を開けて、マスキング跡がないか、チェック。
 リッドは、板金修理するために外すことがある。脱着した形跡がないかも、調べよう。
 リッドの色艶が周囲と違って見え場合も、リアフェンダーを修理していることが疑える。
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レガシィ アウトバック テールゲートを確かめる
 テールゲートを閉めた時の立て付けを見て、全体に狂っていれば、ゲート自体がずれているか、あるいは車体が歪んでいる疑いもある。
 左右の片側だけ立て付け(隙間の幅)が狂っていれば、その側の車体部を修理していると判断して間違いないだろう。
 ゲートを開閉して、スムーズにロックできない場合も、ずれているか、車体の歪みも考えられる。
車体後部を念入りチェック
 後部に大きな損傷を負うと、リアゲートを交換することもある。支えている金具(ヒンジ)のネジ脱着や、周辺に手を加えた痕跡がないか、チェック。
 また、リアゲートの開口部を見ると、左右両側共に鉄板が横から回り込んで、接合されている。下部は樹脂のカバーに覆われているため見えないが、溶接やシーラー、塗装の状態などの状態を手がかりに、修理した様子はないか、念入りに調べよう。
 車体後部に修理跡がある場合は、ルーフ、ピラー(リアウインドウ左右の柱)、フェンダー、バンパーなど、周辺や関連する部分に修理跡がないか、しっかり確かめる必要がある。
床も開けて調べる
 ラゲッジスペースの床内もチェックしよう。スペアタイヤを外して、波打ち、板金修理跡、交換跡などはないか、確かめる。
 底や周囲に貼ってあるシート(防振/防音/断熱材)も、チェック。切り接ぎ、張り替えた形跡などが、修理を推察する目安になる。
 水が溜まっていた形跡があれば、水が浸入した理由を探る。
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レガシィ アウトバック レガシィ アウトバック 床下を覗いてチェック
 鉄板部の変形や凹み、支え金具類の歪み、修理した痕跡などはないか、見てみよう。サイドシル(車体左右にある前後に通っている梁)の下部に修理跡などがないか、気を付けよう。
 また、マフラーなどの床下の部品類に傷や凹み、交換した形跡がないかどうかも、探ろう。同時に、オイルなどの液体が漏れていないかも、チェック。
 外観はきれいに修理しても、走行に影響がない見えない部分は手を付けない(修理しない)こともあるので、意外なところにダメージを受けているのを見つけることがある。
減り具合と減り方を点検
 タイヤは4本とも、残り溝の深さをチェック。スリップサインまで減っていないことを確かめる。
 そして、減り具合だけでなく、減り方も調べよう。外周の接地面を見て、一部が極端に減っている「偏摩耗」を見つけたら、アライメント(ホイールの取り付け角度)が狂っているだけなのか、あるいはダメージを受けて車体が歪んでいるのか(特に車体前部)を確かめる必要がある。
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レガシィ アウトバック 車両の情報を確かめる
 車体まわりをチェックする前に定期点検整備記録簿の記載内容を確かめておこう。車両各部の状態を探る参考になる。
 車両や装備類などの取扱説明書が揃っているかも、確かめよう。
保安機器の作動を確認
 室内の装備機器類は、まず最初にウインカー、ヘッドライト、テールランプ(ブレーキやバックなど)の作動状態をチェック。
 ヘッドライトは、ロービームだけでなく、ハイビームやスモールランプに、切り換えてみる。フォグランプの点灯も、確認しよう。
 ホーンも、忘れずにチェック。長い間使わないでいると、鳴らないこともある。
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機能を操作してみる
 電装機器や電動機構などが、正常に機能しているか、操作して確かめよう。
 エアコンは、温度調節や風量などの調整機構も試してみる。
 運転席まわりだけでなく、すべてのパワーウインドウの開閉や座席ランプの点灯なども、忘れずにチェックしよう。
 カーナビが付いている場合は、地図データの時期も、確認。
レガシィ アウトバック 不具合を察知する
 エンジンは、かかり具合、アイドリング、異音などをチェック。
 エンジンが暖まってからアクセルペダルを軽く煽ってみて、スムーズに回転が上下するかどうかも、試してみよう。
 容易にエンジンがかからない場合は、バッテリーが弱っていたり、エンジンの調整が必要かもしれない。
 アイドリング状態で、異音や大きな振動が出ているようなら、エンジントラブルを抱えている可能性もある。
ATの状態を調べる
 セレクトレバーを操作して、トランスミッションの状態をチェック。
 エンジンをかけて、ブレーキを踏んだまま、PからDへ、NからRへなど、各ポジションにレバーを動かして、引っかかりやゆるみ(ぐらつき)、切り替え時にショックががないか、試してみよう。
 できれば試走して、ギヤが切り替わる時のショックが激しくないか、繋がるタイミングが長すぎないか(発進や加速する時に滑っている感じ)も、確かめたい。異音の発生にも、注意しよう。
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車両チェックの勘どころ
塗装
●部分的に色調や艶が違う場合には、周辺の状態もチェック。
●タイヤハウス(フェンダーのタイヤを覆っている部分)内に外装塗料が付着しているとか、メッキやゴム部品などに塗料の飛沫が付いているなどの場合も、周辺を詳しく確かめる必要がある。
●ドアの開口部などにマスキング(塗装スプレーが他の部分に広がらないようにするカバーを留める粘着テープを貼る)跡が残っていることがある。塗装表面を指や爪で撫でるように滑らせて、引っかかるような直線状の段差があれば、何らかの理由で塗装していることがわかる。
取り付けネジ
●ネジ止め(ボルトやナットで固定)している車体まわりの部品を交換する時には工具を使う。ネジの頭の塗装が剥がれていたり、角がくずれているのは、ネジを回している証拠だ。
●普通はネジの頭は塗装されているので、傷は比較的容易に確認できる。無塗装の場合は判断しにくいので、車体の左右を見比べるといい。
溶接とシーラー
●車体を構成する部品が溶接で固定されている部分は、シーラー(接合部の隙間を埋める充填材)が塗布されている。修理や交換で再溶接すると塗り直すので、不自然になっている。
●疑わしい場合は、爪で押してみよう。表面が硬くても内部が柔らかい(プチッと表面が割れる)ようなら、修理後に新しいシーラーを盛っている。
●シーラーは、盛り上がっていたり、窪んでいたり、横方向にヒダがあるなど、鉄板の接合状態やシーラーを塗布する方法によって形状が違っている。不自然に見える部分を見つけたら、車体の左右同じ場所を見比べて判断しよう。
●車体各部はスポット溶接されている(鉄板の接合部に小さな丸い窪みが並んでいる)部位も多いが、修理工場でスポットを打ち直している場合は、直径が5mm以下(新車時は5mm以上が普通)、窪みが深い、2度打ちしたずれなど、新車組み立て時の状態とは異なる特徴がある。
●電気スポット溶接の電極が入らない奥まった部分などは、炭酸ガスアーク溶接に代えることがあるので、スポット溶接の窪みがなくなっていることもある。
立て付け
●外板パネルなどを修理すると、組み付ける際に誤差が出ることがあり、それは、隣り合うパネルの隙間(チリ)を見ればわかる。隙間の幅が均等になっていなければ、修理している可能性が高い。
●バンパーなどは、押されてずれることがある。たとえ修理していなくても、隙間が合っていなければ、なんらかのダメージを受けている。
●モール類(フェンダーからドアにかけて線状に繋がっている飾りなど)やプレスライン(外板が折れ曲がっている角の線)がずれていることからも、立て付けに異常があることがわかる。
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