中古車目利き講座 ホンダ オデッセイ

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ホンダ オデッセイ
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オデッセイ オデッセイは基本的にはファミリーカーなのだが、使い方や走り方は十人十色。オプション装備が豊富だし、改造車も比較的多い。また、ミニバンやワゴン系の車両は、過激な走行や重い荷物を頻繁に積んでいると車体が疲労しやすい。これらのことを念頭に各部をチェック。インテリアは、汚れや傷をチェックしながら、車両がどのように使われていたか推察してみよう。装備機器類もすべて操作して、機能を確かめよう。エンジンや走行機能系は、記録簿で点検整備の状態を探る。できれば試走して、走行系の調子と同時に車体まわりから異音が出てないかも確かめたい。
2005 ODYSSEY ●2003年10月から販売されている3代目のオデッセイ。エンジンは2.4リッター(160馬力)、仕様グレードは「L」「M」「S」を基本に、それぞれ4WD(4輪駆動)は5速オートマチック、FF(前輪駆動)はCVT(無断変速機)の組み合わせ。スポーティ仕様の「アブソルート」も設定されており、5速オートマチックに、4WDは190馬力、FFは200馬力のエンジンが搭載されている。販売開始後の2004年1月、2004年4月、2004年12月に一部改良や変更があり、2005年10月には新しい機構や装備を組み込むなどの変更に伴い「S」が廃止されるなど、仕様グレードの設定も改訂されている。参考車両は、初期登録2005年9月で、2004年12月から2005年10月以前の間に販売された車両に該当する。
CHECK POINT
01
インテリアは隅まで徹底的にチェック
02
できるだけ試走して車体の疲労を見抜く
03
点検整備の実施時期と走行距離を確認
全体の雰囲気から探る
やや離れた位置から、全体を見てみよう。ナンバープレートの曲がり、左右のヘッドライトの色の違い、バンパーのずれ、さらに、部分的に艶がないとか、色がくすんでいたり他の部分と違って見えたら、補修したり修理していることが考えられる。ダメージを受けている車両は、車体の切れ目の隙間(チリ)が均等でなかったり、車体がなんとなく歪んで見えることがある。
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オデッセイ 映り込みを観察する
車体の表面を観察すると、見る角度によって、歪みや波打っているのを見つけることもある。車体に写った周囲の景色が不自然に歪んでいたり、塗装表面が肌荒れのようになっていたら、修理や補修をした跡かもしれない。
エンジンルーム内の状態を探る
各部の塗装を見てみよう。部分的に艶が違うなど、不自然な様子があれば、何らかの修理をしている可能性がある。また、溶接部分に異常があれば、間違いなく車体に大きなダメージを受けていると判断できる。さらに細部に目を向けて、ゴムホースやベルトの劣化など、消耗部品を中心にエンジン関係の部品をチェック。オイルのにじみや汚れにも注意しよう。周囲と比べて新しく見える部品は交換している。整備手帳の記録を参考にすると、トラブルが発生した箇所や修理などの経緯がわかるはずだ。
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オデッセイ 車体前部の修復を推察する
ほとんどの車両は、フェンダーを固定しているネジを見て、脱着した形跡があれば、フェンダーを交換している可能性があると推察できる。オデッセイは、固定部が樹脂カバーで覆われているので見えない。左右フェンダー部を見比べながら、樹脂部品を外したり、新品に交換されていないか探ってみよう。疑わしい場合に念を入れるには、カバーを外してフェンダー本体の固定部をチェックする。傷や凹みを補修していてもきれいに直していれば事故車(修復歴車)の扱いにはならないが、フェンダーを交換している場合は、他の部分もダメージを受けているかもしれない。交換していなければ、大きな事故は起こしていないといえる。
ドアから側面のダメージを推察する
車体側面のドア部分に大きな損傷を受けると、ドア自体を交換してしまうことも多い。交換するには、ドアを支えている金具(ヒンジ)を固定しているネジを脱着するので、ネジの状態をチェック。前後左右のドアを見比べて、特定のヒンジだけネジの頭に傷が付いていれば、工具を使ってネジを回している。ただし、新車の組み立て時やドアの立て付けを調整するためにネジを回すこともあるので、ネジを脱着したように見えても、必ずしもドアを交換しているとはいえない。
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オデッセイ 隙間と色をチェック
事故などで衝撃を受けて車体に損傷を受けると、外板パネルを修理するが、パネルを組み付ける際に誤差が出ることがある。それは、各パネル同士の隙間(チリ)を見ればわかりる。フロントフェンダーの後端とドア、さらにフロントフェンダーとピラー(フロントガラスを挟んだ左右の柱)など、それぞれのチリが均等の幅になっていなければ、パネルに手を加えた(修理した)可能性が高い。車体の左右同じ場所を見比べてみるのもチェックのコツだ。また、再塗装する際に、色合わせがうまくいかないと、仕上がりの色が微妙に違うことがある。隣り合う外板の色が合っているかもチェックしよう。
ボンネットの交換には理由がある
ボンネットにダメージを受けると、新しいボンネットと交換することも少なくない。ボンネットを支えている金具(ヒンジ)を固定しているネジを見てみよう。脱着した形跡を発見したら、事故を疑ってみる。ただし、エンジンの修理などでボンネットを外す場合もある。もし、エンジンに手を入れるために外したのなら、整備手帳に記録が残っているはずだ。
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オデッセイ 前部をぶつけると証拠が残る
エンジンルーム内を見る時には、必ずフロントグリルの後ろにあるラジエターサポート(エンジンルームのいちばん前で車体の左右に繋がっている鉄板)をチェック。車体前部をぶつけると、ラジエターサポートを修正あるいは交換する確率が高い。歪みや手を加えた痕跡がないか、念入りに調べよう。周囲と色が違っていたら、交換した証拠と思っていい。左右フェンダーとの接合部も、不自然なところはないか点検しよう。
オデッセイ 開口部の溶接をチェックする
開口部は左右両側共に鉄板が横から回り込んで、溶接で固定されているのが見える。追突をはじめ、後部が変形するようなダメージを受けて修理した車両は、溶接部分が不自然に見える。車体の左右を見比べて見よう。中古車ショップなどで同形式の車両が複数展示されている場合は、比較するとさらに確認しやすい。また、板金塗装をしていれば、周囲と色の雰囲気が違って見えることもある。さらに確かめるには、鉄板接合部の隙間を埋めているシール材を爪で押してみよう。表面が硬くて内部が柔らかい場合は、修理して新しいシール材を盛っている。
支え金具周辺を観察する
リアゲートは面積が大きく、後部をぶつけるとダメージを受けやすい。ドアを支えている金具(ヒンジ)と周辺をチェックしよう。ヒンジ部は、固定しているネジを脱着した形跡がないか探ってみる。ヒンジが接している鉄板も見てみよう。歪みが残っている場合は、ダメージが大きかったと推察できる。また、ゲートがしっかり閉まるかどうかも確かめてみよう。ゲートがずれているせいで、スムーズにロックできないこともある。あるいは、車体後部全体が歪んでいることも考えられる。
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オデッセイ 塗装表面に段差ができる
リアフェンダー周辺にダメージを受けて修理した車両には、リアドアの開口部分などに塗装作業時にマスキング(塗装スプレーが他の部分に広がらないようにするカバーを留めるために粘着テープを貼る)した跡が残っていることもある。塗装表面を指や爪で撫でるように滑らせて、引っかかるような段差があれば、新しく塗装している可能性が高い。段差が直線状になっていれば間違いなくマスキングテープを貼った跡なので、板金修理あるいは傷の補修など、何らかの理由で塗装したことがわかる。車体の左右同じ場所を見比べると判断しやすい。
接合部のシールを見る
ドアは外と内のパネル2枚を合わせた構造になっており、修理する場合は溶接をはがして外側だけ板金することもある。パネルを元どおりに組み付けて溶接で固定した後でシーリング(防水防錆のために隙間を埋める)し直すと、シール材を盛った形状が新車とは違うことがある。新しいシール材が盛ってあれば修理していると判断できるが、確かめるには、シール材を爪で押してみる。プチッと音を立てて表面が割れて、中が柔らかい状態なら新しいシール材だ。
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オデッセイ 床下の様子を探る
床下を覗いてみよう。鉄板部や各部支え金具の歪み、部分的な変形などはないかチェック。マフラーなどの床下に設置された部品類に傷や凹み、交換した形跡がないかも探ってみよう。外観はきれいに修理しても、走行に影響がない見えない部分は手を付けない(補修や部品交換といった修理をしない)ことがあるので、意外なところにダメージを受けているのを発見することがある。
床を開けてチェック
ラゲッジスペースの床下に収納されているスペアタイヤを外してみよう。車体に大きなダメージを受けてできた歪みなどが床部に残っている(走行に支障がない部分は修理しない)のを見つけることもある。塗装状態が周囲と違っていたり、防音防振材(床部や車体内部に貼ってあるシートやマット状の部材)が剥がれていたり波打っているなどの異常があれば、車体後部を修理しているかもしれない。また、スペアタイヤを外したついでに、タイヤ自体の状態(空気圧や傷の有無など)もチェックしよう。
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オデッセイ 点検整備記録に目を通す
点検記録(整備手帳など)の内容を、車両をチェックする前に確認しておこう。過去にどのような整備を受けてきたのかがわかり、定期点検や消耗部品交換などの実施時期と、その時の走行距離を把握しておくと、車両各部の状態を探る参考になる。詳細な記録が残っている車両は、走行距離が伸びていても、走行機能部分には大きな問題を抱えていないと推察できる。
オデッセイのコンディションはここで見極める!
車両の扱い方を推察する
ラゲッジスペース部に傷が多いとか、ひどく汚れている場合は、常に荷物を出し入れしている。シートに染みが付いていたり、カーペットの隙間や裏に食べ物のかすなどが埋まっている場合は、子供を乗せている。犬を乗せていると、しっかり掃除してもカーペットの溝や裏に犬の毛や臭いが残ることがある。このように、インテリアの状態を探って、どのように扱われていたか想像してみよう。クルマの使い方からも、車両の傷み具合が推察できる。
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オデッセイ ホイールとタイヤをチェック
ホイールのリム(外周部分)に傷が多い車両は、運転が乱暴だったり不注意に扱っている、あるいは不慣れな運転で縁石などに擦ってしまったなどといった様子が想像できる。また、タイヤは減り具合をチェックすると同時に、減り方にも注意しよう。一部だけ異常に減っている片減り(偏摩耗)を見つけたら、アライメント(タイヤの取り付け角度)が狂っているだけなのか、あるいは事故で受けたダメージなどで車体が歪んでいるのかを確かめる必要がある。
装備機器類はすべて操作してみる
ターンシグナル(ウインカー)やライト類、ワイパーなど、公道走行に不可欠な保安関係の作動をチェック。さらに、エアコンやオーディオシステムなどの装備機器も正常に機能しているかチェック。運転席まわりだけでなく、後部座席のランプやリアエアコンも確かめよう。調整機構がある機器、例えばエアコンは温度調節や風量を試すなど、スイッチを入れるだけでなく、操作してみることがポイントだ。また、オーディオやカーナビなどは、取扱説明書が揃っていることも確認しよう。
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オデッセイ トランスミッションをチェック
トランスミッションの状態を確かめてみよう。オートマチックは、エンジンをかけてブレーキを踏んだままNからDへ、NからRへなど、各ポジションにセレクトレバーを動かしてみる。できれば試走して、異音が発生していないか、確実に切り替えができるかどうか、ギヤが切り替わる時のショックが激しくないかもチェックしたい。また、オートマチックもCVT(無段変速)も、アクセルを踏んで動き出す時や加速する時のタイミングが長すぎると感じる場合は、トランスミッションの機構不良を疑ってみる。
エンジントの調子を探る
エンジンをかけてみよう。異音が聞こえり、大きな振動が出ているようなら、トラブルを抱えている可能性がある。実際に走ってみるのが望ましいが、エンジンが暖まってからアクセルペダルを軽く煽ってみて、スムーズに回転が上下するか試してみよう。比較的おとなしく走った車両は、ほとんど使われていない高回転域までスムーズに吹き上がらないこともある。
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中古車目利き講座のチェックポイントをアドバイスしてくれるのは、財団法人「日本自動車査定協会」。経済産業省と国土交通省の指導の下で中立公正な第三者機関として、査定士の技能検定試験や、実車を使った修復歴判定の査定トレーニングなどを行っている。車両の状態を判断するプロフェッショナルだ。全国の52カ所にある支所に依頼すれば、査定目的に応じた査定額を算定して、証明書を発行してくれる(有料)。
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