中古車目利き講座 日産 ノート

上質車両を見極める 中古車目利き講座
ノート
参考車両 : ノート 15S Vパッケージ 初度登録2005年1月
NISSAN
NOTE 
DBA-E11
日産 ノート
免許取立てから小さな子供がいるファミリー、そして年配者までと、幅広い層が乗っているが、クルマにはあまり関心がない人が多いともいえる。不慣れな運転や乱暴な走りによる外装部の擦り傷や凹み、ホイールの傷などを細かく探りたいが、外観の見栄えに気を取られると、周辺にダメージが及んでいるのを見逃すことがあるので注意しよう。また、日常点検に無頓着な場合もあるので、エンジンや走行機構の整備状態を確かめよう。
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●参考車両と同時期の仕様グレード設定
グレード   型式 シフト 駆動
15RX   DBA-E11 CVT FF
15E   DBA-E11 CVT FF
15S   DBA-E11 CVT FF
15S Vパッケージ DBA-E11 CVT FF
15E FOUR   DBA-NE11 4AT 4WD
15E FOUR   DBA-NE11 4AT 4WD
15E FOUR Vパッケージ DBA-NE11 4AT 4WD
●2005年1月から販売されているコンパクトカー。マーチやキューブに比べると車体サイズが大きく、ゆったりと乗れて荷物もたくさん積めるのが特徴だ。エンジンは1.5リッター、駆動方式はFFの他に、後輪をモーターで駆動する4WDもある。トランスミッションは、FF車がCVT(無段変速機)、4WD車は4速ATになっている。
 仕様グレードは、ベーシックな「15S」、インテリジェントキーなどを追加した「15S Vパッケージ」、オートエアコンやフォグランプを装備した「E」、本革巻きステアリングやアルミホイールを標準装備する「RX」という構成。4WD車は、「FOUR」と表示。
 また、15S/15S Vパッケージ/15S FOUR/15S FOUR Vパッケージをベースに、エクステリアとインテリアに専用部品を追加/変更した特別仕様車「ライダー」および、福祉車両「ライフケアビークル」なども同時に発売されている。
 2005年12月には、一部改良/変更されている。
少し離れて全体を観察
 車両の雰囲気を掴んで、違和感を探るために、少し離れた位置から外観をチェックしよう。
 最初は全体の様子を見て、車体の傾き、立て付け(パネルの隙間)、塗装面の光沢や色むらなどはないか、確認。異常を見つけたら、近寄って、詳しく調べてみよう。
 前部は正面から、ボンネット/バンパー/ヘッドライトの横線が揃っているかをチェック。その後、左右ヘッドライトのバランスを見てみよう。どちらかが新しく感じたら、その側が補修されている可能性がある。
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左右のバランスを確認
 後面も、前部と同様に、テールゲート(バックドア)/バンパー/コンビネーションランプ/フェンダーの取り付けに異常がないか、左右を見比べながらチェック。
 ナンバープレートの状態にも気を付けよう。歪み(変形)や傷(特にリアは封印を外した傷)があれば、リアゲートを修理、あるいは交換していることが疑える。
ノート 角度を変えながら見る
 車体側面は、プレスラインをはじめ、塗装の状態などを探るが、斜めから透かして見ると、見落としがちな浅くて広い凹み、あるいは波打ち(しわ)など、微妙な異常も確認できる。しわが寄っているのは、衝撃を受けているか、板金修理跡だ。また、塗装表面の部分的な変色や色むらも、板金修理跡の疑いがある。
立て付けと色をチェック
 車体前部では、バンパー、フェンダー、ドア、ピラー(フロントガラスを挟んでいる左右の柱)、ボンネットなどが、それぞれ隣り合っている。隙間の幅が均等になっているか、見てみよう。
 また、補修あるいは修理/交換などで塗装すると、仕上がりが微妙に違うことがある。隙間を境に隣り合うパネルの色調が合っているかどうかも、比べてみよう。
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ノート 鉄板部分を探ってみる
 エンジンルーム内のインナーパネル(車体内側の鉄板)は、重要な補強部分になっている。大きなダメージを受けると、走行機能面に重大な不具合を生じさせるので、修理/交換跡などはないか、チェックしよう。
 部品やネジなどに塗装の飛沫が付いている場合は、周辺に修理の跡がないか、探ってみよう。
整備状態を点検する
 ホースやベルトの劣化など、消耗部品を中心にエンジンと周辺の部品をチェック。ひび割れのあるゴム部品は、早めの交換が望ましい。エンジンオイルの汚れやにじみ(漏れ)にも注意しよう。
 周囲と比べて新しく見える部品は、交換していることが疑える。不自然な部品を見つけたら、定期点検などで交換しているのか、故障などを修理するための処置なのか、整備記録の記載内容を読みとって、把握しよう。
車体前部の必須チェック
 エンジンルームのいちばん前で車体の左右に繋がっているラジエターコアサポートを見てみよう。車体前部をぶつけると、修正あるいは交換修理する確率が高い。左右フェンダーとの接合部なども、不自然なところはないか、確認しよう。
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ノート 取り付け状態を調べる
 フロントフェンダーは、傷、凹み、腐食、修理跡をチェックするが、エンジンルーム内にある固定ネジも調べてみよう。脱着した形跡があれば、交換している可能性がある。周辺も調べてみよう。
 構造上はさほど補強部分とはなっていないので、補修したり、修理/交換していても、きれいに直していれば修復歴車にはならないが、車体前部を広範囲に修理しているかもしれない。
ネジの脱着から推察する
 ドアに大きな損傷を受けると、外して板金修理したり、交換してしまうこともある。
 ヒンジ部のネジに脱着した形跡がないか、見てみよう。
 前後左右のドアを比べてみると、異常がわかりやすい。
 ただし、立て付け調整などでネジを回すこともあるので、ネジを脱着しているように見えても、必ずしもドアを交換している証拠とはいえない。
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ノート ノート リアフェンダーのチェックポイント
 リアドアを開けて、開口部を見てみよう。マスキングした跡が残っていないか、チェック。
 フューエルリッド(給油口の蓋)も、開けてみよう。マスキング跡や修理跡はないか、リッドを交換していないか、確かめよう。
 その他、ホイールアーチ(タイヤを覆っている縁の部分)部の修理跡や、タイヤハウス内の塗装の飛沫なども、リアフェンダー周辺の修理を見つけるヒントになる。
テールゲートまわりを探る
 閉めた状態を見て、全体に隙間が狂っていれば、テールゲートのずれか、あるいは車体の歪みを疑ってみる。右または左だけ、片側の隙間に異常があれば、その側を修理している。
 左右コンビネーションランプ(テールランプ)を見て、片方だけ新しい場合は、単なるランプ破損による交換なのか、周辺部の修理に伴った処置なのか、詳しく探ってみよう。
 後方から強い衝撃を受けた場合は、各接合部分に歪みが生じる。修理箇所を見つけたら、フェンダー、ホイールハウス、ピラー(テールランプが設置されている柱の部分)、フロア、メンバー(床下にある骨組み部分)、ルーフパネルなど、関連する部分も、詳しく調べよう。
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ノート 交換していないか調べる
 後部に大きなダメージを受けると、テールゲートを交換することもある。
 ヒンジ部の固定ネジをチェック。そして、車体側の鉄板部に異常がないかも、見てみよう。
修理の痕跡に注意
 リアゲートの開口部を見ると、左右両側共に鉄板が横から回り込んで、接合されている。
 溶接やシーラー、塗装などの状態をチェックして、修理跡はないか、探ってみよう。
 フェンダーに繋がっているピラー(柱)の部分は、コンビネーションランプが設置されているので見えないが、その上と下の鉄板の継ぎ目部分を、車体左右を比較しながら、注意深く観察しよう。
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ノート 車体側面は下もチェック
 ドアの下にあるサイドシルの(車体の前後方向に通っている梁の部分)の下を覗いてみよう。
 凹み、傷、修理跡などはないか、チェック。
 車体外側と床の鉄板が接合されている部分の溶接状態(特にスポット溶接)も、調べよう。
 下部は、汚れていたり、凹凸があるうえに塗装も荒れているなど、判断しにくい。不自然な部分を見つけたら、車体の左右同じ場所を比べてみるといいだろう。
床下も覗いてみる
 フレーム(骨格部)やメンバー(補強材)などの鉄板部の変形や歪み、各部支え金具類の曲がり、塗装や溶接の状態など、床下に異常はないかチェックしよう。
 マフラーなどの部品類に傷や凹み、交換した形跡がないかどうかも、探ってみよう。
 走行に影響がない見えない部分は、修理や部品交換をしないことがあるので、意外なところにダメージを受けているのを見つけることがある。
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ノート 不具合を察知する
 エンジンをかけて、始動状態、アイドリング、異音、回転の上下、排気ガスの色をチェック。
 ノートのエンジン音は、アイドリング回転付近は静かだ。異音が聞こえたり、大きな振動が出ているようなら、トラブルを抱えている可能性がある。また、実際に走ってみるのが望ましいが、エンジンが暖まってから、アクセルペダルを軽く煽ってみて、スムーズに回転が上下するかどうかも、試してみよう。
操作して動きを試してみる
 PからDへ、NからRへなど、エンジンをかけて、各ポジションにセレクトレバーを動かしてみよう。できれば試走して、スムーズに変速するか、異音が発生していないか、確認したい。
 CVTは、ギヤが切り替わるような振動が出るのは異常。ATは、ギヤが切り替わる時に大きなショックがあれば、機構不良が疑える。発進や加速する時に、反応が鈍い場合(滑っている感じ)も、故障の前兆かもしれない。
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ノート 装備機器を操作してみる
 まず、保安機器類(ヘッドライト、テールランプ、ブレーキ、バック、ウインカー)は間違いなく作動するか、確かめよう。できれば、ワイパーの動きも、試したい。
 さらに、装備している電装機器や電動機構などは、電源スイッチを入れるだけでなく、操作して、調整機能を試してみよう。
 例えば、エアコンは、温度調節や風量も試してみる。オーディオ系は、音量調整、ラジオの選局、CDの再生なども確かめる。
 その他、ステアリングハンドル上にあるスイッチをはじめ、パワーウインドウ、集中ドアロック、後席やラゲッジランプの点灯、バックドアオープナーなども、忘れずにチェックしよう。
車両の扱い方を推察する
 室内は、シートや内張りの傷や汚れ、タバコの焦げ跡や穴などを探るのが基本だが、目利きのチェックは、臭いも見逃さない。微妙な臭いを嗅ぎとるのは、ドアを開けた瞬間が勝負だ。
 また、車両がどのように扱われていたかも、推察してみる。
 染みや汚れが目立つ場合は、頻繁に子供を乗せていた可能性が高い。食べ物のかすや飲み物の染みなどがこびりついていないか、フロアマットの裏まで念入りに調べよう。
 ラゲッジスペースに傷が多ければ、クルマを雑に扱っていたり、頻繁に荷物を出し入れしていたことも考えられる。
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ノート タイヤの点検
 溝は残っているか(1.6mm以上が目安)、傷やひび割れなどがないか、まず点検。念のために、タイヤ側面に表記してある数値を読みとって、サイズも確かめよう。フロントドア開口部に貼ってある「タイヤ空気圧」ラベルを見れば標準サイズがわかる。
 さらに、タイヤ外周の接地面を見てみよう。一部が極端に減っている「偏摩耗」を見つけたら、アライメント(ホイールの取り付け角度)が狂っているだけなのか、あるいは車体が歪んでいるのかを確かめる必要がある。
 偏摩耗は、車体前部のインナーパネルが変形して生じることもある。走行中にハンドルが片方に取られる場合も、ダメージを受けている疑いがある。
傷は周辺も調べる
 車体表面に傷などを見つけたら、深さを確認。傷に爪を立ててみて、引っかかるようなら、補修が必要だ。
 また、参考車両のように、擦り傷がある場合も、押されたり、ぶつかるなどした衝撃が波及していないか、調べてみよう。周辺が凹んでいたり、パネルがずれていることもある。
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ノート 備え付けの書類を確認
 車両をチェックする前に、点検整備記録の記載内容をチェックしておこう。
 定期点検や消耗部品交換などの実施時期と、その時の走行距離を把握しておくと、車両各部の状態を探る参考になる。
 また、車両本体はもちろん、標準装備機器類、あるいは純正オプションや後付けの社外製品を装着している場合も、それぞれの取扱(使用)説明書が揃っていることを確かめよう。
車両チェックの勘どころ
塗装
●部分的に色調や艶が違う場合には、周辺の状態もチェック。
●タイヤハウス(フェンダーのタイヤを覆っている部分)内に外装塗料が付着しているとか、メッキやゴム部品などに塗料の飛沫が付いているなどの場合も、周辺を詳しく確かめる必要がある。
●ドアの開口部などにマスキング(塗装スプレーが他の部分に広がらないようにするカバーを留める粘着テープを貼る)跡が残っていることがある。塗装表面を指や爪で撫でるように滑らせて、引っかかるような直線状の段差があれば、何らかの理由で塗装していることがわかる。
取り付けネジ
●ネジ止め(ボルトやナットで固定)している車体まわりの部品を交換する時には工具を使う。ネジの頭の塗装が剥がれていたり、角がくずれているのは、ネジを回している証拠だ。
●普通はネジの頭は塗装されているので、傷は比較的容易に確認できる。無塗装の場合は判断しにくいので、車体の左右を見比べるといい。
溶接とシーラー
●車体を構成する部品が溶接で固定されている部分は、シーラー(接合部の隙間を埋める充填材)が塗布されている。修理や交換で再溶接すると塗り直すので、不自然になっている。
●疑わしい場合は、爪で押してみよう。表面が硬くても内部が柔らかい(プチッと表面が割れる)ようなら、修理後に新しいシーラーを盛っている。
●シーラーは、盛り上がっていたり、窪んでいたり、横方向にヒダがあるなど、鉄板の接合状態やシーラーを塗布する方法によって形状が違っている。不自然に見える部分を見つけたら、車体の左右同じ場所を見比べて判断しよう。
●車体各部はスポット溶接されている(鉄板の接合部に小さな丸い窪みが並んでいる)部位も多いが、修理工場でスポットを打ち直している場合は、直径が5mm以下(新車時は5mm以上が普通)、窪みが深い、2度打ちしたずれなど、新車組み立て時の状態とは異なる特徴がある。
●電気スポット溶接の電極が入らない奥まった部分などは、炭酸ガスアーク溶接に代えることがあるので、スポット溶接の窪みがなくなっていることもある。
立て付け
●外板パネルなどを修理すると、組み付ける際に誤差が出ることがあり、それは、隣り合うパネルの隙間(チリ)を見ればわかる。隙間の幅が均等になっていなければ、修理している可能性が高い。
●バンパーなどは、押されてずれることがある。たとえ修理していなくても、隙間が合っていなければ、なんらかのダメージを受けている。
●モール類(フェンダーからドアにかけて線状に繋がっている飾りなど)やプレスライン(外板が折れ曲がっている角の線)がずれていることからも、立て付けに異常があることがわかる。
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