中古車目利き講座 トヨタ MR-S

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トヨタ MR-S
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MR-S MR-Sは、ミッドシップレイアウト(エンジンが車体中央寄りに設置されている)が大きな特徴になっていることもあって、クルマ好きが乗っていると考えればいいだろう。車体まわりのチェックポイントはどんなクルマでも基本的に同じだが、スポーツタイプになると過激な走行を繰り返している場合もあるので、慎重にチェックしよう。大きな負担がかかって車体が歪んでいる例もある。また、エンジンをはじめサスペンションなどの走行機能系も念入りにチェック。できるだけ試乗して、異音などに注意したい。点検整備記録の詳細を確かめるのと、改造の有無を把握することもポイントだ。
1999年10月から販売されている現行モデル。MR2の後継として誕生し、ミッドシップ(エンジンを車体の中央部に置いている)を特徴に軽快なスポーツ感を実現したオープンカー。軽い車重と140馬力エンジン(直列4気筒)の組み合わせで、スポーティな走りを楽しむことができる。トランスミッションは、5速マニュアルまたはSMT。SMTは、シーケンシャルタイプ(スイッチを切り替えるような操作)でシフトノブでもハンドルに設置されたスイッチでもギアチェンジができる。基本的にはクラッチのないマニュアルトランスミッションなので、オートマチックのようなDレンジはない。トップ(幌)は手動でガラスウインドウ付き。車体色と内装色の組み合わせが各種ある。
CHECK POINT
01
幌の開閉状態と同時に雨漏りしないかをチェック
02
エンジンや駆動系から発生する異音に注意
03
できるだけ試乗して車体の軋み音がないかチェック
車両の雰囲気から異常を見つける
全体が見渡せる位置まで下がって、車両を眺めてみよう。車体表面の色艶をチェックしながら、車体が傾いていたり、歪んでいないか、じっくりと観察してみよう。車体とバンパーの隙間が一定でなかったり、ナンバープレートがずれていたり、左右のヘッドランプの色が違っているようなら、事故歴があるかもしれない。さらに、車体の表面を細かく観察してみよう。車体に写った周囲の景色が不自然に歪んでいたり、塗装表面が肌荒れのようになっていたら、修理や補修した跡かもしれない。正面、左右、上から、下から、見る角度を変えてみると、異常を見つけやすい。
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MR-S ドアヒンジから側面のダメージを推測する
車体側面のドア部分に大きな損傷を受けると、ドア自体を交換してしまうことも多い。交換の際は、ドアを支えている金具(ヒンジ)のネジを脱着するので、ネジの状態をチェックしよう。前後左右のドアを見比べて、特定のヒンジだけネジの頭に傷が付いていれば、工具を使って回したと考えられる。ただし、新車の組み立て時や、ドアの立て付けを調整するためにネジを回すこともあるので、ネジを脱着したように見えても必ずしもドアを交換しているとはいえない。
車体前部の修復を推測する
フェンダーを固定しているネジの頭の塗装に傷があるなど、工具を使ってネジを脱着した形跡があれば、フェンダーを交換した可能性がある。フェンダーを交換していても事故車(修復歴車)とはいわないが、車体の前部を広範囲に修理しているかもしれない。交換していなければ、大きな事故を起こしていないといえる。
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MR-S MR-S 色や艶が不自然な部分はないか?
フロントフードを開けて、各部の塗装の状態を観察しよう。車体と左右のフェンダー、ラジエターを支えているラジエターサポートなど、それぞれの色を見比べる。一部だけ色合いが異なっていれば、そこは修理して再塗装した可能性がある。周囲と比べて不自然にきれいだったり艶や色調が違う部分も、修理した跡かもしれない。また、フロントフードを支えている金具(ヒンジ)を固定しているネジに工具をかけた跡を発見したら、フロントフードを交換しているかもしれない。フェンダー部をはじめ、車体前部に受けたダメージを探ってみよう。
隙間と色の違いを見る
事故などで大きな衝撃を受けて車体にダメージを受けると、外板パネルを修理することになるが、その際、外板部品の組み付けに誤差が出ることがある。それは、各パネル同士の隙間(チリと呼ぶ)を見ればわかる。フロントフェンダーの後端とドア、さらにフロントフェンダーとピラー(フロントガラスを挟んだ左右の柱)、それぞれのチリが均一になっていなければ、前部の外板に手を加えた(修理した)可能性が高い。同じ場所の車体の左右を比べて見るのもチェックのコツだ。また、再塗装すると、仕上がりの色や艶が微妙に違うことがある。隣り合う外板の色調が合っているかもチェックしよう。
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MR-S ドアの開口部を観察する
ドアを開けると、開口部の下に鉄板の継ぎ目がある。リアフェンダー周辺の車体にダメージを受けると、修理するために継ぎ目から鉄板を剥がすことがある。一度鉄板を剥がすと、元と同じ状態には戻らない。そこが、目利きのポイント。継ぎ目部分の溶接の状態をチェックしよう。修理した疑いがある場合は、車体左右の同じ場所を比べて見れば判断しやすい。
エンジンルーム内の様子をチェック
中古車ショップの店頭に並んでいる車両のエンジンルーム内は、クリーニングされている場合と現状のままの場合がある。一見きれいに見えても、細部を観察してみよう。まず、ゴムホースやベルトの劣化などの消耗部品を点検。オイルのにじみや汚れにも注意しよう。周囲と比べて新しく見える部品は、交換している。整備手帳に記載された記録を参考にすると、トラブルが発生した箇所や修理などの経緯がわかるはずだ。
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MR-S 床下のダメージをチェックする
日頃あまり見ることがない、車体の床下もチェックしよう。鉄板部の歪みや部分的な変形などがないか、不自然な塗装部はないか、床下全体に渡って異常に感じる箇所を探ってみる。同時に、マフラーなどの床下の部品類に傷や凹み、交換した形跡がないかもチェック。外観はきれいに修理しても、走行に影響がない見えない部分はそのままにしていることがあるので、大きなダメージを受けているのを発見することもある。
エンジンフードの交換は理由が問題
事故などでエンジンフードにダメージを負うと、新しいフードと交換することも少なくない。フードを支えている金具(ヒンジ)を固定しているネジを見て、脱着した形跡がある場合は要注意。事故の修理でボンネットを交換した可能性が高い。まれにエンジンの修理などのためにエンジンフードを脱着することもあるが、その場合は整備記録簿に記録が残っているはずだ。
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MR-S 点検整備記録の内容と時期を確かめておく
整備手帳などに記入された記録にも目を通して、定期的にきちんとメンテナンスを受けてきたかどうかもチェックしよう。記録簿以外にも、ガソリンスタンドやパーツショップでオイル交換などをすると、シールを貼ったり、カードなどを記録簿にはさむこともある。車体部のシールや車検証ケース内も探ってみよう。いずれにしても、詳細な記録が残っている車両は、走行距離が伸びていてもコンディションがよく、機能部分には大きな問題を抱えていないと推測できる。
MR-Sのコンディションはここで見極める!
始動状態と回転をチェック
エンジンを始動してみよう。まず、キーを捻るとモーターが勢いよく回って、容易にエンジンが始動するかどうか。モーターの回転が弱かったり始動がもたつく場合は、バッテリーが弱っていたり、エンジンの調整が必要かもしれない。そして、エンジンが回っている時に異音が聞こえたり、大きな振動が出ているようなら、トラブルを抱えている可能性がある。実際に走ってみるのが望ましいが、エンジンが暖まってからアクセルペダルを軽く煽ってみて、スムーズに回転が上下するかどうかも試してみよう。
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MR-S オープンカーの幌のダメージは致命傷
オープンカーにとって、幌は最も重要な部品だ。まず、スムーズに開閉できるかを確認。閉めた時のロック状態もチェック。開閉の不具合は、車体が歪んでいることが原因になっている場合もある。また、布の状態を観察しよう。擦り切れている部分があると雨漏りの原因になる。さらに、幌を固定するフロントガラス上部のゴム部分をチェック。ゴムに損傷があると、しっかり密閉できないので、これも雨漏りの原因になる。できればホースで水をかけながら、漏れをチェックするといいだろう。ただし、実際の走行中は強い風圧や複雑な風の流れが発生するので、ホースで水をかけるだけでは雨天走行時と同じ状態までは再現できないことを知っておこう。
ハンドルの握りから推測できる
ステアリングホイールは、長期間使用するうちに、握っている部分が劣化してくる。革やプラスチックなどの材質に関わりなく、手を添えている部分に艶が出てくるのだ。走行距離が少ないのに、ステアリングホイールの握り部が極度に劣化しているようなら、前オーナーの運転(異常な癖がついている)のせいか、走行距離の表示か、どちらかがおかしいと推測できる。
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MR-S 試走してチェック
マニュアルトランスミッションは、クラッチの切れ具合をチェック。スムーズにクラッチが断続できるか試してみよう。扱いが悪いと1万kmに満たない走行距離で消耗し、滑っていることもある。また、できれば試走して、1速からシフトアップ&ダウンを繰り返し、スムーズにギヤチェンジできるかどうか、実際に操作してチェックしよう。
ホイールの傷とタイヤの減り方に注目しよう
ホイールのリム(外周部分)に傷が多い車両は、運転が乱暴だったり不注意に扱っている、あるいは不慣れな初心者が使っていたことが想像できる。そして、タイヤの摩耗状態をチェック。高年式車で走行距離が少ない場合、極端にタイヤの一部が減っている偏摩耗の状態に注意。アライメント(タイヤの取り付け角度)が狂っているだけなのか、あるいは事故で受けたダメージなどで車体が歪んでしまったのかを確かめる必要がある。また、タイヤの接地面だけでなく角や側面まですり減っていたら、激しい走り方をしていたと推測できる。その場合は、車体やエンジン、サスペンションなど各部に負担をかけていると判断できるし、走行に関わる部品などの消耗も進んでいるはずだ。
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日本自動車査定協会
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中古車目利き講座のチェックポイントをアドバイスしてくれるのは、財団法人「日本自動車査定協会」。経済産業省と国土交通省の指導の下で中立公正な第三者機関として、査定士の技能検定試験や、実車を使った修復歴判定の査定トレーニングなどを行っている。車両の状態を判断するプロフェッショナルだ。全国の52カ所にある支所に依頼すれば、査定目的に応じた査定額を算定して、証明書を発行してくれる(有料)。
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