中古車目利き講座 マツダ MPV

上質車両を見極める 中古車目利き講座
マツダ MPV
参考車両 :
MPV 2300 エアロリミックス 
初年度登録2004年3月
MAZDA
MPV 
UA-LW3W
マツダ MPV
使い勝手のいいリーズナブルなミニバンなので、ファミリーユースが大半といえるが、外観の細かい傷や凹みを念入りに確認するといいだろう。内装の汚れや傷、装備類に不具合がないかも、しっかり確かめよう。特に子供を乗せていた車両は、シートや床に飲食物の染みが付いていることがある。犬を乗せていると、カーペットの隅や溝に毛が入り込んでいることもある。細部を見逃さず、車両の使い方を推察することも、車両の状態を知る手がかりになるだろう。
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●参考車両と同時期の仕様グレード設定
グレード 型式 シフト 駆動
・3000 (2967cc)      
VS TA-LWFW 5AT FF
エアロリミックス TA-LWFW 5AT FF
・2300 (2260cc)      
VS LA-LW3W 4AT 4WD
エアロリミックス LA-LW3W 4AT 4WD
エアロリミックス UA-LW3W 4AT FF
スポーツ LA-LW3W 4AT 4WD
スポーツ UA-LW3W 4AT FF
G LA-LW3W 4AT 4WD
G UA-LW3W 4AT FF
B UA-LW3W 4AT FF
●2002年4月に新世代モデルに生まれ変わったMPVは、2003年10月に大幅な改良(内外装を変更、操作性・快適性を高め環境性能も向上)が行われている。5ドア、3列シート7人乗り、左右イージークローザー付きスライドドアなど、典型的なミニバンスタイルで、幅の広い車体が居住性を高めている。エンジンは、3000と2300。ATは、3000が5速で、2300は4速。駆動方式は、FFが基本で、2300には4WDもある。
 グレード体系は、ベーシックな「B」と装備を追加した「G」、エアロパーツや16インチアルミホイールなどを装着した「スポーツ」、シルバーカーボン調パネルやローダウンサスなどを組み込んでいる「エアロリミックス」、本革シートや木目調パネルを備えた「VS」の5タイプ。
 2004年9月に装備改良。2006年2月には新型にチェンジしている。
全体の雰囲気から掴む
 やや離れた位置から、全体の様子を観察してみよう。外板パネルの隙間(立て付け)、塗装面の異常、車両の傾きなど、外観各部に異常はないか、チェック。
 前面は、バンパー/ボンネット/ヘッドライトの横線の並びと左右対称になっているか。後面も、バンパー/テールゲート、コンビネーションランプ(リアライト)がずれていないか、確かめよう。
 ナンバープレートの状態にも気を付けよう。歪み(変形)や傷(リアは封印を外した傷)があれば、全部はバンパー、後部はテールゲートを、修理、あるいは交換していることが疑える。
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マツダ MPV 車体表面を観察する
 傷や凹み、塗装の状態(部分的な変色、色むら)などは、見る角度を変えながら探ろう。斜めから透かして見ると、浅くて広い凹み、あるいは波打ち(しわ)など、微妙な異常も確認できる。
 しわが寄っているのは、衝撃を受けているか、板金修理跡と判断する。表面の艶が周囲と違っていたり、肌荒れ状態になっている箇所も、補修、あるいは板金塗装した修理跡の可能性がある。
整備状態と部品を確認
 ボンネットを開けて、ゴムホースやベルトなど、消耗部品とエンジン周辺部品をチェック。エンジンオイルのにじみや汚れ(オイル漏れの兆候)にも注意。できれば、ブレーキやウォシャーの液量なども点検したい。
 周囲と比べて新しく見える部品は、交換していることが疑える。故障や不良で交換したのか、それとも、車体部にダメージを受けて交換したのか、点検整備記録を探って確かめよう。
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内部の鉄板を調べる
 左右フェンダー内側のインナーパネル、室内とエンジンルームを隔てているダッシュパネルなど、各部の鉄板を見てみよう。
 車両前部に大きなダメージを受けると、走行機能面に不具合が生じることもある。溶接、シーラー、塗装などの状態に注意しながら、修理跡はないか、歪みやしわなどはないか、チェック。
 部品やネジなどに塗装の飛沫が付いている場合は、周辺に修理跡がないか、探ってみよう。
マツダ MPV 裏側もチェック
 外観表面の傷や凹みを調べたら、裏側に修理跡などはないかも、チェックしよう。
 ダメージを負うと、交換することも少なくない。ヒンジ(支えている金具)部の固定ネジを見て、脱着した形跡があれば、交換を疑ってみる。まれに、エンジンの修理などでボンネットを外すこともあるが、その場合は、整備記録が残っているはずなので、記録簿を調べる必要がある。
ダメージの跡が残る部品
 エンジンルーム内のいちばん前で車体の左右に繋がっている「ラジエターコアサポート」と呼ぶ鉄板を観察してみよう。
 バンパーなどで吸収しきれないような強い衝撃を受けると、ダメージを負う確率が高く、修正あるいは交換することも多い。歪みなどはないか、手を加えた痕跡はないか、チェック。インナーパネルとの接合部に異常はないかも、調べよう。
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マツダ MPV 取り付け状態を確かめる
 フロントフェンダーは、外観の傷や凹み、立て付けなどをチェックしたら、ボンネットを開けて、固定しているネジを確かめよう。
 脱着した形跡があれば、修理のためにフェンダーを外したり、交換している可能性もある。
 左右ドアを開けると見えるピラー(柱)部の固定ネジも、確認。
 フェンダーに手を加えていれば、車体前部を広範囲に修理しているかもしれない。インナーパネルや周辺もチェックしよう。
隙間と同時に色も探る
 車体前部から側面にかけては、フェンダー、ドア、ピラー(フロントガラス左右にある柱)、ボンネットなどが隣合わせになっている。
 それぞれの隙間の幅を見てみよう。均等になっていなければ、修理している可能性が高い。
 また、外板パネルの隙間を境に、隣り合う塗装の色調も比べてみよう。色艶が違って見える場合は、傷や凹みを補修している程度とも考えられるが、修理や交換している可能性もある。
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マツダ MPV 後部のチェックポイント
 リアフェンダーをチェックする時は、リアドアの開口部を見てみよう。周辺を補修、あるいは修理している車両は、マスキング跡が残っていることもある。開口部の下部も、不自然な箇所がないか、確認しよう。車体左右を比べると、異常を判断しやすい。
 また、フューエルリッド(給油口の蓋)を開けて、内部にマスキング跡がないか、リッドを外した形跡がないか、調べてみよう。
側面のダメージを推察
 側面に大きな損傷を受けると、ドアを交換することも多い。ヒンジ(ドアを支えている金具)の固定ネジ(MPVは未塗装)をチェックしよう。左右のドアヒンジ部をを見比べて、特定のネジだけに脱着した形跡があれば、交換していることが考えられる。
 ただし、ドアの立て付け調整でネジを回すことがあるので、ネジの脱着だけでは、ドアを交換しているとは即断できない。
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マツダ MPV 縁の状態をチェック
 フェンダーは、前後とも、縁の部分もチェックしよう。
 車体側面にダメージを受けて修理していると、鉄板を折り返した部分にマスキング跡や修理跡が残っていることがある。
 また、フェンダーの折り返し部分を潰している(折り曲げている)場合は、車高を落として幅の広いタイヤを装着するなど、過度のドレスアップ(改造)をしていたことも考えられる。
減り具合と減り方を点検
 減り具合(残り溝の深さ)を、まず点検。1.6mm以上あることが目安だが、溝が十分に残っていても、減り方も調べてみよう。
 接地面を見て、一部が極端に減っている「偏摩耗」を見つけたら、アライメント(ホイールの取り付け角度)が狂っているだけなのか、あるいは車体が歪んでいるのかを確かめる必要がある。
 前部インナーパネルの修理で偏摩耗が起こることもある。
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支え金具を探ってみる
 左右に備えているスライドドアの立て付けを、まずチェック。
 側面からの衝撃により大きなダメージを受けると、交換することもある。ドアを支えているアーム金具やレール(スライドさせる溝の金具)なども調べて、ネジの脱着や部品を交換した形跡はないか、見てよう。
 ピラー(車体中央の柱)、ルーフ、リアフェンダーなど、周辺各部に異常がないかも、確かめよう。
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傷は深さを確かめる
 傷を見つけたら、爪先を軽く滑らせてみよう。強くやると傷を拡げてしまうことがあるので注意。
 爪が引っかからないようなら、磨けばほとんど目立たなくなる。爪が引っかかったり、明らかに下地が見える場合は、さらに注意深く観察しよう。傷が鉄板部にまで及んでいると、錆が発生して、放置しておくと腐食が広がってしまうので、早期に補修する必要がある。
 素人のタッチアップペイント補修などは、色むらや凹凸になることも多く、内部に錆が残っている場合もある。
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マツダ MPV マツダ MPV 接合部の様子を調べる
 テールゲートを開けて開口部を見ると、左右両側共に鉄板が横から回り込んで、溶接で固定されている。溶接やシーラー、塗装などの状態を探って、不自然な箇所がないか、調べてみよう。
 疑わしい部分があれば、左右を比較すると、判断しやすい。
 後部から強い衝撃を受けると、キャビン(室内部)との接合部に歪みが生じたり、ルーフパネルの前部にまで波及することもある。
 修理箇所を見つけたら、フェンダー、ラゲッジフロア、ホイールハウス、ルーフパネルなど、関連各部位の接合部および取り付け状態も詳しく調べる必要がある。
立て付けから推察する
 テールゲートを開閉して、スムーズにロックできない場合は、ずれているか、あるいは車体が歪んでいることも考えられる。
 また、閉めた時の立て付けを見て、全体に狂っていれば、ゲートのずれか、車体の歪みが疑える。右左の片方だけに異常があれば、その側の車体部を修理していると判断できる。
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マツダ MPV 交換していないか探る
 後部に大きな損傷を負うと、テールゲートを交換することもある。ヒンジ部のネジを脱着していないか。ヒンジと、その周辺に修理跡はないか、見てみよう。立て付け調整でネジを回すことがあるので、周辺も必ず確かめよう。
不良の有無を確かめる
 セレクトレバーを操作して、ATの状態をチェック。エンジンをかけて、ブレーキを踏んだまま、PからDへ、NからRへなど、各ポジションにレバーを動かして、引っかかりやゆるみ(ぐらつき)などはないか、切り替え時にショックがあるなどの異常がないか、試してみよう。できれば試走して、ギヤが切り替わる時のショックが激しくないか、異音が発生していないかも、確かめたい。
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マツダ MPV 異常を察知する
 エンジンは、かかり具合、アイドリング、異音、排気ガスの色(水蒸気は問題ない)をチェック。エンジンが暖まってからアクセルペダルを軽く煽ってみて、スムーズに回転が上下するかどうかも、試してみよう。
 容易にエンジンがかからない場合は、エンジンの調整が必要かもしれない。異音が聞こえたり、大きな振動が出ているようなら、トラブルを抱えている可能性がある。
装備機器を操作してみる
 まず、保安関係(ヘッドライト、テールランプ、ブレーキ、バック、ウインカー)などの作動を確認。
 さらに、パワーウインドウの開閉や後部座席ランプの点灯はもちろん、エアコンやオーディオなども、チェックしよう。
 電装機器や電動機構などは、スイッチを入れるだけでなく、調整機構を備えているものは、操作して、機能を確かめる。
 カーナビを装備している場合は、地図の発行時期も、確認。
 室内の汚れや傷、穴などを探る時は、前席まわりだけでなく、2列目や3列目、ラゲッジスペースまで、必ず調べよう。小さな子供を乗せていると、後部シートに染みが付いていることもある。
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マツダ MPV 車両の情報を見る
 備え付けの書類は、車両の取扱説明書だけでなく、オーディオやカーナビなどの説明書が揃っていることも、確かめよう。
 点検整備記録(メンテナンスノートなど)は、記載内容を調べてみる。過去にどのような整備を受けてきたか。定期点検や消耗部品交換などを行っているか。整備時期と、その時の走行距離を把握しておくと、車両各部の状態を探る参考になる。最終記録から、車両の現状を知ることもできる。
床下も覗いてみる
 骨格部や補強部材などの鉄板部に変形や歪みはないか。各部支え金具類に曲がりや交換跡などはないか。全体に、修理の痕跡などはないか、前後左右から除いてチェック。
 サイドシル(ドア下の車体前後方向に通っている梁の部分)下部の状態(凹み、傷、修理跡、交換跡)に、特に注意しよう。
 マフラーなどの床下の部品類に、傷や凹み、交換した形跡がないか。オイルなどの液体が漏れていないかも、確かめよう。
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車両チェックの勘どころ
塗装
●部分的に色調や艶が違う場合には、周辺の状態もチェック。
●タイヤハウス(フェンダーのタイヤを覆っている部分)内に外装塗料が付着しているとか、メッキやゴム部品などに塗料の飛沫が付いているなどの場合も、周辺を詳しく確かめる必要がある。
●ドアの開口部などにマスキング(塗装スプレーが他の部分に広がらないようにするカバーを留める粘着テープを貼る)跡が残っていることがある。塗装表面を指や爪で撫でるように滑らせて、引っかかるような直線状の段差があれば、何らかの理由で塗装していることがわかる。
取り付けネジ
●ネジ止め(ボルトやナットで固定)している車体まわりの部品を交換する時には工具を使う。ネジの頭の塗装が剥がれていたり、角がくずれているのは、ネジを回している証拠だ。
●普通はネジの頭は塗装されているので、傷は比較的容易に確認できる。無塗装の場合は判断しにくいので、車体の左右を見比べるといい。
溶接とシーラー
●車体を構成する部品が溶接で固定されている部分は、シーラー(接合部の隙間を埋める充填材)が塗布されている。修理や交換で再溶接すると塗り直すので、不自然になっている。
●疑わしい場合は、爪で押してみよう。表面が硬くても内部が柔らかい(プチッと表面が割れる)ようなら、修理後に新しいシーラーを盛っている。
●シーラーは、盛り上がっていたり、窪んでいたり、横方向にヒダがあるなど、鉄板の接合状態やシーラーを塗布する方法によって形状が違っている。不自然に見える部分を見つけたら、車体の左右同じ場所を見比べて判断しよう。
●車体各部はスポット溶接されている(鉄板の接合部に小さな丸い窪みが並んでいる)部位も多いが、修理工場でスポットを打ち直している場合は、直径が5mm以下(新車時は5mm以上が普通)、窪みが深い、2度打ちしたずれなど、新車組み立て時の状態とは異なる特徴がある。
●電気スポット溶接の電極が入らない奥まった部分などは、炭酸ガスアーク溶接に代えることがあるので、スポット溶接の窪みがなくなっていることもある。
立て付け
●外板パネルなどを修理すると、組み付ける際に誤差が出ることがあり、それは、隣り合うパネルの隙間(チリ)を見ればわかる。隙間の幅が均等になっていなければ、修理している可能性が高い。
●バンパーなどは、押されてずれることがある。たとえ修理していなくても、隙間が合っていなければ、なんらかのダメージを受けている。
●モール類(フェンダーからドアにかけて線状に繋がっている飾りなど)やプレスライン(外板が折れ曲がっている角の線)がずれていることからも、立て付けに異常があることがわかる。
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