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ムーヴ カスタム ムーヴは、カジュアルな実用車というイメージがあるが、カスタムはスポーティ感が強調されているので、車両チェックポイントに走り方が加わる。事故などで衝撃を受けた以外にも、過激な走行を繰り返していると、特にワゴンタイプは車体が歪んでしまうことがある。エンジンから異音は出てないか、高回転までスムーズに上昇するかなど、できるだけ試乗してチェックしたい。実際に走ってみれば、きしみ音で車体の疲労も確認できる。また、インテリアの汚れや傷で車両がどのように使われていたか推察すると同時に、改造の有無を確かめよう。
ムーヴは1995年にデビューしているが、参考車両は2002年10月から販売されている3代目。角に丸みを持たせた車体や、90度開くドアと横開きのリアドア(オプションで跳ね上げ式もある)も特徴だが、カスタムシリーズは、4灯式ヘッドランプやエアロバンパーなどでスポーティな外観に装っている。エンジンは、3気筒の自然吸気とターボ、4気筒のターボ(「カスタムRS」に設定)があり、FF(前輪駆動)と4WD(4輪駆動)、4速オートマチックまたは5速マニュアル、CVT(無段変速機を「カスタムX」に設定)、それぞれを組み合わせた14タイプの仕様グレードが設定されている。
CHECK POINT
01
ドアの開閉状態と試走で車体の疲労を探る
02
改造の有無とセッティングの方向を把握する
03
記録簿の詳細を見て点検整備の状況を確認
隙間と色を見る
外板(車体の外側のパネル)の修理や交換する場合は、パネルを塗装することになるが、色合わせは難しく、仕上がった色が微妙に違うことがある。色調が合っていないのは、外板の隙間(チリと呼ぶ)を境に隣り合うパネルを比べてみれば見ればわかりやすい。また、事故などで外板が破損すると、修理することになるが、組み付ける際に誤差が出ることがある。それは、フロントフェンダーの後端とドア、さらにフロントフェンダーとピラー(フロントガラスを挟んだ左右の柱)など、それぞれのチリの幅を見ればわかる。均一でなければ、外板に手を加えた(修理した)可能性が高い。同じ場所の車体の左右を見比べると判断しやすい。
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ムーヴ カスタム 全体から異常を読みとる
やや離れた位置から、車両の全体を見てみよう。ナンバープレートの曲がり、左右のヘッドライトの色の違い、バンパーのずれ、さらに、部分的に艶がないとか、色がくすんでいたり他の部分と違って見えたら、補修したり修理したことが考えられる。大きな事故などでダメージを受けた車両は、車体全体がなんとなく歪んで見えることがある。また、車体に映る周囲の景色を見てみよう。歪みや凹み、あるいは波打っているのを見つけることもある。塗装表面が肌荒れ状態になっている場合も、板金塗装した修理跡かもしれない。正面、左右、上下から、見る角度を変えてみると異常を見つけやすい。
前部をぶつけると証拠が残る
ボンネットを開けて、フロントグリルの後ろにあるラジエターサポートと呼ぶ鉄板(エンジンルームのいちばん前で車体の左右に繋がっている部品)を観察してみよう。事故などで車体前部にダメージを受けると、修正あるいは交換修理する確率が高い。歪みや手を加えた痕跡がないかチェックしよう。周囲と色が違っていたら交換した証拠と思っていい。左右フェンダーとの接合部も、不自然なところはないか点検しよう。
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ムーヴ カスタム 車体前部の修復を推測
フェンダーを固定しているネジの頭の塗装に傷あるなど、工具を使ってネジを脱着した跡があれば、フェンダーを交換した可能性がある。ムーヴはステー(支え金具)を介してフェンダーを固定している。ステーに曲がりや歪みがないかも見てみよう。フェンダーを交換していても事故車(修復歴車)とはいわないが、車体の前部を広範囲にわたって修理したかもしれない。交換していなければ、大きな事故を起こしていないといえる。
エンジンルーム内の状態を探る
エンジンルーム内各部の塗装の状態を観察しよう。車体と左右のフェンダー、ラジエターを支えているラジエターサポートなど、それぞれの色を比べてみる。一部だけ色合いが異なっていれば、そこは修理した可能性がある。周囲と比べて不自然にきれいだったり色艶が違う部分も、修理した跡かもしれない。さらに細部に目を向けて、ホースやベルト類のゴム部品の劣化など、消耗部品を中心にエンジン関係の部品をチェック。オイルのにじみや汚れにも注意しよう。整備手帳の点検整備記録を参考にすると、トラブルが発生した箇所や修理などの経緯がわかるはずだ。
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ムーヴ カスタム ボンネットを交換するには理由がある
事故などでボンネットにダメージを負うと、新しいボンネットと交換することも少なくない。ボンネットを支えている金具(ヒンジ)を固定しているネジを見て、脱着した形跡があったら要注意。事故の修理でボンネットを交換した可能性が高い。まれにエンジンの修理などのためにボンネットを脱着することもあるが、その場合は整備記録簿に記録が残っているはずだ。
車体側面のダメージを推測する
ドア部分に大きな損傷を受けると、ドア自体を交換してしまうことも多い。交換するには、ドアを支えている金具(ヒンジ)を固定しているネジを脱着するので、ネジの状態をチェックしよう。前後左右のドアを見比べて、特定のヒンジだけネジの頭に傷が付いていれば、工具を使ったと考えられる。ただし、新車の組み立て時やドアの立て付けを調整するためにネジを回すこともあるので、ネジを脱着したように見えても、必ずしもドアを交換しているとはいえない。
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ムーヴ カスタム 補修した跡が開口部に残る
リアドアを開けて、開口部を観察してみよう。車体後部のフェンダー部周辺を板金修理したり傷などを補修する際に、再塗装したことを目だだなくするために開口部まで塗装することがある。そうすると、リアドアの開口部分などに塗装作業時にマスキング(塗装スプレーが他の部分に広がらないようにするカバーを留めるために粘着テープを貼る)した跡が残ることがある。塗装表面を指や爪で撫でるように滑らせてみよう。引っかかるような段差があり、段差が直線状になっていれば、間違いなくマスキングテープを貼った跡なので、何らかの理由で塗装したことがわかる。車体の左右同じ場所を見比べると判断しやすい。
鉄板の継ぎ目を観察する
ドアの開口部の下に鉄板の継ぎ目がある。車体側面の周辺にダメージを受けると、修理するために継ぎ目から鉄板を剥がすことがある。一度鉄板を剥がすと、元と同じ状態には戻らない。そこが、目利きのポイントだ。継ぎ目部分の溶接の状態をチェックしよう。修理した疑いがある場合は、車体左右の同じ場所を見比べて見れば判断しやすい。
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ムーヴ カスタム スペアタイヤを外して観察する
ラゲッジスペースの床内に収納されているスペアタイヤを外してみよう。床面の歪みなどから、後部をぶつけた大きなダメージを発見することもある。水が溜まったような跡がある場合は、車体が歪んでドアの隙間から雨水などが浸入したことが原因のこともある。また、車体部を観察すると同時に、スペアタイヤの状態(空気圧や傷など)もチェックしておこう。
下から覗いて修理の痕跡を探す
日頃見ることがない、クルマの床下もチェックしよう。スポット溶接(小さな丸い窪みが並んでいる)で鉄板を繋いである接合部分が見える。このスポット溶接がきれいに揃っていれば、手を加えていないと判断していい。逆に、溶接が乱れているようなら、何らかの修理をして再溶接している証拠だ。さらに、フレームのゆがみや部分的な変形をはじめマフラーなどの床下の部品類に傷や凹み、交換した形跡がないかどうかも探ってみよう。外観はきれいに修理しても、走行に影響がない見えない部分は、そのまま手を付けていないことがあるので、事故などで受けたダメージを発見できることがある。
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ムーヴ カスタム 支え金具と周辺を観察する
ドアを支えている金具(ヒンジ)と周辺をチェックしよう。まずは、ドアがしっかり閉まるかどうか確かめてみる。ずれているせいでスムーズにロックできないこともある。その場合、車体が歪んでいることも考えられる。また、ヒンジを固定しているネジを脱着した形跡を探ってみる。ネジの脱着が修理や交換したかどうかの目安となる。ヒンジが接している周辺の鉄板が歪んでいる場合は、ドアに大きなダメージを受けたと推測できる。
溶接部をチェック
後部ドア開けると、開口部は左右両側共に鉄板が横から回り込んで、溶接で固定されているのが見える。追突をはじめ、後部が変形するようなダメージを受けて修理した車両は、溶接部分が不自然に見える。さらに確かめるには、鉄板の継ぎ目に盛ってあるシール材(鉄板の合わせ目の隙間を埋めている)を爪で押してみよう。「プチッ」と表面が割れて内部が柔らかいようなら、修理して新しいシール材を盛っている。
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ムーヴ カスタム 点検整備記録に目を通す
点検記録簿(整備手帳など)の内容を、車両をチェックする前に確認しておこう。過去にどのような整備を受けてきたのがわかり、車両各部の状態を探る参考になる。定期点検時の走行距離とも突き合わせてチェックしよう。詳細な記録が残っている車両は、走行距離が伸びていてもコンディションがよく、機能部分には大きな問題を抱えていないと推測できる。
ムーヴ カスタムのコンディションはここで見極める!
前面に受けた傷をチェック
前部バンパーは、特に高速走行中に小さな石などで傷をつけてしまうことが多い。補助灯なども透明度が確保されているか、レンズの傷をチェックしよう。また、バンパー開口部から中を覗いて、ラジエターのフィンなどに損傷を受けていないかも見てみよう。
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ムーヴ カスタム 装備類をすべて操作してみる
ターンシグナル(ウインカー)やライト類、ワイパーなどの作動をチェックするのは常識だが、エアコンやオーディオシステムなどの装備機器も、必ずONにして正常に機能しているかチェックしよう。純正、社外製品を問わず、オーディオ類やカーナビなどは、取扱説明書が揃っていることも確認しよう。
ホイールとタイヤをチェック
ホイールのリム(外周部分)に傷が多い車両は、運転が乱暴だったり不注意に扱っている、あるいは不慣れな運転で縁石などに擦ってしまったなどが想像できる。リム部に凹みがある場合は、強い衝撃を受けてホイールが変形していることも考えられる。また、タイヤの減り具合も点検しよう。一部だけ異常に減った片減り(偏摩耗)状態になっていたら、アライメント(タイヤの取り付け角度)が狂っているのか、あるいは事故で受けたダメージなどで車体が歪んでしまったのかを確かめる必要がある。
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ムーヴ カスタム 試走して確かめる
エンジンをかけて、異音が聞こえたり、大きな振動が出ているようならトラブルを抱えている可能性がある。エンジンが暖まってから軽くアクセルを煽ってみて、スムーズに回転が上下するか試してみよう。ターボの場合は、タービンにトラブルが発生するとマフラーから白煙や黒煙が出る。排気ガスの色にも注意しよう。そして、トランスミッションも、異音が発生していないか、確実に切り替えができるかどうか、操作して確かめよう。アクセルペダルを踏み込んで動き出すまでに間がある、あるいは加速時にもたつくなど、反応するタイミングが異常に長い場合は、部品の摩耗や機構の不良などが考えられる。
裏を覗いて見る
バンパーは、ぶつけた時の衝撃を吸収するために、柔らかい支え金具(ステー)を介して固定されている。事故の修理などでバンパーを交換をしても、外から見えないステーは修正するだけで済ませている場合もある。バンパー自体のチェックと同時に、必ず裏側も点検して、バンパーを交換した形跡やステーに歪みやねじれがないかチェックしよう。
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