日産 マイクラ C+Cの上質な中古車の見極め方


上質車両を見極める 中古車目利き講座
マイクラ C+C
参考車両 :マイクラ C+C 4AT
初年度登録2007 年8 月

日産 マイクラ C+C

2ドアで「ほぼ2座席」のコンバーチブルという特殊なモデル。外装や内装、整備状態などの基本的なチェックはどんなクルマでも同じだが、修理跡やダメージの痕跡の有無をしっかり確認しよう。オープンカーは、大きな衝撃を受けると車体に歪みが生じる可能性が高いので、衝撃の波及に注意する必要がある。また、最大の特徴である電動開閉式ルーフは、開閉機構の不具合や雨漏りの形跡などがないか、時間をかけて念入りにチェックしよう。

●2007年7月新発売。「マイクラ」はヨーロッパで販売されている「マーチ」の名称で、「C+C」はCoupe(クーペ)+ Convertible(コンバーチブル)の略。マイクラC+Cは、ヨーロッパ仕様のマーチをオープンカーに仕立てたモデルだ。ヨーロッパでは2005年11月から販売されていたが、日本へは英国日産で生産されていた2007年モデルを1500台限定輸入している。

 右ハンドルのイギリス仕様をベースに細部を日本の保安基準に合わせて仕様変更しているが、日本のマーチにはない1.6(1597cc)エンジンが搭載されており、サスペンションもC+C専用設計になっている。駆動方式はFF(前輪駆動)で、トランスミッションは4 速オートマチック(フルレンジ電子制御4 速オートマチック)」と5 速マニュアルがある。

 オープンカーの製造で定評のあるカルマン社製ガラスルーフを採用した電動格納式ルーフは、スイッチ操作だけで展開&収納ができるだけでなく、閉じた状態で通常のルーフと同様に遮音性が高いのも特徴だ。また、ハードルーフは幌よりも耐久性があり、セキュリティ(盗難防止など)の面でも優位性がある。

ルーフを閉じればハードトップクーペの外観となり、専用バンパー&グリル、サイドシルプロテクター、テールパイプフィニッシャーなどの採用でスポーティなスタイル。シートヒーター付き本革コンビシート、ホワイトメーター&ドライブコンピューター、インテリアカラーなどで上質なファッション感覚も併せ持つ。

ボディカラーは、参考車両の「カフェラテベージュ」の他に、「ブリーズブルー」「エモーションレッド」「メットブラック」「ダイヤモンドシルバー」の5色。インテリアカラーは「ブラック」と「アイスブルー」がある。

●参考車両と同時期の仕様グレード設定

グレード 型式 シフト 駆動
マイクラ C+C ABA-FHZK12 4AT FF
ABA-FHZK12 5MT FF
日産 マイクラ C+C
中古車を探す 新車購入情報 カタログを見る パーツを探す
マイクラ C+C

車両の雰囲気を探る

 やや離れた位置から、全体の様子を観察しよう。外板パネルの立て付け、塗装面の状態、車体の傾きなど、外観各部に異常がないかをチェック。

 前面は、バンパー/ グリル/ ボンネット/ ヘッドライトなどが並んでいるバランスと、左右対称になっていることを確かめよう。

 左右ヘッドライトの片方だけ交換している場合は、その側の車体部を修理していないか、周辺も詳しく調べる必要がある。また、バンパーやボンネット先端部などの飛び石などによる傷にも注意しよう。

斜め方向から見る

 プレスラインや立て付けは、見る角度を変えながらチェックしよう。ドアやフェンダーのずれなども確認しやすい。

 斜め方向から透かして見ると、見逃しやすい小さな凹みや浅くて広い凹み、波打(しわ)なども発見できる。しわが寄っているのは、ダメージ痕か板金修理跡だ。

 また、色艶の違いや肌荒れ状態など、塗装面に異常がある部分も、修理跡の可能性が高い。

マイクラ C+C
マイクラ C+C

整備状態を確かめる

 定期点検整備記録簿とあわせて、エンジンと周辺の部品を確認。冷却水やオイルの量および汚れ、ブレーキやウォシャーの液量なども点検したい。オイルの汚れや滲み(漏れ)にも注意。

 周囲と比べて新しく見える部品は、交換していることが疑える。事故などでダメージを受けて交換したのか、それとも故障や不良により交換したのか、点検整備記録を探って判断しよう。

車体内側の鉄板を調べる

 左右フェンダー側のインナーパネル、室内とエンジンルームを隔てているダッシュパネルなど、車体内側の鉄板部を見てみよう。車体の骨格ともなる部分だ。修理跡や交換跡などがないかチェック。特にサスペンションの取り付け部付近に異常がないか念入りに調べよう。また、エンジンルーム内の部品やネジなどに塗装の飛沫が付着している場合は、周辺に修理跡がないか探ってみる。

ボンネットのチェック

 外面の傷や凹みなどの他に、裏側に修理跡がないかも確認。表裏2枚のパネルを貼り合わせている接合部の状態が注意ポイントだ。また、大きなダメージを負うとボンネットを交換することもある。取り付け状態(固定ネジを脱着した形跡)も探ってみよう。

 ボンネットを修理/ 交換していれば、車体部も修理していないか確かめる必要がある。

マイクラ C+C
マイクラ C+C

車体前部の必須チェックポイント

 エンジンルームのいちばん前で車体の左右に繋がっているラジエターサポートと呼ぶ鉄板を調べよう。車体前部に大きな衝撃を受けると、影響が及びやすく、修正修理あるいは交換する確率が高い。フロントグリルやボンネットキャッチ(ロック部)、ヘッドライトなど、関連部品の取り付け状態とあわせてチェックしよう。

取り付け状態を確かめる

 フロントフェンダーに損傷を負うと、外して修理したり、交換することもある。固定しているネジを脱着した形跡がないかチェックしよう。外して修理/ 交換していれば、大きな衝撃を受けていると考えられるので、周辺にも修理/ 交換跡などがないか詳しく調べる必要がある。

 フロントフェンダーは車体骨格の重要な補強部材とはなっていないので、修理しても修復歴車にはならないが、インナーパネルなどにダメージは受けていると走行に支障が出るので要注意。

マイクラ C+C
マイクラ C+C

マイクラ C+C

側面のチェックポイント

 ドアに損傷を受けると、外して修理、あるいは交換することもある。ドア自体に修理跡などがないか調べると同時に、ドアヒンジのネジの状態をチェック。ただし、新車の組み立て時やドアの立て付け調整でネジを回すこともあるので、ネジ脱着だけではドアを修理/ 交換しているとは断定できない。周辺の状態も確かめて判断する必要がある。

 また、ピラー(柱)部に修理跡はないかチェック。関連するフロントフェンダーも、ドアヒンジの奥に見える取り付けネジの状態を確認。ドア開口部の下にある接合部(特にスポット溶接)に異常がないかも確かめよう。

縁と奥を覗いて確認

 フェンダーは前後とも、ホイールアーチとも呼ぶ鉄板を折り込んでいる縁の部分に修理跡などがないか確認しよう。スポット溶接に異常があれば、フェンダーを交換している可能性もある。

 下部にあるサイドガーニッシュ(サイドステップ)の取り付け状態もチェック。

 さらに奥を覗いてみよう。タイヤハウス内に塗装の飛沫が付着していれば、周辺を補修、あるいは修理していると考えられる。

マイクラ C+C
マイクラ C+C

マイクラ C+C

リアフェンダーのチェック

 ドア開口部の後方側をチェックしよう。

 マスキング跡があれば、リアフェンダーを補修、あるいは修理している。下部の鉄板接合部に修理の跡があれば、リアフェンダーを交換している可能性もある。

 また、フューエルリッド(給油口の蓋)を開けて、内部にマスキング跡や修理跡がないかも確認。フューエルリッドの色調が周囲と違っている場合もリアフェンダーを修理しているヒントだ。

車体後部のチェック

 前面と同様にバンパー/ トランクリッド(トランクの蓋)/ コンビネーションランプ(テールライト)などのバランスをチェック。ルーフの歪みにも気を付けよう。  トランクリッドの立て付けを見て、全体に狂っていれば、トランクリッドがずれているか、あるいは車体の歪みも考えられる。

 右左の片方だけの隙間に異常があれば、その側の車体部を修理している可能性が高い。

 また、トランクリッドを開閉して、スムーズに閉まらない場合も、トランクリッドのずれか、車体が歪んでいる疑いもある。

マイクラ C+C

マイクラ C+C
マイクラ C+C

開口部の状態を調べる

 トランクリッドは、裏側に修理跡などがないか確認。損傷を負うと交換することもあるので、取り付けネジもチェックしよう。

 また、トランクルームの開口部には、鉄板の接合部がある。修理跡などがないか。左右を見比べながら、接跡やシーラー、塗装などの状態を調べよう。

 コンビネーションランプの取り付け状態、開口部縁のウエザーストリップ(ゴムシール)やトランクルームの内張りの状態などにも注意。

 オープントップの収納部周辺に異常がないかも確かめよう。

床下の状態をチェック

 鉄板部に損傷や歪み、修理/ 交換跡などはないか確認しよう。車体側部はサイドシル(左右ドア下にある車体前後方向に通っている梁)の下部に注意。前後バンパーの奥にある鉄板も要チェック。

 サスペンションやマフラー、ステーやアームなど、部品や金具類に損傷や変形、交換の形跡などがないかも確かめよう。ゴム部品の劣化(ひび割れなど)、油脂汚れ(オイルやグリスの漏れの兆候)、錆の発生などにも注意しよう。

マイクラ C+C
マイクラ C+C

減り具合と減り方を見る

 タイヤは、スリップサインを目安に残り溝の深さを点検。

 溝が十分に残っていても、減り方も調べよう。接地面の内側や外側だけが極端に減っている偏摩耗を見つけたら、アライメント(ホイールの取り付け角度)が狂っているだけか、あるいは車体が歪んでいるのか、確かめる必要がある。

 偏摩耗は、車体前部のインナーパネルが変形して生じることもあるので、タイヤの減り方で車体の状態を推察することもできる。

エンジンをかけてみる

 始動状態やアイドリング回転などをチェック。エンジンが暖まってからアクセルペダルを軽く踏んで、スムーズに回転が上下するかどうかも試してみよう。

 容易にエンジンがかからない場合は、バッテリーが弱っているだけなら大きな問題はないだろうが、発電装置をはじめ、他の機器や装置などに不具合があることも考えられる。また、エンジン回転中に異音や大きな振動が出ているようなら、トラブルを抱えている可能性がある。

マイクラ C+C
マイクラ C+C

オートマチックをチェック

 エンジンをかけて、ブレーキペダルを踏んだまま、セレクトレバーを操作して、引っかかりやゆるみ(ぐらつき)などはないか、動きをチェック。できれば試走して、ギヤが切り替わる時のショックが激し過ぎないか、繋がるタイミングが長過ぎないかも、確かめたい。

 マニュアルトランスミッションは、シフト操作と同時にクラッチの切れ具合も確認。

装備機器類を確認

 ウインカー、ヘッドライト、テール/ バック/ ブレーキランプ、ハザード、ワイパーなど、保安機器類の作動状態を確認。

 さらに、オーディオやエアコンなどの装備機器類をチェック。電装機器や電動機構などは、操作して機能を確かめることがポイントだ。エアコンは、必ず冷房の効きも試すこと。パワーウインドウの開閉や室内ランプの点灯なども忘れずにチェックしよう。

マイクラ C+C

インテリアのチェック

 傷、染み、破れ、穴あきなどはないか。シートや内装材、フロアの隅までしっかり確認。樹脂部品の傷や割れなどにも注意しよう。

 汚れや染みはクリーニングで落ちるかどうか。傷は補修剤などで目立たなくなるかどうか。不良箇所があれば、修復可能か交換が必要か、状態を見極めよう。

マイクラ C+C

開閉機構をチェック

 電動開閉式オープントップは、運転席に座ったままスイッチ操作するだけで開放と収納が可能だ。開閉機構に不具合がなく、スムーズに作動することを確かめよう。何度か繰り返して、作動時の動きと作動音をチェック。閉めた状態と収納時の収まり具合も確認。連動するパワーウインドウの作動具合にも注意しよう。

疑問があれば尋ねて確認

 オープントップは、フロントウインドウ部との合わせ部にあるゴム部品の状態を必ずチェック。損傷や劣化などによってシール機能が失われると雨漏りの原因になる。長期間ルーフを開閉していなかったり、保管状態などによっては、固着して、開ける時に破損することもある。

 天井の雨染みはもちろん、フロアの湿気やカビなどに注意。室内だけでなく、収納部周辺に雨が浸入した形跡がないかも調べよう。

 雨漏りの原因はオープントップ関連部だけとは限らないので、特定するのは難しい。疑いや疑問があれば、販売店のスタッフに尋ねてみよう。

備え付けの書類を確かめる

 「車検証(自動車検査証)」で初度登録年月と型式を確認。「保証書」で保証期間(保証の始期は初度登録年月の再確認にも役立つ)と保証内容を確認。また、「車両取扱説明書」の他に、オプションや後付け装備などの使用説明書などが揃っていることも確かめよう。

 「定期点検整備記録簿」は、記載内容を必ずチェック。新車からどのように使用され、整備されているかが記録されている。定期点検や消耗部品交換などの実施時期と、その時の走行距離を把握しておけば、車両各部の状態を探る参考になる。

マイクラ C+C
車両チェックの勘どころ
塗装

●部分的に色調や艶が違う場合には、周辺の状態もチェック。

●タイヤハウス(フェンダーのタイヤを覆っている部分)内に外装塗料が付着しているとか、メッキやゴム部品などに塗料の飛沫が付いているなどの場合も、周辺を詳しく確かめる必要がある。

●ドアの開口部などにマスキング(塗装スプレーが他の部分に広がらないようにするカバーを留める粘着テープを貼る)跡が残っていることがある。塗装表面を指や爪で撫でるように滑らせて、引っかかるような直線状の段差があれば、何らかの理由で塗装していることがわかる。

取り付けネジ

●ネジ止め(ボルトやナットで固定)している車体まわりの部品を交換する時には工具を使う。ネジの頭の塗装が剥がれていたり、角がくずれているのは、ネジを回している証拠だ。

●普通はネジの頭は塗装されているので、傷は比較的容易に確認できる。無塗装の場合は判断しにくいので、車体の左右を見比べるといい。

溶接とシーラー

●車体を構成する部品が溶接で固定されている部分は、シーラー(接合部の隙間を埋める充填材)が塗布されている。修理や交換で再溶接すると塗り直すので、不自然になっている。

●疑わしい場合は、爪で押してみよう。表面が硬くても内部が柔らかい(プチッと表面が割れる)ようなら、修理後に新しいシーラーを盛っている。

●シーラーは、盛り上がっていたり、窪んでいたり、横方向にヒダがあるなど、鉄板の接合状態やシーラーを塗布する方法によって形状が違っている。不自然に見える部分を見つけたら、車体の左右同じ場所を見比べて判断しよう。

●車体各部はスポット溶接している(鉄板の接合部に小さな丸い窪みが並んでいる)部位も多いが、修理工場でスポットを打ち直している場合は、直径が5mm以下(新車時は5mm以上が普通)、窪みが深い、2度打ちしたずれなど、新車組み立て時の状態とは異なる特徴がある。

●電気スポット溶接の電極が入らない奥まった部分などは、炭酸ガスアーク溶接に代えることがあるので、スポット溶接の窪みがなくなっていることもある。

立て付け

●外板パネルなどを修理すると、組み付ける際に誤差が出ることがあり、それは、隣り合うパネルの隙間(チリ)を見ればわかる。隙間の幅が均等になっていなければ、修理している可能性がある。

●バンパーなどは押されてずれることもあるが、たとえ修理していなくても、隙間が合っていなければ、なんらかのダメージを受けている。

●モール類(フェンダーからドアにかけて線状に繋がっている飾りなど)やプレスライン(外板が折れ曲がっている角の線)がずれていることからも、立て付けに異常があることがわかる。

クルマの鑑定ならおまかせ!
 中古車の目利きチェックポイントをアドバイスしてくれるのは、財団法人「日本自動車査定協会」。経済産業省と国土交通省の指導の下で中立公正な第三者機関として、査定士の技能検定試験や、実車を使った修復歴判定の査定トレーニングなどを行っている。車両の状態を判断するプロフェッショナルだ。全国の52カ所にある支所に依頼すれば、査定目的に応じた査定額を算定して、証明書を発行(有料)してくれる。
Tel. 03-5776-0901 www.jaai.com
日本自動車査定協会
日産 マイクラ C+C
中古車を探す 新車購入情報 カタログを見る パーツを探す
低燃費車 エコカー 地球にやさしいクルマ選び
メールマガジン『@Goo』
中古車目利き講座 新着記事



ブランド別検索
中古車目利き講座  トヨタ トヨタ 中古車目利き講座  日産 日産
中古車目利き講座  ホンダ ホンダ 中古車目利き講座  マツダ マツダ
中古車目利き講座  三菱 三菱 中古車目利き講座  スバル スバル
中古車目利き講座  ダイハツ ダイハツ 中古車目利き講座  スズキ スズキ
Goo-netクルマ関連記事

Goo-net News

新車情報をはじめクルマ業界の
ニュースをいち早くお届け

中古車情報

中古車選びに役立つ情報満載!
あなたにピッタリのクルマが見つかる

新車紹介・試乗

発表されたばかりのニューモデルを
独自で紹介、試乗レポート

中古車目利き講座

上質な中古車を見極めるポイントを
詳しく解説!買う前に要チェック

Goo-net Voice

「燃費をよくするには?」など
今知りたいクルマに関する豆知識満載

今が売り時!旬のクルマ

グーオク(買取オークション)で高値で
売れるクルマをピックアップ

TOP > クルマ関連記事 > 中古車目利き講座 > 日産 マイクラ C+C