トヨタ マーク X ジオの上質な中古車の見極め方


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トヨタ マーク X ジオ
DBA-ANA10
参考車両:240F FF
初年度登録2007年10月

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外観の傷や凹み、立て付けなどを確認したら、バンパー、ドア、テールゲートなど、ダメージを負っているクルマを見かけることが多い部分を再チェックしよう。外装部品だけならきれいに直していれば問題ないが、車体骨格部を修理/交換していれば修復歴車と明示しているはずだ。また、記録簿とも突き合わせてエンジンや走行系各部の整備状態もしっかりチェック。内装は、傷みや破損などの他、タバコやペット、香料の臭いなどにも注意しよう。

●2007年9月に新発売した3列シートのミニバン。全高をセダンと同程度に低く(一般的な機械式立体駐車場にも入る)し、リアドアもスライドドアでなくスイングドア(普通の横開き)にするなど、ミニバンというよりは3列シートを備えたステーションワゴンといえる造作が特徴となっている。
 エンジンは、4気筒の2.4(2362cc)と6気筒の3.5(3456cc)の2種。トランスミッションは、2.4はCVT(7速シーケンシャルシフトマチックモード付)、3.5は6速AT(Sモード6速付)。駆動方式は、FF(前輪駆動)が基本だが、2.4には4WDもある。
 仕様グレード構成は、ベーシック「240」、中間「240F」、上級「240G」「350G」の3タイプ。シートアレンジが2タイプあり、240/240Fは7人乗りで、2列目が3人がけベンチシート、240G/350Gは6人乗りで、2列目シートは左右が独立したセパレートシートになっている。装備では、240に対して240Fは、アルミホイール、ディスチャージヘッドランプ、本革巻きステアリングなどを装備し、ドアハンドル(外側)がメッキになっている。さらに240Gでは、18ンチアルミホイール(FF車)、天井大型イルミネーションなどを追加装備している。

●参考車両と同時期の仕様グレード設定
グレード 型式 シフト 駆動
2.4(2362cc)
240 DBA-ANA10 CVT-7M FF
240 DBA-ANA15 CVT-7M 4WD
240F DBA-ANA10 CVT-7M FF
240F DBA-ANA15 CVT-7M 4WD
240G DBA-ANA10 CVT-7M FF
240G DBA-ANA15 CVT-7M 4WD
3.5(3456cc)
350G DBA-GGA10 6AT-6M FF
●2007年9月新発売後◇2008年8月「240G」に7人乗りを新設定。特別仕様車「240Fブラックパールリミテッド(7人乗り)」「240Gブラックパールリミテッド(6/7人乗り)」を発売。◇2009年2年一部改良。新グレード「エアリアル」を設定。
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全体の雰囲気から探る

 やや離れた位置から、車両の様子を観察してみよう。外装部品の立て付けや塗装面の状態など、外観に不自然に感じる部分がないかチェック。不審な箇所があれば、近寄って、さらに詳しく調べよう。

 前面は、バンパー/ボンネット/ヘッドライトなどの立て付けとバランスをチェック。左右対称になっていることも確認。左右ヘッドライトの片方だけが新しく感じたら(交換の疑い)、その側を修理している可能性もある。細部では、バンパーやボンネット先端、フロントガラスなどの飛び石による傷にも注意しよう。

角度を変えると見える

 車体まわりのチェックでは、見る角度を変えてみよう。プレスラインのずれや崩れ、立て付けの微妙な狂いなども判断しやすい。

 斜め方向から透かして見ると、波跡(波打って見える板金修理跡)や、見落としやすい広くて浅い凹みなども見つけやすい。

 部分的に艶や色調が違っていたり、ザラザラした肌荒れ状態になっているなど、塗装面の異常箇所も、修理跡の疑いがある。

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整備状態を確かめる

 ゴムホースやベルトの劣化など、消耗部品を中心に、エンジンと周辺の部品をチェック。オイルの滲みや汚れ(漏れの兆候)にも注意。できれば、冷却水やオイルの量および汚れ、ブレーキ液量なども点検したい。

 周囲と比べて新しく見える部品は、交換している疑いがある。故障や不良などか、それとも事故などでダメージを受けて交換したのか、整備記録も探ってみよう。

車体内側の鉄板を調べる

 エンジンルーム内は、車体内側の鉄板も要チェックポイント。ダメージを負うと走行に支障が生じる重要な部分だ。歪みや修理跡などがないか確認。大部分は樹脂カバー類で覆われていて見えないが、サスペンション取り付け部周辺を覗いてみよう。

 樹脂カバーを交換した痕跡、あるいは部品やネジなどに塗装の飛沫が付着している場合は、周辺を詳しく調べる必要がある。

ボンネットのチェック

 外観をチェックする以外に、裏面に修理跡などがないかも調べよう。内と外のパネルを貼り合わせている接合部、特にシーラーの状態に注意。

 ダメージを負うと、交換することもある。ヒンジ部のネジを脱着した形跡がないかもチェック。ボンネットを交換していれば、衝撃の影響が及んだことも考えられるので、車体部も慎重にチェックする必要がある。

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前部の必須チェックポイント

 エンジンルームの最前部で車体の左右に繋がっているラジエターサポートは、車体前部に大きな衝撃を受けると影響が及びやすい。修理/交換の形跡などがないかチェックしよう。樹脂カバーがあって細部までは見えないが、カバーの取り付け状態をはじめ、左右の接続部、ヘッドライトやグリル/バンパーなど、関連部品や周辺の状態にも注意しよう。

取り付け状態を確認

 フロントフェンダーは、大きな損傷を負うと、外して修理したり、交換することもあるので、固定ネジをチェック。エンジンルーム内の取り付け部は樹脂カバーで覆われているが、カバー類および周辺に不自然なところがないかも調べよう。前ドアのピラー(柱)部にあるネジもチェックしよう。

 フロントフェンダーは、車体の重要な補強部材とはなっておらず、修理しても修復歴にはならないが、外して修理/交換していれば、車体内側の骨格部にダメージを受けていないか確かめる必要がある。

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隙間の幅と色調を比べる

 例えば前部側面では、バンパー、ヘッドライト、ボンネット、フェンダー、ドア、ピラー(ウインドウ部の柱)などが隣合わせになっている。それぞれの隙間の幅が均等になっていなければ、ずれている(衝撃などによるダメージ)か、修理/交換している(組み付ける際にずれた)可能性がある。

 隙間を境に、隣り合う外板パネルの色も比べてみよう。修理/交換などで塗装していると、色調が微妙に異なっていることもある。

側面のチェックポイント

 ドアに大きな損傷を負うと、外して修理するか、あるいは交換してしまうことも多い。ドアヒンジ部のネジをチェックしよう。ただし、ドアの立て付け調整でネジを回すこともあるので、ネジ脱着の形跡だけでは断定できない。ドア自体に修理跡がないか確かめるのをはじめ、ピラー(柱)、サイドシル(ドア下の梁)、ルーフなど、周辺に異常がないかも慎重にチェックして判断する必要がある。

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下部の状態にも注意

 側面下部のドア下にあるサイドシル(車体前後方向に通っている梁)も要チェックポイント。傷や凹み、修理跡などがないか。ピラーとの接続部辺り、下部の床下側も覗いて、損傷や修理跡などがないか調べよう。参考車両は、上部に設置しているキックプレート(敷居板)に傷があるのが気になるところだが、それよりもサイドシルのダメージに注意しよう。

縁の部分もチェック

 フェンダーは、ホイールアーチ部(タイヤを囲っている縁の部分)を傷付けることも多い。傷があれば、凹みを伴っていないか、フェンダーに歪みが生じていないか確認しよう。

 鉄板を折り込んでいる部分も覗いて、修理や交換の形跡などがないか調べよう。シーラーやスポット溶接が不自然になっていれば、かなり大がかりな修理(交換など)をしていると考えられる。

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リアフェンダーのチェック

 リアドアを開けて、開口部を見てみよう。後席への乗り降りで擦り傷や引っ掻き傷、打ち傷など付けることがあり、シートベルトの金具を挟み込んで傷付けてしまうこともある。また、マスキング跡が残っていれば、リアフェンダーを補修、あるいは修理している。周辺を詳しく調べてみよう。また、フューエルリッド(給油口カバー)も開けて、内部にマスキング跡や修理跡などがないかチェックしよう。

テールゲートをチェック

 後部も前部と同様に、バンパー/テールゲート/コンビネーションランプ(テールライト)/ピラーなどが並んでいるのバランスをチェック。

 ナンバープレートの傷や変形、修整跡などでも車体部の修理を疑うが、後部は封印を剥がした傷が注意ポイントだ。

 テールゲートを閉めた状態の立て付けを見て、全体に隙間が狂っていれば、テールゲートがずれているか、あるいは車体の歪みも考えられる。左右片方だけの隙間に異常箇所があれば、その部分の車体部を修理している。

テールゲートがきちんと閉まらない場合は、テールゲートのずれだけなら調整で直ることもあるが、車体の歪みにも注意したい。

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開口部を調べる

 テールゲートに大きなダメージを負うと交換することもある。取り付けネジをチェック。同時に、ヒンジや周辺部に歪みや修理跡などがないか確かめよう。

 開口部の左右を見ると、鉄板の接合部がある。溶接、シーラー、塗装などの状態を手がかりに、修理/交換の形跡がないか調べよう。特にスポット溶接の打ち直しに注意。

 下部にあるコンビネーションランプやバンパーの取り付け状態にも注意しよう。

 強い衝撃を受けると、広範囲に波及することもある。後面だけでなく、リアフェンダー、ピラー、キャビン(室内)、ルーフなど、隣接部や関連部位も含めて慎重にチェックしよう。

床下の状態も確認

 フレーム(骨格)などの鉄板部に損傷や歪み、修理/交換の形跡などがないかチェック。前後バンパー裏奥のパネルも調べよう。

 マフラーやサスペンションなどの部品類、ステーやアームなどの金具類も、損傷、変形、交換の形跡などがないかチェック。

 ゴム部品の劣化(ひび割れなど)、油脂汚れ(オイルやグリス漏れの兆候)、錆の発生(広がりと腐食の進行)などにも注意しよう。

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タイヤとホイールのチェック

 タイヤは、減り具合(残り溝の深さ)をまず点検。傷や異物の刺さり、ひび割れなどがないかもチェック。

 減り方(摩耗状態)も調べよう。接地面の外側だけとか内側だけなど、一部が極端に減っている偏摩耗を起こしていれば、アライメント(ホイールの取り付け角度)が狂っているのか、車体にダメージを受けている(前部インナーパネルの歪みなど)か、確かめる必要がある。

 ホイールは、リム部(タイヤと接している部分)に傷や凹み、曲がりなどがないか確認。アルミホイールは、歪みにも注意。

エンジンをかけてみる

 始動具合やアイドリング回転の状態などをチェック。エンジンが暖まってからアクセルペダルを軽く煽って、スムーズに回転が上下するかどうかも試してみよう。

 エンジンがかかりにくい場合は、バッテリーが弱っている他に、発電機や各種装置の不具合など、さまざまな原因が考えられる。エンジン回転中に異音や大きな振動が出ているようなら、トラブルを抱えている可能性がある。なんらかの異常を感じたら、販売店にチェックしてもらおう。

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装備機器類の機能を確認

 ウインカーやヘッドライト、ブレーキランプなど、保安機器類の作動をまずチェック。さらに、電装機器や電動機構などは、すべて操作して、動作確認しよう。スイッチを入れるだけでなく調整機能もチェック。エアコンは、特にエアコンの効き具合。パワーウインドウやドアロック、ミラーコントロール、室内ランプなど、意外に忘れてしまう部分も多いので見落としに注意したい。

 グレードによる標準装備の違いやオプションの追加など、チェックする車両の装備は事前に確かめておこう。

オートマチックのチェック

 エンジンをかけてブレーキを踏んだまま、各ポジションに切り替えて、セレクトレバーの動きをチェックしよう。

 できれば試走して、オートマチックの動作も確かめたい。CVTは、連続的に変速するので、ギヤが切り替わるような感じがあれば不具合が起きている。ATは、過大な変速ショックや滑っている感じなどの症状に注意。CVTもATも、マニュアルモードでの動作も試してみたい。

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隅まで細かくチェック

 室内は、シートや内装材などに汚れや染み、傷、穴などがないかチェック。運転席の周囲だけでなく、後席やラゲッジスペースも慎重に調べよう。

 フロアマットの裏や天井の状態もチェック。各部にある樹脂部品の傷や破損などにも注意。

車両の情報をチェック

 備え付けの書類は、「車検証(自動車検査証)」で初度登録年月や型式などを確認。「保証書」で保証期間と保証内容を確認。「車両取扱説明書」の他に、オプションなどの後付け装備の使用説明書が揃っていることも確かめよう。

 車両のチェックに欠かせないのが、新車からどのように使用され、整備されているかが記録されている「定期点検整備記録簿」。必ず記載内容を調べよう。定期点検や消耗部品交換などの実施時期と、その時の走行距離を把握しておけば、車両各部の状態を探る参考になる。また、記録簿を備えていない車両は、選択候補から外すほうがいい。

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車両チェックの勘どころ
塗装

●部分的に色調や艶が違う場合には、周辺の状態もチェック。

●タイヤハウス(フェンダーのタイヤを覆っている部分)内に外装塗料が付着しているとか、メッキやゴム部品などに塗料の飛沫が付いているなどの場合も、周辺を詳しく確かめる必要がある。

●ドアの開口部などにマスキング(塗装スプレーが他の部分に広がらないようにするカバーを留める粘着テープを貼る)跡が残っていることがある。塗装表面を指や爪で撫でるように滑らせて、引っかかるような直線状の段差があれば、何らかの理由で塗装していることがわかる。

取り付けネジ

●ネジ止め(ボルトやナットで固定)している車体まわりの部品を交換する時には工具を使う。ネジの頭の塗装が剥がれていたり、角がくずれているのは、ネジを回している証拠だ。

●普通はネジの頭は塗装されているので、傷は比較的容易に確認できる。無塗装の場合は判断しにくいので、車体の左右を見比べるといい。

溶接とシーラー

●車体を構成する部品が溶接で固定されている部分は、シーラー(接合部の隙間を埋める充填材)が塗布されている。修理や交換で再溶接すると塗り直すので、不自然になっている。

●疑わしい場合は、爪で押してみよう。表面が硬くても内部が柔らかい(プチッと表面が割れる)ようなら、修理後に新しいシーラーを盛っている。

●シーラーは、盛り上がっていたり、窪んでいたり、横方向にヒダがあるなど、鉄板の接合状態やシーラーを塗布する方法によって形状が違っている。不自然に見える部分を見つけたら、車体の左右同じ場所を見比べて判断しよう。

●車体各部はスポット溶接している(鉄板の接合部に小さな丸い窪みが並んでいる)部位も多いが、修理工場でスポットを打ち直している場合は、直径が5mm以下(新車時は5mm 以上が普通)、窪みが深い、2度打ちしたずれなど、新車組み立て時の状態とは異なる特徴がある。

●電気スポット溶接の電極が入らない奥まった部分などは、炭酸ガスアーク溶接に代えることがあるので、スポット溶接の窪みがなくなっていることもある。

立て付け

●外板パネルなどを修理すると、組み付ける際に誤差が出ることがあり、それは、隣り合うパネルの隙間(チリ)を見ればわかる。隙間の幅が均等になっていなければ、修理している可能性がある。

●バンパーなどは押されてずれることもあるが、たとえ修理していなくても、隙間が合っていなければ、なんらかのダメージを受けている。

●モール類(フェンダーからドアにかけて線状に繋がっている飾りなど)やプレスライン(外板が折れ曲がっている角の線)がずれていることからも、立て付けに異常があることがわかる。

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