ホンダ ライフの上質な中古車の見極め方


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参考車両 :C スーパートピック
初年度登録2007 年9 月

ホンダ ライフ

軽自動車は一般に日常の足として使われることが多いが、定期点検整備を受けていなかったり、運転が荒かったことが推察できる車両も少なくない。小さな傷も見落とさないように、車体まわりをしっかりチェックしよう。扱い方に無頓着なユーザーが使っていた車両は、内装も荒れている傾向にあるが、整備不足によるエンジントラブルやトランスミッションの不具合などに注意。全体的には、年式や走行距離とあわせて、内外装の傷みや整備状態とのバランスを見極めたい。

●2003年9月にフルモデルチェンジした3代目ライフは、新骨格ボディに新開発のエンジンと4速AT、新設計サスペンションなどを採用。外観は、前モデルにあった側面のプレスライン(溝)がなく、全体が丸くなって、出っ張ったヘッドライトや前後に張り出したフェンダーなどが特徴だ。

 参考車両は、その後3度マイナーチェンジ(*)した後の2007年6月に発売された特別仕様車だが、同時期の仕様グレードには、ベーシックな「C」、フロントにベンチシートを採用してキーレスエントリーや電動格納式ドアミラーを装備した「F」、エアロフォルムバンパーやサイドシルガーニッシュなどを装着したエアロ仕様の「ディーバ(DIVA)」などがあり、F とディーバには「ターボ」エンジン車もある。

 また、特別仕様車として、C をベースにABSやプライバシーガラスを省いて価格を抑えた「スーパートピック」、ディーバをベースにフルオートエアコンとフォグランプを備えた「ディーバ スペシャル」なども販売されている。

* 2004年10月:マイナーモデルチェンジ。一部タイプの装備変更。FF 車の燃費向上。◇ 2005年10月:マイナーモデルチェンジ。タイプ設定の見直しと一部装備変更。FF 車の平成17年排出ガス基準75%低減レベル認定取得。特別仕様車「ディーバ」をタイプ設定に編入。◇ 2006年10月:マイナーモデルチェンジ。エクステリアデザインを一新。

●参考車両と同時期の仕様グレード設定

グレード 型式 シフト 駆動
C DBA-JB5 4AT FF
CBA-JB6 4AT 4WD
F DBA-JB5 4AT FF
CBA-JB6 4AT 4WD
F ターボ DBA-JB7 4AT FF
CBA-JB8 4AT 4WD
ディーバ DBA-JB5 4AT FF
CBA-JB6 4AT 4WD
ディーバターボ DBA-JB7 4AT FF
CBA-JB8 4AT 4WD
C特別仕様スーパートピック DBA-JB5 4AT FF
CBA-JB6 4AT 4WD
ディーバ特別仕様スーパートピック DBA-JB5 4AT FF
CBA-JB6 4AT 4WD
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全体の雰囲気から探る

 車両の周囲をひと巡りして、全体の様子を観察しよう。外板パネルの隙間(立て付け)、塗装面の光沢や色むら、車両の傾きなど、外観に異常がないかチェック。。

 前面は、バンパー/ ヘッドライト/ ボンネット。後面は、バンパー/ テールゲート/ コンビネーションランプ(テールライト)。各部品が収まっているバランスと、左右対称になっていることを確認。

 前後とも、左右ライトを見比べて、片方だけ新しい(交換の疑い)場合は、その側の車体部を修理している可能性もある。また、ナンバープレートの傷や歪みなども、車体部修理のヒントだ。

角度を変えると見える

 車体の傷や凹みなどを探る時は、見る角度を変えてみよう。斜め方向から透かして見ると、見落としやすい浅くて広い凹み、あるいは波打ち(しわ)なども確認できる。しわが寄っているのは、衝撃を受けた痕跡か、板金修理跡だ。

 また、艶が周囲と違っていたり、肌荒れ状態になっているなど、部分的な塗装面の異常箇所も、表面の補修程度の場合もあるが、修理跡の可能性もある。

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整備状態を確かめる

 定期点検整備記録と合わせて、エンジンと周辺の部品をチェックしよう。オイルの滲みや汚れ(漏れの兆候)にも注意。できれば、冷却水やオイルの量および汚れ、ブレーキやウォシャーの液量なども点検したい。

 周囲と比べて新しい、交換が疑える部品があれば、単なる消耗か、故障などか、それとも外部から影響を受けたのか。整備記録も調べて、交換した理由を探ってみよう。

内側の鉄板を調べる

 左右フェンダー側のインナーパネル、室内側のダッシュパネルなど、エンジンルーム内側の鉄板を見てみよう。インナーパネルは、走行機能面に関わる重要な部分だ。歪みや修理跡などがないか確かめよう。特に、サスペンションの取り付け部周辺に注意。

 なお、車体の骨格や重要な補強部材となっている部分にダメージを受けていたり、修理している車両は、修復歴車の扱いとなる。

車体前部の必須チェック

 エンジンルームのいちばん前で車体の左右に繋がっているラジエターサポートをチェックしよう。車体前部に大きな衝撃を受けると、修正あるいは交換修理する確率が高い。

 ライフは、補強部材を設けて(上部のアッパーフレームと、下部のロアメンバーとともに)衝撃を吸収する構造になっている。左右フェンダーなどとの接合部に不自然なところがないかも確認。

 ヘッドライトや樹脂カバーなど、関連部分や周辺部品の交換跡などにも注意しよう。

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取り付け状態を確かめる

 フロントフェンダーは、固定しているネジもチェックポイント。脱着した形跡があれば、外して修理、あるいは交換している可能性がある。また、ブラケット(取り付け部の下にある支え金具は変形しやすい衝撃吸収構造)の状態も左右を見比べて確認しよう。

 重要な車体補強部材ではないフロントフェンダーは、修理しても修復歴にはならないが、外して修理/ 交換していれば、大きな衝撃を受けて車体骨格部にダメージが及んでいることも考えられる。

ボンネットのチェック

 外面の傷や凹みを探ると同時に、裏面に修理跡がないかも調べよう。

 また、外して修理、あるいは交換することもある。ボンネットヒンジ部のネジを見て、ボンネットの取り付け状態も確認。

 衝撃を吸収する変形しやすい構造になっているボンネットヒンジに、修正や交換の形跡がないかも確かめよう。

 ボンネットを修理/ 交換していれば、車体前部を修理している可能性もある。

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隙間の幅と色を比べる

 外板パネルの立て付けは、車体前部では、バンパー、フェンダー、ドア、ピラー(フロントガラスを挟んだ左右の柱)など、それぞれが隣接している隙間の幅が均等になっていなければ、ダメージを受けて部品がずれているか、あるいは修理している可能性がある。

 また、修理や交換でパネルを塗装すると、仕上がった色が微妙に違うことがある。隣り合うパネルの色調が合っているかどうかも確認しよう。

縁と奥も覗いてみる

 フェンダーは、膨らんでいる部分に損傷を負うことも多い。アーチと呼ばれるタイヤを覆っている縁の部分をチェックしよう。

 車体内側に折り曲げている部分に修理跡などがないか確認。スポット溶接の状態には特に注意。

 また、奥のタイヤハウス内も覗いて見よう。塗装の飛沫が付着していれば、周辺を修理跡している疑いがある。

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タイヤのチェック

 残り溝の深さをまず点検。スリップサインに達するほど減っていれば交換時期。年式が古く走行距離が短い(あまり走っていない)場合は、ひび割れにも注意。

 溝が十分に残っていても、減り方も調べよう。接地面の外側だけとか内側だけなど、一部が極端に減っている偏摩耗を見つけたら、アライメント(ホイールの取り付け角度)が狂っているだけか、あるいは車体が歪んでいるのか、確かめる必要がある。偏摩耗は、インナーパネルの変形などを発見する手がかりにもなる。

側面のチェックポイント

 ドアに大きな損傷を負うと、外して修理したり、交換することもある。ドアヒンジ部の取り付けネジを確かめよう。同時に、ピラー(柱)部の状態もチェック。

 新車組み立て時や、ドアの立て付け調整でネジを回すこともあるので、ネジ脱着の形跡だけではドアの修理/交換と断定できない。また、ドアを修理/ 交換しているだけとは限らない。周辺も詳しく調べて判断する必要がある。

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リアフェンダーのチェック

 リアドアを開けて、開口部を見てみよう。マスキング跡があれば、リアフェンダーを補修、あるいは板金修理している可能性がある。

 また、フューエルリッド(給油口の蓋)も開けて、内部にマスキング跡や修理跡などがないかチェックしよう。とはいっても、内部の塗装やシーラーは仕上げが荒く、修理跡を判断するのは難しいかもしれない。疑問があれば、同一車種と見比べたいところだ。

テールゲートで推察する

 テールゲートを閉めた状態を見てみよう。全体に立て付けが狂っていれば、テールゲートがずれているか、あるいは車体が歪んでいる可能性もある。右左片方だけに隙間に異常があれば、その側を修理していると判断して間違いない。

 また、テールゲートを開閉して、スムーズに閉まらない場合も、テールゲートのずれか、車体が歪んでいる疑いがある。

 また、後部ナンバープレートは、封印を剥がした傷も車体後部の修理/ 交換を推察するヒントだ。

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開口部を念入りに確認

 テールゲートは、裏面に修理跡はないか。交換の形跡などはないか確かめよう。

 また、開口部左右は鉄板が横から回り込んで接合されている。溶接やシーラー、塗装などの状態に不自然な部分がないか、左右を見比べてチェックしよう。

 大部分がカバーで覆われているので全体を調べることができないが、コンビネーションランプの交換などにも注意。同時に、バンパー、テールゲート、ルーフ、フェンダーなど、関連部分に修理/ 交換跡がないかも確認しよう。

床の中を確かめる

 ラゲッジスペース床内のスペアタイヤ収納部も要チェックポイント。歪みや板金修理跡、交換の形跡などがないか調べよう。

 底や周辺に貼ってある防振シートの切り接ぎや張り替えた形跡なども、修理を推察する目安。塗装の形跡(外装色とは異なっているので注意)があれば、錆などの補修か、修理跡か、塗装した理由を確かめる。錆や泥の付着、水溜まりの跡などがあれば、水が浸入した原因を突きとめる必要がある。

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床下も覗いてみる

 鉄板部に、傷や歪み、修理跡などはないか。マフラーやサスペンションなどの部品類、ステーやアームなどの金具類に、傷や曲がり、交換の形跡などがないか。車体の下まわりをチェックしよう。

 前後バンパーの裏側周辺も、修理跡や交換跡の有無を確認。側部は、サイドシル(ドア下にある車体の前後方向に通っている梁)下端の外板と床板の鉄板を接合している部分を必ずチェック。傷や歪み、修理跡などがないか確かめよう。

エンジンをかけてみる

 始動具合、アイドリング回転、排気ガスの色などをチェック。実際に走ってみるのが望ましいが、エンジンが暖まってからアクセルペダルを軽く煽って、スムーズに回転が上下するかどうかも試してみよう。

 白煙(水蒸気は除く)や黒煙の排気ガスなら問題がある。エンジンがかかりにくい場合は、バッテリーが弱っている以外に、発電機の故障や他の部分の不具合も考えられる。エンジン回転中に異音や大きな振動が発生している場合は、なんらかのトラブルを抱えている可能性がある。

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オートマチックのチェック

 エンジンをかけてブレーキを踏んだまま、P からD へ、N からR へなど、各ポジションにセレクトレバーを操作してみよう。引っかかりやゆるみ(ぐらつき)などはないか、切り替え時にショックや異音があるなどの異常がないかをチェック。

 できれば試走して、ギヤが切り替わる時のショックが激し過ぎないか、繋がるタイミングが長過ぎ(アクセルペダルを踏んだ時に滑っている感じ)ないか、作動状態も確かめたい。

装備機器類の機能を確認

 ウインカー、ハザード、ヘッドライト、テール/ブレーキ/バックランプ、ワイパー、ホーンなど、保安機器類が間違いなく作動することをまず確認。さらに、オーディオやエアコンなど、装備機器類の作動状態をチェックしよう。電装機器や調整機構は、操作して、機能を確かめる。

 エアコンは寒い日でも必ず冷房の効きを確認。チェック漏れが多いパワーウインドウの開閉や室内ランプの点灯なども忘れずに確かめよう。

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インテリアのチェック

 汚れや傷、染み、穴あきなどがないか。運転席周辺だけでなく、後部シートやラゲッジスペースも、念入りに確認しよう。

 飲食物や薬品などによる染み、修復が難しい樹脂部品の深い傷や破損などに注意。天井の内張がたるんでいる場合は、古い車両なら劣化などで剥がれることもあるが、車体の歪みも考えられる。その他、臭いなどもヒントに、車両がどのように使われていたかを推察しながらチェックしよう。

備え付けの書類を確認する

 車両をチェックする際には、定期点検整備記録簿の記載内容を確かめよう。車両がどのように使われて、どのような整備を受けてきたのかがわかり、定期点検や消耗部品交換などの実施時期と、その時の走行距離を把握しておけば、車両各部の状態を探る参考になる。

 また、車検証で初度登録年月日と型式などを確認。保証書で保障内容と期限を確認。他に、車両取扱説明書、装備機器類の説明書などが揃っていることを確かめよう。

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車両チェックの勘どころ
塗装

●部分的に色調や艶が違う場合には、周辺の状態もチェック。

●タイヤハウス(フェンダーのタイヤを覆っている部分)内に外装塗料が付着しているとか、メッキやゴム部品などに塗料の飛沫が付いているなどの場合も、周辺を詳しく確かめる必要がある。

●ドアの開口部などにマスキング(塗装スプレーが他の部分に広がらないようにするカバーを留める粘着テープを貼る)跡が残っていることがある。塗装表面を指や爪で撫でるように滑らせて、引っかかるような直線状の段差があれば、何らかの理由で塗装していることがわかる。

取り付けネジ

●ネジ止め(ボルトやナットで固定)している車体まわりの部品を交換する時には工具を使う。ネジの頭の塗装が剥がれていたり、角がくずれているのは、ネジを回している証拠だ。

●普通はネジの頭は塗装されているので、傷は比較的容易に確認できる。無塗装の場合は判断しにくいので、車体の左右を見比べるといい。

溶接とシーラー

●車体を構成する部品が溶接で固定されている部分は、シーラー(接合部の隙間を埋める充填材)が塗布されている。修理や交換で再溶接すると塗り直すので、不自然になっている。

●疑わしい場合は、爪で押してみよう。表面が硬くても内部が柔らかい(プチッと表面が割れる)ようなら、修理後に新しいシーラーを盛っている。

●シーラーは、盛り上がっていたり、窪んでいたり、横方向にヒダがあるなど、鉄板の接合状態やシーラーを塗布する方法によって形状が違っている。不自然に見える部分を見つけたら、車体の左右同じ場所を見比べて判断しよう。

●車体各部はスポット溶接している(鉄板の接合部に小さな丸い窪みが並んでいる)部位も多いが、修理工場でスポットを打ち直している場合は、直径が5mm以下(新車時は5mm以上が普通)、窪みが深い、2度打ちしたずれなど、新車組み立て時の状態とは異なる特徴がある。

●電気スポット溶接の電極が入らない奥まった部分などは、炭酸ガスアーク溶接に代えることがあるので、スポット溶接の窪みがなくなっていることもある。

立て付け

●外板パネルなどを修理すると、組み付ける際に誤差が出ることがあり、それは、隣り合うパネルの隙間(チリ)を見ればわかる。隙間の幅が均等になっていなければ、修理している可能性がある。

●バンパーなどは押されてずれることもあるが、たとえ修理していなくても、隙間が合っていなければ、なんらかのダメージを受けている。

●モール類(フェンダーからドアにかけて線状に繋がっている飾りなど)やプレスライン(外板が折れ曲がっている角の線)がずれていることからも、立て付けに異常があることがわかる。

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