中古車目利き講座 スバル レガシィ ツーリングワゴン

上質車両を見極める 中古車目利き講座
レガシィ ツーリングワゴン
参考車両 : 2.0i
初年度登録2006年5月
SUBARU
LEGACY TOURING WAGON 
CBA-BP5
スバル レガシィ ツーリングワゴン
まずは車体まわりの基本目利きポイントをしっかりチェック。内装の状態も確かめて、全体の様子から車両がどのように扱われていたかも、推察してみよう。もちろん整備状態も、点検整備記録とつき合わせて、できるだけ詳しく探るが、ターボ車の場合は、タービンのトラブルもあるので、異音やオイル漏れなどに注意しよう。
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●参考車両と同時期の仕様グレード設定
グレード 型式 シフト 駆動
・2.0 (1994cc)
2.0i Bカジュアルエディション* CBA-BP5 5MT 4WD
  CBA-BP5 4AT 4WD
2.0i CBA-BP5 5MT 4WD
  CBA-BP5 4AT 4WD
2.0R TA-BP5 5MT 4WD
  TA-BP5 4AT 4WD
2.0GT CBA-BP5 5MT 4WD
  CBA-BP5 5AT 4WD
2.0GT スペックB CBA-BP5 6MT 4WD
  CBA-BP5 5AT 4WD
・3.0 (2999cc)
3.0R DBA-BPE 5AT 4WD
3.0RスペックB DBA-BPE 6MT 4WD
  DBA-BPE 5AT 4WD
3.0R ADA* DBA-BPE 5AT 4WD
*:受注生産車
●2003年5月にフルモデルチェンジし、4代目となったレガシィ。その後、2004年5月と2005年5月に変更しているが、外観は変わっていない。参考車両は、2006年5月に4代目レガシィとしてはじめて内外装の変更を受けたタイプだ。その後、2007年5月に一部改良されている。
 エンジンは、2.0リッター(SOHC/DOHC/ターボの3仕様)と3.0リッターの2種4仕様。駆動方式は全車4WDで、トランスミッションには5速/6速MTと4速/5速マニュアルモード付きスポーツシフトATがある。
 グレードはエンジンの仕様によって別れているが、「i」がベーシック、「R」が標準、「GT」はターボエンジン、「スペックB」はスポーツ仕様と考えればわかりやすい。「Bカジュアルエディション」は、装備をシンプルにして価格を下げた仕様。「ADA(アクティブドライビングアシスト)」は、運転補助装置装備の受注生産車だ。
 他に、特別仕様車として、「2.0R/2.0i Bスポーツ」(エレクトロルミネセントメーター、運転席8ウェイパワーシート、MOMO本革巻ステアリングホイール、ステアリングスイッチ付スポーツシフト、アルミパッド付スポーツペダル、HIDロービームランプ、プレミアムサウンドシステム他装備)と、「2.0GT-II」(HIDロービームランプ、215/45R17タイヤ&17インチホイール、フロントベンチレーテッドディスクブレーキ、プレミアムサウンドシステム、本革巻ステアリングホイールなど装備)がある。
全体の雰囲気から探る
 やや離れた位置から、全体の様子を観察してみよう。外板パネルの立て付け、塗装面の光沢や色むら、車両の傾きなど、外観に異常はないか、チェック。
 前面は、バンパー(グリルと一体)/ボンネット/ヘッドライト。後面は、バンパー/テールゲート/コンビネーションランプ(テールライト)。それぞれの横線と縦線がずれていないか。左右対称になっているかを確かめる。
 前後とも、左右ライトのバランスを見比べるのもポイント。片方だけ新しく感じたら(交換の疑い)、その側を修理している可能性もある。周辺を詳しく調べてみよう。
レガシィ ツーリングワゴン
レガシィ ツーリングワゴン レガシィ ツーリングワゴン 見る角度を変えてみる
 車体まわりは、傷や凹みなど以外に、プレスラインの曲がりや部分的な塗装の異常(変色や色むら)などにも注意しよう。
 外観がきれいでも、斜め方向から透かして見ると、見落としがちな浅くて広い凹み、エクボと呼ばれる小さな凹み、塗装表面の荒れ、あるいは波打ち(しわ)なども確認できる。
 しわが寄っているのは、衝撃を受けているか、板金修理跡と判断するのが妥当な見方だ。
鉄板部の異常に注意
 エンジンルーム内は、鉄板(左右のインナーパネル、奥のダッシュパネルなど)をチェック。
 不自然な塗装や溶接跡、シーラーの異常など、修理している痕跡があれば、車体内部にまで及ぶ大きなダメージを受けている。
 特に、サスペンションの上部取り付け部周辺と、スポット溶接に異常がないか、確かめよう。
 また、部品やネジなどに塗装の飛沫が付着していたら、周辺に修理跡がないか、探ってみよう。
レガシィ ツーリングワゴン
整備状態を確かめる
 消耗部品の交換状況やエンジンと周辺部品を、まず点検。オイルの汚れやにじみ(漏れの兆候)にも注意。冷却水やオイルの量および汚れ、ブレーキやウォシャーの液量なども点検したい。
 周囲と比べて新しく見える部品は、交換していることが疑える。事故などでダメージを受けて交換したのか、部品自体の故障や不良で交換したのか、周辺部のチェックと合わせて点検整備記録も、探ってみよう。
レガシィ ツーリングワゴン 車体前部の必須チェック
 エンジンルームの最前部にある、ラジエターコアサポート(車体の左右に繋がっている鉄の棒)は、車体前部に損傷を受けると修理あるいは交換する確率が高い。左右フェンダーに繋がっている部分も含めて、修理や交換跡がないか、チェック。
 ラジエターやヘッドライトなど、固定されている部品などを交換している様子がないかも見てみよう。
取り付けの様子を見る
 フロントフェンダーは、ボンネットを開けて、固定しているネジをチェックしよう。ネジ脱着の形跡があれば、外して修理したり、交換している可能性がある。
 左右を比べてみれば、取り付け状態の異常を見つけやすい。
 フロントフェンダーは、傷や凹みの補修、あるいは損傷を受けて修理しても修復歴車にはならないが、修理や交換で外していれば、車体内部や周辺にもダメージを受けていないか、調べる必要がある。
レガシィ ツーリングワゴン
レガシィ ツーリングワゴン 隙間の幅と色調を見る
 車体前部から側面にかけては、フェンダー、ドア、ピラー(フロントガラス左右にある柱)、ボンネットなどが隣り合わせになっている。
  それぞれの隙間の幅を見てみよう。均等になっていなければ、衝撃を受けてずれているか、修理している可能性が高い。
 隙間を境に、隣り合うパネルの塗装の色調も比べてみよう。修理や交換をすると、色艶が違って見えることがある。傷や凹みを補修した程度の場合もあるので、周辺も探って、判断しよう。
ネジを回した理由を推察
 ドアに大きな損傷を受けると、外して修理したり、ドア自体を交換してしまうこともある。その際は、ドアを支えているヒンジの固定ネジを脱着するので、各ドアヒンジのネジをチェック。
 前後左右ドアを見比べながら調べると、異常を確かめやすい。
 ただし、ドアの立て付け調整などでネジを回すこともあるので、ネジ脱着の形跡だけでは、ドアを外したり、交換しているとは即断できない。
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レガシィ ツーリングワゴン リアフェンダーのチェック
 後席ドアを開けて、開口部を見てみよう。リアフェンダー周辺を補修、あるいは修理した車両には、リアドアの開口部分などにマスキング跡(直線状の塗装の段差)が残っていることもある。
 また、下部にある溶接の継ぎ目にも注意。リアフェンダー(あるいはサイドシル)を修理したり、交換していれば、シーラーの状態が不自然になっていることもある。車体左右の同じ場所を比べて、確かめよう。
給油口の蓋にもヒント
 フューエルリッド(給油口の蓋)を開けて、マスキング跡や修理跡がないか、チェック。
 リアフェンダーを板金修理するために外すことがある。フューエルリッドの取り付け状態も調べてみよう。
 また、リッドの色合いが周辺と違っている場合は、リアフェンダーを修理しているはずだ。
 また、ホイールアーチ(フェンダーの縁)部も覗いて、修理跡などがないか、チェックしよう。
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レガシィ ツーリングワゴン 車体後部のチェック
 テールゲートを閉めた時の立て付けを見て、全体に狂っていれば、リアゲートがずれているか、あるいは車体が歪んでいる可能性もある。
 開閉して、スムーズに閉まらない場合も、テールゲートのずれか、車体の歪みが考えられる。
 閉めた時の立て付けを見て、左右の片方だけ隙間が狂っていれば、その側の車体部を修理していると判断して間違いないだろう。
鉄板接合部の状態を探る
 テールゲートを開けると、左右両側共に鉄板が横から回り込んで、接合されているのが見える。
 溶接やシーラー、塗装の状態などを調べてみよう。異常があれば、修理していると考えられる。疑わしい場合は、車体の左右同じ場所を見比べて判断しよう。
 フェンダー部はカバーがあって見えないが、コンビネーションランプの交換に注意しよう。
 リアバンパーを修理したり、交換していないかも確かめよう。
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レガシィ ツーリングワゴン スペアタイヤを外して見る
 底部に波打ちなどがないか。防振シート(スペアタイヤの下や周囲の鉄板に貼ってある)を張り替えた形跡はないか、チェック。
 錆や泥の付着、水溜まりの跡などがあれば、水が浸入した原因を突きとめる必要がある。
ヒンジの周辺を確かめる
 後部に大きな損傷を負うと、テールゲートを交換することもある。支えている金具(ヒンジ)やネジ脱着の痕跡がないか確認。
 ヒンジが接している車体部周辺に歪みなどはないか、手を加えた痕跡がないかも確かめよう。
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レガシィ ツーリングワゴン 床下を覗いてチェック
 鉄板部の変形や凹み、支え金具類の歪み、修理した痕跡、再塗装の跡などはないか、床下全体をチェック。
 マフラーなどの床下の部品類に傷や凹み、交換した形跡がないかも、探ってみよう。エンジンやギヤオイル、グリスなどの滲みや漏れなどにも注意。
 錆が発生しているのを見つけることもある。表面に浮いている程度ならあまり問題ないが、錆の進行状態を把握しておこう。
ドアの下も要チェック
 車両側面から床下を覗いてチェックする時は、サイドシル(ドア下にある車体前後方向に通っている梁の部分)下端の鉄板接合部に、凹みや傷、修理跡、交換跡などがないか、必ず確かめよう。
 ジャッキのかけ方を間違えた潰れ。車体の歪みを修整するフレーム修正機のクランプで挟んだ爪跡など、疑問の箇所があれば車体左右を見比べると、異常を確かめやすい。
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レガシィ ツーリングワゴン エンジンをかけてみる
 始動具合、アイドリン、排気ガスの色などをチェック。
 実際に走ってみるのが望ましいが、エンジンが暖まってからアクセルペダルを軽く煽ってみて、スムーズに回転が上下するかどうかも、試してみよう。
 回転中に、異音や大きな振動が出ているようなら、トラブルを抱えている可能性がある。
 ターボ車は、タービンのトラブルにも注意する必要がある。
装備機器を操作してみる
 ウインカー、ホーン、ヘッドライト、ブレーキなど、保安機器の作動状態をまず確認。
 さらに、エアコンは温度調節や風量も試してみるなど、電装機器や電動機構などが正常に機能しているか、確かめよう。スイッチを入れるだけでなく、調整操作してみることが大切だ。
 運転席周辺だけでなく、パワーウインドウの開閉や座席ランプの点灯なども、忘れずにチェックしよう。
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レガシィ ツーリングワゴン トランスミッションを確認
 ATは、NからDへ、NからRへなど、セレクトレバーを操作してみよう。試走が可能なら、ギヤが切り替わる時のショックが激しい、切り替わるタイミングが異常に長いなど、不良や故障の症状が出ていないかにも注意しよう。
 MTは、シフトレバーの動きと同時にクラッチの切れ具合を確かめよう。シフトチェンジの際にギヤが入りにくかったり、異音がするようなら、トラブルあるいは調整不良の可能性もある。
室内の状態を探る
 シートや内装材などに傷や破れなどがないか、チェック。樹脂部品の破損などにも注意しよう。
 犬を乗せていると、カーペットの裏や溝に犬の毛が残っていることもある。頻繁に荷物を出し入れしていると、ラゲッジスペースに傷が多い。子供を乗せていると、シートなどに染みが付いていることがある。
 どのように使われていたかを推察することも、車両の状態を知る目安になる。
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レガシィ ツーリングワゴン 車両の情報も探る
 定期点検整備記録簿は、消耗部品交換や点検時期と、その時の走行距離など、記載内容を詳しくチェック。
 車検証や車両取扱説明書だけでなく、オーディオなどの操作説明書が揃っているかも、確かめよう。
車両チェックの勘どころ
塗装
●部分的に色調や艶が違う場合には、周辺の状態もチェック。
●タイヤハウス(フェンダーのタイヤを覆っている部分)内に外装塗料が付着しているとか、メッキやゴム部品などに塗料の飛沫が付いているなどの場合も、周辺を詳しく確かめる必要がある。
●ドアの開口部などにマスキング(塗装スプレーが他の部分に広がらないようにするカバーを留める粘着テープを貼る)跡が残っていることがある。塗装表面を指や爪で撫でるように滑らせて、引っかかるような直線状の段差があれば、何らかの理由で塗装していることがわかる。
取り付けネジ
●ネジ止め(ボルトやナットで固定)している車体まわりの部品を交換する時には工具を使う。ネジの頭の塗装が剥がれていたり、角がくずれているのは、ネジを回している証拠だ。
●普通はネジの頭は塗装されているので、傷は比較的容易に確認できる。無塗装の場合は判断しにくいので、車体の左右を見比べるといい。
溶接とシーラー
●車体を構成する部品が溶接で固定されている部分は、シーラー(接合部の隙間を埋める充填材)が塗布されている。修理や交換で再溶接すると塗り直すので、不自然になっている。
●疑わしい場合は、爪で押してみよう。表面が硬くても内部が柔らかい(プチッと表面が割れる)ようなら、修理後に新しいシーラーを盛っている。
●シーラーは、盛り上がっていたり、窪んでいたり、横方向にヒダがあるなど、鉄板の接合状態やシーラーを塗布する方法によって形状が違っている。不自然に見える部分を見つけたら、車体の左右同じ場所を見比べて判断しよう。
●車体各部はスポット溶接されている(鉄板の接合部に小さな丸い窪みが並んでいる)部位も多いが、修理工場でスポットを打ち直している場合は、直径が5mm以下(新車時は5mm以上が普通)、窪みが深い、2度打ちしたずれなど、新車組み立て時の状態とは異なる特徴がある。
●電気スポット溶接の電極が入らない奥まった部分などは、炭酸ガスアーク溶接に代えることがあるので、スポット溶接の窪みがなくなっていることもある。
立て付け
●外板パネルなどを修理すると、組み付ける際に誤差が出ることがあり、それは、隣り合うパネルの隙間(チリ)を見ればわかる。隙間の幅が均等になっていなければ、修理している可能性が高い。
●バンパーなどは、押されてずれることがある。たとえ修理していなくても、隙間が合っていなければ、なんらかのダメージを受けている。
●モール類(フェンダーからドアにかけて線状に繋がっている飾りなど)やプレスライン(外板が折れ曲がっている角の線)がずれていることからも、立て付けに異常があることがわかる。
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 中古車の目利きチェックポイントをアドバイスしてくれるのは、財団法人「日本自動車査定協会」。経済産業省と国土交通省の指導の下で中立公正な第三者機関として、査定士の技能検定試験や、実車を使った修復歴判定の査定トレーニングなどを行っている。車両の状態を判断するプロフェッショナルだ。全国の52カ所にある支所に依頼すれば、査定目的に応じた査定額を算定して、証明書を発行(有料)してくれる。
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