中古車目利き講座 スバル レガシィ ツーリングワゴン

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レガシィ ツーリングワゴン
参考車両 : 3.0R スペックB 6MT
初年度登録2005年9月
SUBARU
LEGACY TOURING WAGON 
CBA-BPE
スバル レガシィ ツーリングワゴン
中古車市場でも人気モデルになっているが、クルマ好きが多いということを考慮する必要がある。しっかり手入れされている車両が多いといえるが、スポーティ仕様のターボ車やマニュアル車は、激しい運転により酷使されている場合がある。できるだけ試走して、車体まわりや走行系から異音が発生していないか、確かめたい。
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●参考車両と同時期の仕様グレード設定
グレード 型式 シフト 駆動
・2.0(1994cc)
20.i CBA-BP5 5MT/4AT 4WD
20.i カジュアルエディション * CBA-BP5 5MT/4AT 4WD
2.0R TA-BP5 5MT/4AT 4WD
2.0GT TA-BP5 5MT/4AT 4WD
2.0GT スペックB TA-BP5 5MT/4AT 4WD
・3.0(2999cc)
3.0R CBA-BPE 5AT 4WD
3.0R スペックB CBA-BPE 6MT/5AT 4WD
3.0R ADA * CBA-BPE 5AT 4WD
(*:受注生産車)
・特別仕様車
2.0i Bスポーツ CBA-BP5 4AT 4WD
2.0R Bスポーツ TA-BP5 4AT 4WD
2.0GT-II TA-BP5 5AT 4WD
・2005年8〜11月期間限定販売
2.0GT 「WR-Limited 2005」
・2005年8〜11月期間限定600台販売
2.0GT スペックB 「tuned by STI」
●2003年5月にモデルチェンジした4代目モデル。参考車両の3.0Rは、同年9月に発売された3.0リッター6気筒エンジンを搭載した仕様だ。ただし、初期型3.0RのトランスミッションはATのみの設定で、6MTは2004年10月から追加されている。
 エンジンは、2.0リッターSOHC(2.0i)、2.0リッターDOHC(2.0R)、2リッターターボ(2.0GT系)、そして3.0リッター(3.0R)がある。トランスミッションは、ATに4速と5速、MTに5速と6速。駆動方式は、全車フルタイム4WD。
 「GT スペックB」や「3.0R スペックB」などの「スペックB」は、18インチタイヤやビルシュタインサスペンションを装着したスポーティ仕様。「ADA(アクティブドライビングアシスト)」は、センサーで広範囲に前方の交通環境を認識。各種警報や情報提供を行ない、ドライバー判断を補助することで運転を支援するシステムを備えている。
 特別仕様車「Bスポーツ」は、運転席パワーシート、MOMO本革巻ステアリングホイールなどを組み込んでいる他、スポーシフト4速ATにステアリングスイッチを追加している。「GT-II」は、仕様装備を見直して、価格をおさえたタイプだ。
 2006年5月にはマイナーチェンジがあり、外観や仕様を大きく変更している。
全体の雰囲気から探る
 やや離れた位置から、全体の様子を観察してみよう。
 外板パネルの隙間(立て付け)、塗装面の光沢や色むら、車両の傾きなど、外観各部に異常はないか、確認。
 前面は、バンパーグリルと一体)/ボンネット/ヘッドライトの横線が左右対称になっているかをチェックする。左右ヘッドライトを見比べるのもポイントだ。片方だけ新しく感じたら(交換の疑い)、その側が修理されていることも考えられる。ナンバープレート類の曲がりなどにも注意。
レガシィ ツーリングワゴン
レガシィ ツーリングワゴン 角度を変えながら観察
 車体まわりは、傷や凹みをはじめ、プレスライン、部分的な塗装の異常(変色、色むら)などを、見る角度を変えながら探る。
 外観がきれいでも、斜め方向から透かして見ると、見落としがちな浅くて広い凹み、エクボと呼ばれる小さな凹み、あるいは波打ち(しわ)なども確認できる。
 しわが寄っているのは、衝撃を受けて車体にダメージを負っているか、板金修理跡と判断するのが妥当な見かただ。
整備状態を確かめる
 点検整備記録と合わせて、エンジンおよび周辺の耗部品類をチェック。冷却水やオイルの量と汚れ、ブレーキ液量なども点検したい。エンジン周辺のオイルのにじみや汚れ(漏れの兆候)にも注意しよう。
 周囲と比べて新しく見える部品は、交換していることが疑える。事故などでダメージを受けて交換したのか、それとも故障や不良により交換したのか、点検整備記録を確認しながら判断する。
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内側の鉄板部を調べる
 エンジンルーム内の鉄板(左右のインナーパネル、奥のダッシュパネルなど)部の溶接やシーラー、塗装の状態などから、修理跡はないか念入りに調べよう。
 大部分はカバーで覆われているが、エンジンルーム奥の左右に見えるストラットタワー(サスペンション上部の取り付け部)を必ず確認。カバーが交換されていたり、車体前部を修理してる場合は、カバーを外して内部まで確かめる必要があるかもしれない。
必須チェックポイント
 エンジンルームの前部にあるラジエターコアサポート(車体の左右に繋がっている部品)は、車体前部をぶつけるなどして衝撃を受けると、波及して損傷を受けやすく、修理あるいは交換する確率が高い。バンパーやフェンダーなどをきれいに直していても、ラジエターコアサポートの様子から修理を推察することもできる。言い換えれば、証拠が残りやすい部品ともいえる。車体前部では欠かせないチェック項目だ。
レガシィ ツーリングワゴン ボンネットのチェック
 外観のチェックで凹みや傷をチェックする以外に、裏側に修理跡がないかも調べよう。
 また、ダメージを負うと、交換することもある。支えている金具(ヒンジ)部の固定ネジに脱着した形跡がないか、チェック。
 交換している疑いがあれば、車体に衝撃を受けて、他の部分に影響が及んでいることも考えられる。車体前部から側面にかけて修理跡はないか、確かめよう。
取り付け状態を見る
 ボンネットを開けて、固定しているネジをチェックしよう。脱着した形跡があれば、修理のためにフェンダーを交換している可能性がある。左右を比べれば、取り付けの異常を見つけやすい。
 フロントフェンダーは傷や凹みの補修、あるいは損傷を受けて修理/交換しても、きれいに直していれば修復歴車にはならないが、交換している場合は受けたダメージの範囲を調べるために、インナーパネルをはじめ周辺を再チェックする必要がある。
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レガシィ ツーリングワゴン 開口部にヒント
 リアドアを開けて、開口部を見てみよう。
 下部にある鉄板の継ぎ目(直線状の溝)に注意。溶接やシーラーの状態をチェック。サイドシル(ドア下の前後に通っている梁)の修理/交換がわかる。下から覗いて、サイドシルの下部に修理跡などがないかも確かめよう。後方の溝は、リアフェンダーとの接合部にもなっているので、リアフェンダー交換がわかることもある。
 また、リアフェンダー周辺を補修、あるいは修理した車両には、開口部分などにマスキング跡が残っていることもある。
リアフェンダーのチェック
 フューエルリッド(給油口の蓋)を開けて、内部にマスキング跡がないか、チェック。
 リアフェンダーを板金修理するために外すこともある。取り付け状態も調べてみよう。周辺部の塗装の形跡も目安になる。
 また、フューエルリッドの色を参考にして塗料を調合するために外すこともある。取り外した形跡があれば、他の部分を補修したり、修理して、再塗装していることも考えられる。
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レガシィ ツーリングワゴン レガシィ ツーリングワゴン 車体後部の異常を探る
 後部は、バンパーとリアゲートの横線がずれていないか、コンビネーションランプ(リアライト)も含めて左右対称になっているか、チェック。
 リアゲートを閉めた時の立て付けを見て、全体に狂っていれば、リアゲート自体がずれているか、車体の歪みが疑える。
 ナンバープレートに歪み(変形)や傷(リアは封印を外した傷)があれば、後部車体修理やリアゲート交換などの可能性がある。
 外観のチェックがひととおり終わったら、開閉してみよう。スムーズにロックできない場合も、リアゲートがずれているか、あるいは車体が歪んでいることも考えられる。
修理/交換跡を見つける
 大きな損傷を負うと、リアゲートを交換することもある。支えている金具(ヒンジ)の固定ネジの脱着、周辺に手を加えた痕跡などがないか、見てみよう。
 車体側のヒンジ周囲に歪みや修理跡がある場合は、ルーフ、ピラー(リアウインドウ左右の柱)、フェンダー、バンパーなど、後部の関連部分にも修理跡がないか、確かめよう。
 リアゲートの開口部は、左右両側共に鉄板が横から回り込んで、接合されている。溶接やシーラー、塗装の状態などから、修理した様子がないかを調べるが、最終判断には、ウェザーストリップ(開口部のゴム部品)をめくることが必要になる場合もある。
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レガシィ ツーリングワゴン トラブルを察知する
 エンジンをかけてみよう。始動、アイドリング、回転、異音、排気ガスの色などをチェック。
 実際に走ってみるのが望ましいが、エンジンが暖まってからアクセルペダルを軽く煽ってみて、スムーズに回転が上下するかどうか、試してみよう。
 容易にエンジンがかからない場合は、バッテリーが弱っていたり、エンジンの調整が必要かもしれない。異音や大きな振動が発生しているようなら、トラブルを抱えている可能性がある。
床底もチェック
 荷室の床内も、チェックしよう。スペアタイヤを外して、凹み、波打ち、板金修理跡、交換跡などはないか、調べてみる。周辺の溶接箇所の状態や塗装が部分的に周囲と違っていないかも、探ってみよう。
 底に貼ってある防振シートもポイントだ。切り接ぎ、張り替えた形跡などが、修理を推察する目安になる。
 錆の発生や泥の付着、水溜まりの跡などがあれば、水が浸入した原因を突きとめる必要がある。
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レガシィ ツーリングワゴン 操作して確かめる
 MTは、シフトレバーの動きやクラッチの切れ具合を確認。ギヤを切り替える際に、ギヤが入りにくかったり(特にリバース時)、異音がするようなら、機構に不具合が生じている可能性がある。
 ATは、NからDへ、PからRへなど、各ポジションにセレクトレバーを操作してみる。
 試走できれば、ギヤが切り替わる時のショックが激しい、切り替わるタイミングが異常に長いなど、不良や故障の症状が出ていないかも、確かめたい。
床下を覗いて探る
 鉄板部の変形や凹み、支え金具類の歪み、修理した痕跡などはないか、見てみよう。意外なところにダメージを受けているのを発見することがある。塗装や溶接の異常、取り付けネジの傷などは、修理している手がかりになる。
 マフラーなどの床下の部品類に傷や凹み、交換した形跡がないかも、探ろう。小さな傷でも、放置すると錆が発生して、腐食が進行することがあるので、注意が必要だ。 オイルなどの液体が漏れていないかも、チェックしよう。
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レガシィ ツーリングワゴン 調整機能を調べる
 装備類は、まず、保安関係(ウインカー、ホーン、ヘッドライト、ブレーキやバックなどのテールランプ類の作動状態を確認。
 さらに、電装機器や電動機構などは、正常に機能しているかを確かめよう。例えば、エアコンは、温度調節や風量も試してみるなど、スイッチONだけでなく、調整操作してみる。同様に、オーディオやカーナビなども、確かめたい。
 運転席まわりだけでなく、すべてのパワーウインドウ開閉や座席ランプの点灯なども、忘れずにチェックしよう。
タイヤのチェック
 溝の深さを、まずチェック。スリップサインに達っするまで減っていないことを確かめよう。
 さらに、減り方を見る。タイヤ外周の接地面を見て、一部が極端に減っている偏摩耗を見つけたら、アライメント(ホイールの取り付け角度)が狂っているだけなのか、あるいはダメージを受けて車体が歪んでいるのかを確かめる必要がある。
 角が削れていたり、側面まですり減っていたら、過激な走行をしている。その場合、車体をはじめ、エンジン、サスペンションなど、各部に負担をかけていると考えられる。
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レガシィ ツーリングワゴン 車両の使い方を推察する
 インテリアは、シートや内装材、マットなどの汚れ、傷、破れ、穴などを細かくチェック。後席と荷室も必ず調べよう。
 犬を乗せていると、カーペットの溝や裏に犬の毛が残っていることもあり、臭いが付いていることもある。頻繁に荷物を出し入れしている場合は、荷室に傷が目立ち、荒く扱われていたことが多い。
 各部の傷み具合から車両の使い方を推察することもできる。
車両の情報を見逃さない
 車両の取扱説明書だけでなく、オーディオなど、装備類の説明書が揃っていることを確認。
 定期点検整備記録簿は、車体をチェックする前に記載内容を調べておこう。過去からの記録でメンテナンスの状況がわかり、定期点検や消耗部品交換などの実施時期と、その時の走行距離を把握しておくと、車両各部の状態を探る参考になる。
 また、エンジンルーム内にオイル交換記録などを貼っていることもある。車体まわりの情報にも、注意しよう。
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車両チェックの勘どころ
塗装
●部分的に色調や艶が違う場合には、周辺の状態もチェック。
●タイヤハウス(フェンダーのタイヤを覆っている部分)内に外装塗料が付着しているとか、メッキやゴム部品などに塗料の飛沫が付いているなどの場合も、周辺を詳しく確かめる必要がある。
●ドアの開口部などにマスキング(塗装スプレーが他の部分に広がらないようにするカバーを留める粘着テープを貼る)跡が残っていることがある。塗装表面を指や爪で撫でるように滑らせて、引っかかるような直線状の段差があれば、何らかの理由で塗装していることがわかる。
取り付けネジ
●ネジ止め(ボルトやナットで固定)している車体まわりの部品を交換する時には工具を使う。ネジの頭の塗装が剥がれていたり、角がくずれているのは、ネジを回している証拠だ。
●普通はネジの頭は塗装されているので、傷は比較的容易に確認できる。無塗装の場合は判断しにくいので、車体の左右を見比べるといい。
溶接とシーラー
●車体を構成する部品が溶接で固定されている部分は、シーラー(接合部の隙間を埋める充填材)が塗布されている。修理や交換で再溶接すると塗り直すので、不自然になっている。
●疑わしい場合は、爪で押してみよう。表面が硬くても内部が柔らかい(プチッと表面が割れる)ようなら、修理後に新しいシーラーを盛っている。
●シーラーは、盛り上がっていたり、窪んでいたり、横方向にヒダがあるなど、鉄板の接合状態やシーラーを塗布する方法によって形状が違っている。不自然に見える部分を見つけたら、車体の左右同じ場所を見比べて判断しよう。
●車体各部はスポット溶接されている(鉄板の接合部に小さな丸い窪みが並んでいる)部位も多いが、修理工場でスポットを打ち直している場合は、直径が5mm以下(新車時は5mm以上が普通)、窪みが深い、2度打ちしたずれなど、新車組み立て時の状態とは異なる特徴がある。
●電気スポット溶接の電極が入らない奥まった部分などは、炭酸ガスアーク溶接に代えることがあるので、スポット溶接の窪みがなくなっていることもある。
立て付け
●外板パネルなどを修理すると、組み付ける際に誤差が出ることがあり、それは、隣り合うパネルの隙間(チリ)を見ればわかる。隙間の幅が均等になっていなければ、修理している可能性が高い。
●バンパーなどは、押されてずれることがある。たとえ修理していなくても、隙間が合っていなければ、なんらかのダメージを受けている。
●モール類(フェンダーからドアにかけて線状に繋がっている飾りなど)やプレスライン(外板が折れ曲がっている角の線)がずれていることからも、立て付けに異常があることがわかる。
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