トヨタ ランドクルーザー シグナスの上質な中古車の見極め方


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ランドクルーザー シグナス
参考車両:シグナス470
初年度登録2000年4月

トヨタ ランドクルーザー シグナス

豪華な内装を組み合わせた高級SUVで、本格的なオフロード車の機能を備えているが、大半の車両は乗用車と同様の使い方をしている。基本の目利きチェックは欠かせないが、エクステリアとインテリアの状態を総合的に判断したうえで、日頃の手入れや点検整備も加味して、車両の品質を極めよう。走行距離が多い車両は、ステアリングのガタやオートマチックの変速ショックなどに要注意。できれば試走して、異音の発生もチェックしたい。

●シグナスは、ランドクルーザー「100シリーズ」に設定された高級モデル。北米などで販売されていた「レクサスLX470」の日本仕様だ。外観上の最も大きな特徴はランドクルーザー100とは異なるデザインの4灯ヘッドライト。インテリアには本皮シートや本木目ウッドパネルのトリムが採用され、高級セダン並みの上質な仕立てになっている。

 シグナスのベースは当時のランドクルーザー100ワゴン4.7VXリミテッドGセレクションで、100シリーズの中では上級豪華仕様グレードの位置付けになっているが、外観の違いや一部にレクサスLX470専用装備なども組み込まれていることから派生車(別モデル)として扱われることが多い。また、1991年1月〜2002年8月を前期型(GF-UZJ100W)、2002年8月5日〜2007年7月を後期型(GH-UZJ100W)と呼ぶが、型式による区分けの他に、マニアの間では後期型をさらに区切って2005年4月までを中期型とし、それ以降を後期型とすることもある。

<シグナスの主な変更とバリエーション> 

●1999年1月:新発売。◇2000年5月:一部改良。◇2001年1月: ランドクルーザー誕生50周年記念「シグナス50thアニバーサリーエディション(専用ボディ色ホワイトパールクリスタルシャイン・照明付きカラードサイドステップ・専用センターオーナメント付きステアリングパッド・専用の記念エンブレム/スカッフプレート/本革張り車検証入れ/キーホルダーなどを特別装備)」を発売。

●2002年8月:100シリーズマイナーチェンジ。5速AT(5Super ETC)を搭載。シグナスは、オプション設定のVGRS(ギア比可変ステアリング)を標準装備。グリーン塗装を施したヘッドランプ/フォグランプ・専用18インチワイドタイヤ&新意匠アルミホイール・後退灯一体リアライセンスプレートガーニッシュ・ボディ同色ルーフレール・上下2分割インストルメントパネル&センタークラスターなどを採用。

●2003年8月:一部改良。ナビゲーションシステムに最新機能搭載、情報ネットワークサービスG-BOOK対応など、最新マルチメディア採用。ウインドシールドとフロントドアガラスをグリーンに変更。同時に特別仕様車「シグナス プレミアム エディション(専用外板色プラチナムトーニング・内装色アイボリー・照明付きサイドステップ・リアデフレクター・専用スカッフプレート・マークレビンソンプレミアムサウンドシステム・専用キーセット&キーホルダーなどを装備)」を設定。

●2005年4月:100シリーズマイナーチェンジ。特別仕様車「シグナス インテリアセレクション(専用外板色オリーブマイカメタリック・リアデフォッガー・バンパー共色ヘッドランプクリーナー・特別内装色ストーン・専用ロゴ入りスカッフプレートなどを装備)」を発売。

●2006年4月:トヨタ店チャネル創立60周年記念特別仕様車「シグナス60thスペシャルエディション(トヨタ店チャネルカラーの「トヨタボルドー」をイメージさせる外板色・専用車名ロゴ入りスカッフプレート、本革キーボックス/車検証入れを特別装備)」を設定。
2007年7月:日本国内向け生産終了。

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ランドクルーザー シグナス

全体から違和感を探る

 車両から少し離れて、車体の雰囲気を見てみよう。各部の立て付け、塗装面の状態、車両の傾きなど、外観に以上がないかをチェック。違和感がある箇所は、近寄ってさらに詳しく調べよう。

 全面は、バンパー/ボンネット/ヘッドライトなどが並んでいる横線と横線がずれてないか。左右対称になっているか、確かめる。また、ヘッドライトやフォグランプの左右バランスも見てみよう。片方だけ新しい(交換している)場合は、ランプの破損だけか、周辺を修理していないか、交換した理由を探る必要がある。

角度を変えながら見る

 車体の表面を調べる時は、斜め方向から透かして見ると、見落としやすい浅くて広い凹み、あるいは波打ち(しわ)なども発見できる。しわが寄っているのは、衝撃を受けているか、板金修理跡だ。

 部分的に塗装面の艶が違っていたり、肌荒れ状態になっている箇所も、修理跡の可能性がある。

また、擦り傷などを見つけた場合は、凹みを伴っていないか。指で触って確かめよう。

ランドクルーザー シグナス
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整備状態を確かめる

 定期点検整備記録簿の記載記録とつき合わせて、ゴムホースやベルトの劣化など、消耗部品を中心にエンジンと周辺の器機類をチェックしよう。冷却水やオイルの量および汚れ、ブレーキ、ウォッシャーの液量なども点検したい。エンジンオイルの滲みや汚れ(オイル漏れの兆候)にも注意。

 周囲と比べて新しく見える部品があれば、消耗部品か、不具合か、事故などでダメージを受けたか、交換の記録を探ってみよう。

鉄板部を念入りに調べる

 フェンダー内側のインナーパネル、室内とエンジンルームを隔てているダッシュパネルなど、エンジンルーム内の各部鉄板を見てみよう。修理跡などはないか、チェック。

 車体前部に衝撃を受けると、影響が及びやすく、修理あるいは交換する確率が高いラジエターサポート(エンジンルームのいちばん前で左右に渡してある鉄板)も、修理や交換の形跡がないか、必ず確かめよう。

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取り付け状態をチェック

 フロントフェンダーは、エンジンルーム内にある固定ネジをチェック。ネジを脱着した形跡があれば、外して修理したか、交換している可能性がある。

 傷や凹みの補修や修理をしても、修復歴車にはならないが、外して修理/交換するほどなら大きな衝撃を受けていると考えられる。インナーパネルをはじめ、車体前部に及んだダメージを広範囲に調べる必要がある。

骨格となる部分を確認

 エンジンルームの左右にはエプロンアッパーメンバー(サイドフレーム)が設けてあり、インナーパネルの補強と合わせて、フロントフェンダーが固定され、ラジエターサポートにも通じている。

 フロントフェンダーの取り付け状態をチェックすると同時に、土台となる部分に歪みや修理跡などがないか、確認しよう。

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隙間の幅と色調を比べる

 外板パネルの立て付け(隙間)を見る時は、例えば前部側面では、フェンダー、ドア、ピラーボンネットなどが隣接している。それぞれの隙間の幅が均等になっていなければ、ダメージを受けてずれているか、修理/交換によって取り付け位置が狂った可能性がある。

 また、隣り合うパネルの色調も比べてみよう。修理や交換で再塗装すると、色合いが微妙に異なっていることがある。

側面のチェックポイント

 シグナスの車体側面には、フェンダーからドアにかけてサイドガーニッシュ(プロテクター)が装着され、下部にはサイドステップ(参考車両はエアロタイプ)も設置している。それぞれの損傷の有無を調べると同時に、取り付け状態もチェック。修理/交換の形跡などがないか、確かめよう。

 また、フェンダーのホイールアーチ(タイヤを囲っている縁)部分も、下から覗いてみよう。車体の内側に折り込んでいる部分に、修理跡がないか、チェック。さらにフェンダーの奥を覗いてみよう。タイヤハウス内の部品などに塗装の飛沫が付着している場合は、周辺に修理跡などがないか、調べよう。

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ドアのチェック

 ドアに大きな損傷を受けると、外して板金修理したり、交換してしまうこともある。ドアヒンジのネジをチェックしよう。

 ネジを脱着した形跡があれば、ドアを外している疑いがあるが、ドアの立て付け調整などでネジを回すこともあるので、ネジの状態だけでは判断できない。ドア自体を調べると同時に、周辺部に修理跡などがないかも確かめる必要がある。

リアフェンダーを調べる

 後部ドアを開けて、開口部を見てみよう。マスキング跡があればリアフェンダーを補修、あるいは修理している可能性がある。

 また、フューエルリッド(給油口の蓋)を開けて、内部にマスキング跡や修理跡などがないか、確かめよう。

 フューエルリッドを閉めた状態もチェックしよう。色調が周囲と違っているのも、リアフェンダーの修理を探るヒントになる。

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後部のチェックポイント

 車両後面も前部と同様に、バンパー/テールゲート/コンビネーションライト(テールランプ)のバランスをチェックしよう。

 テールゲートの立て付けを見て、左右の片方だけ隙間が狂っていれば、その側の車体部を修理している可能性が高い。

 上と下に開く2分割式テールゲートを開閉してみよう。スムーズにしまらない場合は、テールゲートのずれ、あるいは車体の歪みも考えられる。

 ナンバープレートは、変形や文字の修正ペイントなどが修理/交換の手がかりになるが、後部は封印を剥がした痕跡に注意しよう。

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開口部の状態を確かめる

 テールゲートにダメージを受けると、交換することもある。ヒンジ部のネジを脱着している形跡がないか、ルーフ側とフロア側の両方ともチェック。

 また、テールゲートを開けると、右両側共に鉄板が横から回り込んで接合されているのが見える。修理の形跡がないか、溶接やシーラー、塗装の状態などを調べよう。

 後方から大きな衝撃を受けると、前部のエンジンのような衝撃を受け止めるものがないので、キャビン(室内)やルーフにまでダメージが及ぶことがある。修理跡を見つけたら、周辺と関連する部分を広範囲に調べる必要がある。

ランドクルーザー シグナス ランドクルーザー シグナス
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床下を覗いてチェック

 フレーム(骨格)やメンバー(補強部材)などの鉄板部に傷や歪みなどはないか。ステー(支え金具)やアーム類に傷や曲がりなどはないか。マフラーやサスペンションなどの部品類に傷や凹み、交換した形跡はないか。床下もしっかりチェックしよう。外観からではわからないダメージや修理跡を発見することもある。

 また、錆が発生しているのを見つけた場合は、表面に浮いている程度なら問題ないといえるが、浸食状態を見極める必要がある。

ランドクルーザー シグナス
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減り具合と減り方を見る

 タイヤは、残り溝の深さを点検。傷や異物の刺さりなどがないかも確かめよう。同時に、接地面をチェック。一部だけが極端に減っている偏摩耗を見つけたら、アライメント(ホイールの取り付け角度)が狂っているだけか、ダメージを受けて車体が歪んでいるのかを確かめる必要がある。また、標準以外のタイヤを装着している場合は、タイプ(オフロードや舗装路などの用途)とサイズを確認しよう。

エンジンをかけてみる

 始動時の様子やアイドリング回転などを確かめよう。エンジンが暖まってからアクセルペダルを軽く煽って、スムーズに回転が上下するかどうかも試してみよう。

 エンジンがかかりにくい場合は、バッテリーが弱っている以外に、発電系統や他の部分に不具合の原因があることも考えられる。
アイドリング回転が安定しなかったり、異音や大きな振動が出ているようなら、トラブルを抱えている可能性がある。

ランドクルーザー シグナス
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操作して機能をチェック

 電装機器や電動機構などの装備器機類が正常に機能しているかどうか、確かめよう。

 ウインカーやヘッドライト、ハザード、テール/バックランプなどの保安機器類はもちろん、エアコンやオーディオなども、スイッチをオン/オフするだけでなく、調整操作してみる。

 意外に忘れやすいのがパワーウインドウの開閉や室内ランプの点灯。サンルーフやパワーシートなどの動きもチェックしよう。

 カーナビを装着していれば、地図の発行時期も確かめたい。

ギヤの切り替えをチェック

 ATを操作してみよう。エンジンをかけてブレーキを踏んだまま各ポジションにレバーを動かして、引っかかりや切り替え時のショックなど、異常がないかをチェック。試走できれば、走行中に大きな変速ショックや異音が発生していないことも確かめたい。

 また、ランドクルーザーがベースになっているシグナスは、本格的な4WD機構を備えている。可能なら、ギヤ切り替えの動作確認と、各ポジションでの走行状態を確かめたい。

ランドクルーザー シグナス
ランドクルーザー シグナス

サスペンションの動きの確認

 シグナスは、硬さの強弱と車高を調整できるエアサスペンションを標準装備している。これも、できれば試走して、機能しているかどうかチェックしたい。不具合があれば、メーターにある警告灯が点灯するはずだ。

隅まで念入りに調べる

 シートや内装材の汚れや傷、穴開きなどは、運転席周辺だけでなく、2列目や3列目シート、ゲッジスペースまで、しっかりチェック。シートはスライドや折り畳みなどの動きと、スペースの設定を試してみるといいだろう。

 また、室内の染みや傷、臭いなどから、車両がどのように使われていたかを推察してみよう。

ランドクルーザー シグナス ランドクルーザー シグナス
ランドクルーザー シグナス

ユーザーが想像できる

 レザーシートは、長年使っていると表面が傷んでくる。特に、運転席の座面に注意。色あせや擦れなどは日頃の手入れで予防できるが、シートの状態を見ても車両の扱い方がわかるということだ。

細部の異常も見逃さない

 インテリアは、各所に樹脂部品が使われているが、深い傷は修復が難しいので注意しよう。また、床などに開いた不可解な穴(後付け機器などを設置した跡)にも気を付けて隅までチェックしよう。

ランドクルーザー シグナス
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車両の情報を把握する

 車体のまわりをチェックする前に、定期点検整備記録簿の記載内容を調べよう。どのような整備を受けてきたか、定期点検や消耗部品交換などの実施時期と、その時の走行距離を把握しておけば、車両各部の状態を探る参考になる。整備を頻繁にしている車両ほど、安心できる。

 また、備え付けの書類には、車両取扱説明書の他に、オーディオやカーナビなど、装備機器類の説明書が揃っていることも確かめよう。

車両チェックの勘どころ
塗装

●部分的に色調や艶が違う場合には、周辺の状態もチェック。

●タイヤハウス(フェンダーのタイヤを覆っている部分)内に外装塗料が付着しているとか、メッキやゴム部品などに塗料の飛沫が付いているなどの場合も、周辺を詳しく確かめる必要がある。

●ドアの開口部などにマスキング(塗装スプレーが他の部分に広がらないようにするカバーを留める粘着テープを貼る)跡が残っていることがある。塗装表面を指や爪で撫でるように滑らせて、引っかかるような直線状の段差があれば、何らかの理由で塗装していることがわかる。

取り付けネジ

●ネジ止め(ボルトやナットで固定)している車体まわりの部品を交換する時には工具を使う。ネジの頭の塗装が剥がれていたり、角がくずれているのは、ネジを回している証拠だ。

●普通はネジの頭は塗装されているので、傷は比較的容易に確認できる。無塗装の場合は判断しにくいので、車体の左右を見比べるといい。

溶接とシーラー

●車体を構成する部品が溶接で固定されている部分は、シーラー(接合部の隙間を埋める充填材)が塗布されている。修理や交換で再溶接すると塗り直すので、不自然になっている。

●疑わしい場合は、爪で押してみよう。表面が硬くても内部が柔らかい(プチッと表面が割れる)ようなら、修理後に新しいシーラーを盛っている。

●シーラーは、盛り上がっていたり、窪んでいたり、横方向にヒダがあるなど、鉄板の接合状態やシーラーを塗布する方法によって形状が違っている。不自然に見える部分を見つけたら、車体の左右同じ場所を見比べて判断しよう。

●車体各部はスポット溶接している(鉄板の接合部に小さな丸い窪みが並んでいる)部位も多いが、修理工場でスポットを打ち直している場合は、直径が5mm以下(新車時は5mm以上が普通)、窪みが深い、2度打ちしたずれなど、新車組み立て時の状態とは異なる特徴がある。

●電気スポット溶接の電極が入らない奥まった部分などは、炭酸ガスアーク溶接に代えることがあるので、スポット溶接の窪みがなくなっていることもある。

立て付け

●外板パネルなどを修理すると、組み付ける際に誤差が出ることがあり、それは、隣り合うパネルの隙間(チリ)を見ればわかる。隙間の幅が均等になっていなければ、修理している可能性がある。

●バンパーなどは押されてずれることもあるが、たとえ修理していなくても、隙間が合っていなければ、なんらかのダメージを受けている。

●モール類(フェンダーからドアにかけて線状に繋がっている飾りなど)やプレスライン(外板が折れ曲がっている角の線)がずれていることからも、立て付けに異常があることがわかる。

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