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イプサム イプサムの車両チェックは、ミニバンのセオリーを当てはめる。基本チェックポイントと同時にドアやリアゲートまわりを念入り探るのだ。中古車両は、実用的として使われたファミリーユースが多いが、商用車のように頻繁に荷物を出し入れしていると、車内後部が傷んでいたり、特に重量物を積んでいると車体の疲労が進んでいる場合もある。頻繁に使う部分の傷、ドアの開閉具合などもチェック。室内の汚れなどからどのように使っていたかを推察してみよう。エンジンをはじめ、走行機能系については、定期点検や消耗部品交換の状況などが記載されている点検整備記録がコンディションを探る目安になる。
2001年5月から発売されている現行モデル。1996年5月から販売されていた初代モデルの車体(5ナンバーサイズ)は、ひとまわり大きく(3ナンバーサイズ)なり、7人乗り(6人乗りもある)3列シートとしての居住性やラゲッジスペースを拡大している。エンジンは2.4リッターで、コラムシフト4速オートマチックを組み合わせて、FF(前輪駆動)と4WD(4輪駆動)が設定されている。2003年10月と2004年3月に、それぞれマイナーチェンジや一部改良が行われている。
CHECK POINT
01
できるだけ試走して車体の疲労を見抜く
02
室内の汚れや傷から使用状態を推察する
03
点検整備記録を見て日頃の扱い方を探る
エンジンルーム内を観察する
エンジンルーム内の各部の塗装の状態を見てみよう。車体内部と左右のフェンダー、ラジエターを支えているラジエターサポートなど、各部の色を見比べながら色の違いを探ってみる。一部だけ色合いが異なっていたり、周囲と比べて不自然にきれいな部分があれば、そこは修理した後で再塗装した可能性がある。さらに細部に目を向けて、ゴムホースやベルトの劣化など、消耗部品を中心にエンジン関係の部品をチェック。オイルのにじみや汚れにも注意しよう。周囲と比べて新しく見える部品は、交換している。整備手帳の記録を参考にすると、トラブルが発生した箇所や修理などの経緯がわかるはずだ。
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イプサム ボンネットの交換は理由が問題
ボンネットを支えている金具(ヒンジ)を固定しているネジに脱着した形跡を発見したら、事故を疑ってみる。ただし、ボンネットを外してエンジンを修理する場合もある。もし、エンジンに手を入れるために外したのなら、整備手帳に記録が残っているはずだから確かめてみよう。
車体側面の映り込みを観察する
車両からやや離れて、車体に映る周囲の景色を見てみよう。車体の表面を観察すると、見る角度によって、歪みや波打っているのを見つけることもある。車体に写った周囲の景色が不自然に歪んでいたり、塗装表面が肌荒れのようになっていたら、修理や補修した跡かもしれない。また、ナンバープレートの曲がり、左右のヘッドライトの色の違い、バンパーのずれなどといった異常がないか、細部も見てみよう。正面、左右、上下から、見る角度を変えてみると見つけやすい。
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イプサム 前部をぶつけるとダメージが残る
ボンネットを開けて、フロントグリルの後ろにある(エンジンルームのいちばん前で車体の左右に繋がっている)ラジエターサポートと呼ぶ鉄板を観察してみよう。事故などで車体前部をぶつけると、修正あるいは交換修理する確率が高い。歪みや手を加えた痕跡がないかチェック。周囲と色が違っていたら交換した証拠と思っていい。左右フェンダーとの接合部も、不自然なところはないか点検しよう。さらに、前部の樹脂カバーもチェック。フェンダーとの接合部も不自然なところはないか点検しよう。
車体前部の修復を推測する
フェンダーを固定しているネジの頭の塗装に傷あるなど、工具を使ってネジを脱着した跡があれば、フェンダーを交換した可能性がある。フェンダーを交換していても事故車(修復歴車)とはいわないが、車体の前部を広範囲にわたって修理しているかもしれない。交換していなければ、大きな事故を起こしていないといえる。
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イプサム フロントガラスの付け根周辺を観察する
事故などで前部に大きな衝撃を受けて車体が歪むと、外板パネルを修理することになるが、組み付ける際に誤差が出ることがある。それは、各パネル同士の隙間(チリ)を見ればわかる。フロントフェンダーの後端とドア、さらにフロントフェンダーとピラー(フロントガラスを挟んだ左右の柱)など、それぞれのチリが均一でなければ、前部の外板に手を加えた(修理した)可能性が高い。判断が難しい場合は、同じ場所の車体の左右を見比べてみるといいだろう。また、再塗装する際に、色合わせがうまくいかないと、色が微妙に違うことがある。隣り合う外板の色が合っているかもチェックしよう。
側面のダメージを推測する
車体側面のドア部分に大きな損傷を受けると、ドア自体を交換してしまうことも多い。交換の際は、ドアを支えている金具(ヒンジ)を固定しているネジを脱着するので、ネジの状態をチェックしよう。前後左右のドアを見比べて、特定のヒンジだけネジの頭に傷が付いていれば、工具を使ったと考えられる。ただし、新車の組み立て時やドアの立て付けを調整するためにネジを回すこともあるので、ネジを脱着したように見えても、必ずしもドアを交換しているとはいえない。
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イプサム リアゲートを支えている部分がポイント
後部をぶつけると、リアゲートもダメージを受けやすい。修理や交換したかどうかをチェックするには、ゲートを支えている金具(ヒンジ)を見る。ネジの頭の塗装に傷があるなど、ネジを脱着した形跡がないかどうかがポイントだ。ヒンジが接している周辺の鉄板が歪んでいる場合は、ダメージが大きかったと推測できる。また、ゲートがしっかり閉まるかどうかも目安になる。車体の後部全体が歪んでいるとリアゲートの位置が微妙にずれていることもある。
床下の状態を観察する
日頃見ることがない、クルマの床下もチェックしよう。例えばサイドシル(ドアの下にある車体の梁の部分)を覗くと、スポット溶接(小さな丸い窪みが並んでいる)で鉄板を繋いでいる接合部分が見える。このスポット溶接がきれいに揃っていれば、手を加えていないと判断していい。スポット溶接の大きさがちがっていたり、乱れているようなら、何らかの修理をして再溶接している。また、鉄板部の歪みや部分的な変形がないかも探ってみよう。同時に、マフラーなどの床下の部品類に傷や凹み、交換した形跡がないかどうかもチェック。外観はきれいに修理しても、走行に影響がない見えない部分は、そのまま手を付けていないことがあるので、事故などで受けたダメージを発見することがある。
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イプサム イプサム 開口部の溶接をチェックする
リアゲートを開くと、開口部は左右両側共に鉄板が横から回り込んで、溶接で固定されているのが見える。追突をはじめ、後部が変形するようなダメージを受けて修理した車両の場合は、溶接部分が均一に揃っていないし、車体の左右で違っている。また、板金塗装をしていれば、周囲と色の雰囲気が違って見えることもある。さらに確かめるには、鉄板の継ぎ目に盛って隙間を埋めているシール材を爪で押してみよう。表面が硬くても内部が柔らかい(プチッと表面が割れる)ようなら、修理して新しいシールを盛っている証拠だ。
ドアの裏も見てみる
ドアは外と内のパネル2枚を合わせた構造になっている。修理する場合は溶接をはがして板金することもあるが、その際はパネルの合わせ目をシーリング(防水防錆のために隙間を埋める)し直す。シール材を盛った形状が新車とは違うことが目利きポイントだ。また、シール材を爪で押した時に「プチッ」と音を立てて表面が割れて内部が柔らかい場合は、修理して新しいシールを盛っている。
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イプサム 点検整備記録に目を通す
点検記録簿(整備手帳など)の内容を、車両をチェックする前に確認しておこう。過去にどのような整備を受けてきたのがわかり、車両各部の状態を探る参考になる。定期点検時の走行距離とも突き合わせてチェックしよう。詳細な記録が残っている車両は、走行距離が伸びていてもコンディションがよく、機能部分には大きな問題を抱えていないと推測できる。
イプサムのコンディションはここで見極める!
エンジンの調子をチェック
エンジンをかけてみよう。異音が聞こえり、大きな振動が出ているようなら、トラブルを抱えている可能性がある。キーを捻って、モーターの回転が弱かったり始動がもたつく場合は、バッテリーが弱っていたり、エンジンの調整が必要かもしれない。実際に走ってみるのが望ましいが、エンジンが暖まってからアクセルペダルを軽く煽ってみて、スムーズに回転が上下するかどうかも試してみよう。
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イプサム 装備類を操作する
ターンシグナル(ウインカー)やライト類、ワイパーなどの作動をチェックするのは常識だが、エアコンやオーディオシステムなどの装備機器も、必ずONにして正常に機能しているかチェックしよう。純正、社外製品を問わず、オーディオ類やカーナビなどは、取扱説明書が揃っていることも確認しよう。
試走してチェック
異音が発生していないか、確実に切り替えができるかどうか、トランスミッションの状態を確かめてみよう。オートマチックは、NからDへ、NからRへなど、各ポジションにセレクトレバーを動かして、操作してみる。さらに、ギヤが切り替わる時のショックが激しくないかをチェック。使い方によっては5万kmも走行しないうちに不良になることもある。アクセルを踏んで動き出す時や加速する時のタイミングが長い場合は、滑って繋がりが悪くなっているので要注意。
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イプサム 握り部から推測
ステアリングホイール(ハンドル)は、長期間使用するうちに常に握っている部分が劣化して、革やプラスティックなどの材質に関わりなく、部分的に艶が出てくる。走行距離が少ないのにステアリングホイールが極度に劣化しているようなら、前オーナーの運転(異常な癖がついている)か、走行距離の表示がおかしいと推測できる。
車両の扱い方を推測
インテリアの状態を見れば、どのように扱われていたかが推測できる。特にミニバンなどの場合、内装やシートに傷が多いとか、ひどく汚れている場合は、常に荷物を出し入れしていたはず。一般に、乗用車として使われていた車両は、目立つような傷は少ない。また、シートに染みが付いていたり、カーペットの隙間や裏に食べ物のかすなどが埋まっている場合は、子供を乗せていたと推察できる。犬を乗せていた車両は、しっかり掃除してあってもカーペットの溝や裏に犬の毛や臭いが残っていることもある。また、ラゲッジスペースの状態を見て、リアゲートのプロテクターに傷が多いとか、カーペットがひどく汚れている場合は、常に荷物を出し入れしていたはずだ。頻繁に重量物を積んでいると、リアサスペンションがへたっていることもある。
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日本自動車査定協会
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中古車目利き講座のチェックポイントをアドバイスしてくれるのは、財団法人「日本自動車査定協会」。経済産業省と国土交通省の指導の下で中立公正な第三者機関として、査定士の技能検定試験や、実車を使った修復歴判定の査定トレーニングなどを行っている。車両の状態を判断するプロフェッショナルだ。全国の52カ所にある支所に依頼すれば、査定目的に応じた査定額を算定して、証明書を発行してくれる(有料)。
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