中古車目利き講座 スバル インプレッサ WRX

上質車両を見極める 中古車目利き講座
インプレッサ WRX
参考車両 : インプレッサ WRX (AT)初年度登録2003年9月
SUBARU
IMPREZA WRX 
TA-GDA
スバル インプレッサ WRX
事故を起こしている車両も少なくない。修理跡がないか、車体まわりを念入りにチェック。また、激しく走って、各部の摩耗や疲労が進んでいる車両もある。一般に、ATよりもMTのほうが荒く扱われている。スポーツ色が強いほど過激な運転をしがちで、サーキット走行などで痛めている例もある。車両の使用状況を把握することも、チェックポイントだ。ターボ(特にタービンの破損)にも注意。走行機能系の整備状態も、確かめよう。
総合ページ 中古車検索
●参考車両と同時期の仕様グレード設定
グレード 型式 シフト 駆動
WRX TA-GDA 4AT 4WD
WRX TA-GDA 5MT 4WD
WRX STi GH-GDB 6MT 4WD
WRX STi スペックC      
 17インチタイヤ仕様 GH-GDB 6MT 4WD
WRX STi スペックC      
 16インチタイヤ仕様 GH-GDB 6MT 4WD
●2002年11月にモデルチェンジした2世代目インプレッサで、車両型式からGD型とも呼ばれている。「WRX」は、2.0リッターターボエンジンを搭載した、スポーツセダンに特化したモデルだ。2003年9月に一部改良が行われ、あわせて1.5リッター車も追加設定している。
 WRXは、4WDが基本で、ベーシックタイプは、250馬力エンジンにスポーツシフト4速ATまたは5速MTの組み合わせ。「STi」は、ハイパワー280馬力エンジンと6速MTなどを組み合わせて、よりスポーツ性能を高めた仕様。STiには、競技に出場するための車両として専用エンジンや軽量ボディを採用した「スペックC」などもある。
 2003年12月に、2003年WRC(世界ラリー選手権)ドライバーズチャンピオン獲得を記念して、スポーツ色を高めた特別仕様車「2003 Vリミテッド」と「STi 2003 Vリミテッド」を発売。2004年6月には、STiシリーズのシャシー性能改良やエンジン性能強化などが行われている。
不自然や異常を見つける
 車両から少し離れて、各部の立て付けの狂いをはじめ、塗装面の色むら、車体の傾きなど、外観に異常はないか、観察しよう。
 前面は、バンパー、ボンネット、ヘッドライトなどの横線が真っ直ぐになっているか、左右対称になっているか、確かめよう。
 ヘッドライトやフォグランプが、左右どちらか片方だけ新しい場合は、単なるライト破損による交換なのか、車体部分の修理に伴う処置なのか、周辺を詳しく探る必要がある。
インプレッサ WRX
インプレッサ WRX 全体から細部に絞っていく
 後面も、前部と同様に、バンパー、トランクリッド(トランクの蓋)、コンビネーションランプ(リアライト)が並んでいる線と左右対称をチェック。リアウイング(スポイラー)の状態にも注意。
 左右コンビネーションランプを見比べるのも、前面と同じだ。
 前後とも、ナンバープレートに歪み(変形)や傷がないか、確かめよう。特にリアは、封印を外した傷があれば、バンパーを修理、あるいは交換していることが疑える。
内側の鉄板が重要
 エンジンルームは、フェンダー側のインナーパネル、室内と隔てているダッシュパネルなど、各部の鉄板を見てみよう。修理跡や、しわなどはないか、チェック。
 ストラットタワー(サスペンションが設置されている鉄板部)周辺を注意深く探ると同時に、マウント部(サスペンションの取り付け部)も見てみよう。マウントラバーが新しい場合は、サスペンションに損傷を受けるなどして、修理している疑いがある。
インプレッサ WRX
整備状態を確認する
 ゴムホースやベルトの劣化など、消耗部品を中心にエンジンと周辺の部品を、チェック。エンジンオイルのにじみや汚れ(オイル漏れの兆候)にも注意しよう。
 できれば、オイルの量および汚れ、ブレーキ、ウォシャー、冷却水の液量なども、点検したい。
 ターボは、タービントラブルに注意する必要がある。エンジン回転を上げた時に、金属音などの異音が聞こえないか、エンジンをかけて、確かめよう。
インプレッサ WRX 前部の修理がわかる
 ボンネットを開けたら、必ずラジエターコアサポート(エンジンルームのいちばん前で車体の左右に繋がっている鉄板)を、チェック。
 車体前部をぶつけて修理すると、修整あるいは交換修理する確率が高い。修理や交換している形跡がないか、探ってみよう。
 左右フェンダー部との接合に異常はないかも、確かめよう。
取り付け状態が目安
 ヘッドライトは、上部はステー(吊り金具)を介してラジエターコアサポートに固定されている。交換している疑いがあれば、取り付け状態をチェック。固定ネジを脱着した形跡が目安になるだろう。
インプレッサ WRX
インプレッサ WRX 交換の形跡を探ってみる
 フロントフェンダーは、外観の傷や凹み、立て付けをチェックしたら、ボンネットを開けて、固定しているネジを確かめよう。脱着した形跡があれば、修理あるいは交換している可能性がある。
 フロントフェンダーは、重要な車体骨格部材ではないので、傷や凹みを補修したり、修理している車両でも、事故車(修復歴車)にならないが、交換している場合は、車体前部を広範囲に修理している疑いもある。
隙間の幅と色調を見る
 車体前部から側面にかけては、フェンダー、ドア、ピラー(フロントガラス左右にある柱)、ボンネットなどが隣合わせになっている。
 それぞれの隙間の幅を見てみよう。均等でなければ、修理している可能性が高い。
 隙間を境に、隣り合う塗装の色調も比べてみよう。修理や交換をすると、色艶が違って見えることがある。表面の傷や凹みを補修した程度の場合もあるので、周辺も探って、全体から判断しよう。
インプレッサ WRX
インプレッサ WRX インプレッサ WRX ネジ脱着の理由を推察
 側面のドア部分に大きな損傷を受けると、ドアを交換してしまうこともある。その際は、ドアを支えているヒンジのネジを脱着する。 各ドアのネジをチェックしよう。フロントドアを開ければ、前側にフロントドア、センターピラーにリアドアのヒンジが見える。
 ただし、立て付け調整でネジを回すこともある。ネジの脱着だけでは、ドア交換と断言できない。
側面後部のチェック
 後部ドアの開口部を見てみよう。リアフェンダー周辺を補修、あるいは修理した車両には、開口部分にマスキングした跡が残っていることもある。
 アーチ(縁)部を擦ったり、凹ませて、修理することも少なくない。内側に折り返してある部分に注意しながら、修理跡などはないか、チェックしよう。
 タイヤハウス内(フェンダーの裏や奥)も覗いて、周辺の部品に塗装の飛沫が付着している場合は、板金修理を疑ってみる。
インプレッサ WRX
インプレッサ WRX トランクリッドで推察する
 閉めた状態を調べてみよう。全体に隙間が違っていれば、トランクリッド(トランクの蓋)のずれか、あるいは車体の歪みかを疑ってみる。右または左だけ、片方の隙間に異常があれば、その側を修理している可能性が高い。
 開閉してみて、動きがスムーズかどうかも、確かめよう。きちっと閉まらない(ロックできない)場合も、トランクリッドのずれ、車体の歪み、エンドパネル(後部鉄板)修理などが疑える。
溶接部の異常に注意する
 トランクリッドを開けて開口部を見ると、左右両側共に鉄板が横から回り込んで、接合されている。溶接やシーラー、塗装の状態などを調べてみよう。異常があれば、修理していると考えられる。疑わしい場合は、車体の左右同じ場所を見比べると、判断しやすい。
 特に、スポット溶接の状態に注意しながら、コンビネーションランプ周辺を念入りにチェックしよう。
インプレッサ WRX インプレッサ WRX
インプレッサ WRX 関連部位も調べる
 トランクリッドは、表だけでなく、裏側に修理跡などはないか、調べよう。
 後部に大きなダメージを受けると、交換することもあるので、固定ネジも確認。
 修理や交換している形跡があれば、トランクリッドだけ修理するのは希と考えて、フェンダー、バンパー、リアピラーなど、周辺部を修理していないか、隣接部にダメージを受けていないか、確かめよう。
見えないところにもヒント
 トランクルーム内は、スペアタイヤを外して、収納部も調べよう。凹みや波打ち、板金修理跡、交換跡などはないか、チェック。
 底や周辺に貼ってある防振シートも、切り接ぎや張り替えた形跡などが、修理していることを推察する目安になる。
 錆や水溜まりの跡などにも注意しよう。塗装の艶が部分的に違う場合は、錆の補修か、板金修理跡か、調べる必要がある。
インプレッサ WRX
インプレッサ WRX 床下を覗いて探る
 鉄板部の部分的な変形や凹み、支え金具類に歪みなどはないか、チェックしよう。
 車体側面のチェックで見落としがちなサイドシル(ドアの下にある車体前後方向に通っている梁の部分)下部にダメージを受けていたり、修理跡などはないか、特に注意。不自然な箇所は、車体の左右を見比べて、確かめよう。
部品の状態を確かめる
 マフラーやサスペンションアーム(車体とホイールをつないでいる棒)など、床下に設置されている部品類に傷や凹み、交換した形跡がないか、探ってみよう。
 錆びを見つけることもあるが、表面に浮いている程度なら、それほど気にする必要はないだろう。
 冷却水やオイルなど、液体の漏れにも注意しよう。
好不調を察知する
 エンジンをかけて、始動、アイドリング、回転の上下、排気ガスの色などを調べてみよう。
 容易に始動しない場合は、バッテリーが弱っているか、エンジントラブルなども考えられる。
 エンジンが暖まってから、アクセルペダルを軽く煽って、スムーズに回転が上下するかどうかも、試してみよう。
 異音や大きな振動が出ているなら、トラブルを抱えている可能性がある。できれば試走して、チェックしたい。
インプレッサ WRX
インプレッサ WRX 調整機能を操作してみる
 装備類は、すべて操作して、作動状態をチェックしよう。
 ヘッドライト、テール/ブレーキ/バックランプ、ウインカー、ハザードなどの保安機器を、まず確認。
 さらに、エアコンやオーディオ、パワーウインドウの開閉なども、試してみよう。
 電装機器や電動機構などは、スイッチを入れるだけでなく、操作して、正常に機能していることを確かめることが大切だ。
ATの異常を調べる
 エンジンをかけて、各ポジションにセレクトレバーを操作した時に、切り替わる状態に異常がないことを確かめよう。
 できれば試走して、ギヤの繋がりはスムーズか、異音が発生していないか、調べたい。アクセルを踏んで、走り出したり加速する時のタイミングが異常に長いなどの症状にも、注意しよう。
インプレッサ WRX
インプレッサ WRX 隅まで丹念にチェック
 インテリアは、シートや内装材の汚れ、傷、破れ(穴)などをチェックするが、足元のマットなども含めて、運転席周辺だけでなく、後席も、必ず調べよう。
 バケットタイプのシートは、座面のサイドサポート部(ドア側の盛り上がった部分)がへたりやすい。表面の擦り切れ、生地のほつれなどに注意しよう。念のために、サポート状態(クッションの硬さ)も、確かめよう。
改造箇所と程度を把握
 参考車両は、マフラーが交換されているが、改造車の場合は、まず合法範囲内かどうか、確認。
 改造する箇所や程度、調整などによっては、一般走行に支障が出たり、改造が改悪になることもあるので、見極めが必要だ。
インプレッサ WRX
雰囲気が違う部品に注意
 外観の改造も、「ドレスアップ」程度なら、ほとんど問題ないが、取り付け状態をチェックしよう。
 車高を下げている車両もある。床下をチェックする時には、サスペンションの交換(目立つ色が付いた部品)にも、気を付けよう。
インプレッサ WRX タイヤとホイールをチェック
 減り具合(溝の深さ)を、まず点検。スリップサインに達していない1.6mm以上が目安だ。
 溝が十分に残っていても、減り方も、調べよう。接地面を見て、一部が極端に減っている「偏摩耗」を見つけたら、アライメント(ホイールの取り付け角度)が狂っているだけなのか、あるいは車体が歪んでいるのかを確かめる必要がある。
 ホイールは、リム部(縁の円周部分)に傷があることも多い。擦ったか、打ったか、傷付いた状況を推察して、ホイールの変形にも注意する必要がある。
書類も必ず確かめる
 点検整備記録は、必ず記載内容を調べよう。過去にどのような整備を受けてきたのかがわかり、定期点検や消耗部品交換などの実施時期から車両各部の状態を探る参考になる。また、備え付けの書類は、車両以外に、装備機器などの取扱(操作)説明書が揃っていることも確認しよう。
インプレッサ WRX
車両チェックの勘どころ
塗装
●部分的に色調や艶が違う場合には、周辺の状態もチェック。
●タイヤハウス(フェンダーのタイヤを覆っている部分)内に外装塗料が付着しているとか、メッキやゴム部品などに塗料の飛沫が付いているなどの場合も、周辺を詳しく確かめる必要がある。
●ドアの開口部などにマスキング(塗装スプレーが他の部分に広がらないようにするカバーを留める粘着テープを貼る)跡が残っていることがある。塗装表面を指や爪で撫でるように滑らせて、引っかかるような直線状の段差があれば、何らかの理由で塗装していることがわかる。
取り付けネジ
●ネジ止め(ボルトやナットで固定)している車体まわりの部品を交換する時には工具を使う。ネジの頭の塗装が剥がれていたり、角がくずれているのは、ネジを回している証拠だ。
●普通はネジの頭は塗装されているので、傷は比較的容易に確認できる。無塗装の場合は判断しにくいので、車体の左右を見比べるといい。
溶接とシーラー
●車体を構成する部品が溶接で固定されている部分は、シーラー(接合部の隙間を埋める充填材)が塗布されている。修理や交換で再溶接すると塗り直すので、不自然になっている。
●疑わしい場合は、爪で押してみよう。表面が硬くても内部が柔らかい(プチッと表面が割れる)ようなら、修理後に新しいシーラーを盛っている。
●シーラーは、盛り上がっていたり、窪んでいたり、横方向にヒダがあるなど、鉄板の接合状態やシーラーを塗布する方法によって形状が違っている。不自然に見える部分を見つけたら、車体の左右同じ場所を見比べて判断しよう。
●車体各部はスポット溶接されている(鉄板の接合部に小さな丸い窪みが並んでいる)部位も多いが、修理工場でスポットを打ち直している場合は、直径が5mm以下(新車時は5mm以上が普通)、窪みが深い、2度打ちしたずれなど、新車組み立て時の状態とは異なる特徴がある。
●電気スポット溶接の電極が入らない奥まった部分などは、炭酸ガスアーク溶接に代えることがあるので、スポット溶接の窪みがなくなっていることもある。
立て付け
●外板パネルなどを修理すると、組み付ける際に誤差が出ることがあり、それは、隣り合うパネルの隙間(チリ)を見ればわかる。隙間の幅が均等になっていなければ、修理している可能性が高い。
●バンパーなどは、押されてずれることがある。たとえ修理していなくても、隙間が合っていなければ、なんらかのダメージを受けている。
●モール類(フェンダーからドアにかけて線状に繋がっている飾りなど)やプレスライン(外板が折れ曲がっている角の線)がずれていることからも、立て付けに異常があることがわかる。
クルマの鑑定ならおまかせ!
 中古車の目利きチェックポイントをアドバイスしてくれるのは、財団法人「日本自動車査定協会」。経済産業省と国土交通省の指導の下で中立公正な第三者機関として、査定士の技能検定試験や、実車を使った修復歴判定の査定トレーニングなどを行っている。車両の状態を判断するプロフェッショナルだ。全国の52カ所にある支所に依頼すれば、査定目的に応じた査定額を算定して、証明書を発行(有料)してくれる。
Tel. 03-5776-0901 www.jaai.com
日本自動車査定協会
愛車が高く売れる、しかも手間なく安心。車買取ならGoo-net買取オークション
メールマガジン『@Goo』
中古車目利き講座 新着記事



ブランド別検索
中古車目利き講座  トヨタ トヨタ 中古車目利き講座  日産 日産
中古車目利き講座  ホンダ ホンダ 中古車目利き講座  マツダ マツダ
中古車目利き講座  三菱 三菱 中古車目利き講座  スバル スバル
中古車目利き講座  ダイハツ ダイハツ 中古車目利き講座  スズキ スズキ
Goo-netクルマ関連記事

Goo-net News

新車情報をはじめクルマ業界の
ニュースをいち早くお届け

中古車特集

中古車選びに役立つ情報満載!
あなたにピッタリのクルマが見つかる

新車紹介・試乗

発表されたばかりのニューモデルを
独自で紹介、試乗レポート

中古車目利き講座

上質な中古車を見極めるポイントを
詳しく解説!買う前に要チェック

Goo-net Voice

「燃費をよくするには?」など
今知りたいクルマに関する豆知識満載

今が売り時!旬のクルマ

グーオク(買取オークション)で高値で
売れるクルマをピックアップ

TOP > クルマ関連記事 > 中古車目利き講座 > スバル インプレッサ WRX