| HONDA HR-V |
 |
|
 |
1998年9月に発売されたHR-V。「SUVワゴン+スペシャリティカー÷2」が売りで、ヨーロッパではデザインが話題となったが、日本での評判はいまいちだった。その後、5ドアモデルを追加するなどして、2001年のマイナーチェンジで顔つきが新しくなっている。中古車両は、使い方によって差があるので、車体だけでなく、ラゲッジスペースも徹底チェック。 |
|
 |
ラゲッジスペースの汚れや傷 |
|
|
|
 |
サスペンションのへたり |
|
|
|
 |
点検記録簿の記載内容 |
|
|
全体の雰囲気を見る
車両からやや離れて、全体の状態を見ながら、車体表面の張りや艶などを観察しよう。大きな事故などを起こした車両は、歪んで見えることもある。ナンバープレートは曲がっていないか? 左右のヘッドライトの色は同じか? バンパーはずれていないか? 車体の切れ目の隙間(チリ)は均等か? どこかがくすんでいたり、一部だけ艶が違って見えたら、そこは修理したり補修した跡かもしれない。 |
 |
不自然な色艶と部品の状態をしっかり観察
エンジンルーム内を眺めて、各部の塗装の状態を観察しよう。車体と左右のフェンダー、ラジエターを支えているラジエターサポートなど、それぞれの色を比べてみる。一部だけ色合いが異なっていれば、そこは修理して再塗装した可能性がある。周囲と比べて不自然にきれいだったり艶が違う部分も、修理した跡かもしれない。また、エンジン関係の部品やオイル漏れなどもチェックしよう。 |
車体前部の大きな事故を推測する
フェンダーを固定しているネジの頭の塗装に傷が付いていれば、工具を使ってボルトを脱着した跡、つまりフェンダーを交換あるいは修理している。フェンダーに手を加えても事故車(修復歴車)扱いにはならないが、フェンダーが無傷なら大きな事故は起こしていないと判断できる。 |
 |
 |
 |
車体側面のダメージを推測
ドア部分に大きな損傷を受けると、ドア自体を交換してしまうことも多い。交換の際は、ドアを支えている金具(ヒンジ)のネジを脱着するので、ネジの状態をチェックしよう。前後左右のドアを見比べて、特定のドアだけネジの頭に傷が付いていれば、工具を使ったと考えられる。ただし、ドアの立て付けを調整するためにネジを回すこともあるので、ネジを脱着したように見えても、必ずしもドアを交換しているとはいえない。 |
ボンネットの交換には理由がある
ボンネットを支えている金具(ヒンジ)のネジに工具をかけた形跡を発見したら、事故を疑ってみる。ただし、エンジンを修理するためにボンネットを外す場合もある。もし、エンジンの整備などのために外したのなら、整備手帳に記録が残っているはずだから、確かめてみよう。 |
 |
 |
フレームの歪みをチェック
フロントバンパーに通じているフレームは、衝突の際に衝撃を吸収する仕組みになっている。くぼみを設けているので、不自然なシワが寄っていないかみてみよう。また、フレームにある丸い穴も衝撃を受けると、穴の形が歪んでいびつになるので目安になる。 |
修理跡が残りやすい部分
フロントグリルの後ろにあるラジエターサポートと呼ぶ鉄板を観察してみよう。フロントをぶつけると、高い確率でラジエターサポートを修正あるいは交換することになる。歪みや手を加えた痕跡がないか、じっくりチェックだ。周囲と色が違っていたら、交換した証拠と思っていい。左右フェンダーとの接合部も不自然なところはないか、点検しよう。 |
 |
 |
 |
色と隙間を見る
事故などで大きな衝撃を受けて車体が歪むと、外板を修理することになるが、新しい部品を組み付ける際に誤差が出ることがある。それは、隣り合う外板の隙間(「チリ」と呼ぶ)を見ればわかりやすい。フロントフェンダーの後端とドア、フロントフェンダーとピラー(フロントガラスを挟んだ左右の柱)、さらにリアバンパーと車体部外板との合わせ面など、それぞれの隙間の間隔が均等になっていなければ、外板に手を加えた(修理した)可能性が高い。同じ場所の車体の左右を見比べるのもチェックのコツだ。また、再塗装する際に、色合わせがうまくいかないと、色調が微妙に違うことがある。隣り合う外板の色が合っているかもチェックしよう。 |
合わせ目を埋めているシールを点検
ドアは外と内のパネル2枚を合わせた構造になっている。修理する場合は、溶接部から剥がして板金することもあるが、一度剥がして再溶接した後は、防水防錆のために継ぎ目の隙間をシール材で埋める。シールされた部分が新車とは違ってきれいでなかったり(曲がっていたり不自然な凹凸があったりする)、爪で押した時に「プチッ」と音を立てて表面が割れたら要注意。表面だけが硬くて中が柔らかいのは、修理の際に盛った新しいシールだ。 |
 |
 |
リアゲートのヒンジ周辺をチェック
修理や交換したかどうかの目安として、ドアを支えている金具(ヒンジ)を固定しているネジを脱着した跡がないか点検。車体側のヒンジの付け根に板金した痕跡や周辺に歪みがないかも見てみよう。さらに、リアゲートを開閉してみて、しっかり固定されるかどうかも確認しよう。また、リアゲートは途中で止めても下がってこないのが正解。開閉を補助しているダンパーのへたりやオイル漏れにも注意しよう。 |
塗装表面に段差があるのは修理跡
リアフェンダーにダメージを受けるなどして板金塗装すると、リアドアの開口部にマスキングテープ(塗装時に塗装しない部分を覆うために貼る)の跡が残ることがある。塗装表面に直線の段差ができているのでわかりやすいが、左右のリアフェンダーのどちらかだけに爪が引っ掛かるほどの段差があれば、修理した可能性が高い。 |
 |
 |
 |
車体の裏側をチェック
日頃あまり見ることがない車体の床下も覗いてみよう。外観はきれいに修理しても、走行に影響がなくて見えない部分などは、手を付けていないことがある。参考車両は、フレーム(角パイプ状の骨組み)に打痕があり、歪んでいる。また、車体後部の下に設置されているスペアタイヤも外してみよう。床部に歪みなどを見つけこともある。塗装が周囲と違っているなどの異常があれば、後部を修理したかもしれない。さらに、スペアタイヤ自体の状態(空気圧や傷、摩耗など)もチェックしよう。 |
開口部の溶接をチェック
リアゲートを開くと、開口部は左右両側共に鉄板が横から回り込んで、溶接で固定されているのが見える。追突をはじめ、後部が変形するようなダメージを受けて修理した車両の場合は、溶接部分が均一に揃っていないし、車体の左右で違っている。また、板金塗装をしていれば、周囲と色の雰囲気が違って見えることもある。さらに確かめるには、鉄板の継ぎ目を埋めているシール材を爪で押してみよう。柔らかかったら、修理の際に新しいシールを盛ったということがわかる |
 |
 |
|
点検記録に目を通す
点検記録簿(整備手帳)などに記入されたデータにも目を通して、きちんとメンテナンスを受けてきたかどうかもチェックしよう。定期的に点検してメンテナンスを受けているなら、走行に関わる部分には大きな問題を抱えていないと推測できる。 |
 |
 |
シートのクッションもチェックしてみる
HR-Vなどのような床が高いクルマは、シートの位置も高い。乗り降りする時にシート座面の横に体重を預けるなどして負担がかかっている。乗り降りが多いような状況で使っていた車両の場合は、走行距離のわりにドア側の部分がヘタっていることが多い。座って、確かめてみよう。 |
試走してチェック
NからDへ、NからRへと、セレクトレバーを操作して、作動の具合いを試してみる。切り替え時のショックは大きくないか? 滑っていないか? できる限り試走して確かめよう。 |
 |
 |
トラブルを事前に察知する
エンジンを始動してみよう。異音が聞こえたり、大きな振動が出ているようなら、トラブルを抱えている可能性がある。実際に走ってみるのが望ましいが、エンジンが暖まってからアクセルを踏んでみて、スムーズに回転が上下するか、試してみよう。 |
|
|
 |
| クルマの鑑定ならおまかせ! |
中古車目利き講座のチェックポイントをアドバイスしてくれるのは、財団法人「日本自動車査定協会」。経済産業省と国土交通省の指導の下で中立公正な第三者機関として、査定士の技能検定試験や、実車を使った修復歴判定の査定トレーニングなどを行っている。車両の状態を判断するプロフェッショナルだ。全国の52カ所にある支所に依頼すれば、査定目的に応じた査定額を算定して、証明書を発行してくれる(有料)。
Tel. 03-5776-0901 www.jaai.com |
|
|
 |
|