中古車目利き講座 ホンダ フィット アリア

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フィット アリア
参考車両 : フィット アリア 1.5W  初度登録2003年1月
HONDA
FIT ARIA 
LA-GD8
ホンダ フィット アリア
やや高めの年齢層の人が日常の足に使って、丁寧に乗っている車両が比較的多いといえる。それでも、中には、定期点検整備を受けていなかったり、扱いが荒い車両もある。補修していない外観の小さな傷や凹みを見落とさないように、しっかりチェック。シートやドアの内張りなど、インテリアの傷や汚れも、細かく調べよう。また、記録簿を必ずチェック。どのような整備を受けたか、消耗品などを交換しているか、記載された時期と走行距離を把握して現状を確かめよう。
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参考車両と同時期の仕様グレード設定
グレード 型式 シフト 駆動
・1.5 (1496cc)
1.5W LA-GD9 CVT 4WD
1.5W LA-GD8 CVT FF
・1.3 (1339cc)
1.3A LA-GD7 CVT 4WD
1.3A LA-GD6 CVT FF
●2002年12月にフィット(5ドアハッチバック)の4ドアセダンバージョンとして登場。参考車両と同時期のエンジンは、1.3と1.5リッターの2種。駆動方式は、FFと4WD。トランスミッションは全車CVTで、「マルチマチックS」(1.3A)と「マルチマチックS+7スピードモード」(1.5W)がある。
 仕様グレードは、「1.5W」と「1.3A」の2タイプ。1.3Aのインテリアは、シルバーメタリック調パネルとカジュアル柄のファブリックを組み合わせて、スポーティでモダンなイメージ。1.5Wは、木目調パネル類と華やかな柄のファブリックに、本革巻ステアリングホイールを装着して、上質感を出している。
 また、1.3Aはマニュアルエアコン、1.5Wはオートエアコン(エアクリーンフィルター付)。
 1.3Aには、1.5Wに標準のディスチャージヘッドライト(HID)、ボディ同色電動格納式リモコンドアミラー、 ルーフセンターアンテナ、グリーンプライバシーガラス(リアドア/リアウインドウ)などがセットになった「Lパッケージ」もオプション設定。
 4WDには、ウォッシャー付きリアワイパーが付いている。
 2004年3月に、一部改良変更。2005年10月には、前後エクステリアデザインを一新すると共に、全車とも新しい1.5リッターエンジンになった。
違和感からヒントを掴む
 車体まわりの傷や凹みを探る時は、見る角度を変えながら観察しよう。表面を斜め方向から透かして見ると、波跡(波打って見える板金修理跡)や、見落としやすい広くて浅い凹みなども見つけやすい。
 塗装状態にも気を付けよう。部分的に艶や色調が違う、ザラザラした肌荒れ状態になっているなど、不自然な箇所があれば、補修跡か、あるいは板金修理跡かもしれない。
フィット アリア
フィット アリア 隙間と色をチェック
 外観がきれいでも、プレスラインや各外板パネルの立て付け(隙間)を念入りに観察しよう。
 例えば、前部側面では、フェンダー、ドア、ピラー(フロントガラス左右にある柱)、ボンネットなどがそれぞれ隣接している。隙間の幅が均等になっていなければ、修理している可能性がある。
 隣り合うパネルの塗色が違っていないかも、確認しよう。色合いが異なっている場合は、修理/交換していることも考えられる。
エンジンルーム内を観察
 ボンネットを開けて、インナーパネル(車体内側の鉄板)の状態を見てみよう。
 インナーパネルは、車体に溶接されていて、重要な補強部分になっている。大きなダメージを受けると、走行機能面に重大な不具合を生じさせるので、修理跡、交換跡、塗装跡などはないか、しっかりチェックしよう。
 また、部品やネジなどに塗装の飛沫が付着している場合は、周辺を詳しく探ってみよう。
フィット アリア
整備状態を点検する
 ゴムホースやベルトの劣化など、消耗部品を中心に、エンジンと周辺の部品をチェック。オイルのにじみや汚れにも注意しよう。
 できれば、冷却水やオイルの量および汚れ、ブレーキ、パワーステアリング、ウォシャー液量なども、点検。エンジンルームの下も覗いて、液体が垂れていないかも、確認したい。
 周囲と比べて新しく見える部品は、交換していることが疑える。点検整備記録を確かめよう。
フィット アリア 裏側の状態も調べる
 ボンネットは、表面の傷や凹みをチェックする以外に、裏側に錆や修理跡などはないか、確かめよう。
 また、ボンネットにダメージを負うと、交換することも少なくない。支えている金具(ヒンジ)の固定ネジに脱着した形跡があれば、修理あるいは交換を疑ってみる。
 修理/交換跡を見つけたら、フェンダーをはじめ、隣接する部分も調べよう。
前部の要チェックポイント
 エンジンルーム内のいちばん前で車体の左右に繋がっている「ラジエターコアサポート」と呼ぶ鉄板を観察してみよう。
 バンパーなどで吸収しきれないような強い衝撃を受けると、ダメージを負う確率が高く、修正あるいは交換することも多い。
 歪みなどはないか、手を加えた痕跡はないか、チェック。左右フェンダー部のインナーパネルとの接合部に不自然なところはないかも、点検しよう。
フィット アリア
フィット アリア フィット アリア フェンダーの
取り付けを確認

 傷、凹み、腐食、修理や交換の形跡をチェック。
 フロントフェンダーは、固定ネジも見る。ステー(支え金具)部分に歪みや修理跡などはないかも、調べよう。
 傷や凹みを補修したり、交換していても、きれいに直していれば修復歴車にはならないが、車体の前部を広範囲に修理しているかもしれない。
 また、フェンダーの折り返してある部分に修理跡(スポット溶接に注意)はないか、タイヤハウス内の部品に塗装の飛沫が付いていないか、覗いて確かめよう。
ドアまわりを見る
 ドアに大きな損傷を受けると、外して板金修理したり、交換してしまうことも多い。ヒンジ(支えている金具)の固定ネジをチェック。
 ただし、ドアの立て付け修正でネジを回すこともある。ネジ脱着の形跡を確認できても、修理/交換とは即断できない。
 また、ドアパネルに修理の痕跡がある場合は、周辺も調べよう。ドア部分に受けた大きな衝撃が、ピラー、ルーフ、フェンダーなど、広い範囲にまで広がっていることもある。
フィット アリア フィット アリア
フィット アリア リアフェンダーのチェック
 リアフェンダーをチェックする時は、リアドアを開けて、開口部も見てみよう。
 マスキングの跡があれば、リアフェンダーを補修したり、板金修理していることも考えられる。
 また、フロントフェンダーと同様に、アーチ部(折り返し部分)に修理した痕跡はないか、タイヤハウス内に異常はないか、調べてみよう。
給油口にもヒント
 フューエルリッド(給油口の蓋)を開けて、内部にマスキング跡がないか、チェック。
 板金修理するために外すことがある。固定ネジを脱着した形跡がないかも、見てみよう。
 また、フューエルリッドを交換していれば、塗装表面の艶が周囲(フェンダー本体)と違って見えることがある。
 いずれにしても、フェンダーを修理している判断材料になる。
フィット アリア
フィット アリア 少し離れて観察する
 後部をチェックする時は、後面の横ライン(バンパー/トランクリッド/左右コンビネーションランプ)と縦ライン(トランクリッド/フェンダー/ピラー)に違和感はないか、確認。さらに、ナンバープレートの波うち、文字の補修ペイントなどはないか、調べよう。特にリアは、封印に作為的な傷(ナンバープレートを外した形跡)がないかも、確かめる。
 また、左右コンビネーションランプのバランスを見比べて、どちらかが新しく感じたら(交換の疑い)、その側が補修されている可能性がある。破損するなどでランプだけ取り替えたのか、車体の修理に伴う交換なのか、理由を調べる必要がある。
鉄板の接合部を調べる
 トランクルームの開口部を見ると、両脇には左右両側共に鉄板が横から回り込んで接合されている。溶接(スポット溶接に注意)、シーラー、塗装の状態などを探って、修理/交換跡がないか、チェック。テールランプ周辺は、特に念入りに調べよう。
フィット アリア
フィット アリア 床を上げて中を探る
 スペアタイヤハウス内も、忘れずに確認しよう。
 凹み、波打ち、板金修理跡、交換跡などはないか、チェック。
 また、サイレンサーパッド(柔らかいシート状の防音/防振/断熱材)も見てみよう。切り接ぎ、張り替えた形跡、亀裂などが、修理を推察する目安になる。
後部のダメージを推察
 トランクリッド(トランクの蓋)を開閉してみよう。しっかり閉まらない場合は、リッドがずれているか、車体が歪んでいることも考えられる。
 また、後部に衝撃を受けて、ダメージが大きい場合は、トランクリッドを交換することがある。支えているアームと固定しているネジをチェックしよう。
フィット アリア
フィット アリア 床下も覗いてみる
 鉄板部の変形や凹み、修正跡、交換の有無などがないか、チェック。マフラーなどの部品類に傷や凹み、交換している様子はないかも、探ってみよう。
トラブルを察知する
 エンジンをかけてみよう。
 容易に始動ない場合は、バッテリーが弱っていたり、エンジンの調整が必要かもしれない。
 回転中に耳障りな異音が聞こえたり、大きな振動が出ているようなら、トラブルを抱えている可能性がある。
 実際に走ってみるのが望ましいが、エンジンが暖まってからアクセルペダルを軽く煽ってみて、スムーズに回転が上下するかどうかも、試してみよう。
フィット アリア
フィット アリア フィット アリア 操作して機能を確かめる
 ヘッドライトやテールランプ、ウインカーなどの灯火類をはじめ、電装機器や電動機構などは、すべてスイッチを入れて、作動状態をチェックしよう。
 エアコンやカーナビ、オーディオなど、調整機能を備えている装備類は、電源を入れるだけでなく、正常に機能しているか、操作して、確かめる。
 パワーウインドウの開閉や後部座席ランプの点灯、電動格納式ドアミラー、キーレスエントリーシステムなども忘れないこと。
 参考車両のオートマチックは、3つの走行パターン(自動無段変速CVT、7速オートシフト、ハンドル上のスイッチでシフトアップ/ダウンする7速マニュアル)が選べる「7スピードモード」が付いている。
 ボタンやパドル(板状のレバー)で確実に操作できるかも、試してみよう。
 また、標準装備はもちろん、オプションあるいは社外製品を装備している場合も、取扱説明書が揃っていることを確認しよう。
異常の有無を確かめる
 エンジンをかけて、PからDへ、NからRへなど、セレクトレバーを各ポジションに入れてみよう。
 CVTは、基本的にはギヤが切り替わる時のショックがないので、シフトチェンジ時に異常がないかを確認する。
 できれば試走して、異音が発生していないか、走り出す時や加速時にアクセルと連動してスムーズに走るか、確かめたい。
フィット アリア
フィット アリア 傷は深さを確かめる
 参考車両には、擦り傷がある。
 傷を見つけたら、爪を軽く(強くやると傷を拡げてしまう)滑らせてみよう。引っかからないようなら、磨けば目立たなくなる。引っかかったり、下地の色が見える場合は、注意が必要だ。傷が鉄板部に達していると、錆が発生し、放置しておくと腐食が広がってしまうので、早期に補修する必要がある。
減り具合と減り方を見る
 タイヤは、残り溝の深さを点検すると同時に、減り方もチェックしよう。
 外周の接地面を調べて、一部が極端に減っている「偏摩耗」を見つけたら、アライメント(ホイールの取り付け角度)狂っているだけなのか、あるいはダメージを受けて車体が歪んでいるのかを確かめる(車体前部の修復に注意する)必要がある。
フィット アリア
フィット アリア 車両の情報をチェック
 点検整備記録(メンテナンスノート)を見れば、整備状況がわかり、点検や消耗部品交換などの実施時期と、その時の走行距離を把握しておくと、車両各部の状態を探る参考になる。
 また、フロントドア開口部にタイヤサイズと空気圧、その他にも、オイル交換記録など、各部に貼ってあるシール類も、車両の状態を知るヒントになる。
車両チェックの勘どころ
塗装
●部分的に色調や艶が違う場合には、周辺の状態もチェック。
●タイヤハウス(フェンダーのタイヤを覆っている部分)内に外装塗料が付着しているとか、メッキやゴム部品などに塗料の飛沫が付いているなどの場合も、周辺を詳しく確かめる必要がある。
●ドアの開口部などにマスキング(塗装スプレーが他の部分に広がらないようにするカバーを留める粘着テープを貼る)跡が残っていることがある。塗装表面を指や爪で撫でるように滑らせて、引っかかるような直線状の段差があれば、何らかの理由で塗装していることがわかる。
取り付けネジ
●ネジ止め(ボルトやナットで固定)している車体まわりの部品を交換する時には工具を使う。ネジの頭の塗装が剥がれていたり、角がくずれているのは、ネジを回している証拠だ。
●普通はネジの頭は塗装されているので、傷は比較的容易に確認できる。無塗装の場合は判断しにくいので、車体の左右を見比べるといい。
溶接とシーラー
●車体を構成する部品が溶接で固定されている部分は、シーラー(接合部の隙間を埋める充填材)が塗布されている。修理や交換で再溶接すると塗り直すので、不自然になっている。
●疑わしい場合は、爪で押してみよう。表面が硬くても内部が柔らかい(プチッと表面が割れる)ようなら、修理後に新しいシーラーを盛っている。
●シーラーは、盛り上がっていたり、窪んでいたり、横方向にヒダがあるなど、鉄板の接合状態やシーラーを塗布する方法によって形状が違っている。不自然に見える部分を見つけたら、車体の左右同じ場所を見比べて判断しよう。
●車体各部はスポット溶接されている(鉄板の接合部に小さな丸い窪みが並んでいる)部位も多いが、修理工場でスポットを打ち直している場合は、直径が5mm以下(新車時は5mm以上が普通)、窪みが深い、2度打ちしたずれなど、新車組み立て時の状態とは異なる特徴がある。
●電気スポット溶接の電極が入らない奥まった部分などは、炭酸ガスアーク溶接に代えることがあるので、スポット溶接の窪みがなくなっていることもある。
立て付け
●外板パネルなどを修理すると、組み付ける際に誤差が出ることがあり、それは、隣り合うパネルの隙間(チリ)を見ればわかる。隙間の幅が均等になっていなければ、修理している可能性が高い。
●バンパーなどは、押されてずれることがある。たとえ修理していなくても、隙間が合っていなければ、なんらかのダメージを受けている。
●モール類(フェンダーからドアにかけて線状に繋がっている飾りなど)やプレスライン(外板が折れ曲がっている角の線)がずれていることからも、立て付けに異常があることがわかる。
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 中古車の目利きチェックポイントをアドバイスしてくれるのは、財団法人「日本自動車査定協会」。経済産業省と国土交通省の指導の下で中立公正な第三者機関として、査定士の技能検定試験や、実車を使った修復歴判定の査定トレーニングなどを行っている。車両の状態を判断するプロフェッショナルだ。全国の52カ所にある支所に依頼すれば、査定目的に応じた査定額を算定して、証明書を発行(有料)してくれる。
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