| 中古車目利き講座 日産 フェアレディZ ロードスター |
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参考車両 :
ロードスター バージョンT 6MT
初年度登録 2004年2月 |
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NISSAN
FAIRLADY Z ROADSTER UA-HZ33
日産 フェアレディ Z ロードスター |
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| クルマ好きのユーザーが乗って、整備に気を付けている車両が比較的多いといえる。車体まわりは基本チェックポイントをしっかり押さえて、点検整備記録とつき合わせながら車体各部をチェックするといいだろう。なかには改造している車両もあるが、その場合は、改造の程度やセッティングなどを把握する必要がある。例えば、サスペンションの強化は、乗り心地が悪化する他にも、車体に負担をかけて歪みが発生する可能性も高くなる。また、部品を交換している形跡がある場合は、修理以外に改造を元に戻していることも考えられる。見極める判断力も必要だ。 |
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| ●参考車両と同時期の仕様グレード設定 |
| グレード |
型式 |
シフト |
駆動 |
| ・クーペ |
| Fiarlady Z |
UA-Z33 |
6MT |
FR |
| Fiarlady Z |
UA-Z33 |
5AT |
FR |
| Version T |
UA-Z33 |
5AT |
FR |
| Version S |
UA-Z33 |
6MT |
FR |
| Version ST |
UA-Z33 |
6MT |
FR |
| Version ST |
UA-Z33 |
5AT |
FR |
| ・ロードスター |
| Roadster |
UA-HZ33 |
6MT |
FR |
| Roadster |
UA-HZ33 |
5AT |
FR |
| Roadster Version T |
UA-HZ33 |
6MT |
FR |
| Roadster Version T |
UA-HZ33 |
5AT |
FR |
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●2002年7月に発売された、5代目フェアレディZ。2003年10月にクーペの改良と同時にロードスターを追加している。
エンジンは3.5リッターで、駆動方式はFR(後輪駆動)。トランスミッションは、6速MTとマニュアルモード付き5速ATがある。
グレードは、「フェアレディZ」をベース仕様とし、電動調整式本革シートなどを装着した豪華仕様「バージョンT」、18インチアルミホイールやブレンボ製ブレーキを装着したスポーツ仕様「バージョンS」、バージョンSとバージョンTの両装備を備えた「バージョンST」を設定。
2004年1月に、バージョンSをベースにロングノーズ/ロングテールバンパーを付け、オーディオを省略するなどした限定仕様「タイプE」を発売。その後、2005年9月にマイナーチェンジがあり、エンジン改良で出力向上し、外観もリファインしている。 |
車両の雰囲気をつかむ
車両から少し離れて、全体を眺めて見よう。
車体の隙間(立て付け)、塗装面の光沢や色むら、車両の傾きなど、各部に異常はないか、車両の外観をひと巡りしながら観察。
前面はバンパーとボンネット、後面はトランクリッド(トランク蓋)とバンパー、それぞれの横線が水平になっているかをチェック。ライトを含めて、左右対称になっていることも、確認しよう。
また、ヘッドライトもテールランプも、片方だけ新しい場合は、交換していることが疑える。単なる破損で交換したのか、周辺部の修理によるものなのか、詳しく探る必要がある。
ナンバープレートの曲がりや外した形跡は、バンパーの修理/交換のヒントになる。異常があれば、周辺も調べてみよう。 |
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車体表面の異常を探る
車体まわりの傷や凹みを探る時は、見る角度を変えながら観察しよう。
表面を斜め方向から透かして見ると、見落としやすい広くて浅い凹みや、波跡(波打って見えるダメージの痕跡や板金修理跡)なども見つけやすい。
塗装状態にも、気を付けよう。部分的に艶や色調が違っている、ザラザラした肌荒れ状態になっているなど、不自然な箇所があれば、補修跡か、あるいは板金修理跡かもしれない。 |
整備状態を確かめる
ゴムホースやベルトの劣化など、消耗部品を中心にエンジンと周辺の部品をチェック。エンジンオイルのにじみや汚れにも注意。 できれば、冷却水やオイルの量および汚れ、ブレーキやウォシャーの液量なども点検したい。
周囲と比べて新しく見える部品は、交換していることが疑える。事故などでダメージを受けて交換したのか、それとも故障や不良により交換したのか、点検整備記録も探ってみよう。 |
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内側の鉄板を調べる
左右フェンダー内側のインナーパネルなど、エンジンルーム内各部の鉄板を見てみよう。
車両前部に大きなダメージを受けると、走行機能面に不具合が生じる。修理跡(溶接、シーラー、塗装の異常)はないか、歪みやしわなどはないか、チェック。
部品やネジなどに塗装の飛沫が付いている場合は、周辺に修理の跡がないか、探ってみよう。
不審な箇所があれば、詳しく調べて、周辺の状態も確かめよう。 |
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ボンネットのチェック
外観を調べたら、内側に修理跡などはないか、確かめよう。
ボンネットにダメージを負うと、交換することもある。ヒンジ(支えている金具)部の固定ネジを脱着した形跡がないか、チェック。内側(内と外のパネル接合部)にシーラーを塗布しているのが普通だが、交換したボンネットにはシーラーがないこともある。 |
車体前部の必須チェック
車体前部に損傷を受けると、修理あるいは交換する確率が高い、ラジエターコアサポート(エンジンルームのいちばん前で車体の左右に繋がっている)をチェックしよう。
フェアレディZは樹脂製なので、ダメージを受けると交換することが多い。周囲の部品に比べて新しくないか(交換している疑い)も、確かめよう。取り付けネジなども、ヒントになる。 |
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フロントフェンダーを確認
ボンネットを開けて、固定しているネジを確かめよう。脱着した形跡があれば、修理のために交換している可能性がある。
フロントフェンダーは、車体構成上は、それほどの補強部材になっていないので、傷や凹みを補修したり、修理/交換していても、事故車の扱いにはならない。
しかし、交換しているようなら、車体前部を広範囲に修理しているかもしれない。周辺をさらに詳しく調べる必要がある。 |
隙間の幅と色調を見る
車体前部では、フェンダー、ドア、ピラー(フロントガラス左右にある柱)、ボンネットなどが隣り合わせになっている。それぞれの隙間の幅を見てみよう。
均等になっていなければ(立て付けが狂っている)、ダメージを受けているか、修理している可能性が高い。
また、隙間を境に、隣り合う外板パネルの塗装も比べてみよう。修理や交換をすると、色艶が違って見えることがある。 |
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ソフトトップを調べる
Zロードスターは、電動開閉式のソフトトップを装備している。スムーズに開閉できるかを、まずチェック。作動中の動きや異音にも、注意しよう。
フロントウインドウ部はもちろん、左右ドアウインドウも含めて、閉めた時の全体の固定状態も、確かめよう。
幌は、傷や亀裂などがないか、念入りに調べよう。リアウインドウの取り付け状態にも、注意。 |
ネジの状態から推察する
ドアは、大きな損傷を受けると、交換してしまうこともある。ドアヒンジ(支えている金具)のネジをチェックしてみよう。ネジ脱着の形跡があれば、修理/交換していることが疑える。
ただし、ドアの立て付けを調整するためにネジを回すこともあるので、ネジを脱着しているように見えても、必ずしもドアを交換しているとはいえない。周辺も探って、判断する。 |
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後部のチェックポイント
後部は、バンパー、トランクリッド、コンビネーションランプ(テールライト)、リアフェンダーの立て付けと取り付け状態をチェック。
リアのナンバープレートは、封印を外した傷が、バンパー修理/交換のヒントになる。
トランクリッドを閉めた状態を見て、全体に隙間が違っていれば、リッドがずれているか、あるいは車体が歪んでいることも考えられる。右または左の片側だけ隙間に異常があれば、その側を修理している。
開閉してみて、スムーズに動くかどうかも、確かめよう。しっかりロックできない場合も、リッドのずれや車体の歪みが疑える。
トランクリッドは、内側に修理跡はないか、交換した形跡はないかも、チェックしよう。リンク式ヒンジの取り付け状態や曲がりなどの異常がないかも、確かめよう。 |
リアフェンダーを調べる
トランクリッドを開けると、開口部は左右両側共に鉄板が横から回り込んで、接合されているのが見える。同様に、ソフトトップ収納部にも、接合箇所がある。
溶接やシーラー、塗装の状態などを探ってみよう。異常があれば、リアフェンダーを修理、あるいは交換していることが考えられる。疑わしい場合は、車体の左右同じ場所を見比べると、判断しやすい。特に、スポット溶接の打ち直しに注意しよう。
また、フューエルリッド(給油口の蓋)を開けて、給油口の周囲にマスキング跡はないか、チェックしよう。フューエルリッドを交換していないかも、確かめよう。どちらも、リアフェンダーの修理を推察する判断材料になる。 |
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不自然を見つける
トランクの床に収納されているスペアタイヤを外してみよう。
後部に衝撃を受けてできた歪みなどが残っているのを見つけることもある。
溶接や塗装など、修理した形跡がないか、チェックしよう。底に貼ってある防振シートに、切り接ぎた張り替えた形跡などがあれば、修理している可能性もある。
錆や泥の付着、水溜まりの跡などがあれば、水が浸入した原因を突きとめる必要がある。 |
床下もチェック
鉄板部の変形や凹み、ステー(支え金具)類の歪み、修理した痕跡、塗装の跡など、床下を覗いて、異常や不自然な箇所がないか、調べよう。
サイドシル(ドアの下にある車体前後方向に通っている梁の部分)下部に修理跡がないかも注意して、車体左右を見比べながらチェックしよう。
マフラーやサスペンションなど、床下の部品類に、傷や凹み、交換した形跡がないかどうかも、探ってみよう。 |
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トラブルを察知する
エンジンをかけて、始動、アイドリング、排気ガスの色などをチェック。エンジンが暖まってからアクセルペダルを軽く煽ってみて、スムーズに回転が上下するかどうかも、試してみよう。
容易にエンジンがかからない場合は、バッテリーや電装系の不良の他に、エンジンの不具合なども考えられる。異音が発生していたり、大きな振動が出ているようなら、トラブルを抱えている可能性がある。 |
異常の有無を確認
MTは、シフトレバーの動きとクラッチの切れ具合をチェック。
できるだけ試走して、走行時に異常や異音が出ていないか、確かめたい。
ATは、エンジンをかけて、ブレーキを踏んだまま、PからDへ、NからRへなど、各ポジションにセレクトレバーを動かして、切り替え時にショックがあるなどの異常がないか、試してみよう。できれば試走して、ギヤが切り替わる時のショックや異音が発生していないかも、調べたい。 |
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機能を確かめる
装備類は、すべて操作して、作動状態をチェックしよう。
保安関係(ヘッドライト、テール/ブレーキ/バックランプ、ウインカーなど)を、まず確認。
ハザードやパワーウインドウの開閉、ルームランプなどを見落としがちなので、注意しよう。
エアコンは、作動するかどうかだけでなく、冷房や暖房に切り替えて、効き具合を確かめる。
オーディオは、ラジオやCDをセットして、すべてのスピーカーから音が出ているかも、チェック。
電装機器や電動機構などは、スイッチを入れるだけでなく、調整操作して、正常に機能しているかを確かめることだ。
また、車両や標準装備類はもちろん、純正オプションや後付けの社外製品が付いている場合も、それぞれの取扱(使用)説明書が揃っていることを確かめよう。
カーナビは、地図の発行時期がいつになっているかも、調べよう。できるだけ新しいデータに更新するのが望ましい。 |
タイヤのチェック
タイヤは、減り具合(溝の深さ)を、まず点検。残り溝は1.6mm以上ある(スリップサインに達していない)ことを目安にするが、前後左右それぞれ違う場合もあるので、4輪とも調べよう。
溝が十分に残っていても、減り方も調べてみよう。接地面を見て、一部が極端に減っている「偏摩耗」を見つけたら、アライメント(ホイールの取り付け角度)が狂っているだけなのか、あるいは車体が歪んでいるのかを確かめる必要がある。
偏摩耗は、車体前部のインナーパネルが変形して生じることもある。走行中にハンドルが片方に取られる場合も、ダメージを受けている疑いがある。
タイヤとホイールを純正品以外に交換している場合は、極端に大きなサイズでなければ、ほとんど問題ないといえるが、念のためにメーカー推奨サイズを確かめよう。 |
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車両情報を見逃さない
点検整備記録(メンテナンスノートなど)は、必ず目をとおして、内容をチェックしよう。
過去にどのような整備を受けてきたかを調べると同時に、定期点検や消耗部品交換などの実施時期と、その時の走行距離を把握しておくと、車両各部の状態を探る参考になる。
また、エンジンルーム内やドアに隠れたピラー部などに、エンジンオイル交換の記録シールを貼っていることもある。他に、フロントガラスに車検日、運転席側ドア開口部に推奨タイヤ/ホイールサイズと空気圧、リアウインドウには排出ガス基準認定など、車両に関する情報が表示されている。
整備記録や取扱説明書などの書類以外にも、車体各部に点在する情報も見逃さず、記載内容を確かめよう。 |
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塗装 |
●部分的に色調や艶が違う場合には、周辺の状態もチェック。
●タイヤハウス(フェンダーのタイヤを覆っている部分)内に外装塗料が付着しているとか、メッキやゴム部品などに塗料の飛沫が付いているなどの場合も、周辺を詳しく確かめる必要がある。
●ドアの開口部などにマスキング(塗装スプレーが他の部分に広がらないようにするカバーを留める粘着テープを貼る)跡が残っていることがある。塗装表面を指や爪で撫でるように滑らせて、引っかかるような直線状の段差があれば、何らかの理由で塗装していることがわかる。 |
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取り付けネジ |
●ネジ止め(ボルトやナットで固定)している車体まわりの部品を交換する時には工具を使う。ネジの頭の塗装が剥がれていたり、角がくずれているのは、ネジを回している証拠だ。
●普通はネジの頭は塗装されているので、傷は比較的容易に確認できる。無塗装の場合は判断しにくいので、車体の左右を見比べるといい。 |
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溶接とシーラー |
●車体を構成する部品が溶接で固定されている部分は、シーラー(接合部の隙間を埋める充填材)が塗布されている。修理や交換で再溶接すると塗り直すので、不自然になっている。
●疑わしい場合は、爪で押してみよう。表面が硬くても内部が柔らかい(プチッと表面が割れる)ようなら、修理後に新しいシーラーを盛っている。
●シーラーは、盛り上がっていたり、窪んでいたり、横方向にヒダがあるなど、鉄板の接合状態やシーラーを塗布する方法によって形状が違っている。不自然に見える部分を見つけたら、車体の左右同じ場所を見比べて判断しよう。
●車体各部はスポット溶接されている(鉄板の接合部に小さな丸い窪みが並んでいる)部位も多いが、修理工場でスポットを打ち直している場合は、直径が5mm以下(新車時は5mm以上が普通)、窪みが深い、2度打ちしたずれなど、新車組み立て時の状態とは異なる特徴がある。
●電気スポット溶接の電極が入らない奥まった部分などは、炭酸ガスアーク溶接に代えることがあるので、スポット溶接の窪みがなくなっていることもある。 |
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立て付け |
●外板パネルなどを修理すると、組み付ける際に誤差が出ることがあり、それは、隣り合うパネルの隙間(チリ)を見ればわかる。隙間の幅が均等になっていなければ、修理している可能性が高い。
●バンパーなどは、押されてずれることがある。たとえ修理していなくても、隙間が合っていなければ、なんらかのダメージを受けている。
●モール類(フェンダーからドアにかけて線状に繋がっている飾りなど)やプレスライン(外板が折れ曲がっている角の線)がずれていることからも、立て付けに異常があることがわかる。 |
クルマの鑑定ならおまかせ!
中古車の目利きチェックポイントをアドバイスしてくれるのは、財団法人「日本自動車査定協会」。経済産業省と国土交通省の指導の下で中立公正な第三者機関として、査定士の技能検定試験や、実車を使った修復歴判定の査定トレーニングなどを行っている。車両の状態を判断するプロフェッショナルだ。全国の52カ所にある支所に依頼すれば、査定目的に応じた査定額を算定して、証明書を発行(有料)してくれる。
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