中古車目利き講座 日産 フェアレディZ

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日産 フェアレディZ
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フェアレディZ スポーツカーは走りが要。車体にダメージを受けていないか、基本ポイントを押さえながら各部をチェック。走行機能系にも目を光らせよう。整備状態によってもコンディションに差があるので、点検整備記録の詳細を調べることも大切だ。できるだけ試走して、エンジンや走行系から異音が発生してないかをチェック。車体の前後が短くドア開口部が大きいことから、走り方によっては車体が捻れることも考えられる。車体まわりからのキシミ音などにも聞き耳を立てよう。また、なかには改造している車両もあるが、その場合は最高速や加速などといった目的や、改造の度合いを把握する必要がある。
2005 FAIRLADY Z ●2002年7月から販売されているZ33型のフェアレディZ。1969年の初代以来5代目にあたる。クーペとロードスター(オープンカー)があり、3.5リッターエンジン、FR(後輪駆動)、5速オートマチックまたは6速マニュアルトランスミッションが共通仕様。2003年10月、2004年4月と9月に一部改訂が行われており、参考車両は初期登録2005年6月のクーペ/ベースグレード/5速オートマチック。当時のグレードは、ベーシックな「ベースグレード」、豪華装備の「バージョンT」、スポーティな「バージョンS」、豪華さとスポーティさを合わせた「バージョンST」が設定されていた。2005年9月には、最高出力を280馬力から294馬力にアップし、ショックアブソーバーや車速感応式パワーステアリングの採用などで性能を向上すると同時に外観と内装の一部を変更している。
CHECK POINT
01
改造の有無を調べて機能を把握する
02
エンジンや走行系統の不具合をチェック
03
試走して車体まわりからの異音を確かめる
車体の雰囲気を観察する
車体に映る周囲の景色を見てみよう。歪みや凹み、あるいは波打っているのを見つけることもある。塗装表面が肌荒れ状態になっている場合も、事故を起こして板金塗装した修理跡かもしれない。正面、左右、上下から、見る角度を変えてみると異常を見つけやすい。また、細部にも目を向けよう。ナンバープレートの曲がり、左右のヘッドライトの色の違い、バンパーのずれ、さらに、部分的に艶がないとか、色がくすんでいたり他の部分と違って見えたら、補修したり修理したことが考えられる。大きな事故などでダメージを受けた車両は、車体の切れ目の隙間(チリ)が均等でなかったり、車体全体がなんとなく歪んで見えることがある。
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フェアレディZ エンジンルーム内を探る
エンジンルーム内各部の塗装状態を見てみよう。車体内部と左右のフェンダー、ラジエターを支えているラジエターサポートなど、各部の色を見比べながら色の違いを探ってみる。一部だけ色合いが異なっていたり、周囲と比べて不自然にきれいな部分があれば、そこは修理した後で再塗装した可能性がある。さらに細部に目を向けて、ゴムホースやベルトの劣化など、消耗部品を中心にエンジンと周辺の部品をチェック。オイルのにじみや汚れにも注意しよう。周囲と比べて新しく見える部品は、交換していることが疑える。整備手帳の記録を参考にすると、トラブルが発生した箇所や部品類を交換した時期、修理の状況や経緯などがわかるはずだ。
前部をぶつけるとダメージを受けやすい
フロントグリルの後ろにあるラジエターサポートと呼ぶ鉄板を観察してみよう。前部をぶつけると、ラジエターサポートを修正あるいは交換する確率が高い。歪みや手を加えた痕跡がないか、念入りにチェックしよう。左右フェンダーとの接合部も、不自然なところはないか点検しよう。
前部の修復を推察
フェンダーを固定しているネジの頭の塗装に傷あるなど、工具を使ってネジを脱着した跡があれば、フェンダーを交換している可能性がある。フェンダーを交換していても事故車(修復歴車)とはいわないが、車体前部を広範囲に修理しているかもしれない。交換していなければ、大きな事故を起こしていないといえる。
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フェアレディZ ボンネットの交換は理由が問題
事故などでボンネットにダメージを負うと、新しいボンネットと交換することも少なくない。ボンネットを支えている金具(ヒンジ)を固定しているネジを見て、脱着した形跡があれば、事故の修理でボンネットを交換した可能性が高い。まれにエンジンの修理などのためにボンネットを脱着することもあるが、その場合は整備記録が残っているはずだ。
ドアまわりを観察する
車体側面のドア部分に大きな損傷を受けると、ドア自体を交換してしまうことも多い。交換する際は、ドアを支えている金具(ヒンジ)を固定しているネジを脱着するので、ネジの状態をチェックしよう。左右のドアを見比べて、特定のヒンジだけネジの頭に傷が付いていれば、工具を使ったと考えられる。ただし、新車の組み立て時やドアの立て付けを調整するためにネジを回すこともあるので、ネジを脱着したように見えても、必ずしもドアを交換しているとはいえない。
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フェアレディZ 合わせ目を見る
ドアは外と内のパネル2枚を合わせた構造になっている。修理する場合は溶接をはがして板金することもあり、合わせ目をシーリング(防水防錆のために隙間を埋める)し直すので、シール部の形状が新車とは違うことがある。確かめるには、シール材を爪で押してみる。「プチッ」と音を立てて表面が割れたら(中が柔らかい)、新しいシールを盛っているとわかる。
ダメージの痕跡を探る
バンパーに通じているフレーム(車体の骨格部品)部は、衝突の際に衝撃を吸収する仕組みになっている。不自然なシワが寄っていないか見てみよう。また、くぼみや丸い穴は衝撃を受けると歪んでいびつになるのでダメージを受けているかどうかの目安になる。
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フェアレディZ 隙間と色を見る
事故などで前部に大きな衝撃を受けて車体が歪むと外板パネルを修理することになるが、組み付ける際に誤差が出ることがある。それは、各パネル同士の隙間(チリ)を見ればわかる。フロントフェンダーの後端とドア、さらにフロントフェンダーとピラー(フロントガラスを挟んだ左右の柱)など、それぞれのチリが均一でなければ、前部の外板に手を加えた(修理した)可能性が高い。判断が微妙な時は、車体左右の同じ場所を比べてみよう。また、再塗装すると、色が微妙に違うことがある。隣り合う外板の色艶が合っているかもチェックしよう。
溶接部をチェックする
開口部は左右両側共に鉄板が横から回り込んで、溶接で固定されている。追突をはじめ、後部が変形するようなダメージを受けて修理した車両は、溶接部分が不自然に見える。同形式の車両が複数ある場合は、比較してみるとさらに確認しやすい。また、板金塗装をしていれば、周囲と色の雰囲気が違って見えることもある。さらに確かめるには、鉄板の継ぎ目に盛ってあるシール材(鉄板の合わせ目の隙間を埋めている)を爪で押してみよう。表面が硬くて内部が柔らかい(爪で押すとプチッと表面が割れる)ようなら、修理の際に新しいシール材を盛っている。
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フェアレディZ 開閉状態をチェックする
リアゲートがしっかり閉まるかどうか、開閉して確かめてみよう。車体の後部全体が歪んでいると、リアゲートの位置が微妙にずれてスムーズに閉まらないこともある。また、リアゲートが自然に下がってくる場合は、開閉を補助しているステー(支え棒)のダンパー機能が低下している。オイル漏れなどにも注意してチェックしよう。
スペアタイヤの周辺をチェック
トランクルームの床に収納されているスペアタイヤを外してみよう。車体に大きなダメージを受けてできた歪みなどが床部に残っている(走行に支障がない部分は修理しない)のを見つけることもある。塗装が周囲と違っていたり、防音防振材(床部や車体内部に貼っているマットやシート)が剥がれていたり波打っているなどの異常があれば、後部を修理しているかもしれない。また、スペアタイヤを外したついでに、タイヤ自体の状態(空気圧や傷の有無など)もチェックしよう。
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フェアレディZ 車体の床下もチェック
床下を覗くと、意外なところにダメージを受けているのを発見することがある。鉄板部の部分的な変形や凹み、支え金具類に歪みなどがないか観察してみよう。さらに、マフラーなどの床下の部品類に傷や凹み、交換した形跡がないかどうかも探ってみよう。外観はきれいに修理しても、走行に影響がない見えない部分はそのまま手をつけていない(補修や部品交換といった修理をしない)ことがあるので、事故などで受けたダメージの跡を見つけることがある。
下を覗いて修理の痕跡を探す
ドアの下を覗くと、車体外板と床部を接合している部分が見える。ネジを脱着とスポット溶接(小さな丸い窪みが並んでいる)の状態をチェックしよう。特にスポット溶接は、きれいに揃っていれば、手を加えていないと判断していい。溶接部が乱れているようなら、何らかの修理をして再溶接している。疑わしい場合は車体の左右を見比べると確認しやすい。
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フェアレディZ 点検整備の時期と内容を調べる
整備手帳などに記入された記録に目を通して、定期点検をはじめ、消耗品の交換や故障による修理など、整備状態をチェックしよう。記録簿以外にも、ガソリンスタンドやパーツショップでオイル交換などをすると、記録シールを貼ったり、カードなどを記録簿にはさむこともある。車体や車検証ケース内も探ってみよう。いずれにしても、詳細な記録が残っている車両は、走行距離が伸びていてもコンディションがよく、走行機能部分には大きな問題を抱えていないと推察できる。
フェアレディZのコンディションはここで見極める!
試走してチェック
異音が発生していないか、確実に切り替えができるかどうか、トランスミッションの状態を確かめてみよう。オートマチックは、NからDへ、NからRへなど、各ポジションにセレクトレバーを操作してみる。さらに、できるだけ試乗して、ギヤが切り替わる時のショックが激しくないかをチェック。使い方によっては5万kmも走行しないうちに不良になることもある。アクセルを踏んで動き出す時や加速する時のタイミングが長い場合は、滑って繋がりが悪くなっているので要注意。また、試乗したら、駆動系各部から異音が発生していないかもチェックしよう。
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フェアレディZ フェアレディZ ドアまわり傷に注意
車体のダメージとは別に、車高の低いクルマは、乗り降りでドア開口部分のゴム(ウェザーストリップ)が靴で擦れて、部分的に劣化したり破損することがある。切れたり破れていたら雨漏りの原因にもなるので交換が必要だ。また、ドアの内張も、乗り降りの際に足をぶつけて傷を付けやすい。たいていは汚れを落とす程度で目立たなくなるが、どうしても気になるようなら内張を交換する必要があるかもしれない。丁寧に乗っていれば目立つような傷はないので、ドアまわりからも車両がどのように扱われていたかがわかる。
タイヤを見れば走り方がわかる
走行距離とタイヤの減り具合を見よう。高年式車で走行距離が少ないのに極端にタイヤの一部が減っている(偏摩耗)場合は注意が必要だ。アライメント(タイヤの取り付け角度)が狂っているだけなのか、あるいは事故で受けたダメージなどで車体が歪んでしまったのかを確かめる必要がある。また、タイヤの接地面だけでなく角や側面まですり減っていたら、激しい走り方をしていたと推察できる。その場合は、車体やエンジン、サスペンションなど各部に負担をかけていると判断できるし、走行に関わる部品などの消耗も進んでいるはずだ。また、メーカー推奨以外の太いホイールとタイヤ、あるいはサスペンションを交換している(たいていは色が付いた目立つ部品が付いている)などの改造車両は、専門家に相談したほうがいいだろう。
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フェアレディZ エンジントラブルを察知
エンジンをかけてみよう。異音が聞こえり、大きな振動が出ているようなら、トラブルを抱えている可能性がある。キーを捻って、モーターの回転が弱かったり始動がもたつく場合は、バッテリーが弱っていたり、エンジンの調整が必要かもしれない。実際に走ってみるのが望ましいが、エンジンが暖まってからアクセルペダルを軽く煽ってみて、スムーズに回転が上下するかどうかも試してみよう。
装備類を操作してみる
ターンシグナル(ウインカー)やライト類、ワイパーなどの保安機器類は、間違いなく作動するかを必ずチェック。エアコンやオーディオシステムなどの装備機器もすべて操作して、正常に機能しているかチェックしよう。純正、社外製品を問わず、オーディオ類やカーナビなどは、取扱説明書が揃っていることも確認しよう。
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中古車目利き講座のチェックポイントをアドバイスしてくれるのは、財団法人「日本自動車査定協会」。経済産業省と国土交通省の指導の下で中立公正な第三者機関として、査定士の技能検定試験や、実車を使った修復歴判定の査定トレーニングなどを行っている。車両の状態を判断するプロフェッショナルだ。全国の52カ所にある支所に依頼すれば、査定目的に応じた査定額を算定して、証明書を発行してくれる(有料)。
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