| 中古車目利き講座 トヨタ エスティマ ハイブリッド |
| TOYOTA ESTIMA HYBRID |
 |
|
 |
動力装置(ガソリンエンジンと電気モーターを組み合わせている)や制御システムなどが、一般のクルマとは違っているが、基本的な車両チェックはハイブリッド車でも変わらない。ミニバンとしての使用状況を推察しながら、各部をチェックするといいだろう。ファミリーで使う場合では不慣れな運転でバンパーや車体表面に小さな傷や凹みが付いていることが多いとか、荷物運搬車のように使っていた場合は室内に傷や汚れが目立つ、などといった状態からでも車体や走行系機能に負担をかけていたかどうかを推察できる。点検整備記録と付き合わせながら各部をチェックしよう。 |
| 2000年1月から販売された2代目エスティマに、ハイブリットカーがラインナップに加わったのは2001年6月から。ガソリンエンジンと電気モーターを組み合わせたトレンディなクルマとして注目されている。燃費がよくて、走りもいい。時代の最先端をいくデザインとの組み合わせで、実用的なミニバンとしての魅力を増している。 |
|
 |
モーターとエンジンの制御状態 |
|
|
|
 |
スライドドアとリアゲートの開閉具合 |
|
|
|
 |
室内の汚れから使われ方を推察 |
|
|
全体から異常を読みとる
車両からやや離れた位置から、全体を見てみよう。ナンバープレートは曲がっていないか? 左右のヘッドライトの色は同じか? バンパーはずれていないか? 車体の切れ目の隙間(チリ)は均等か? 部分的に艶がないとか、色がくすんでいたり他の部分と違って見えたら、補修したか修理したことが考えられる。さらに、車体に映る周囲の景色を見てみよう。歪みや凹み、あるいは波打っているのを見つけることもある。塗装表面が肌荒れ状態になっている場合も、事故を起こして板金塗装した修理跡かもしれない。正面、左右、上下から、見る角度を変えてみると異常を見つけやすい。 |
 |
 |
 |
エンジンルーム内を観察する
ボンネットを開けて、エンジンルーム内各部の塗装の様子を観察しよう。車体と左右のフェンダーをはじめ、ラジエターを支えているラジエターサポートの色を周辺と比べてみる。色の違いがポイントだ。一部だけ色合いが異なっていれば、修理した可能性がある。周囲と比べて異常にきれいな部分も、修理した跡かもしれない。ハイブリットカーのボンネット内部は一般エンジンの様子とは少し違っているが、ホース類のひび割れやオイル漏れなどもチェックしよう。 |
ボンネットの交換は理由が問題
事故などでボンネットにダメージを負うと、新しいボンネットと交換することも少なくない。ボンネットを支えている金具(ヒンジ)を固定しているネジを脱着した形跡があったら要注意。事故の修理でボンネットを交換した可能性が高い。まれにエンジンの修理などのためにボンネットを脱着することもあるが、その場合は整備記録が残っているはずだ。 |
 |
 |
側面のダメージを推測する
車体側面のドア部分に損傷を受けると、ドア自体を交換してしまうことも多い。交換の際は、ドアを支えている金具(ヒンジ)を固定しているネジを脱着するので、ネジの状態をチェックしよう。前後左右ドアのネジを見比べて、特定のドアだけネジの頭に傷が多ければ脱着したことが疑える。ただし、新車組み立て時やドアの立て付けを調整するためにネジを回すこともあるので、ネジを脱着しているように見えても、必ずしもドアを交換しているとはいえない。 |
フロントガラスの付け根の周辺にヒント
事故などで前部に大きな衝撃を受けて車体が歪むと、外板パネルを修理することになるが、組み付けの際に誤差が出ることがある。それは、各パネル同士の隙間(「チリ」と呼ぶ)を見ればわかりやすい。フロントフェンダーの後端とドア、さらにフロントフェンダーとピラー(フロントガラスを挟んだ左右の柱)、それぞれのチリが均一でなければ、前部の外板に手を加えた(修理した)可能性が高い。同じ場所の車体の左右を見比べてみるのもチェックのコツだ。また、再塗装する際に、色合わせがうまくいかないと、色が微妙に違うことがある。隣り合う外板の色が合っているかもチェックしよう。 |
 |
 |
前部をぶつけるとダメージを受ける
フロントグリルの後ろにあるラジエターサポートと呼ぶ鉄板を観察してみよう。前部をぶつけると、高い確率でラジエターサポートを修正あるいは交換することになる。歪みや手を加えた痕跡がないか、じっくりチェックだ。周囲と色が違っていたら、交換した証拠と思っていい。フェンダーとの接合部も、不自然なところはないか点検しよう。 |
スライドドアのアームとレール
一般的なヒンジ式ドアに比べると、スライドドアは複雑な構造になっている。参考車両は、電動式で開閉できる仕掛けになっているが、基本的なチェックポイントは手動式と同じ。アーム(ドアを支えている金具)やレール(スライドさせる溝の金具)などが歪んでいないか、観察してみよう。 |
 |
 |
 |
ドアの修正は下部のアームを見る
アーム類は、固定しているネジの頭に工具をかけた跡がないかを見てみよう。ただし、ドアの立て付けを修正するためにネジを回すこともあるので、必ずドア自体や周辺を含めて異常がないかチェックしよう。 |
支え金具と周辺を観察する
リアゲートは面積が大きく、後部をぶつけるとダメージを受けやすい。ドアを支えている金具(ヒンジ)と周辺をチェックしよう。まずは、ドアがしっかり閉まるかどうか確かめてみる。ずれているせいで、スムーズにロックできないこともある。そして、ヒンジを固定しているネジを脱着した形跡がないか探ってみる。ネジの脱着が修理や交換したかどうかの目安となる。また、ヒンジが接している周辺の鉄板が歪んでいる場合は、ダメージが大きかったと推測できる。 |
 |
 |
溶接の状態でわかる
リアゲートを開けて開口部を見ると、左右両側共に鉄板が横から回り込んで溶接で固定されているのが見える。追突をはじめ、後部が変形するような事故などで修理した車両は、鉄板の継ぎ目に手を加えているはずだ。また、板金塗装(鉄板の凹みなどを修正して再塗装する)をしていれば、周囲とは雰囲気が違って見えるので、色艶や形状などを念入りに観察してみよう。車体の左右を見比べると異常を見つけやすい。さらに確かめるには、鉄板の継ぎ目を埋めているシール材を爪で押してみよう。表面が硬くても内部が柔らかかったら、修理の際に盛った新しいシール材だということがわかる。 |
床下のダメージをチェック
日頃あまり見ることがない、車体の床下もチェックしよう。鉄板の歪みや部分的な変形、マフラーなどの床下の部品類に傷や凹み、交換した形跡がないかどうかも探ってみよう。外観はきれいに修理しても、走行に影響がない見えない部分はそのままにしていることがあるので、大きなダメージを発見することもある。 |
 |
 |
記録の内容と時期
整備手帳などに記入されたデータにも目を通して、定期的にきちんとメンテナンスを受けてきたかどうかもチェックしよう。記録簿以外にも、ガソリンスタンドやパーツショップでオイル交換などをすると、記録シールを貼ったり、カードなどを記録簿にはさむこともある。車体や車検証ケース内も探ってみよう。いずれにしても、詳細な記録が残っている車両は、走行距離が伸びていてもコンディションがよく、機能部分には大きな問題を抱えていないと推測できる。 |
 |
| エスティマ ハイブリッドのコンディションはここで見極める! |
|
車両の扱い方を推測する
インテリアの状態で、どのように扱われていたかが推測できる。特にミニバンなどの場合、内装やシートに傷が多いとか、ひどく汚れている場合は、常に荷物を出し入れしていたはず。一般に、乗用車として使われていた車両は、目立つような傷は少ない。また、シートに染みが付いていたり、カーペットの隙間や裏に食べ物のかすなどが埋まっている場合は、子供を乗せていたと推察できる。犬を乗せていた車両は、しっかり掃除してあってもカーペットの溝や裏に犬の毛や臭いが残っていることもある。 |
 |
 |
シートの汚れや傷み具合をチェック
ファブリック(繊維)のシートは汚れは目立ちにくいが、座面は意外に汚れている。シミなどもたいていはカーケア用品などで目立たなくすることもできるが、傷やタバコの焼けこげなどが気になるなら補修したりシートを交換する必要があるかもしれない。また、床が高く、着座位置が高いクルマのシートは、乗り降りする時に体重を預けるのでドア側のサイドパット(シート座面横の盛り上がった部分)に負担がかかる。頻繁に乗り降りしている場合は、走行距離のわりにヘタっていることがある。 |
装備類を操作してみる
ターンシグナル(ウインカー)やライト類、ワイパーなどの作動をはじめ、エアコンやオーディオシステムなどの装備機器も必ずONにして正常に機能しているかチェック。オーディオやカーナビなどは、取扱説明書が揃っていることも確認しよう。また、エスティマ HBは、エンジンとモーターの動きを画面で見ることができる。モニターシステムの作動具合もチェックしよう。 |
 |
 |
試走して確かめる
異音が発生していないか、確実に切り替えができるかどうか、トランスミッションの状態を確かめてみよう。オートマチックは、NからDへ、NからRへなど、各ポジションにセレクトレバーを動かして、操作してみる。さらに、ギヤが切り替わる時のショックが激しくないかをチェック。使い方によっては5万kmも走行しないうちに不良になることもある。アクセルを踏んで動き出す時や加速する時のタイミングが長い場合は、滑って繋がりが悪くなっているので要注意。 |
トラブルを事前に察知する
エンジンを始動してみよう。異音が聞こえり、大きな振動が出ているようなら、トラブルを抱えている可能性がある。実際に走ってみるのが望ましいが、エンジンが暖まってから少しアクセルを踏んでみて、スムーズに回転が上下するか試してみよう。ハイブリットカー特有のモーター&エンジンの制御に関して、初めてで走行状態が正常かどうか不安がある場合は、新車を試乗して比べたり、専門家に相談したほうがいいかもしれない。 |
 |
|
|
 |
 |
| クルマの鑑定ならおまかせ! |
中古車目利き講座のチェックポイントをアドバイスしてくれるのは、財団法人「日本自動車査定協会」。経済産業省と国土交通省の指導の下で中立公正な第三者機関として、査定士の技能検定試験や、実車を使った修復歴判定の査定トレーニングなどを行っている。車両の状態を判断するプロフェッショナルだ。全国の52カ所にある支所に依頼すれば、査定目的に応じた査定額を算定して、証明書を発行してくれる(有料)。
Tel. 03-5776-0901 www.jaai.com |
|
|
 |
|