トヨタ エスティマの上質な中古車の見極め方


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トヨタ エスティマ
DBA-ACR50W
参考車両:2.4アエラス Sパッケージ
初年度登録2006年4月

トヨタ エスティマ

●同じ大型ミニバンでも、スマートなイメージでファミリー向き。ハイブリッド車は別として、ミニバンの中では燃費がいい。ただし、排気量によって走行感が違うし、指定ガソリンが異なる。8人乗りにはキャプテンシートは付いていない。車両選びは、仕様グレードやオプション装備の有無などもチェックしたいところ。実際に見て、触って、何台かを比べてみるのがいいだろう。現車のチェックでは、内外装を調べるのはもちろんだが、エンジンやトランスミッションの状態を必ず確認。わからないことや疑問があれば、遠慮せず販売店に聞いてみよう。

●フルモデルチェンジして2006年1月に発売した3代目。外観は、先代のイメージを残しているが、フロントはV字ラインを描き、車体側面フェンダー部の弧を描いていたラインがなくなった。前後ピラー(窓枠の柱)がブラック、全高が40mm低くなったこともあって、全体としてすっきりとした印象に変わった。室内も、ダッシュボードまわりは、ステアリングホイール前方のメーター類がなくなり、直線的なデザイン。シフトレバーは、コラムからインパネに移っている。ラゲッジフロアがフラットになる床下収納3列目シートも採用。7人乗りに装備している800mmロングスライドが可能なオットマン一体キャプテンシートが最大の特徴となっている。
●エンジンは2.4L(2362cc)と3.5(3456cc)があり、2.4はレギュラー、3.5はプレミアムが指定ガソリン。2.4は7速マニュアルモード付CVT、3.5はマニュアルモード付6速AT。駆動方式は2WD(FF前輪駆動)が基本だが、すべてのグレードに4WDも設定している。
仕様グレードの「X」は、ハロゲンヘッドライト、アナログメーター、ウレタンステアリングホイール、16インチスチールホイールなどが標準装備のスタンダードタイプ。「G」は、ディスチャージヘッドランプ、本革巻き&木目調4本ステアリングホイール、オプティトロンメーター、運転席電動シート、両側電動スライドドア、リアオートエアコン、17インチアルミホイールなどが標準の充実装備タイプ。「アエラス」は、前後エアロバンパー、サイドクランディングパネル、専用17インチアルミホイールなどを装着したスポーティタイプで、スモークタイプディスチャージヘッドランプ、左側電動スライドドア、リアクーラーなどを標準装備。
アエラスには、グレードとは別にパッケージ装備を設定。「Sパッケージ」は、本革巻き3本ステアリングホイール、両側電動スライドドア、18インチアルミホイールなどを追加装備。「Gパッケージ」では、装備内容がGグレードとほぼ同じになる。他に、標準X/G/アエラスには「サイドリフトアップシート装着車」も設定している。

●参考車両と同時期の仕様グレード設定(2006.01)
グレード 型式 シフト 駆動 定員
2.4(2362cc)
X DBA-ACR50W CVT FF 8
DBA-ACR55W CVT 4WD 8
DBA-ACR50W CVT FF 7
DBA-ACR55W CVT 4WD 7
アエラス/アエラス Sパッケージ DBA-ACR50W CVT FF 8
DBA-ACR55W CVT 4WD 8
DBA-ACR50W CVT FF 7
DBA-ACR55W CVT 4WD 7
G DBA-ACR50W CVT FF 8
DBA-ACR55W CVT 4WD 8
DBA-ACR50W CVT FF 7
DBA-ACR55W CVT 4WD 7
3.5(3456cc)
アエラス/アエラス Sパッケージ/アエラス Gパッケージ DBA-GSR50W 6AT FF 8
DBA-GSR55W 6AT 4WD 8
DBA-GSR50W 6AT FF 7
DBA-GSR55W 6AT 4WD 7
G DBA-GSR50W 6AT FF 8
DBA-GSR55W 6AT 4WD 8
DBA-GSR50W 6AT FF 7
DBA-GSR55W 6AT 4WD 7

●その後、◇2006年8月:特別仕様車 G/G Lパッケージ「HIDセレクション」を発売。◇2007年6月:一部改良。特別仕様車3.5アエラス「スペシャルGエディション」を発売。◇2008年12月:マイナーモデルチェンジ。

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トヨタ エスティマ 車両の雰囲気から探る

車両の雰囲気から探る

 やや遠目から、車両の様子を観察しよう。車体全体のバランスを見ながら、外装部品や塗装面の状態などに違和感や不自然に見える部分などがないかチェック。「アエラス」は、専用装着部品にも注意したい。

 前面は、バンパー/グリル/ヘッドライト/フェンダー/ボンネットなどが並んでいるバランスをチェック。基本的に左右対称になっていることもポイントだ。

 左右ライトの片方だけが新しい場合(交換)は、その側の車体部を修理しているかもしれない。ナンバープレートの傷や歪み、修正跡なども、車体部の修理を疑ってみる。バンパーの角や下部の損傷、破損などにも注意。

後面のチェックポイント

 前面と同様に、バンパー/テールゲート/フェンダー/コンビネーションランプ(テールライト)などのバランスをチェック。

 テールゲートの立て付けが全体に狂っていれば、テールゲートがずれているか、あるいは車体が歪んでいる疑いもある。部分的に隙間がずれている箇所があれば、その部分の車体部を修理していると考えられる。

 後部ナンバープレートは、封印の傷(ナンバープレートを外した形跡)が車体部の修理/交換を見つける手がかりになる。

トヨタ エスティマ 後面のチェックポイント
トヨタ エスティマ 整備状態を確かめる

整備状態を確かめる

 定期点検整備記録と突き合わせて、エンジン周辺をチェック。オイルの滲みや汚れ(漏れの兆候)などにも注意。エンジンに限らず、納車時点検整備の有無など、車両の販売条件も確かめておこう。

 新しい部品が付いていれば、消耗部品を交換したか、故障など不具合が起こったか、それとも事故などでダメージを負ったのか、整備記録も探ってみよう。

車体内側の鉄板部を確認

 エンジンルーム内の前後左右にあるパネルやメンバー(補強部材)など、各部の鉄板を調べよう。ダメージを負うと走行機能面に支障が生じる重要な部分を修理している車両は、修復歴ありと明示しているはずだが、念のために確認。カバーや部品類などに隠れている細部までは見えないが、隙間から覗いて、歪みや修理/交換跡などがないかチェックしよう。

取り付け状態を調べる

 フロントフェンダーは、エンジンルーム側に修理跡や腐食(錆)などがないかチェック。同時に、フェンダーを固定しているネジもチェック。ネジを回した形跡があれば、フェンダーを外して修理、あるいは交換している疑いがある。ブラケット(取り付け部の下にある、フェンダーを支えている金具)の状態にも注意。

 フロントフェンダーは、重要な車体補強部材とはなっていないので、修理しても修復歴にはならないが、大きな衝撃を受けて修理/交換していれば、車体内側の骨格部にダメージが及んでいないか調べる必要がある。

トヨタ エスティマ 取り付け状態を調べる
トヨタ エスティマ ボンネットのチェック

ボンネットのチェック

 外面をチェックしたら、裏面側に修理跡などがないかも確認。特に、外と内とのパネル接合部の状態に注意。

 外して修理、あるいは交換することもあるので、ヒンジ部のネジもチェック。ヒンジを修正/交換していないかも確認。

 ボンネットを修理/交換していれば、ボンネット単独の損傷も考えられるが、車体部を修理/交換している可能性が高いことに注意する必要がある。

前部の必須チェックポイント

 エンジンルームの最前部分にある、車体の左右に繋がっているラジエターサポートは、車体に大きな衝撃を受けると影響が及びやすい。修理/交換の形跡などがないか調べよう。

 上部は樹脂カバーで覆われているが、左右フェンダー側に伸びている部分と接続部周辺。カバーやヘッドライト、フロントグリルなど関連部品の状態もチェック。バンパーやフェンダーなど、周辺も含めてチェックしよう。

トヨタ エスティマ 前部の必須チェックポイント トヨタ エスティマ 前部の必須チェックポイント
トヨタ エスティマ 隙間の幅と色調を比べる

隙間の幅と色調を比べる

 外装部品の立て付けを見る時は、例えば車体前部側面では、バンパー、ヘッドライト、ボンネット、フェンダー、ドアなどが隣接している。それぞれの隙間の幅が均等になっていなければ、ダメージを受けてずれているか、修理あるいは交換した際にずれた可能性がある。

 隙間を境に、隣り合うパネルの色艶も比べてみよう。修理や交換で塗装して色合わせがうまくいっていないと、色調が違って見えることがある。

角度を変えると見える

 車体まわりは、見る角度を変えながらチェックしよう。プレスラインのずれや崩れ、立て付けの微妙な狂いなども判断しやすい。表面を斜め方向から透かして見ると、見落としやすい浅くて広い凹み、あるいは波打ち(しわ)なども確認できる。

 しわが寄っているのは、ダメージ痕か板金修理跡。部分的に色艶が違っているとか、ザラザラとした肌荒れ状態になっている箇所なども、修理跡の疑いがある。

トヨタ エスティマ 角度を変えると見える
トヨタ エスティマ 縁と奥もチェック

縁と奥もチェック

 フェンダーは、膨らんでいるホイールアーチ部(タイヤを囲っている部分)を傷付けることも多い。傷があれば、凹みを伴っていないか、フェンダーに歪みが生じていないか確認。さらに、縁の部分に修理跡などがないかもチェック。奥を覗いて、タイヤハウス内の状態も確認。フロントは、フェンダーライナー(内側の泥よけ)の状態も確認。同様に、バンパー側の縁と奥の状態にも注意しよう。アエラスは、下部にあるサイドクランディングパネルの状態もチェックする。

周辺も調べて判断する

 ドアに大きな損傷を負うと、外して修理することもあり、交換してしまうことも多い。ドアヒンジ部のネジをチェックしよう。ただし、ドアの立て付け調整などでネジを回すこともあるので、ネジを見ただけではドアを修理/交換していると断定できない。ドア自体をはじめ、ピラー(柱)やサイドシル(梁)など、周辺にダメージや修理跡などがないかも調べて判断する必要がある。

トヨタ エスティマ 周辺も調べて判断する
トヨタ エスティマ スライドドアのチェック

スライドドアのチェック

 損傷や修理跡の有無をチェックして、立て付け状態も確認。

 ドアの開閉具合とスライドの動作もチェック。スライドの動きが鈍いとか、引っかかりがあるなどの症状に注意。電動スライドやイージークローザーの作動状態も忘れずにチェックしよう。

金具類の状態も確認する

 フロントドアと同様にチェックするが、スライドドアは構造が複雑で注意ポイントも多い。上下と中間のあるドアを支えている金具類のほかに、レール(スライドさせる溝金具)もチェック。各部のネジの脱着や金具類の交換の形跡などに注意しよう。

トヨタ エスティマ 金具類の状態も確認する トヨタ エスティマ 金具類の状態も確認する トヨタ エスティマ 金具類の状態も確認する
トヨタ エスティマ 下側に注意ポイント トヨタ エスティマ 下側に注意ポイント

下側に注意ポイント

 アエラスは、ドアの下部にサイドクランディングパネル(側面下部の保護を兼ねている装飾部品)を装着しているが、忘れずにチェックしたいのが、ドアの内側にあるサイドシル(車体前後方向に通っている梁)。下から覗いて、傷や凹み、腐食、修理跡などがないかチェック。特に、下に出っ張っている外側と床側とのパネルを接合している部分の状態に注意。前後ドアを開けて、ステップ部の周辺もチェックしよう。

リアフェンダーのチェック

 傷や凹み、歪み、修理跡などがないかチェック。リアバンパーやリアスライドドアなど、周辺も含めて立て付け状態を確認。ホイールアーチ部やサイドクランディングパネルなども慎重にチェック。スライドドアを開けて、開口部に修理/交換跡などがないかもチェックしよう。

 車体左側は、フューエルリッドを開けて、内部にマスキング跡や修理跡などがないかチェック。フューエルリッドを交換していないかも注意。

トヨタ エスティマ リアフェンダーのチェック トヨタ エスティマ リアフェンダーのチェック
トヨタ エスティマ テールゲートのチェック

テールゲートのチェック

 解錠/施錠の具合をまずチェック。開閉して、テールゲートが上下する動きをチェック。上げた状態でしっかり止まっていることも確認。

 閉まり具合がよくない(閉める時にカチッと収まらない)場合は、テールゲートがずれているか、あるいは車体が歪んでいる疑いもある。ずれているだけなら調整するだけで直ることもあるが、車体が歪んでいる車両には要注意。

鉄板の接合部を調べる

 テールゲートは、内側に修理跡などがないかチェック。ヒンジ部のネジもチェック。ヒンジおよび車体側のヒンジ固定部周辺に歪みや修理跡などがないかも調べよう。

 開口部の左右を見ると、鉄板の接合部がある。修理/交換の形跡がないか、溶接やシーラー、塗装の状態を慎重にチェック。コンビネーションランプやバンパーの取り付け状態もチェックしよう。

 後方から強い衝撃を受けると、思わぬ部位に波及することもある。修理/交換跡があれば、周辺だけでなく、ダメージが及んだ範囲を広く探る必要がある。

トヨタ エスティマ 鉄板の接合部を調べる トヨタ エスティマ 鉄板の接合部を調べる
トヨタ エスティマ タイヤとホイールのチェック

タイヤとホイールのチェック

 タイヤは、スリップサインを目安に、残り溝の深さを点検。傷や異物の刺さり、ひび割れなどがないかもチェック。同時に、接地面の摩耗状態も調べよう。外側だけとか内側だけなど、一部が極端に減る偏摩耗が起きていれば、アライメント(ホイールの取り付け角度)が狂っているのか、あるいは車体が歪んでいるのか、確かめる必要がある。

 ホイールは、リム部(タイヤと接している外周部)を傷付けることも多い。傷があれば、リムに曲がりがないか確認。アルミホイールは、過度な衝撃で生じる変形や割れなどにも注意。

床下を覗いて確認

 骨格や補強部材などの鉄板部に損傷や修理/交換の形跡などがないか。マフラーやサスペンション、ブラケットなど、部品や金具類に損傷や曲がり、歪み、修理/交換の形跡などがないかチェック。前後バンパーの裏側や側面部からも、奥まで覗いてチェックしよう。

 油脂汚れ(オイルやグリスなどの漏れの兆候)やゴム部品の劣化(ひび割れ)などにも注意。錆が発生していれば、表面に浮いている程度なら心配ないといえるが、広がり範囲と腐食状態を確認したい。

トヨタ エスティマ 床下を覗いて確認
トヨタ エスティマ 不具合の兆候を探る

不具合の兆候を探る

 エンジンをかけて、始動具合やアイドリング回転、排気ガスの色などをチェック。スマートキーやスタート/ストップスイッチの機能も確認。始動時には、表示/警告灯類の点灯などにも注意しよう。

 スムーズに始動しない場合は、バッテリーのほか、始動困難に陥った原因を突きとめる必要がある。不安定なアイドリング回転、異音や大きな振動、白煙(水蒸気なら問題ない)や黒煙の排気ガスなどが出ていれば、なんらかのトラブルを抱えている。異常を感じたり、疑問があれば、販売店に聞いてみよう。

オートマチックのチェック

 エンジンをかけてブレーキを踏んだままセレクトレバーを操作して、緩みや引っかかりなどがないか、各ポジションにスムーズに切り替えできるかどうかチェック。

 できれば試走して、走行中のオートマチック動作を確認。マニュアルモードも、走行時の操作具合と動作をチェックしたい。とはいっても、CVTもATも、電子制御と機構の状態を判断するのは難しい。エンジンと合わせて、販売店で点検、確認してもらうようにしよう。

トヨタ エスティマ オートマチックのチェック
トヨタ エスティマ 装備機器類の機能を確認

装備機器類の機能を確認

 ウインカーやヘッドライト、テール/ブレーキ/バックランプなど、保安装置類の作動状態をまず確認。エアコンは冷房と暖房の効き具合を調べるなど、電装機器や電動機構は、スイッチを入れるだけでなく、調整操作して機能を確認。パワーウインドウの開閉や室内ランプの点灯、リモコンなども忘れずにチェックすること。

 標準装備は全車オーディオレスだが、メーカーオプションのHDDナビシステムや販売店装着オプションの地上デジタルTVチューナーなどを付けている車両もある。仕様グレードによって異なる標準装備やオプションの追加など、車両の装備は販売店で事前に確かめておこう。

隅まで細かくチェック

 室内は、シートや内装材などに汚れや染み、傷、穴などがないかチェック。運転席周辺だけでなく、助手席側や2列目席、3列目席、ラゲッジスペースも、念入りに調べよう。床や天井の状態も確認。ボックスやポケットなどは、内部もチェック。ボックスの蓋やエアコンの吹き出し口などは、可動部の破損にも注意。できれば、シートアレンジや3列目シートの床下収納も試してみたい。7人乗り車は、キャプテンシートの左右と前後のスライド状態も確認しよう。

トヨタ エスティマ 隅まで細かくチェック トヨタ エスティマ 隅まで細かくチェック
トヨタ エスティマ 車両の情報をチェック

車両の情報をチェック

 備え付けの書類は、「車検証(自動車検査証)」で初度登録年月日や型式などを確認。「保証書」で期限や内容を確認。「車両取扱説明書」の他に、オプションや後付け装備などの使用説明書が揃っていることも確かめよう。

 現車をチェックする時には、「定期点検整備記録簿」に記載された記録内容を確認。車両がどのように使われ、扱われてきたかがわかる。定期点検や消耗部品交換などの時期と走行距離を把握しておけば、車両各部の状態を探る参考になる。

車両チェックの勘どころ
塗装

●部分的に色調や艶が違う場合は、周辺の状態を慎重にチェック。エンジンルームやスペアタイヤ収納部などは、新車時から外装とは塗色が異なってることがある。

●ドアの開口部など、外から見えない部分にマスキング(塗装スプレーの飛沫が広がらないようにするためのカバーを粘着テープなどで留める)した跡が残っていることがある。塗装表面を指や爪で撫でるように滑らせて、引っかかるような“直線状の段差”があれば、何らかの理由で塗装している。

●部品などに塗料が付着している場合も、周辺を詳しく調べる必要がある。

●車種によっては、スペアタイヤ収納部などに、塗装の飛沫が付着しているように見える、新車時から仕上げが荒くなっている部分もある。

取り付けネジ

●ネジ止め(ボルトやナットで固定)している車体まわりの部品を交換する時には工具を使う。ネジの頭の塗装が剥がれていたり、角がくずれていれば、ネジを回している。

●ネジの頭が塗装されていれば比較的容易に確認できるが、無塗装ネジの場合は判断しにくい。傷や錆に注意して、関連する近隣のネジや、車体左右の同じ部品のネジと見比べる。

溶接とシーラー

●修理/交換で溶接している(熱を加えた)部分は、錆が発生しやすくなっている。特に床下は、溶接部の塗装の剥がれや浮きに注意する。

●鉄板の接合部分に塗布しているシーラー(隙間を埋める充填材)は、修理/交換で再溶接すると塗り直すので、不自然に見える。

●爪で押して、表面が硬くても内部が柔らかい(プチッと表面が割れる)ようなら、新しいシーラーを盛っている。

●シーラーは、盛り上がっていたり、窪んでいたり、横方向にヒダがあるなど、鉄板の接合状態やシーラーを塗布する方法によって形状が違っている。不自然に見える部分を見つけたら、車体の左右同じ場所を比べてみる。

●スポット溶接(鉄板の接合部に小さな丸い窪みが並んでいる)を修理工場で打ち直している場合は、直径が小さい、窪みが深い、ずれている(2度打ちした)など、新車組み立て時の状態とは異なる特徴がある。

●電気スポット溶接の電極が入らない奥まった部分などは、炭酸ガスアーク溶接に代えることがあるので、スポット溶接の窪みがなくなっていることもある。

立て付け

●外板パネルなどを修理/交換すると、組み付ける際に誤差が出ることがある。隣接するパネルの隙間(チリと呼ぶ)の幅が均等になっていなければ、修理/交換している可能性がある。

●バンパーなどは、ぶつけたり、押されてずれることもある。たとえ修理/交換していなくても、隙間が合っていなければ、なんらかのダメージを受けている。

●プレスライン(外板パネルが折れ曲がっている角の線)や、モール類(ドアなどに付いている飾り部品)など、外装部品が連なっている線のずれも、立て付けの狂いを見つけるヒント。

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