 |
 |
| 参考車両 : エスクード 2.0 XG AT 初年度登録2005年5月 |
|
SUZUKI
ESCUDO CBA-TD54W
スズキ エスクード |
 |
| 伝統的な4WD機構を備えたクロスカントリー車とはいえ、悪路走行をしているのは少数で、大半が舗装路を走っている。一般の車両と同様に、基本チェックポイントに添って、車体まわりと室内の状態、エンジンや走行機能系のコンディションをチェックしよう。加えて、4WDの切り替え作動状態と、床下の錆や損傷に注意するといいだろう。アウトドアレジャーに使っている車両もあるので、荷室の汚れや傷も、念入りに調べよう。極端に太いタイヤや過剰なオフロード用部品を装着している改造車の場合は、走行バランスを崩していないか、合法範囲内か、確かめる必要がある。
|
|
|
| ●参考車両と同時期の仕様グレード設定 |
| グレード |
型式 |
シフト |
駆動 |
| ・2.0 (1995cc) |
| 2.0 XE |
CBA-TD54W |
5MT |
4WD |
| 2.0 XE |
CBA-TD54W |
4AT |
4WD |
| 2.0 XG |
CBA-TD54W |
5MT |
4WD |
| 2.0 XG |
CBA-TD54W |
4AT |
4WD |
| ・2.7 (2736cc) |
| 2.7 XS |
CBA-TD94W |
4AT |
4WD |
|
●1988年5月から販売され、1997年11月に2代目、2005年5月(2.0を5月から、2.7を6月から販売)に3代目となった本格4輪駆動車。
参考車両と同時期には5ドアだけ(3ドアは1年後)で、仕様グレードは「2.7XS」、「2.0XG」、「2.0XE」の3タイプ。
2.7XSは2.7リッターエンジンに5速ATを、2.0XGと2.0XEには2リッターエンジンに4速ATを組み合わせている。
2.7XSと2.0XGは、大径17インチタイヤやディスチャージヘッドランプ、専用デザインのMD/CDプレーヤー、オーディオスイッチ付き本革巻ステアリングホイールなどを標準装備。
2005年12月から2006年3月までの期間限定で、電動サンルーフやルーフレール、撥水加工シート表皮などを採用した特別仕様車「フィールドトレック(2.0/4AT)」を販売。2006年6月には、特別仕様車「スーパーサウンドエディション」を設定すると共に、ショートボディに1.6エンジンと5速MTを組み合わせた3ドアの「1.6XC」を発売している。 |
外観の様子を観察する
車両の周りを、ひと巡り。少し離れた位置から、全体の様子を観察しよう。外板パネルの隙間(立て付け)、塗装面の光沢や色むら、車両の傾きなど、外装の各部に異常はないか、チェック。
前面は、バンパー/ボンネット/ヘッドライトの横線が左右対称に揃っているか、確認する。
左右ヘッドライトも、比べてみよう。片方だけ新しく感じたら(交換の疑い)、その側の車体部を修理している可能性もある。 |
 |
 |
左右対称を見極める
後面も、前部と同様に、全体の雰囲気を探る。バンパー、テールゲート、フェンダー、リアピラー(後部の柱)などの立て付けを見てみよう。車体の傾きにも、注意。
左右のテールランプも、見比べて、確かめよう。どちらかを交換している疑いがあれば、周辺に修理跡がないか、探ってみる。
また、テールゲートの左右どちらか、片方だけ、隙間に狂いがあれば、その側の車体部分を修理している可能性が高い。 |
角度を変えながら探る
斜め方向から透かして見ると、浅くて広い凹み、あるいは波打ち(しわ)なども発見できる。
しわが寄っているのは、衝撃を受けたか、板金修理跡だ。
部分的に塗装面の艶が周囲と違っていたり、肌荒れ状態になっている箇所も、補修跡か、あるいは修理跡かもしれない。
擦り傷がある場合は、単に接触しただけか、凹みを伴っているか、触って傷の状態を判断する。 |
 |
 |
隙間の幅と色調を見る
車体前部では、フェンダー、ドア、ピラー(フロントガラスを挟んだ左右の柱)、ボンネットなど、それぞれの隙間の幅が均等になっていなければ、ダメージを受けて部品がずれている、あるいは修理している可能性が高い。
また、修理や交換で塗装すると、仕上がった色が微妙に違うことがある。隙間を境に、隣り合うパネルの色調が合っているかどうかも、比べてみよう。
|
整備状態を確かめる
点検整備記録に目を通したら、ゴムホースやベルトなど、消耗部品を中心に、エンジンと周辺の部品を確認しよう。エンジンオイルのにじみや汚れにも注意。
できれば、冷却水やオイルの量および汚れ、ブレーキやウォシャーの液量なども、点検したい。
新しい部品があれば、定期点検整備か、故障などで交換したか、事故などで損傷を受けて修理したか、整備記録とともに、周辺に修理跡がないか、調べよう。 |
 |
内側に要チェックポイント
ボンネットを開けたら、インナーパネル(内側の鉄板)をしっかりチェック。
フロントフェンダーは比較的簡単に取り外したり、交換ができるが、インナーパネルは車体の骨格ともなる非常に重要な部分だ。 溶接やシーラー、塗装の状態などから、修理跡はないか、念入りに調べよう。
また、部品やネジなどに塗装の飛沫が付着していたら、周辺に修理跡がないか、探ってみよう。 |
 |
ボンネットのチェック
表面の傷や凹みを確認したら、裏側に修理跡がないかも、調べよう。
また、取り付け状態(支えているヒンジ部の固定ネジを脱着した形跡)から、交換を探ってみよう。ボンネットの交換は、車体前部を修理している可能性があるので、隣接する周辺を詳しく調べる必要がある。 |
ぶつけると証拠が残る
エンジンルーム内を見る時は、ラジエターコアサポート(エンジンルームのいちばん前で車体の左右に繋がっている鉄板)を、必ずチェック。
車体前部をぶつけると、修正あるいは交換修理する確率が高い。手を加えた痕跡がないか、探ってみよう。エスクードのラジエターコアサポートは、溶接で固定されているので、溶接部分も、確かめよう。 |
 |
 |
取り付け状態を調べる
フロントフェンダーは、外観の傷や凹み、立て付けをチェックしたら、ボンネットを開けて固定しているネジを確かめよう。脱着した形跡があれば、交換している可能性がある。
補修や修理しても、修復歴車にはならないが、フェンダーを交換していなければ、大きなダメージを受けていないといえる。
交換している場合は、インナーパネルをはじめ、周辺に異常や修理跡はないか、車体の左右を見比べながら、確かめよう。 |
車体側面のチェック
ドア部分に大きな損傷を受けると、ドアを交換してしまうことも多い。支えている金具(ヒンジ)の固定ネジを脱着している様子はないか、見てみよう。
ただし、新車の組み立て時や、ドアの立て付け調整のためにネジを回すこともあるので、ネジの脱着だけでは、ドアを交換しているとは即断できない。
キャッチ(ドアロックを受ける部品)部やヒンジが接しているピラー(柱)部も、調べよう。 |
 |
 |
 |
リアフェンダーを調べる
アーチ(縁)部を擦ったり、凹ませて、修理することも少なくない。内側に折り返してある部分に注意しながら、修理跡などはないか、チェックしよう。
ドア開口部にマスキング跡があれば、周辺の傷や凹みの補修、あるいは板金修理や交換など、何らかの手を加えている。
タイヤハウス内(フェンダーの裏や奥)も覗いて、周辺の部品に塗装の飛沫が付着している場合は、板金修理を疑ってみる。 |
蓋にもヒントが隠れている
フューエルリッド(給油口の蓋)を開けてみよう。リアドアの開口部と同様に、給油口の周囲にマスキング跡がないか、チェック。
板金修理するために、リッドを外すことがある。取り付け状態も、調べてみよう。リッドを交換していれば、塗装の色艶が周囲と違って見えることもある。
いずれにしても、リアフェンダーを修理している疑いがある。通常は気にしないところまで探ってみるのが、目利きのコツだ。 |
 |
 |
ゲートの異常を見つける
エスクードのテールゲートは横開き式で、重みで立て付けが狂うこともあるが、スムーズにロックできない場合は、ずれているか、あるいは車体が歪んでいることも考えられる。
また、閉めた時の立て付けを見て、全体に狂っていれば、ゲートのずれか、車体の歪みが疑える。右または左、片側だけの隙間に異常があれば、車体部を修理していると判断できる。 |
後部の修理跡は特に注意
テールゲートを開けて開口部の左右を見てみよう。両側共に鉄板が横から回り込んで、キャビン(室内)部と接合されている。
溶接やシーラー、塗装の状態などを手がかりに、修理した様子はないか、観察してみよう。
コンビネーションランプ(テールライト)やリアバンパーの立て付けも含めて、左右を見比べると異常を判断しやすい。
コンビネーションランプの交換や、テールゲートのヒンジとキャッチの取り付け状態も、修理を確かめるヒントになる。
修理跡があれば、フェンダー、ピラー、ルーフなどにダメージが及んでいないか、関連する車体後部全体を調べる必要がある。 |
 |
 |
 |
交換の疑いは周辺も確認
車体後部に大きな損傷を受けると、テールゲートを交換することもある。ヒンジのネジに手を加えた痕跡がないか、見てみよう。
後方から強い衝撃を受けると、他の部分に波及しやすい。交換している疑いがあれば、ヒンジ周辺をはじめ、隣接する部位に修理跡はないか、再チェックしよう。 |
作動と機能を確かめる
まず、ターンシグナル(ウインカー)やライト類、ワイパーなど、走行に欠かせない機器類は間違いなく作動するか、チェック。
さらに、エアコンは温度調節や風量、オーディオは選曲や音量など、調整機能もチェック。
運転席まわりだけでなく、パワーウインドウの開閉、後部室内ランプの点灯なども、調べよう。
他にも、セキュリティアラームシステム(全車に標準)、キーレススタートシステム(2.0XGと2.7XSに標準)など、仕様グレードによって装備が違っていたり、オプション装備を付けている場合もある。残らず操作して正常に機能しているか、確かめよう。 |
 |
 |
エンジンの調子をみる
かかり具合、アイドリング、異音、回転の上下、排気ガスの色をチェック。エンジンが暖まってから、アクセルペダルを軽く煽ってみて、スムーズに回転が上下するかどうかも、試してみよう。
容易にエンジンがかからない場合は、バッテリーが弱っていたり、エンジンの調整が必要かもしれない。異音や、大きな振動が出ているようなら、トラブルを抱えている可能性がある。 |
作動具合を試してみる
セレクトレバーを操作して、オートマチックの状態をチェック。
エンジンをかけてブレーキを踏んだまま、PからDへ、NからRへと、各ポジションにレバーを動かして、引っかかりやゆるみ(ぐらつき)、切り替え時のショックなどといった異常がないか、探ってみよう。
できれば試走して、ギヤが切り替わる時のショックが激しくないか、繋がるタイミングが長すぎないか(滑る感じ)も、チェックしたい。
また、試走時には、4WD機構も、試してみよう。4WD切り替えモードスイッチのダイヤルを、4H(通常走行)・4L LOCK(直結ロー)・4H LOCK(直結ハイ)・N(ニュートラル)に切り替えて、不具合のないことを確かめよう。 |
 |
 |
 |
室内後部も見逃さない
室内は、前席周辺だけでなく、後部シートやラゲッジルームも、異常がないか、念入りに探ろう。
頻繁に荷物を出し入れしていると、ラゲッジルームに傷が多い。子供が乗ると、染みを付ける。犬を乗せると、フロアマットの裏に毛が残る。その他、日頃手入れしていない(全体に汚れている)など、どのように使っていたかを推察することでも、車両の状態を把握する目安になる。 |
床下を探る
車体の下まわりを覗いて、鉄板部の傷/凹み/変形、金具類の歪み、修理跡などはないか、チェック。
エスクードは、モノコック(一体構造)にラダーフレーム(はしご形骨格)を溶接して一体化している。フレーム部に修正跡や交換した様子がないか、特に注意しよう。
また、マフラーなど、床下の部品類に傷や凹み、交換した形跡がないかも、調べよう。
走行に影響がない見えない部分は、修理しないことがあるので、意外なところに損傷を受けているのを見つけることがある。
オイルやグリス(潤滑剤)など、油脂類のにじみや漏れがないかにも、気を付けよう。 |
 |
 |
タイヤの点検
減り具合(溝の深さ)を、まず点検。
溝が十分に残っていても、減り方に注意。接地面を見て、一部が極端に減っている「偏摩耗」を見つけたら、アライメント(ホイールの取り付け角度)が狂っているだけなのか、あるいは車体が歪んでいるのかを確かめる必要がある。
また、タイヤとホイールが、推奨サイズ以外の場合(フロントドア開口部の「タイヤ空気圧」で指定サイズがわかる)は、適合しているかどうか、専門家に聞くほうが賢明だ。 |
書類の情報を参考にする
車両をチェックする前に、点検整備記録(メンテナンスノート)の記載内容を調べておこう。
定期点検や消耗部品交換などの実施時期と、その時の走行距離を把握しておくと、車両各部の状態(現状)を探る参考になる。
また、車両の取扱説明書はもちろん、標準装備以外のオーディオやカーナビなどが付いている場合は、純正品/社外品を問わず、操作や機能の説明書が揃っていることを確かめよう。 |
 |
 |
|
 |
塗装 |
●部分的に色調や艶が違う場合には、周辺の状態もチェック。
●タイヤハウス(フェンダーのタイヤを覆っている部分)内に外装塗料が付着しているとか、メッキやゴム部品などに塗料の飛沫が付いているなどの場合も、周辺を詳しく確かめる必要がある。
●ドアの開口部などにマスキング(塗装スプレーが他の部分に広がらないようにするカバーを留める粘着テープを貼る)跡が残っていることがある。塗装表面を指や爪で撫でるように滑らせて、引っかかるような直線状の段差があれば、何らかの理由で塗装していることがわかる。 |
 |
取り付けネジ |
●ネジ止め(ボルトやナットで固定)している車体まわりの部品を交換する時には工具を使う。ネジの頭の塗装が剥がれていたり、角がくずれているのは、ネジを回している証拠だ。
●普通はネジの頭は塗装されているので、傷は比較的容易に確認できる。無塗装の場合は判断しにくいので、車体の左右を見比べるといい。 |
 |
溶接とシーラー |
●車体を構成する部品が溶接で固定されている部分は、シーラー(接合部の隙間を埋める充填材)が塗布されている。修理や交換で再溶接すると塗り直すので、不自然になっている。
●疑わしい場合は、爪で押してみよう。表面が硬くても内部が柔らかい(プチッと表面が割れる)ようなら、修理後に新しいシーラーを盛っている。
●シーラーは、盛り上がっていたり、窪んでいたり、横方向にヒダがあるなど、鉄板の接合状態やシーラーを塗布する方法によって形状が違っている。不自然に見える部分を見つけたら、車体の左右同じ場所を見比べて判断しよう。
●車体各部はスポット溶接されている(鉄板の接合部に小さな丸い窪みが並んでいる)部位も多いが、修理工場でスポットを打ち直している場合は、直径が5mm以下(新車時は5mm以上が普通)、窪みが深い、2度打ちしたずれなど、新車組み立て時の状態とは異なる特徴がある。
●電気スポット溶接の電極が入らない奥まった部分などは、炭酸ガスアーク溶接に代えることがあるので、スポット溶接の窪みがなくなっていることもある。 |
 |
立て付け |
●外板パネルなどを修理すると、組み付ける際に誤差が出ることがあり、それは、隣り合うパネルの隙間(チリ)を見ればわかる。隙間の幅が均等になっていなければ、修理している可能性が高い。
●バンパーなどは、押されてずれることがある。たとえ修理していなくても、隙間が合っていなければ、なんらかのダメージを受けている。
●モール類(フェンダーからドアにかけて線状に繋がっている飾りなど)やプレスライン(外板が折れ曲がっている角の線)がずれていることからも、立て付けに異常があることがわかる。 |
クルマの鑑定ならおまかせ!
中古車の目利きチェックポイントをアドバイスしてくれるのは、財団法人「日本自動車査定協会」。経済産業省と国土交通省の指導の下で中立公正な第三者機関として、査定士の技能検定試験や、実車を使った修復歴判定の査定トレーニングなどを行っている。車両の状態を判断するプロフェッショナルだ。全国の52カ所にある支所に依頼すれば、査定目的に応じた査定額を算定して、証明書を発行(有料)してくれる。
Tel. 03-5776-0901 www.jaai.com |
 |
|
|
|
|
|
 |
|