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| 参考車両 : エレメント 初度登録2003年5月 |
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HONDA
ELEMENT UA-YH2
ホンダ エレメント |
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| 車体まわりは、目利き基本チェックポイントに添って探っていくが、一般の乗用車とは異なる構造を採用している部分を把握しておく必要がある。また、後部にダメージを受けていないか、特に念入りに調べて、床下の傷や錆にも注意しよう。使い方や走り方を推察し、日頃の手入れや整備状態も含めて、全体のバランスから車両の状態を判断することも、ポイントだ。 |
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| ●参考車両の仕様グレード設定 |
| グレード |
型式 |
シフト |
駆動 |
| エレメント |
UA-YH2 |
4AT |
4WD |
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●2003年4月から2005年7月まで販売していたSUV。企画/開発から生産までを一貫してアメリカで行い、日本に輸入していた。センターピラーレス(中央の柱がない)、前後ドア両側観音開き、車体下部まわり(フロントパネル、フロントフェンダー、サイドシル、リアフェンダー、リアロアゲート)の樹脂製クランディング(無塗装で多少傷が付いても気にならない)設置、防水シート表皮、フロア表面ウレタンコート処理、インナールーフライニング(天井の内張))撥水処理などが特徴だ。
エンジンは2.4リッターで、4速ATと4WDの組み合わせ。仕様グレードは1タイプで、参考車両は、メーカーオプションのDVDナビ/TV付き。
2005年6月には、外観の一部を変更し、シートベルト閉め忘れブザー&警告灯などの安全装備を追加を追加している。 |
全体の雰囲気から掴む
やや離れた位置から、全体の様子を観察。外板パネルの隙間(立て付け)、塗装面の光沢や色むら、車両の傾きなど、外観各部に異常はないか、確かめよう。
前面は、ボンネット/グリル/バンパーの横線が揃っているか、後面も、リアゲート/バンパーが水平になっているか、チェック。
ヘッドライトもリアコンビネーションランプも、左右どちらか、片方だけ新しい場合は、交換している側を修理している疑いもある。 |
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パネルの立て付けを見る
車体前部は、フェンダー、ドア、ピラー(フロントガラス左右の柱)、ボンネットなどが隣合わせになっている。それぞれの隙間の幅を見てみよう。均等になっていなければ、ダメージを受けているか、修理している可能性がある。
また、隙間を境に、隣り合う塗装の色調が違っていれば、補修、あるいは修理や交換も疑える。
エレメントは、クランディング(車体下部の樹脂製パネル)を交換していないかも、注意しよう。 |
整備状態を確認する
ゴムホースやベルトの劣化など、消耗部品を中心にエンジンと周辺の部品を、まずチェック。エンジンオイルのにじみや汚れ(オイル漏れの兆候)にも注意。
できれば、冷却水やオイルの量および汚れ、ブレーキやウォシャーの液量なども点検したい。
周囲と比べて新しく見える部品は、交換していることが疑える。点検整備記録を探って、部品を交換した理由を確かめよう。 |
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前部の修理/交換を探る
左右フェンダー内側のインナーパネルなど、各部の鉄板を見てみよう。修理跡(溶接、シーラー、塗装の異常)はないか、歪みやしわなどはないか、チェック。
部品やネジなどに塗装の飛沫が付いている場合は、周辺に修理の跡がないか、探ってみよう。
また、エンジンルーム内のいちばん前で車体の左右に繋がっている「ラジエターコアサポート」と呼ぶ鉄板を観察してみよう。
車体前部をぶつけると、修理/交換する確率が高い。歪みなどはないか、修理や交換した痕跡はないか、探ってみる。
左右インナーパネル接合部の修理跡や、フロントグリルやヘッドライトなどの周辺部品を交換した形跡も、ヒントになる。 |
取り付け状態を調べる
ボンネットは、外面の傷や凹みをチェックすると同時に、内側に修理跡がないか、確かめよう。
また、損傷を受けると交換することもあるので、支えているヒンジの固定ネジを脱着した形跡がないか、探ってみよう。
ヒンジ部は、衝撃吸収構造(変形しやすくして衝突時の衝撃を吸収する)になっている。ヒンジの交換にも注意しよう。
ボンネットを交換していれば、車体前部を修理している可能性があると見立てて、隣接する周辺を詳しく調べよう。 |
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フェンダーのチェック
外観の傷や凹み、立て付けをチェックしたら、ボンネットを開けて、取り付け状態を確かめよう。固定ネジに脱着した形跡があれば、交換している可能性がある。
フロントフェンダーは、傷や凹みを補修したり、修理していても、きれいに直していれば修復歴車にはならないが、交換している場合は、車体前部を広範囲に修理しているかもしれない。
取り付けブラケット(衝撃を吸収する変形しやすい構造になっている)に歪みや修整跡が残っていないかも、調べよう。 |
ドアの交換を推察する
側面に大きな損傷を受けると、ドアを交換することも多い。左右ドアのヒンジ部を見て、特定のネジだけに脱着した形跡があれば、交換していることが考えられる。
ただし、ドアの立て付け調整のためにネジを回すことがある。ネジの脱着だけでは、ドアを交換しているとは即断できない。
リアドアは、90度開くために特殊なヒンジだが、ドア本体はセンターピラーレスのために通常とは異なる構造になっているので、修理/交換には注意が必要だ。 |
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ドアの修理跡を探る
ドアは、外と内のパネル2枚を張り合わせた構造になっている。
ダメージを負って修理する場合は、溶接をはがして板金することもある。その際は、再度パネルを接合した後で、必ずシーラーも塗り直す。そこで、ドアの縁をチェック。溶接、シーラー、塗装の状態を、左右ドアを見比べながら、異常はないか、確認しよう。 |
テールゲートまわりを探る
閉めた状態を見て、全体に隙間が狂っていれば、テールゲートのずれか、あるいは車体の歪みかを疑ってみる。右または左だけ、片側の隙間に異常があれば、その側を修理している。
しっかり閉まらない場合は、ずれているか、車体が歪んでいることも考えられる。
また、上下分割式になっているが、上側が自然に下がってしまう場合は、開閉を補助しているダンパー機能がへたっている。 |
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ヒンジ部を調べる
後部に大きな損傷を負うと、テールゲートを交換することもある。取り付けネジの脱着をはじめ、支えている金具(ヒンジ)や周辺に手を加えた痕跡がないか、チェックしよう。 |
後部の修理には特に注意
リアゲートを開けて開口部を見ると、左右両側共に鉄板が横から回り込んで、接合されている。溶接やシーラー、塗装の状態などの状態を手がかりに、修理した様子はないか、チェック。
特に、スポット溶接に注意しよう。形状や大きさが違っていれば、板金修理あるいは外板部品を交換している。
疑わしい場合は、車体の左右同じ場所を見比べると、異常を判断しやすい。
後部から強い衝撃を受けると、キャビン(室内部)との接合部やルーフパネルの前部にまで波及することもある。修理箇所を見つけたら、フェンダー、ピラー、フロア、メンバー(床下にある補強部材)、ルーフパネルなど、関連する部分も、詳しく調べる必要がある。 |
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車両の使い方を推察する
室内は、運転席まわりだけでなく、後部シートやカーゴスペース(ラゲッジルーム)もチェック。
子供を乗せていると、染みが付いている。頻繁に荷物を出し入れしていると、ラゲッジルームに傷が多い。犬を乗せていると、フロアマットの裏にも毛が残る。その他、臭いなどをヒントに、どのように使っていたかを推察することで、車両の状態を把握する目安になる。 |
スペアタイヤを外して見る
カーゴスペースの床を開けて、奥まで観察してみよう。大きな衝撃を受けてできた歪みが残っているのを見つけることもある。
溶接の状態や、塗装が部分的に違っていないかも、探ろう。
スペアタイヤパン(タイヤの受け皿部)に貼ってあるパッド(制振材)もチェック。切り接ぎ、張り替えた形跡などの異常があれば、錆の補修、あるいは車体後部を修理している疑いもある。 |
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バンパーの裏を調べる
エレメントの前後バンパーは、車体(外板)と一体化していない。裏から覗くと、下部に支え金具、その奥にメンバー(骨格の補強部材)が見える。歪みや修整跡、あるいは修理/交換の形跡がないか、チェック。
バンパーと骨格部の間に設置されている衝撃吸収部材は、軽度の衝撃で変形するようになっているが、骨格部を修理していれば、大きなダメージを受けている。 |
床下を覗いてチェック
鉄板部の変形や凹み、支え金具類の歪み、修理した痕跡などはないか、見てみよう。意外なところにダメージを受けているのを発見することがある。
また、マフラーやサスペンションなど、床下の部品類に傷や凹み、交換した形跡がないかどうかも、探ろう。小さな傷でも、放置すると錆が発生するので、注意が必要だ。オイルなどの漏れにも、チェックしよう。 |
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エンジンの調子をみる
かかり具合、アイドリング、異音、回転の上下、排気ガスの色をチェック。エンジンが暖まってから、アクセルペダルを軽く煽ってみて、スムーズに回転が上下するかどうかも、試してみよう。
容易にエンジンがかからない場合は、バッテリーが弱っていたり、エンジンの調整が必要かもしれない。異音や、大きな振動が出ているようなら、トラブルを抱えている可能性がある。 |
故障の予兆を探る
オートマチックトランスミッションの状態は、エンジンをかけて、ブレーキを踏んだまま、PからDへ、NからRへなど、各ポジションにセレクトレバーを動かしてみる。引っかかりやゆるみ(ぐらつき)、切り替え時のショックなどはないか、試してみよう。
できれば試走して、ギヤが切り替わる時のショックが激しくないか、滑っている感じはないか、チェックしたい。 |
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動きと機能を確かめる
ヘッドライトやテールランプ、ウインカーなどの灯火類をはじめ、装備類も残らずスイッチを入れて、作動具合を確認しよう。
エアコンやオーディオなど、調整機能を備えている電装機器や電動機構などは、電源をオン/オフするだけでなく、正常に機能しているか、操作してみる。
パワーウインドウの開閉、ドアロック、後部座席やカーゴスペースのランプの点灯なども、忘れずにチェック。
カーナビは、地図の発行時期を確かめよう。 |
タイヤのチェックポイント
減り具合(溝の深さ1.6mm以上が目安)を、まず点検。溝が十分に残っていても、減り方も調べてみよう。接地面を見て、一部が極端に減っている「偏摩耗」を見つけたら、アライメント(ホイールの取り付け角度)が狂っているだけなのか、あるいは車体が歪んでいるのか、確かめる必要がある。偏摩耗は、車体前部のインナーパネルが変形して生じることもある。
また、標準以外のタイヤとホイールを装着している場合は、サイズを確認しよう。リアドア部に、推奨サイズと空気圧の表示シールを貼っている。 |
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車両の情報を確かめる
書類は、車両の取扱説明書だけでなく、オーディオやカーナビなど、装備機器類の説明書が揃っていることを確かめよう。
点検整備記録簿は、必ず記載内容を調べよう。過去にどのような整備を受けてきたのかがわかり、定期点検や消耗部品交換などの実施時期と、その時の走行距離を把握しておくと、車両各部の状態を探る参考になる。 |
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塗装 |
●部分的に色調や艶が違う場合には、周辺の状態もチェック。
●タイヤハウス(フェンダーのタイヤを覆っている部分)内に外装塗料が付着しているとか、メッキやゴム部品などに塗料の飛沫が付いているなどの場合も、周辺を詳しく確かめる必要がある。
●ドアの開口部などにマスキング(塗装スプレーが他の部分に広がらないようにするカバーを留める粘着テープを貼る)跡が残っていることがある。塗装表面を指や爪で撫でるように滑らせて、引っかかるような直線状の段差があれば、何らかの理由で塗装していることがわかる。 |
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取り付けネジ |
●ネジ止め(ボルトやナットで固定)している車体まわりの部品を交換する時には工具を使う。ネジの頭の塗装が剥がれていたり、角がくずれているのは、ネジを回している証拠だ。
●普通はネジの頭は塗装されているので、傷は比較的容易に確認できる。無塗装の場合は判断しにくいので、車体の左右を見比べるといい。 |
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溶接とシーラー |
●車体を構成する部品が溶接で固定されている部分は、シーラー(接合部の隙間を埋める充填材)が塗布されている。修理や交換で再溶接すると塗り直すので、不自然になっている。
●疑わしい場合は、爪で押してみよう。表面が硬くても内部が柔らかい(プチッと表面が割れる)ようなら、修理後に新しいシーラーを盛っている。
●シーラーは、盛り上がっていたり、窪んでいたり、横方向にヒダがあるなど、鉄板の接合状態やシーラーを塗布する方法によって形状が違っている。不自然に見える部分を見つけたら、車体の左右同じ場所を見比べて判断しよう。
●車体各部はスポット溶接されている(鉄板の接合部に小さな丸い窪みが並んでいる)部位も多いが、修理工場でスポットを打ち直している場合は、直径が5mm以下(新車時は5mm以上が普通)、窪みが深い、2度打ちしたずれなど、新車組み立て時の状態とは異なる特徴がある。
●電気スポット溶接の電極が入らない奥まった部分などは、炭酸ガスアーク溶接に代えることがあるので、スポット溶接の窪みがなくなっていることもある。 |
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立て付け |
●外板パネルなどを修理すると、組み付ける際に誤差が出ることがあり、それは、隣り合うパネルの隙間(チリ)を見ればわかる。隙間の幅が均等になっていなければ、修理している可能性が高い。
●バンパーなどは、押されてずれることがある。たとえ修理していなくても、隙間が合っていなければ、なんらかのダメージを受けている。
●モール類(フェンダーからドアにかけて線状に繋がっている飾りなど)やプレスライン(外板が折れ曲がっている角の線)がずれていることからも、立て付けに異常があることがわかる。 |
クルマの鑑定ならおまかせ!
中古車の目利きチェックポイントをアドバイスしてくれるのは、財団法人「日本自動車査定協会」。経済産業省と国土交通省の指導の下で中立公正な第三者機関として、査定士の技能検定試験や、実車を使った修復歴判定の査定トレーニングなどを行っている。車両の状態を判断するプロフェッショナルだ。全国の52カ所にある支所に依頼すれば、査定目的に応じた査定額を算定して、証明書を発行(有料)してくれる。
Tel. 03-5776-0901 www.jaai.com |
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