中古車目利き講座 トヨタ デュエット

上質車両を見極める 中古車目利き講座
デュエット
参考車両 : デュエット X 初度登録2002年12月
TOYOTA
DUET 
UA-M100A
トヨタ デュエット
若いファミリーや年配ドライバーが乗っていることが多いので、傷みが激しい車両は少ないといえる。その反面、乗りっぱなしで、点検整備がおろそかになっている例も、少なくない。車体まわりをチェックしながら、整備状態も念入りに探ろう。また、外観がきれいでも、室内の荒れを見落とさないようにしよう。車両の使い方を推察するのも、チェックポイントだ。
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●参考車両と同時期の仕様グレード設定
グレード 型式 シフト 駆動
・1.3 (1297cc)
1.3 S LA-M111A 4AT 4WD
1.3 S LA-M101A 4AT FF
1.3 S LA-M111A 5MT 4WD
1.3 S LA-M101A 5MT FF
1.3 X LA-M111A 4AT 4WD
1.3 X UA-M101A 4AT FF
1.3 X LA-M111A 5MT 4WD
1.3 X UA-M101A 5MT FF
1.3 V LA-M111A 4AT 4WD
1.3 V UA-M101A 4AT FF
1.3 V LA-M111A 5MT 4WD
1.3 V UA-M101A 5MT FF
・1.0 (989cc)
1.0 X LA-M110A 4AT 4WD
1.0 X UA-M100A 4AT FF
1.0 X LA-M110A 5MT 4WD
1.0 X UA-M100A 5MT FF
1.0 V(*1)(*2) LA-M110A 4AT 4WD
1.0 V(*1)(*2) UA-M100A 4AT FF
1.0 V(*1)(*2) LA-M110A 5MT 4WD
1.0 V(*1)(*2) UA-M100A 5MT FF
 *1 : リミテッドパッケージ  *2 : リトルパッケージ
●1998年9月から発売し、2004年06月まで販売されたコンパクト5ドアハッチバックで、ダイハツ・ストーリアのOEM(相手先ブランド)車。
 当初は排気量1リッターだけだったが、2000年5月に、小変更と共に1.3を追加している。
 参考車両は、2001年12月マイナーチェンジを受けて外観が後期型になったモデル。その後、2003年4月と2004年5月に改良/変更が行われている。
 エンジンは、1.0と1.3リッターの2種。1.3にはプレミアムガソリン仕様(Sに搭載)とレギュラーガソリン仕様(X/Vに搭載)がある。駆動方式はFFとフルタイム4WD。それぞれに5速MTと4速ATを設定。
 仕様グレードは、カジュアルな「V」(一体式リアシート)とクラシックテイストの「X」(ウッドパネル、分割可倒式リアシート)、1.3にはフロントフォグランプ、リアスポイラー、14インチアルミホイールなどを装着したスポーティな「S」が設定されている。
 また、1.0 Vはオーディオなどが付かないシンプル装備が基本だが、AM/FMラジオ付きCSプレイヤーなどで装備を充実した「リミテッドパッケージ」、1.0 Vからさらに集中ドアロックを省いたりABS(アンチロックブレーキ)をオプション扱いにするなどで簡易装備にした「リトルパッケージ」などの設定もある。
全体の雰囲気から探る
 車両の少し離れた場所から全体の雰囲気を掴んで、違和感がないか、探ってみよう。
 傷、凹みはもちろん、車両の傾き、立て付け、塗装面の光沢などをチェック。メッキやモール類の曲がりや破損にも注意しよう。
 前部は、ボンネット/グリル/バンパーなどの横線が揃っているか、確認。その後、左右ヘッドライトのバランスを見てみよう。どちらかが新しく感じたら、その側が補修されている可能性がある。片方だけ新しい場合は、単なるライト破損による交換なのか、周辺部の事故によるものなのか、周辺を詳しく調べる必要がある。
デュエット
デュエット 見る角度を変えて観察
 車体まわりは、角度を変えながら観察しよう。外観がきれいでも、斜め方向から透かして見ると、見落としがちな浅くて広い凹み、エクボと呼ばれる小さな凹み、あるいは波打ち(しわ)なども確認できる。
 しわが寄っているのは、衝撃を受けたか、板金修理跡と判断するのが妥当な見方だ。
 また、塗装面の艶が周囲と違っていたり、変色や色むらの箇所も、修理跡かもしれない。
整備状態を点検する
 ゴムホースやベルトなどの消耗部品を中心に、エンジン周辺の部品をチェック。オイルのにじみや汚れにも注意しよう。できれば、冷却水やオイルの量および汚れ、ブレーキやウォシャーの液量なども点検したい。
 周囲と比べて新しく見える部品は、交換していることが疑えるが、記録簿を見れば、トラブルが発生した箇所や修理の経緯、交換などの状況がわかるはずだ。
デュエット
デュエット ボンネットのチェック
 外観表面の傷や凹みを調べたら、内側に修理跡などはないかも、探ってみよう。
 また、ダメージを負うと、交換することも少なくない。ボンネットを支えている金具(ヒンジ)の固定ネジを見てみよう。脱着した形跡があれば、交換を疑ってみる。
 まれにエンジン修理などでボンネットを外すこともある。その場合は、整備記録が残っているはずなので、確かめてみよう。
鉄板の異常に注意する
 エンジンルーム内は、インナーパネル(左右フェンダー側)、ダッシュパネル(運転席側)など、鉄板部の溶接、シーラー、塗装状態から、修理跡はないか、調べよう。
 部品やネジなどに塗装の飛沫が付いている場合は、周辺に修理の跡がないか、探してみる。
 インナーパネルは、大きなダメージを受けると、機能面に重大な不具合が生じるので、特に気を付けたいチェックポイントだ。
 また、エンジンルームのいちばん前で車体の左右に繋がっているラジエターサポートと呼ぶ鉄板を観察してみよう。車体前部に損傷を受けると、修正あるいは交換修理する確率が高い。左右フェンダーとの接合部なども、不自然なところはないか、点検しよう。
 ヘッドライトが片方だけ新しい場合も、取り付け状態と、隣接する部分を念入りに探ろう。
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フェンダーを調べる
 フロントフェンダーは、外観の傷や凹み、立て付けをチェックしたら、ボンネットを開けて、固定しているネジを確かめよう。
 脱着した形跡があれば、修理のために交換している可能性がある。
 左右ドアを開けると見えるピラー(柱の部分)の固定ネジも、調べてみよう。
 傷や凹みを補修したり、交換していても、きれいに直していれば事故車(修復歴車)の扱いにはならないが、車体前部を広範囲に修理しているかもしれない。交換していなければ、大きなダメージは受けていないといえる。
 また、ホイールアーチ(タイヤを覆っている縁)の折り返し部分に修理跡はないか、さらに奥を覗いて、タイヤハウス内に塗装の飛沫が付着(修理の証拠)していないか、探ってみよう。
デュエット デュエット デュエット
隙間と色がポイント
 車体前部では、フェンダー、ドア、ピラー(フロントガラスを挟んだ左右の柱)、ボンネットなど、それぞれが隣接する隙間の幅が均等になっていなければ、ダメージを受けていたり、修理している可能性が高い。
 また、補修あるいは修理/交換などで塗装すると、仕上がりが微妙に違うことがある。隙間を境に隣り合うパネルの色調が合っているかどうかも、比べてみよう。
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デュエット デュエット ドアまわりを見る
 ドアに大きな損傷を受けると、ドア自体を交換してしまうこともある。その際は、ドアを支えているヒンジのネジを脱着するので、各ドアのネジをチェックしよう。
 前後左右ドアを見比べて、調べよう。運転席と助手席のドアを開ければ、フロントピラー部に前ドア、センターピラーに後ドアのヒンジが見える。
 ただし、立て付け調整などでネジを回すこともあるので、ネジの脱着が必ずしもドアを交換した証拠とはいえない。
リアフェンダーの修理跡
 リアフェンダー周辺を修理した車両には、リアドアの開口部にマスキングした跡が残っていることもある。表面に「塗装の段差」がないか、チェック。
 軽い傷や凹みの補修跡の場合もあるので、マスキング跡を見つけたら、周辺も詳しく調べよう。
 また、フューエルリッド(給油口の蓋)を開けて、内部にマスキング跡がないか、溶接/シーラー/塗装状態なども探って、修理跡がないかも、チェックしよう。
デュエット デュエット
デュエット 後部の状態をチェック
 後面も、前部と同様に、少し離れた場所から、バンパー/テールゲート/コンビネーションライト(テールランプ)の立て付け状態を観察してみよう。ナンバープレートの封印を外した傷がないかどうかも、チェックポイントだ。
 そして、テールゲートを開閉してみよう。しっかり閉まらない場合は、テールゲートがずれているか、あるいは車体のほうが歪んでいることも考えられる。
交換の形跡を調べる
 後部に大きなダメージを受けると、リアゲートを交換することもある。
 支えている金具(ヒンジ)の固定ネジをチェックして、脱着している様子はないか、見てみよう。
デュエット デュエット
デュエット 溶接部分にヒント
 テールゲートを開けると、左右両側共に鉄板が横から回り込んで、接合されているのが見える。溶接やシーラー、塗装の状態などを調べてみよう。
 異常があれば、修理していると考えられるが、疑わしい場合は、車体の左右同じ場所を見比べると、判断しやすい。特にスポット溶接の状態に注意しよう。
 また、開口部の下部にあるバンパーを固定しているネジの脱着は、バンパーの修理や交換の目安になると同時に、リアエンドパネル(後部フロアに溶接されている)修復の手がかりにもなる。
トラブルを察知する
 エンジンをかけてみよう。始動、アイドリング、異音、回転の上下、排気ガスの色をチェック。
 回転中に、異音が聞こえたり、大きな振動が出ているようなら、トラブルを抱えている可能性がある。
 また、できれば試走して、ATは、ギヤが切り替わる時のショックが激しかったり、滑っているような症状はないか、注意。MTは、シフトレバーの動きやクラッチの切れ具合も、確認したい。
デュエット
操作して確かめる
 保安関係(ヘッドライト、テールランプ、ブレーキ、バック、ウインカー)などの作動を、まず確認。
 さらに、エアコンやオーディオはもとより、電装機器や電動機構などは、スイッチを入れるだけでなく調整操作して、機能を確かめることも必須チェックポイントだ。
 パワーウインドウの開閉や後部座席ランプの点灯なども忘れないこと。また、カーナビを装備している場合は、地図の発行時期も、確認しよう。
デュエット 床下も覗いてみる
 鉄板部の変形や凹み、支え金具類の歪み、修理した痕跡などはないか、見てみよう。意外なところにダメージを受けているのを発見することがある。
 また、マフラーなどの床下の部品類に傷や凹み、交換した形跡がないかどうかも探ろう。小さな傷でも、放置すると錆が発生するので、注意が必要だ。
 オイルなどの液体が漏れていないかも、チェックしよう。
タイヤの状態を点検する
 減り具合(残り溝)と、サイズ(フロントドア開口部に貼ってある「タイヤ空気圧」ラベルで標準サイズがわかる)をチェック。
 同時に、減り方(摩耗状態)も調べよう。外周の接地面を見て、一部が極端に減っている「偏摩耗」を見つけたら、アライメント(ホイールの取り付け角度)狂っているだけなのか、あるいはダメージを受けて車体が歪んでいるのかを確かめる必要がある。
デュエット
デュエット クルマの使い方を推察する
 子供を乗せていると、フロアやシートにしみが付いていることが多い。犬を乗せていると、カーペットの溝や裏に犬の毛や臭いが残っていることもある。また、頻繁に荷物を出し入れしていると、ラゲッジスペースに傷が多い。
 デュエットはファミリーカーとして使われることが多いが、室内後部に車両の状態を推察できるヒントがある。
車両の情報も見落とさない
 過去にどのような整備を受けてきたか、点検整備記録の内容を、必ずチェック。定期点検や消耗部品交換などの実施時期とその時の走行距離を把握しておくと、車両各部の現状がわかる。エンジンルーム内や車体などに貼っているオイル交換のステッカーなども、参考になる。定期点検を受けていて、詳細な記録が残っている車両は、走行距離が伸びていても、走行機能部分には大きな問題を抱えていないと推察できる。
 また、車両の取扱説明書の他、オーディオやカーナビなどの説明書が揃っているかも、確認しよう。
デュエット デュエット
車両チェックの勘どころ
塗装
●部分的に色調や艶が違う場合には、周辺の状態もチェック。
●タイヤハウス(フェンダーのタイヤを覆っている部分)内に外装塗料が付着しているとか、メッキやゴム部品などに塗料の飛沫が付いているなどの場合も、周辺を詳しく確かめる必要がある。
●ドアの開口部などにマスキング(塗装スプレーが他の部分に広がらないようにするカバーを留める粘着テープを貼る)跡が残っていることがある。塗装表面を指や爪で撫でるように滑らせて、引っかかるような直線状の段差があれば、何らかの理由で塗装していることがわかる。
取り付けネジ
●ネジ止め(ボルトやナットで固定)している車体まわりの部品を交換する時には工具を使う。ネジの頭の塗装が剥がれていたり、角がくずれているのは、ネジを回している証拠だ。
●普通はネジの頭は塗装されているので、傷は比較的容易に確認できる。無塗装の場合は判断しにくいので、車体の左右を見比べるといい。
溶接とシーラー
●車体を構成する部品が溶接で固定されている部分は、シーラー(接合部の隙間を埋める充填材)が塗布されている。修理や交換で再溶接すると塗り直すので、不自然になっている。
●疑わしい場合は、爪で押してみよう。表面が硬くても内部が柔らかい(プチッと表面が割れる)ようなら、修理後に新しいシーラーを盛っている。
●シーラーは、盛り上がっていたり、窪んでいたり、横方向にヒダがあるなど、鉄板の接合状態やシーラーを塗布する方法によって形状が違っている。不自然に見える部分を見つけたら、車体の左右同じ場所を見比べて判断しよう。
●車体各部はスポット溶接されている(鉄板の接合部に小さな丸い窪みが並んでいる)部位も多いが、修理工場でスポットを打ち直している場合は、直径が5mm以下(新車時は5mm以上が普通)、窪みが深い、2度打ちしたずれなど、新車組み立て時の状態とは異なる特徴がある。
●電気スポット溶接の電極が入らない奥まった部分などは、炭酸ガスアーク溶接に代えることがあるので、スポット溶接の窪みがなくなっていることもある。
立て付け
●外板パネルなどを修理すると、組み付ける際に誤差が出ることがあり、それは、隣り合うパネルの隙間(チリ)を見ればわかる。隙間の幅が均等になっていなければ、修理している可能性が高い。
●バンパーなどは、押されてずれることがある。たとえ修理していなくても、隙間が合っていなければ、なんらかのダメージを受けている。
●モール類(フェンダーからドアにかけて線状に繋がっている飾りなど)やプレスライン(外板が折れ曲がっている角の線)がずれていることからも、立て付けに異常があることがわかる。
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