中古車目利き講座 三菱 ミラージュ ディンゴ

上質車両を見極める 中古車目利き講座
ミラージュ ディンゴ
参考車両 : ディンゴ タイプJ/シュタイフ テディベアエディション 初年度登録2002年9月
MITSUBISHI
MIRAGE DINGO 
AA-GF-CQ2A
ミツビシ ミラージュ ディンゴ
手ごろなサイズで運転しやすく、スペースが広いコンパクトカーは、幅広いユーザー層が日常の足として使っている。外観に擦り傷を付けている車両も目立つが、点検や整備をおろそかにしている乗りっぱなしの車両も多い。整備状態も、念入りにチェックしよう。内装の汚れや傷にも注意。クリーニングや簡単な補修だけではきれいに直せない場合もあるので、見極めることもポイントになる。
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●参考車両と同時期の仕様グレード設定
グレード 型式 シフト 駆動
・1.3 (1298cc)      
ポップ GF-CQ1A 4AT FF
・1.5 (1468cc)      
V GF-CQ2A CVT FF
  GF-CQ2A CVT 4WD
J GF-CQ2A CVT FF
  GF-CQ2A CVT 4WD
ナビパック GF-CQ2A CVT FF
  GF-CQ2A CVT 4WD
・1.8 (1834cc)      
エアロ GF-CQ5A 4AT FF
・1.5 (1468cc) 特別仕様車 シュタイフ テディベアエディション
  GF-CQ2A CVT FF
  GF-CQ2A CVT 4WD
●1999年1月の発売から2002年12月まで販売。その間の2001年2月には、内外観を一新するマイナーチェンジを行っており、1.5にCVTを採用。縦型ヘッドライトは横型に変わったが、「エアロ」は同じ顔のままで販売されている。
 エンジンは、1.3、1.5、1.8リッターの3種。トランスミッションは、1.3と1.8に4速AT。1.5にはCVT(無段変速)を設定。駆動方式は2WD(FF)を基本に、1.5には4WDの設定もある。
 仕様グレードは、1.3にはキーレスエントリーシステム、フルホイールカバー付きで100万円を切る低価格グレード「POP(ポップ)」を設定。1.5は、装備を絞ったベーシック仕様の「V」、電動格納式ドアミラーやオーディオを備える「J」に加えてカーナビを標準装備する「ナビパック」の3タイプ。1.8は、「エアロ」の設定になっている。
 参考車両は、2002年5月にカープラザ店25周年記念特別仕様車として販売された「シュタイフ テディベアエディション」だが、ベースは「J」で、テディベアをモチーフにした専用のインテリアが特徴だ。
全体の雰囲気を観察する
 少し離れた位置から、立て付け、塗装面、車体の傾きなど、外観に異常はないか、チェック。
 前面は、バンパー/ボンネット/フロントグリル/ライト。後面は、バンパー/テールゲート/コンビネーションランプ(テールライト)。それぞれの横線が真っ直ぐになっているか。左右対象になっているかを確かめよう。
 前後とも、左右ライトのバランスにも注意。片側だけ新しい場合は、交換している疑いがある。交換しているかどうかを確かめて、ライトの破損だけなのか、車体部分の修理に伴う交換なのか。周辺を調べて、交換した理由を探る必要がある。
ミラージュ ディンゴ
ミラージュ ディンゴ ミラージュ ディンゴ 車体表面を詳しく調べる
 車体まわりを探る時は、見る角度を変えながら観察しよう。
 表面を斜め方向から透かして見ると、見落としやすい広くて浅い凹みや、波跡(波打って見える板金修理跡)なども見つけることができる。
 塗装面の状態にも気を付けよう。艶や色調が違っていたり、ザラザラした肌荒れ状態になっているなど、部分的に不自然な箇所があれば、補修跡、あるいは板金修理跡かもしれない。
整備状態を確かめる
 定期点検整備記録簿の記載内容とつき合わせて、エンジン周辺の状態をチェックしよう。
 オイルのにじみや汚れ(漏れの兆候)にも注意。できれば、冷却水やオイルの量および汚れ、ブレーキやウォシャーの液量なども点検したい。
 周囲と比べて新しく見える部品は交換していることが疑えるが、トラブルが発生した箇所や修理、部品交換の経緯なども、記録簿を見ればわかるはずだ。
ミラージュ ディンゴ
鉄板をチェック
 エンジンルーム内は、インナーパネル(左右フェンダー側)、ダッシュパネル(運転席側)など鉄板部を見てみよう。溶接、シーラー、塗装状態などから、修理跡、交換跡などがないか、チェック。
 エンジンルーム内のパネルを修理していれば、車体に大きな衝撃を受けている。
 また、エンジン周辺の部品やネジなどに塗装の飛沫が付いている場合は、周辺に修理跡がないか、探ってみる。
車体前部の要チェックポイント
 エンジンルーム内のいちばん前で車体の左右に繋がっている「ラジエターコアサポート」と呼ぶ鉄板を観察してみよう。車体と溶接されているこの鉄板は、バンパーなどで吸収しきれないような強い衝撃を受けると、ダメージを負う確率が高く、修正あるいは交換することも多い。塗装が新しくないか、歪みなどはないか、手を加えた痕跡はないかなどをチェック。
ミラージュ ディンゴ 裏側も探ってみる
 ボンネットは、表裏2枚のパネルを張り合わせた構造になっている。表面の傷や凹みなどをチェックする以外に、裏側に修理跡などがないかも確かめよう。
 ボンネットヒンジ(支えている金具)の固定ネジも見てみよう。ネジを脱着した形跡があれば、ボンネットを交換している疑いがある。その場合は、周辺部に修理跡はないか、車体前部を詳しく調べて、交換した理由を探る必要がある。
取り付け状態から推察
 フロントフェンダーは、傷や凹み、腐食、修理跡などがないかををチェックするが、取り付けネジも必ず確認。脱着した形跡があれば、フェンダーを交換している可能性がある。
 傷や凹みを補修したり、交換修理していても修復歴車にはならないが、フェンダーを外していれば、他の部分まで広範囲に修理していることが考えられる。
ミラージュ ディンゴ
ミラージュ ディンゴ 隙間の幅と色調を見る
 外板パネルの立て付けは、例えば、前部側面では、バンパー、フェンダー、ドア、ピラー(フロントガラス左右にある柱)、ボンネットなどが隣接している。
 それぞれの隙間の幅が均等になっていなければ、いずれかを修理している可能性がある。
 隣り合うパネルの塗色が違っていないかも、確かめよう。
 色調が異なっているパネルは、単なる補修か、板金または交換修理していることも考えられる。
固定ネジ脱着の理由を探る
 ドアに大きな損傷を受けると、交換してしまうことも多い。また、損傷状態によっては、ドアを外して修理することもある。
 ヒンジ(支えている金具)の固定ネジを脱着した形跡がないかをチェック。前後、左右、すべてのドアを確かめよう。
 ただし、ドアの立て付けを修正するためにネジを回すこともあるので、ネジ脱着の形跡だけでは、修理/交換とは即断できない。
ミラージュ ディンゴ ミラージュ ディンゴ
ミラージュ ディンゴ ホイールアーチを確認
 フェンダーは、ホイールアーチ部(タイヤを囲んでいるフェンダーの縁)も必ずチェック。
 修理跡がないか、確かめよう。特に、スポット溶接に注意。スポットを打ち直して疑いがあれば、車体左右を見比べれば確認しやすい。
 ホイールアーチに異常があれば、フェンダーを修理していることが推測できるが、周辺も調べて、どの程度のダメージを受けているかを確かめることが大切だ。
給油口にもヒント
 後部ドアを開けて、開口部を見てみよう。
 リアフェンダー周辺を補修、あるいは修理した車両には、マスキングした跡(塗装の段差)が残っていることもある。
 フューエルリッド(給油口の蓋)も開けてみよう。マスキング跡や修理跡がないか。リッドを交換している様子がないかチェック。
 また、リッドの色合いが違っている場合は、リアフェンダーを修理しているはずだ。
ミラージュ ディンゴ ミラージュ ディンゴ
ミラージュ ディンゴ テールゲートをチェック
 開閉してみよう。スムーズに閉まらない場合は、テールゲートのずれ、あるいは車体の歪みも考えられる。
 テールゲートを閉めた状態を見て、全体に隙間が違っていれば、ゲートのずれか、あるいは車体の歪みかを疑ってみる。
 右または左だけ、片側の隙間に異常があれば、その側を修理している可能性が高い。
 また、テールゲートを上げた状態を保持できない(自然に落ちてしまう)場合ば、支えているロッド(ダンパー)が劣化している。
床底も調べる
 ラゲッジスペースの床に収納されているスペアタイヤを外してみよう。鉄板部に歪みや修理跡がないか、チェック。
 底に張ってある防震シートも見てみよう。切り接ぎ、張り替えた形跡などがあれば、車体後部を修理している疑いがある。
ミラージュ ディンゴ
ミラージュ ディンゴ 交換の形跡を探る
 後部に大きなダメージを受けると、テールゲートを交換することもある。ヒンジ部を見て、ネジに手を加えた痕跡がないかチェックしよう。ヒンジの歪みや周辺に修理跡がないかも、確かめよう。
溶接部分を確かめる
 テールゲートの開口部を見ると、左右両側共に鉄板が横から回り込んで接合されている。
 シーラーや塗装の状態などを探って、修理/交換跡がないか、チェック。
 異常があれば、修理していると考えられるが、疑わしい場合は、車体の左右同じ場所を見比べると、判断しやすい。特に、スポット溶接の状態に注意。
 車体の角になっているテールランプ周辺を念入りに調べよう。
ミラージュ ディンゴ
ミラージュ ディンゴ エンジンをかけてみる
 始動、アイドリング、排気ガスの色などをチェック。
 エンジンが暖まってからアクセルペダルを軽く煽ってみて、スムーズに回転が上下するかどうかも、試してみよう。
 排気ガスは、水蒸気なら問題ないが、白煙や黒煙は異常だ。容易にエンジンがかからない場合は、バッテリーが弱っているかもしれない。アイドリングが不安定だったり、異音や大きな振動が出ているようなら、トラブルを抱えている可能性がある。
オートマチックをチェック
 エンジンをかけて、ブレーキを踏んだまま、セレクトレバーを操作してみよう。
 レバーを動かした時にショックが出るのはトラブルの前兆だ。
 ギヤが切り替わる時のショックが激しくないか。異音は聞こえないか。アクセルを踏んだ時に滑っているような感じがない。できれば試走して、確かめたい。
 CVT(無断変速機)の場合は、変速ショックはまったくないはず。アクセルとクルマの動きが連動していることを確かめたい。
ミラージュ ディンゴ
ミラージュ ディンゴ ミラージュ ディンゴ 装備機器を操作してみる
 ヘッドライトやウインカーなどの保安機器が正常に作動することを、まず確かめる。
 さらに、電装機器や電動機構などは、すべてスイッチを入れて、作動状態をチェックしよう。
 エアコンやカーナビ、オーディオなど、調整機能を備えている装備類は、電源を入れるだけでなく、正常に機能しているか、操作して、確かめる。
 パワーウインドウの開閉や電動格納式ドアミラー、キーレスエントリーシステム、ルームランプの点灯なども、忘れないこと。
室内は後部まで念入りに
 インテリアは、汚れや傷、破れ、穴開きなどがないかをチェック。 シートや内装材、マットなどを調べるが、運転席まわりだけでなく、後部シートやラゲッジスペースまで、見落としなく探ろう。
 シートは、運転席の座面右側が、乗り降りによって擦り切れやすい。後席は、小さな子供が乗っていると、飲食物などをこぼした染み(簡単には落ちない)が残っていることもある。
 シートのスライドや折り畳みなども、念のために、動きと設定をすべて試してみるといいだろう。
ミラージュ ディンゴ ミラージュ ディンゴ
ミラージュ ディンゴ タイヤのチェック
 減り具合(残り溝の深さ)をまず点検。傷や異物の刺さりなどがないかも、チェックしよう。
 接地面の減り方(摩耗状態)も見てみよう。一部だけが極端に減っている「偏摩耗」を見つけたら、アライメント(ホイーの取り付け角度)狂っているだけなのか、あるいは車体が歪んでいるのかを確かめる必要がある。
 偏摩耗は、インナーパネルが変形して起こることがあるので、車体にダメージを受けていることを知る手がかりになる。
車両の情報を確かめる
 定期点検整備記録簿を見れば、整備状況がわかる。点検や消耗部品交換などの実施時期と、その時の走行距離を把握しておくと、車両各部の状態を探る参考になる。また、オイル交換記録など、各部に貼ってあるシール類も、車両を知るヒントになる。
 車両の取扱説明書をはじめ、標準装備類はもちろん、オプション装備や後付けの社外製品が付いている場合も、それぞれの取扱(使用)説明書が揃っていることを確かめよう。
ミラージュ ディンゴ
車両チェックの勘どころ
塗装
●部分的に色調や艶が違う場合には、周辺の状態もチェック。
●タイヤハウス(フェンダーのタイヤを覆っている部分)内に外装塗料が付着しているとか、メッキやゴム部品などに塗料の飛沫が付いているなどの場合も、周辺を詳しく確かめる必要がある。
●ドアの開口部などにマスキング(塗装スプレーが他の部分に広がらないようにするカバーを留める粘着テープを貼る)跡が残っていることがある。塗装表面を指や爪で撫でるように滑らせて、引っかかるような直線状の段差があれば、何らかの理由で塗装していることがわかる。
取り付けネジ
●ネジ止め(ボルトやナットで固定)している車体まわりの部品を交換する時には工具を使う。ネジの頭の塗装が剥がれていたり、角がくずれているのは、ネジを回している証拠だ。
●普通はネジの頭は塗装されているので、傷は比較的容易に確認できる。無塗装の場合は判断しにくいので、車体の左右を見比べるといい。
溶接とシーラー
●車体を構成する部品が溶接で固定されている部分は、シーラー(接合部の隙間を埋める充填材)が塗布されている。修理や交換で再溶接すると塗り直すので、不自然になっている。
●疑わしい場合は、爪で押してみよう。表面が硬くても内部が柔らかい(プチッと表面が割れる)ようなら、修理後に新しいシーラーを盛っている。
●シーラーは、盛り上がっていたり、窪んでいたり、横方向にヒダがあるなど、鉄板の接合状態やシーラーを塗布する方法によって形状が違っている。不自然に見える部分を見つけたら、車体の左右同じ場所を見比べて判断しよう。
●車体各部はスポット溶接されている(鉄板の接合部に小さな丸い窪みが並んでいる)部位も多いが、修理工場でスポットを打ち直している場合は、直径が5mm以下(新車時は5mm以上が普通)、窪みが深い、2度打ちしたずれなど、新車組み立て時の状態とは異なる特徴がある。
●電気スポット溶接の電極が入らない奥まった部分などは、炭酸ガスアーク溶接に代えることがあるので、スポット溶接の窪みがなくなっていることもある。
立て付け
●外板パネルなどを修理すると、組み付ける際に誤差が出ることがあり、それは、隣り合うパネルの隙間(チリ)を見ればわかる。隙間の幅が均等になっていなければ、修理している可能性が高い。
●バンパーなどは、押されてずれることがある。たとえ修理していなくても、隙間が合っていなければ、なんらかのダメージを受けている。
●モール類(フェンダーからドアにかけて線状に繋がっている飾りなど)やプレスライン(外板が折れ曲がっている角の線)がずれていることからも、立て付けに異常があることがわかる。
クルマの鑑定ならおまかせ!
 中古車の目利きチェックポイントをアドバイスしてくれるのは、財団法人「日本自動車査定協会」。経済産業省と国土交通省の指導の下で中立公正な第三者機関として、査定士の技能検定試験や、実車を使った修復歴判定の査定トレーニングなどを行っている。車両の状態を判断するプロフェッショナルだ。全国の52カ所にある支所に依頼すれば、査定目的に応じた査定額を算定して、証明書を発行(有料)してくれる。
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