 |
 |
参考車両 : パフォーマ iL
初年度登録2002年3月 |
|
HONDA
CR-V LA-RD5
ホンダ CR-V |
 |
| 街乗りSUVとして、幅広いユーザー層に人気のあり、便利な日常の足として使っているオーナーが多い。まずは定期点検整備記録簿を開いて、日頃の整備状況を探ってみよう。車体のチェックでは外観の傷や凹みに目を奪われがちだが、特に骨格部にダメージを受けていないか、念入りに確かめる。室内はラゲッジスペースの状態も含めて、車両がどのように扱われていたかを見極めよう。 |
|
|
| ●参考車両と同時期の仕様グレード設定 |
| グレード |
型式 |
シフト |
駆動 |
| パフォーマ iG |
LA-RD5 |
5MT |
4WD |
| パフォーマ iG |
LA-RD5 |
4AT |
4WD |
| パフォーマ iL |
LA-RD5 |
5MT |
4WD |
| パフォーマ iL |
LA-RD5 |
4AT |
4WD |
 |
| フルマーク iG |
LA-RD4 |
4AT |
FF |
| フルマーク iG |
LA-RD5 |
4AT |
4WD |
| フルマーク iL |
LA-RD4 |
4AT |
FF |
| フルマーク iL |
LA-RD5 |
4AT |
4WD |
|
●2001年9月に発売された2代目CR-V。エンジンは2リッター。駆動方式は4WDが基本だが2WDの設定もある。トランスミッションは、5速MTと4速ATがある。
仕様グレードは「パフォーマ」と「フルマーク」の2タイプに分かれている。パフォーマは、未塗装でブラックのバンパーと車両後部に背負ったスペアタイヤが特徴で活動的なイメージ。フルマークは、車両後部のスペアタイヤがなく、バンパーがボディ同色でスマートなイメージ。
パフォーマ、フルマークともに、「iG」はベーシックな装備で、「iL」はアルミホイールを標準装備した上級仕様になっている。
2002年10月にマイナーチェンジして、装備の見直しを行っている。 |
全体の様子から探る
車両から少し離れて、車体の全体を観察してみよう。
各部の立て付け、塗装面の状態、車両の傾きなど、外観に異常はないか、チェック。
前面は、バンパー/グリル/ボンネット/ヘッドライトが並んだ横線がずれていないか。左右対称になっているか、確かめよう。後部も同様に、バンパー/テールゲート、コンビネーションランプ(テールライト)の状態を確かめる。
前後とも、左右ライトのバランスを見てみよう。片方だけ新しい場合は、単にランプの破損などだけで交換したのか、車体部分も修理していないか、交換した理由を詳しく探る必要がある。 |
 |
 |
 |
車体表面のチェック
見る角度を変えながら、斜め方向から透かして見ると、見落としやすい浅くて広い凹み、あるいは波打ち(しわ)なども発見できる。
しわが寄っているのは、衝撃を受けているか、板金修理跡だ。
部分的に塗装面の艶が違っていたり、肌荒れ状態になっている箇所も、修理跡かもしれない。
擦り傷がある場合は、単に表面を擦っただけか。鉄板の凹みを伴っていないか。手で触って傷の状態を確かめよう。 |
鉄板の状態を見る
エンジンルーム内の鉄板(左右のインナーパネル、奥のダッシュパネルなど)をチェック。
車体の骨格ともなる非常に重要な部分だ。溶接やシーラー、塗装の状態などから、修理跡はないか、念入りに調べよう。
サスペンションのマウント部(上部の取り付け部)も、異常がないか、注意しよう。
部品やネジなどに塗装の飛沫が付着していたら、周辺に修理の跡がないか、探ってみよう。 |
 |
整備状態を確かめる
ゴムホースやベルトなど、消耗部品の状態を中心にエンジンと周辺の部品を、まずチェック。却水やオイルの量および汚れなども点検したい。オイルのにじみや漏れなどにも注意。
周囲と比べて新しく見える部品は、交換していることが疑えが、通常の点検整備か、それとも故障や不良で交換したのか。あるいは事故などでダメージを受けて交換したのか、定期点検整備記録簿を探ってみよう。 |
 |
車体前部の必須チェック
エンジンルームのいちばん前で車体の左右に繋がっているラジエターサポートと呼ぶ棒状の鉄板に異常がないか、確かめよう。
車体前部にダメージを受けると、修理あるいは交換する確率が高い。
左右フェンダーとの接合部なども、不自然なところがないか、チェック。
ヘッドライトの取り付け状態やステーの損傷などにも気を付けよう。 |
ボンネットのチェック
表面の傷や凹みをチェックする以外に、裏側に修理跡がないかも調べよう。表と裏のパネルを接合している縁の部分に注意。
損傷を負うと、交換することもある。ヒンジ部の固定ネジを脱着した形跡がないかもチェック。 |
 |
 |
 |
取り付け状態を調べる
フロントフェンダーは、固定しているネジをチェック。脱着した形跡があれば、外して修理したり、交換している可能性がある。
修理をしても修復歴車にはならないが、フェンダーを外すほどの修理なら、インナーパネルや他の部分にダメージを受けていることも考えられる。
下から支えている金具に歪みや修整跡などがないかも確かめよう。 |
立て付けと色調を見る
車体前部側面では、フェンダー、ドア、ピラー(フロントガラスを挟んだ左右の柱)などが隣接してしている。それぞれの隙間の幅が均等になっていなければ、ダメージを受けて部品がずれている、あるいは修理している可能性がある。
また、隙間を境に、隣り合うパネルの色調が合っているかどうかも比べてみよう。修理や交換で塗装していると、色が微妙に違っていることがある。 |
 |
 |
 |
車体側面の手がかり
ドアに大きな損傷を受けると、外して修理したり、交換することも多い。ヒンジ部の固定ネジを脱着した様子がないか、チェック。
ただし、新車の組み立て時やドアの立て付け調整でネジを回すこともあるので、ネジ脱着だけでは、ドア交換とは即断できない。
ピラーをはじめ、周辺に修理跡がないかも、確かめよう。 |
リアフェンダーのヒント
リアドアを開けて、開口部の塗装を見てみよう。マスキング跡があれば、リアフェンダーを補修、あるいは板金修理している可能性がある。
また、フューエルリッド(給油口の蓋)を開けて、給油口の周辺ににマスキング跡や修理跡がないか、チェック。
フューエルリッドの色調が周辺と違っている場合も、リアフェンダーを修理している可能性が高いと読みとることができる。 |
 |
 |
 |
タイヤのチェックポイント
減り具合(溝の深さ)を、まず点検。スリップサインまで達していない1.6mm以上あることを目安にするが、溝が十分に残っていても、減り方も調べよう。
接地面を見て、一部が極端に減っている「偏摩耗」を見つけたら、アライメント(ホイールの取り付け角度)が狂っているだけなのか、あるいは車体が歪んでいるのかを確かめる必要がある。
また、推奨サイズより大きいタイヤを装着している場合は、車検に通らないことも考えられるので注意が必要だ。 |
テールゲートを観察する
テールゲートを閉めた状態を見て、全体に隙間が狂っていれば、ゲートのずれか、あるいは車体の歪みを疑ってみる。
開閉してみて、スムーズに閉まらない場合も、ゲートのずれか、車体の歪みが考えられる。
スペアタイヤを背負っていると、重みでテールゲートがずれてしまう確率が高くなるが、立て付け調整だけで直ることも多い。
また、念のためにガラスハッチの開閉も試してみよう。 |
 |
後部のダメージを探る
テールゲートに大きな損傷を受けると、交換することもある。ドアと同様のチェックをしよう。
また、車体後部のチェックでは通常なら開口部の鉄板接合部を見て修理跡などがないかを探るが、CR-Vにはカバーがあるので、部分的にしか確かめることができない。コンビネーションランプをはじめ、バンパー、フェンダー、ルーフなど、後部に関連する周辺部分に修理や交換している形跡がないか、注意しよう。 |
床下を覗いてチェック
フレームやメンバー(補強部材)などを中心に、鉄板部に傷や凹み、修理跡などはないか、探ってみよう。
左右ドアの下にあるサイドシル(車体の前後方向に通っている梁の部分)は、下部の鉄板の接合部を調べよう。溶接に乱れがあれば、修理している疑いがある。
バンパーは、裏を覗いて、取り付け状態をチェック。
さらに、バンパーの奥にある鉄板も見てみよう。ダメージの痕跡や修理跡がないか、確かめよう。 |
部品を確かめる
マフラーなどの部品類に傷や凹み、交換した形跡などがないか。各部のステーやアーム類も、歪みや変形などはないか。さらに、取り付けネジの傷、塗装状態などもチェック。
外観はきれいに修理しても、見えない部分は補修や修理をしないことがあるので、事故などで受けたダメージ跡を見つけることがある。小さな異常も見逃さないように、しっかり探ろう。
ゴム部品の劣化、オイルの滲みや漏れなどにも注意しよう。 |
 |
 |
エンジンをかけてみる
始動状態、アイドリング回転などをチェック。
エンジンが暖まってからアクセルペダルを軽く煽ってみて、スムーズに回転が上下するかどうかも、試してみよう。
回転中に異音や大きな振動が出ているようなら、トラブルを抱えている可能性がある。 |
オートマチックを操作する
エンジンをかけてブレーキを踏んだまま、DやRなど各ポジションにレバーを動かして、切り替え時にショックや異音があるなどの異常がないか、試してみよう。できれば試走して、ギヤが切り替わる時のショックが激しくないか、繋がるタイミングが長すぎないかも、確かめたい。 |
 |
 |
装備機器をチェック
まず、ウインカーやライト類、ワイパーなど、公道走行に欠かせない機器類が間違いなく作動するかを確かめよう。
さらに、オーディオやエアコンなどの作動をチェック。運転席まわりだけでなく、後席パワーウインドウの開閉や室内ランプの点灯なども調べよう。
電装機器や調整機構のある装備類は、すべて操作して、機能を確かめる。カーナビを装着している場合は、地図の発行時期も確かめよう。 |
車両の情報を確かめる
定期点検整備記録簿は、車体をチェックする前に、記載内容を確認しておこう。過去にどのような整備を受けてきたのかがわかり、定期点検や消耗部品交換などの実施時期と、その時の走行距離を把握しておくと、車両各部の状態を探る参考になる。
また、車両の取扱説明書の他、純正オプションや後付けの社外製品が付いている場合は、それぞれの取扱(使用)説明書が揃っていることを確かめよう。 |
 |
 |
 |
傷の程度を調べる
参考車両は、数カ所に傷が見受けられるが、擦り傷や引っ掻き傷などは、爪を軽く滑らせてみよう。引っかからないようなら、磨けばほとんど目立たなくなる。
鉄板部の場合は、明らかに下地の色が見えるような深いなら、補修しないと錆が発生する。
ホイールの傷は、擦り傷だけか、凹みを伴っていないか、確かめよう。大きな衝撃を受けると歪むこともある。エア漏れや振動の原因となるので、変形にも注意。 |
 |
|
 |
塗装 |
●部分的に色調や艶が違う場合には、周辺の状態もチェック。
●タイヤハウス(フェンダーのタイヤを覆っている部分)内に外装塗料が付着しているとか、メッキやゴム部品などに塗料の飛沫が付いているなどの場合も、周辺を詳しく確かめる必要がある。
●ドアの開口部などにマスキング(塗装スプレーが他の部分に広がらないようにするカバーを留める粘着テープを貼る)跡が残っていることがある。塗装表面を指や爪で撫でるように滑らせて、引っかかるような直線状の段差があれば、何らかの理由で塗装していることがわかる。 |
 |
取り付けネジ |
●ネジ止め(ボルトやナットで固定)している車体まわりの部品を交換する時には工具を使う。ネジの頭の塗装が剥がれていたり、角がくずれているのは、ネジを回している証拠だ。
●普通はネジの頭は塗装されているので、傷は比較的容易に確認できる。無塗装の場合は判断しにくいので、車体の左右を見比べるといい。 |
 |
溶接とシーラー |
●車体を構成する部品が溶接で固定されている部分は、シーラー(接合部の隙間を埋める充填材)が塗布されている。修理や交換で再溶接すると塗り直すので、不自然になっている。
●疑わしい場合は、爪で押してみよう。表面が硬くても内部が柔らかい(プチッと表面が割れる)ようなら、修理後に新しいシーラーを盛っている。
●シーラーは、盛り上がっていたり、窪んでいたり、横方向にヒダがあるなど、鉄板の接合状態やシーラーを塗布する方法によって形状が違っている。不自然に見える部分を見つけたら、車体の左右同じ場所を見比べて判断しよう。
●車体各部はスポット溶接されている(鉄板の接合部に小さな丸い窪みが並んでいる)部位も多いが、修理工場でスポットを打ち直している場合は、直径が5mm以下(新車時は5mm以上が普通)、窪みが深い、2度打ちしたずれなど、新車組み立て時の状態とは異なる特徴がある。
●電気スポット溶接の電極が入らない奥まった部分などは、炭酸ガスアーク溶接に代えることがあるので、スポット溶接の窪みがなくなっていることもある。 |
 |
立て付け |
●外板パネルなどを修理すると、組み付ける際に誤差が出ることがあり、それは、隣り合うパネルの隙間(チリ)を見ればわかる。隙間の幅が均等になっていなければ、修理している可能性が高い。
●バンパーなどは、押されてずれることがある。たとえ修理していなくても、隙間が合っていなければ、なんらかのダメージを受けている。
●モール類(フェンダーからドアにかけて線状に繋がっている飾りなど)やプレスライン(外板が折れ曲がっている角の線)がずれていることからも、立て付けに異常があることがわかる。 |
クルマの鑑定ならおまかせ!
中古車の目利きチェックポイントをアドバイスしてくれるのは、財団法人「日本自動車査定協会」。経済産業省と国土交通省の指導の下で中立公正な第三者機関として、査定士の技能検定試験や、実車を使った修復歴判定の査定トレーニングなどを行っている。車両の状態を判断するプロフェッショナルだ。全国の52カ所にある支所に依頼すれば、査定目的に応じた査定額を算定して、証明書を発行(有料)してくれる。
Tel. 03-5776-0901 www.jaai.com |
 |
|
|
|
|
|
 |
|