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クラウン エステート 車両チェックは「ステーションワゴン」と「高級車」がキーワード。ワゴン車系はセダンに比べてドアやリアゲートなどで開口部が大きくなっていることから、車体の疲労や歪みが起こりやすい。インテリアの汚れや傷、装備機能の不良などが高級な雰囲気を損なう。これらの点を念頭にチェックするといいだろう。事故車はほとんどないといえるが、外観の補修や小さな傷は徹底チェック。インテリアは、リアシートとラゲッジスペースまわりまで念入りにチェック。エンジンや走行機能系の状態は点検整備記録が目安になるが、できれば試乗して、走行時に発生する走行系統の異音や車体のきしみ音などをチェックしたい。
2001 Crown Estate ●1999年12月から販売されたクラウン(11代目)をベースにしたステーションワゴン。初期のグレードには、ラグジュアリー系の「ロイヤル」とスポーティ系の「アスリート」があり、エンジンは、3.0、2.5ターボ、2.5の3種。ラインナップは、3.0アスリートG(4AT)・3.0ロイヤルサルーン(4AT)・2.5(ターボ)アスリートV・2.5アスリートFour・2.5ロイヤルサルーン・2.5アスリートの6タイプが設定されていた。駆動方式はFR(前輪駆動)が基本で、Fourが4WD(4輪駆動)になっている。参考車両は、2001年に初期登録されている2.5アスリートVで、主に安全装備系が改良変更されて2000年4月から販売されたタイプ。その後、2001年8月からはアスリートだけに整理され2.0が加わった。さらに、2002年10月に一部変更、2003年12月以降は2.0が廃止されると共にグレード設定も改訂されている。
CHECK POINT
01
外板の修復跡や小さな傷/凹みを徹底チェック
02
インテリアは特に後部の荒れに注意する
03
点検整備の時期と内容などを詳細に調べる
全体の雰囲気を見る
車両からやや離れて、ナンバープレートは曲がっていないか? 左右のヘッドライトの色は同じか? バンパーは車体とずれていないか? 車体の切れ目の隙間(チリ)は均一か? など、遠目からの異常や何となく変な感じを受ける部分を探してみよう。また、車体に映る周囲の景色を見てみよう。歪みや凹み、あるいは波打っているのを見つけることもある。車体表面の色艶などでも、修復の形跡がわかる。一部だけくすんでいたり艶が違って見えたら、修理したことも考えられる。見る角度を変えてみると異常を見つけやすい。
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クラウン エステート エンジンルーム内をチェックする
各部の塗装の状態を周囲と見比べながら違いを探ってみよう。一部だけ色合いが異なっていたり、周囲と比べて不自然にきれいな部分があれば、修理した後で再塗装した可能性がある。さらに細部に目を向けて、ゴムホースやベルトの劣化など、消耗部品を中心にエンジン関係の部品をチェックしよう。周囲と比べて新しく見える部品は交換している。整備手帳の記録を参考にすると、トラブルが発生した箇所や修理などの経緯がわかるはずだ。ターボエンジンの車両は、オイル汚れやにじみには特に注意しよう。
前部をぶつけると証拠が残る
フロントグリルの後ろにある(エンジンルームのいちばん前で車体の左右に繋がっている)ラジエターサポートと呼ぶ鉄板を観察してみよう。事故などで車体前部をぶつけると、修正あるいは交換修理する確率が高い。歪みや手を加えた痕跡がないかチェック。ラジエターサポート部に固定されている他の部品類を脱着した形跡はないか、左右フェンダーとの接合部も不自然なところはないか、なども点検しよう。
フェンダーの修復を推察する
フェンダーを固定しているネジの頭を見てみよう。表面の塗装に傷があるなど、工具を使ってネジを脱着した形跡があれば、フェンダーを交換している可能性がある。フェンダーを交換していても事故車(修復歴車)とはいわないが、車体の前部を広範囲に修理しているかもしれない。交換していなければ、大きな事故を起こしていないといえる。
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クラウン エステート ボンネットの交換には理由がある
事故などでボンネットにダメージを負うと、新しいボンネットと交換することも少なくない。ボンネットを支えている金具(ヒンジ)を固定しているネジを見てみよう。脱着した形跡がある場合は、ボンネットを交換した可能性が高い。まれにエンジンの修理などのためにボンネットを脱着することもあるが、その場合は点検整備記録簿に記録が残っているはずだ。
ボンネットの開閉状態もチェックしておく
ボンネットの開閉を補助するダンパーがあるのは高級車ならではといえるが、機構に不具合はないかチェックしておこう。一般に長期間使っていると消耗してくるが、あまりにも開閉が少ないと縮んだままの状態でヘタってしまうことも多い。軽く手を添えるだけでスッと上がれば正常だ。気温が高い夏よりも、冬のほうが判断しやすい。
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クラウン エステート クラウン エステート 側面のダメージを調べる
車体側面のドア部分に損傷を受けると、ドア自体を交換してしまうことも多い。交換する場合は、ドアを支えている金具(ヒンジ)の固定ネジを脱着するので、ネジの状態をチェックしよう。一般にネジの頭は塗装されているので工具を使えば傷で判断できるが、クラウンエステートは無塗装のネジを使っているのでわかりにくい。左右ドアのネジを見比べて、特定のドアだけネジの頭に傷が多かったりヒンジ部に異常があれば、脱着したことが疑える。ただし、新車の組み立て時やドアの立て付けを調整するためにネジを回すこともあるので、ネジをを脱着した跡があるように見えても、必ずしもドアを交換しているとはいえない。
隙間と色を見る
事故などで大きな衝撃を受けて車体が歪むなどすると、外板パネルを修理することになるが、パネルを組み付ける際に誤差が出ることがある。それは、各パネル同士の隙間(チリ)を見ればわかる。フロントフェンダーの後端とドア、さらにフロントフェンダーとピラー(フロントガラスを挟んだ左右の柱)など、それぞれのチリが均一でなければ、前部の外板に手を加えた(修理した)可能性が高い。判断が微妙な時は、車体の左右の同じ場所を比べてみよう。また、再塗装すると色が微妙に違うことがある。隣り合う外板の色艶が合っているかもチェックしよう。
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クラウン エステート 支え金具を点検する
後部をぶつけると、リアゲートもダメージを受けやすい。修理や交換したかどうかをチェックするには、ゲートを支えている金具(ヒンジ)を見る。ネジの頭の塗装に傷があるなど、ネジを脱着した形跡はないか見てみよう。修理していても、ヒンジが接している周辺の鉄板に歪みが残っている場合は、ダメージが大きかったと推察できる。また、ゲートがしっかり閉まるかどうかも試してみよう。車体の後部全体が歪んでいると、リアゲートの位置が微妙にずれていることもある。さらに開閉状態もチェック。リアゲートを途中で止めてみて、下がってこなければ大丈夫。開閉を補助するロッド(ダンパー)がへたっていれば、交換するしか手がない。
溶接部をチェックする
開口部を見ると、左右両側共に鉄板が横から回り込んで、溶接で固定されている。追突をはじめ、後部が変形するようなダメージを受けて修理した車両は、溶接部分が不自然に見える。スポット溶接(丸い窪みが点状に並んでいる)の乱れは、車体の左右を見比べると異常がわかりやすい。同形式の車両が複数ある場合は、比較してみるとさらに確認しやすい。また、板金塗装をしていれば、周囲と色の雰囲気が違って見えることもある。さらに確かめるには、鉄板の継ぎ目に盛ってあるシール材(鉄板の合わせ目の隙間を埋めている)を爪で押してみよう。表面が硬くても内部が柔らかい(爪で押すとプチッと表面が割れる)ようなら新しいシール材を盛っている。つまり、溶接が必要な修理を行っているということだ。
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クラウン エステート 表面を指や爪で撫でてみる
リアフェンダー周辺にダメージを受けて修理した車両には、リアドアの開口部分などに塗装作業時にマスキングした(塗装スプレーが他の部分に広がらないようにするカバーを留めるために粘着テープを貼る)跡が残っていることもある。塗装表面を指や爪で撫でるように滑らせて、引っかかるような段差があれば、新しく塗装している可能性が高い。段差が直線状になっていれば間違いなくマスキングテープを貼った跡なので、板金修理あるいは傷の補修など、何らかの理由で塗装したことがわかる。車体の左右同じ場所を見比べると判断しやすい。
給油口の蓋もチェックポイント
フューエルリッド(給油口の蓋)は、リアフェンダーを板金修理するために外すことがある。ネジを脱着した形跡がないか点検してみよう。フューエルリッドを交換していれば、塗装表面の艶が周囲と違って見えることがある。いずれにしても、リアフェンダー周辺を修理していることが疑える。また、フューエルリッドの色を参考に塗料を調合するために外すこともある。取り外した形跡があれば、再塗装するなど、他の部分を修理したり補修していることも考えられる。
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クラウン エステート 床下を覗いてチェック
床下を観察すると、意外なところにダメージを受けているのを発見することがある。鉄板部の部分的な変形や、各部支え金具の歪みなどをチェック。マフラーなどの床下の部品類に傷や凹み、交換した形跡がないかどうかも探ってみよう。外観はきれいに修理しても、走行に影響がない見えない部分はそのまま手を付けていない(補修や修理をしない)ことがあるので、事故などで受けたダメージ跡を見つけることがある。
スペアタイヤの周辺を調べる
後部ラゲッジスペースの床に収納されているスペアタイヤを外してみよう。車体に大きなダメージを受けてできた歪みなどが床部に残っている(走行に支障がない部分は修理しない)のを見つけることもある。塗装が部分的に違っていたり、防音防振材(床や車体内部に貼ってあるマットやシート状の部材)に剥がれていたり波打っているなどの異常があれば、後部を修理しているかもしれない。また、スペアタイヤを外したついでに、タイヤ自体の状態(空気圧や傷の有無など)もチェックしよう。
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クラウン エステート 整備内容と時期などから推察できる
整備手帳などに記入された記録に目を通して、定期的に点検整備を受けてきたかどうかチェックしよう。点検整備記録簿以外にも、ガソリンスタンドやパーツショップでオイル交換などをすると、記録シールを貼ったり、カードなどを記録簿にはさむこともある。車体や車検証ケース内も探ってみよう。いずれにしても、詳細な記録が残っている車両は、走行距離が伸びていてもコンディションがよく、走行機能部分には大きな問題を抱えていないと推察できる。
クラウン エステートのコンディションはここで見極める!
室内の状態から扱い方を探る
ワゴン系のクルマは、内装やシートに傷が多いとか、ひどく汚れている場合は、常に荷物を出し入れしているはず。一般に乗用車として使われていた車両は、目立つような傷は少ない。シートに染みが付いていたり、カーペットの隙間や裏に食べ物のかすなどが埋まっている場合は、子供を乗せていたと推察できる。犬を乗せていた車両は、しっかり掃除してあってもカーペットの溝や裏に犬の毛や臭いが残っていることもある。このように、クルマの使い方を推察すれば、車両の状態を知る目安になる。また、シートは、乗り降りの際に身体が当たる座面のサイドサポート部が擦り切れてくる。ひどくなると、表皮が切れて内部が露出することもある。走行距離が多いわりにきれいなシートが付いている車両は、シートを交換していることも考えられる。
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クラウン エステート 改造の度合いを把握する
参考車両は、スプリングを交換して車体が低くなっている。あまりにも低いと、日常走行でバンパー下部(スポイラー部)や床下を打つなどの支障がある。「車高ダウン」になっていたら、どの程度下がっているか調べてみよう。タイヤをはじめ周囲の部品類が接触して擦れた跡がないかもチェックしよう。また、参考車両は、部品を保管してあったので、不具合があればノーマルに(元どおりに)戻すことができる。元の部品の有無も確かめてみよう。
エンジンの調子を調べる
エンジンをかけてみよう。異音が聞こえり、大きな振動が出ているようなら、トラブルを抱えている可能性がある。キーを捻って、モーターの回転が弱かったり始動がもたつく場合は、バッテリーが弱っていたり、エンジンの調整が必要かもしれない。実際に走ってみるのが望ましいが、エンジンが暖まってからアクセルペダルを軽く煽ってみて、スムーズに回転が上下するかどうかも試してみよう。
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クラウン エステート 異常をチェック
トランスミッションは、NからDへ、NからRへなど、各ポジションにセレクトレバーを動かして、確実に切り替えができるかどうか試してよう。できるだけ試走して、異音が発生していないか、ギヤが切り替わる時のショックが激しくないかなど、走行して初めてわかる異常もチェックしたい。
装備類はすべて操作してみる
ターンシグナル(ウインカー)やライト類、ワイパーなど、保安関係の作動は必須チェック。さらに、エアコンやオーディオシステムなどの装備機器も必ず操作して、正常に機能しているか確かめよう。純正、社外製品を問わず、オーディオ類やカーナビなどは、取扱説明書が揃っていることも確認しよう。
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クラウン エステート 走り方から推察する
走行距離とタイヤの減り具合を見よう。高年式車で走行距離が少ない場合、極端にタイヤの一部が減っている偏摩耗の状態に注意。アライメント(タイヤの取り付け角度)が狂っているだけなのか、あるいは事故で受けたダメージなどで車体が歪んでしまったのかを確かめる必要がある。また、タイヤの接地面だけでなく角や側面まですり減っていたら、激しい走り方をしていたと推測できる。その場合は、車体やエンジン、サスペンションなど各部に負担をかけていると判断できるし、走行に関わる部品などの消耗も進んでいるはずだ。また、参考車両は、ホイールとサスペンションを交換(改造)している。メーカー純正以外の太いホイールとタイヤ、あるいはサスペンションを交換している(たいていは色が付いた目立つ部品が付いている)などの改造車両は、専門家に相談したほうがいいだろう。
日本自動車査定協会
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中古車目利き講座のチェックポイントをアドバイスしてくれるのは、財団法人「日本自動車査定協会」。経済産業省と国土交通省の指導の下で中立公正な第三者機関として、査定士の技能検定試験や、実車を使った修復歴判定の査定トレーニングなどを行っている。車両の状態を判断するプロフェッショナルだ。全国の52カ所にある支所に依頼すれば、査定目的に応じた査定額を算定して、証明書を発行してくれる(有料)。
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