中古車目利き講座 トヨタ カリーナ

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トヨタ カリーナ
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カリーナ カリーナは仕様のバリエーションが多いために一概にはいえないが「スポーティ」がポイント。基本的には実用車と使われているが、上級グレードになると走り込んでいる場合も多い。インテリアの汚れや荒れ方から、車両がどのように扱われていたか推察してみよう。メンテナンスの状態や消耗部品交換、トラブルの発生と修理など、点検整備記録の詳細も探ってみる。できるだけ試乗して、エンジンをはじめ走行機能系に異常がないかもチェックしたい。
1996年8月から2001年11月まで販売された6代目カリーナ。基本車体構成をコロナと共有するミドルクラスのスポーツセダンとして、それまでのラグジュアリー路線からスポーティ 路線へと発展させている。 エンジンは1.5〜2リッターのガソリンエンジンおよび2.0と2.2リッターのディーゼルターボがあり、駆動方式は2WDを基本に4WDの設定もある。1998年には、スポーティなイメージをさらに強調した6速マニュアルトランスミッション車が加わっている。豊富な仕様グレードをラインナップして、多様なニーズに応えているのも特徴といえるだろう。
CHECK POINT
01
修復歴の有無と当該箇所の確認
02
インテリアの汚れを念入りチェック
03
試走して異音に注意を払う
全体の雰囲気を見る
車体に映る周囲の景色を見てみよう。歪みや凹み、あるいは波打っているのを見つけることもある。塗装表面が肌荒れ状態になっている場合も、事故を起こして板金塗装した修理跡かもしれない。正面、左右、上下から、見る角度を変えてみると異常を見つけやすい。さらに、車両全体が見渡せる位置まで下がって、外観を観察しよう。ナンバープレートは曲がっていないか? 左右のヘッドライトの色は同じか? バンパーがずれていないか? 車体の切れ目の隙間(チリ)は均等な線になっているか? 一部だけくすんでいたり、艶が違って見えたら、修理したことも考えられる。
カリーナ カリーナ
カリーナ 不自然な部分や新しい部品
ボンネットを開けて、エンジンルーム内各部の塗装の様子を観察しよう。車体と左右のフェンダーをはじめ、ラジエターを支えているラジエターサポートの色を周辺と比べてみる。色の違いがポイントだ。一部だけ色合いが異なっていれば、修理した可能性がある。周囲と比べて異常にきれいな部分も修理した跡かもしれない。さらに、ゴムホースやベルトの劣化などを点検。オイルのにじみや汚れにも注意しよう。周囲と比べて新しく見える部品は交換している。整備手帳の記録を参考にするとトラブルが発生した箇所や修理などの経緯がわかるはずだ。
ボンネットを交換する理由
事故などでボンネットにダメージを負うと、新しいボンネットと交換することも少なくない。ボンネットを支えている金具(ヒンジ)を固定しているネジを脱着した形跡があったら要注意。事故の修理でボンネットを交換した可能性が高い。まれにエンジンの修理などのためにボンネットを脱着することもあるが、その場合は整備記録簿に記録が残っているはずだから確かめてみよう。
カリーナ
カリーナ フェンダーの状態を読む
フェンダーを固定しているネジの頭の塗装に傷があるのは、工具を使ってネジを脱着した跡。つまり、フェンダーを交換、あるいは修理したと判断できる。フェンダーに手を加えても事故車(修復歴車)扱いにはならないが、フェンダーが無傷なら大きな事故は起こしていないと推察できる。
車体の切れ目の隙間と色を見る
大きな衝撃を受けて車体が歪むと、外板パネルを修理することになるが、組み付ける際に誤差が出ることがある。それは、各パネル同士の隙間(チリと呼ぶ)を見ればわかりやすい。フロントフェンダーの後端とドア、さらにフロントフェンダーとピラー(フロントガラスを挟んだ左右の柱)、それぞれのチリが均一でなければ、前部の外板に手を加えた(修理した)可能性が高い。同じ場所の車体の左右を見比べてみるのもチェックのコツだ。また、再塗装する際に、色が微妙に違うことがある。隣り合う外板の色艶が合っているかもチェックしよう。
カリーナ
カリーナ カリーナ 左右のドアを比べてみよう
車体側面のドア部分に大きな損傷を受けると、ドア自体を交換してしまうことも多い。交換の際は、ドアを支えている金具(ヒンジ)を固定しているネジを脱着するので、ネジの状態をチェック。前後左右のドアを見比べて、特定のドアだけネジの頭に傷が付いていれば、工具を使ったと考えられる。ただし、新車の組み立て時やドアの立て付けを調整するためにネジを回すこともあるので、ネジを脱着したように見えても、必ずしもドアを交換しているとはいえない。
前部をぶつけるとダメージを受けやすい
フロントグリルの後ろにあるラジエターサポートと呼ぶ鉄板を観察してみよう。車体前部をぶつけると、高い確率でラジエターサポートを修正あるいは交換することになる。歪みや手を加えた痕跡がないかどうかチェック。周囲と色が違っていたら交換した証拠と思っていいだろう。フェンダーとの接合部も不自然なところはないか点検しよう。
カリーナ
カリーナ 塗装表面に軽く爪を滑らせてみる
車体側面のドア部分に大きな損傷を受けると、ドア自体を交換してしまうことも多い。交換の際は、ドアを支えている金具(ヒンジ)を固定しているネジを脱着するので、ネジの状態をチェックしよう。前後左右のドアを見比べて、特定のドアだけネジの頭に傷が付いていれば、工具を使ったと考えられる。ただし、新車の組み立て時や、ドアの立て付けを調整するためにネジを回すこともあるので、ネジを脱着したように見えても、必ずしもドアを交換しているとはいえない。
固定しているネジをチェックする
後部をぶつけた事故などでは、ダメージが大きい場合はトランクリッド(トランクの蓋)を交換することがある。つまり、トランクリッドの交換跡で事故歴を判断することもできるわけだ。見るべきポイントは、リッドを支えているアームと固定しているネジ。また、トランクリッドがしっかり閉まるかどうか、開閉して確かめてみよう。車体の後部全体が歪んでいると、位置が微妙にずれていることもある。閉めた時にフェンダーとの左右の隙間が揃っているかどうかもチェックしよう。
カリーナ
カリーナ 左右を比べる
リアゲートを開けて、開口部を見ると、左右両側共に鉄板が横から回り込んで、スポット溶接で固定されている(丸い点状の窪みが並んでいる)のが見える。追突をはじめ、後部が変形するような事故などで修理した車両は、ここに手を加えているはずだ。また、板金塗装をしていれば、周囲とは雰囲気が違って見えるので、車体の左右を見比べながら色艶や形状などを念入りに観察してみよう。さらに確かめるには、鉄板の継ぎ目を埋めているシール材を爪で押してみよう。表面が硬くても内部が柔らかかったら、修理の際に盛った新しいシール材だということがわかる。
下から覗いて修理の痕跡を探す
日頃見ることがない、クルマの床下もチェックしよう。車体の横を覗くとスポット溶接(丸い点状の窪みが並んでいる)で鉄板を繋いである接合部分が見える。スポット溶接がきれいに揃って並んでいれば、手を加えていないと判断できる。ほかにも、歪みや部分的な変形がないかどうか探ってみよう。外観はきれいに修理しても、走行に影響がない見えない部分は、そのまま手を付けていない(修理や部品交換していない)ことがあるので事故歴を見つけることもある。
カリーナ
カリーナ スペアタイヤの下も見逃さない
ラゲッジスペースの下にあるスペアタイヤを外してみよう。床部に歪みなどを見つけこともある。塗装が周囲と違っていたり、防音材の状態などに異常があれば、後部を修理したかもしれない。また、スペアタイヤ自体の状態もチェックしよう。
点検整備記録の内容と時期を調べる
整備手帳などに記入されたデータにも目を通して、定期的にきちんとメンテナンスを受けてきたかどうかもチェックしよう。記録簿以外にも、ガソリンスタンドやパーツショップでオイル交換などをすると、記録シールを貼ったり、カードなどを記録簿にはさむこともある。車体や車検証ケース内も探ってみよう。いずれにしても、詳細な記録が残っている車両は、走行距離が伸びていてもコンディションがよく、機能部分には大きな問題を抱えていないと推測できる。
カリーナ
カリーナのコンディションはここで見極める!
シートをチェック
ファブリック(布製)のシートは、汚れは目立ちにくいが座面は意外に汚れている。シミなどもたいていはカーケア用品などで目立たなくすることもできるが、傷やタバコの焼けこげなどが気になれば補修やシートの交換を考えなければならない。また、床が高く、着座位置が高い車両のシートは、乗り降りする時に体重を預けるのでドア側のサイドパット(シート座面横の盛り上がった部分)に負担がかかっている。特に頻繁に乗り降りしている場合は、走行距離の割にヘタっていることが多い。実際に座ってクッションの状態も確かめてみよう。
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カリーナ トランスミッションの異常をチェック
トランスミッションはできるだけ試走して、異音が発生していないか、確実に切り替えができるかどうか、実際に操作して確かめたい。オートマチックは、NからDへ、NからRへなど、各ポジションにセレクトレバーを動かして具合を試してみる。ギヤが切り替わる時のショックが激しくないかをチェック。マニュアルトランスミッションは、クラッチの切れ具合をチェック。スムーズにクラッチが断続できるか試してみよう。扱いが悪いと1万kmに満たない走行距離で消耗し、滑っていることもある。
エンジントラブルを察知する
エンジンをかけてみよう。キーを捻ると、モーターが勢いよく回って容易にエンジンが始動するかどうか。モーターの回転が弱かったり始動がもたつく場合は、バッテリーが弱っていたり、エンジンの調整が必要かもしれない。エンジンが回っている時に、異音が聞こえり大きな振動が出ているようなら、トラブルを抱えている可能性がある。実際に走ってみるのが望ましいが、エンジンが暖まってからアクセルペダルを軽く煽ってみて、スムーズに回転が上下するかどうかも試してみよう。
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カリーナ フロアマットやペダルの状態を見る
ドライバーの癖をペダルで推測することができる。アクセルペダルは必ずかかとをフロアマットに付けて踏むので、かかとの跡が残っている。またペダル自体も靴底が当たる部分が擦れて光っている。特にゴム系ペダルの場合は長期間使っていると摩耗してくる。明らかにペダルが部分的に削れているのに走行距離が少ない場合は、メーター巻き戻しなど(最近は少なくなったが)を疑ってみる必要があるかもしれない。
日本自動車査定協会
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中古車目利き講座のチェックポイントをアドバイスしてくれるのは、財団法人「日本自動車査定協会」。経済産業省と国土交通省の指導の下で中立公正な第三者機関として、査定士の技能検定試験や、実車を使った修復歴判定の査定トレーニングなどを行っている。車両の状態を判断するプロフェッショナルだ。全国の52カ所にある支所に依頼すれば、査定目的に応じた査定額を算定して、証明書を発行してくれる(有料)。
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