トヨタ カムリの上質な中古車の見極め方


上質車両を見極める 中古車目利き講座
カムリ
参考車両 :2.4G リミテッドエディションナビパッケージ
初年度登録2001年11月

トヨタ カムリ

年配のユーザーが比較的多いこともあり、丁寧に扱われて点検整備もしっかり行っている可能性が高い。車体まわりと室内の様子を念入りにチェックすると同時に、車両の使い方も推察してみよう。年式が古くなれば相応の傷みも出るが、外観や内装がきれいなら、最後の決め手は整備状態だろう。エンジンやオートマチックなど、走行に関わる部分に不具合を抱えていないか、定期点検整備の記録と現状を確かめたい。

●2001年9月にフルモデルチェンジした7代目。ミディアムハイクラスのFF高級セダンとして、新プラットフォーム、設計サスペンション、2.4リッター(2362cc)VVT-i(連続可変バブルタイミング機構)付エンジン、高効率SuperETC(スーパーインテリジェント4速オートマチックトランスミッション)を採用。

 仕様グレードは、ベーシックな「2.4G」、15インチアルミホイールやクルーズコントロール、サイドエアバッグなどを標準装備した上級の「リミテッドエディション」。16インチアルミホイール、リアスポイラー、2本出しエキゾーストパイプ、サイドエアバッグなどを備えたスポーティタイプの「ツーリング」。2.4Gには4WDもあるが、ツーリングには設定されていない。

 内装は、2.4Gがベージュを基調に木目調パネルを添えているのに対し、ツーリングはブラックにメタル調パネルをあしらったスポーティな仕立てになっている。また、リミテッドエディションとツーリングには、オーディオ一体型DVDナビゲーションを標準装備した「ナビパッケージ」も設定されている。

 その後の2004年7月にマイナーチェンジしたモデルは、フロントグリルやリアコンビネーションランプのデザイン変更でスポーティなエクステリアになっている。2006年1月には、トヨタブランドの最上級FFセダンとしてフルモデルチェンジした、ボディを拡大した新型が発売されている。

●参考車両と同時期の仕様グレード設定
グレード 型式 シフト 駆動
2.4G UA-ACV30 4AT FF
UA-ACV35 4AT 4WD
2.4Gリミテッドエディション UA-ACV30 4AT FF
UA-ACV35 4AT 4WD
2.4Gリミテッドエディションナビパッケージ UA-ACV30 4AT FF
UA-ACV35 4AT 4WD
ツーリング UA-ACV30 4AT FF
ツーリングナビパッケージ UA-ACV30 4AT FF
カムリについて さらに詳しく カムリの中古車を探す カタログを見る パーツを探す
カムリ

全体の雰囲気から探る

 やや離れた位置から、外板パネルの立て付け、塗装面の状態など、外観各部に不自然な部分がないかをチェック。プレスラインやサイドモールのずれなどにも注意。

 正面からは、バンパー/ボンネット/ヘッドライトなどが並んでいる横と縦の線のバランスを見て、左右対称になっていることを確認。

 左右ヘッドライトを比べて見よう。片方だけ新しい(交換している)場合は、車体部を探って交換した理由を確かめる必要がある。

 また、ナンバープレートの傷や変形、文字修正ペイントなども、前部の修理を推察するヒントになる。

見る角度を変えると見える

 車体表面は、斜め方向から透かして見ると、見落としがちな浅くて広い凹み、波打ち(板金修理跡のしわ)なども確認できる。塗装面の部分的な異常(色艶の違い、肌荒れ状態)も、補修程度の場合もあるが、修理跡の可能性がある。

 また、例えば側面のフェンダー、ドア、ピラー(フロントガラス左右の柱)。それぞれの隙間の幅が均等でなければ、ダメージを受けているか、修理している。隙間を境に、隣り合う塗装の色調が違って見える場合も、修理している可能性がある。

カムリ
カムリ

整備状態を確かめる

 整備記録とつき合わせて、消耗部品を中心にエンジンと周辺の整備状態をチェック。冷却水やオイルの量および汚れ、ブレーキやウォッシャー液量なども点検したい。オイル汚れや滲み(オイル漏れの兆候)にも注意しよう。

 周囲と比べて新しく見える、交換の疑いがある部品は、定期交換消耗部品か、故障や不良か、あるいは事故などでダメージを受けたのか、整備記録を探ってみよう。

内側の鉄板を調べる

 大きなダメージを受けると走行機能面に重大な不具合が生じるインナーパネル(左右フェンダー内側の鉄板)やダッシュパネル(室内側の鉄板)などの状態を必ずチェック。歪みや修理跡などがないか、確かめよう。

 また、部品やネジなどに塗装の飛沫が付いている場合は、周辺に修理の形跡がないか、探ってみよう。サスペンション上部取り付け部の修理/交換跡にも注意。

カムリ

ボンネットのチェック

 外面だけでなく、裏面に修理跡がないかも確かめよう。大きな損傷を負うと、外して修理したり、交換することもあるので、ヒンジのネジ脱着の形跡にも注意。

 ボンネットを修理/交換していれば、車体部を修理している可能性がある。まれにエンジン修理などでボンネットを外すこともあるが、車体前部を詳しく調べる必要がある。

車体前部の必須チェック

 エンジンルームのいちばん前で車体の左右に繋がっているラジエターサポートと呼ぶ鉄板を必ずチェック。

 車体前部への衝撃による影響を受けやすく、修理あるいは交換する確立が高い。外観をきれいに直しても、ラジエターサポートに痕跡が残っていることがある。

 ヘッドライトの他、周辺の部品に異常がないかも確かめよう。

カムリ
カムリ

取り付け状態を確認

 フロントフェンダーは、取り付けている固定ネジもチェックしよう。ネジを脱着した形跡があれば、外して修理しているか、あるいは交換している可能性がある。

 フロントフェンダーは重要な車体補強部材ではないので、補修や修理をしても修復歴車にはならない。しかし、外して修理/交換しているとなれば、大きな衝撃を受けていると考えられるので、インナーパネルをはじめ、周辺を詳しく探って、ダメージを受けた範囲を確かめる必要がある。

車体側面のチェック

 ドアに大きな損傷を受けると、外して板金修理することもあり、交換してしまうことも多い。ドアヒンジのネジを脱着していないか、調べよう。

 ただし、ドアの立て付け調整でネジを回すこともあるので、ネジ脱着の形跡だけでは推察にすぎない。ドア自体に修理跡などはないか。ピラー(柱)やサイドシル(ドア下の梁)、ルーフなどに異常や修理跡などがないか。周辺を調べて判断したい。

カムリ カムリ
カムリ

車両の情報を確かめる

 車体まわりをチェックする前に定期点検整備記録簿を調べよう。車両がどのように使用され、整備されているかが記録されている。定期点検や消耗部品交換などの実施時期と、その時の走行距離を把握しておけば、車両各部の状態を探る参考になる。

 また、備え付けの書類は、車両取扱説明書の他、オプションや後付け装備品などが付いている場合は、それぞれの使用説明書が揃っていることも確かめよう。カーナビは、地図データの作成時期も確かめたい。

縁と奥も確かめる

 フェンダーの膨らんでいる部分に擦り傷や凹みを付けることも多いが、ホイールアーチ部(フェンダーの縁の部分)に修理跡がないきあチェックしよう。疑いがあれば、車体左右の同じ場所を比べて見れば、異常を確かめやすい。

 フェンダーライナー(フェンダー内にある泥よけカバー)の取り付け状態も確認。塗装の飛沫が付着している場合は、フェンダー部の補修や修理を疑おう。

カムリ
カムリ

タイヤのチェック

 減り具合をまず点検。残り溝の深さは、スリップサインを目安に1.6mm以上が合格ライン。

 溝が十分に残っていても、減り方を調べよう。接地面を見て、内側や外側だけが極端に減っている偏摩耗を見つけたら、アライメント(ホイールの取り付け角度)が狂っているのか、あるいは車体が歪んでいるのか、確かめる必要がある。偏磨耗は車体前部のインナーパネルが変形して生じることもあるので、タイヤの摩耗で車体の状態を推察することもできる。

リアフェンダーのチェック

 リアドアを開けて、開口部をチェックしよう。リアフェンダーを補修、あるいは修理している車両は、マスキング跡が残っていることもある。

 段になっている鉄板の折り目(角)に補修や修理跡がないかも確かめよう。

カムリ
カムリ

給油口の蓋にもヒント

 フューエルリッド(給油口の蓋)を開けて、内部にマスキング跡や修理跡などないかチェック。

 また、フューエルリッドの色がフェンダー部と違っていれば、リアフェンダーを修理している(フェンダーを修理してリッドを取り付け直している)ことが考えられる。後部一帯を詳しく探ってみよう。

後部のチェックポイント

 後部も前部と同様に、バンパー、トランクリッド(トランクの蓋)、コンビネーションランプ(リアライト)などが並んでいるバランスをチェック。

 後部ナンバープレートは、封印を剥がした傷跡が注意ポイント。

 トランクリッドを閉めた時の立て付けを見て、全体に狂っていれば、リッドのずれ、あるいは車体の歪みも考えられる。左右片方だけの隙間が狂っていれば、その側の車体部を修理している。

 また、リッドを開閉して、スムーズに閉まらない場合も、リッドのずれか、車体の歪みが疑える。

カムリ カムリ
カムリ カムリ

開口部の状態をチェック

 トランクリッドを開けると、開口部左右に鉄板の接合部が見える。修理跡などはないか、確かめよう。シーラーや塗装の状態がポイントだが、特にスポット溶接の状態に注意。修理跡かどうかが疑わしい場合は、車体の左右同じ場所を見比べると判断しやすい。

 後方から強い衝撃を受けると、キャビン(室内部)との接合部やルーフパネルの前部にまで波及することもある。修理箇所を見つけた場合は、関連する部分も広く調べる必要がある。

 トランクリッドの修理や交換の形跡にも気を付けよう。

隠れた部分も見逃さない

 トランクルームの床内に収納されているスペアタイヤを外してみよう。

 大きな衝撃を受けてできた歪みや、修理跡などはないか、チェック。床底や周辺に貼ってある防振シートの切り接ぎや張り替えた形跡などにも注意しよう。

 また、水溜まりの跡があれば、雨漏りしていないかを確かめる。塗装の痕跡があれば、錆などの補修か、板金修理か、調べよう。

カムリ
カムリ

床下も覗いてチェック

 鉄板部に傷や凹み、歪み、変形、修理跡などはないか。マフラーやサスペンションなどの部品類に損傷や修理/交換跡などがないか、確認。外観はきれいに修理しても、走行に影響がない見えない部分は補修や修理をしないことがあるので、事故などで受けたダメージ跡を見つけることもある。サイドシル(左右ドア下にある車体前後方向に通っている梁の部分)の下部も要チェックポイントだ。

不具合の兆候を察知する

 エンジンをかけて、始動時の状態やアイドリング回転などをチェックしよう。エンジンが暖まってからアクセルペダルを軽く煽って、スムーズに回転が上下するかどうかも、試してみよう。

 容易にエンジンがかからない場合は、バッテリーが弱っているだけの場合もあるが、発電機をはじめ、他の機器や装置に不具合があることも考えられる。

 また、エンジン回転中に異音や大きな振動が発生しているようなら、なんらかのトラブルを抱えている可能性がある。

カムリ

オートマチックのチェック

 エンジンをかけてブレーキを踏んだまま、セレクトレバーを操作してみよう。各ポジションにレバーを切り替える時にショックなどの異常がないかを確認。

 できれば試走して、自動的にギヤが切り替わる時のショックが激しすぎないか。繋がるタイミングが長すぎる(スタート時や加速時に滑っている)感じはないか。走行時の状態も確かめたい。

カムリ
カムリ カムリ

装備機器類の動作確認

 ウインカーやライト類(ヘッドライト、テール/ブレーキ)、ハザード、ワイパーなど、保安機器類の作動を必ずチェック。

 エアコンは、冷暖房の効きと温度や風量の調節。オーディオは音量をはじめ、CDの選曲やラジオの選局。カーナビなども、操作してみよう。電装機器や調整機構のある装置は、電源のオン/オフだけでなく、操作機能を確かめよう。

 見落とすことが多いパワーウインドウの開閉やドアロック、室内灯の点灯なども、忘れずに。

隅まで細かくチェック

 室内は、汚れや傷、穴あき、損壊などがないかをチェックするが、運転席周辺だけでなく、助手席や後部席も、念入りに調べよう。

 汚れや傷を見つけたら、クリーニングで目立たなくできるかどうか。深い傷や穴あきは、補修できるか、交換が必要か。損傷の程度を判断する必要もあるだろう。

カムリ
車両チェックの勘どころ
塗装

●部分的に色調や艶が違う場合には、周辺の状態もチェック。

●タイヤハウス(フェンダーのタイヤを覆っている部分)内に外装塗料が付着しているとか、メッキやゴム部品などに塗料の飛沫が付いているなどの場合も、周辺を詳しく確かめる必要がある。

●ドアの開口部などにマスキング(塗装スプレーが他の部分に広がらないようにするカバーを留める粘着テープを貼る)跡が残っていることがある。塗装表面を指や爪で撫でるように滑らせて、引っかかるような直線状の段差があれば、何らかの理由で塗装していることがわかる。

取り付けネジ

●ネジ止め(ボルトやナットで固定)している車体まわりの部品を交換する時には工具を使う。ネジの頭の塗装が剥がれていたり、角がくずれているのは、ネジを回している証拠だ。

●普通はネジの頭は塗装されているので、傷は比較的容易に確認できる。無塗装の場合は判断しにくいので、車体の左右を見比べるといい。

溶接とシーラー

●車体を構成する部品が溶接で固定されている部分は、シーラー(接合部の隙間を埋める充填材)が塗布されている。修理や交換で再溶接すると塗り直すので、不自然になっている。

●疑わしい場合は、爪で押してみよう。表面が硬くても内部が柔らかい(プチッと表面が割れる)ようなら、修理後に新しいシーラーを盛っている。

●シーラーは、盛り上がっていたり、窪んでいたり、横方向にヒダがあるなど、鉄板の接合状態やシーラーを塗布する方法によって形状が違っている。不自然に見える部分を見つけたら、車体の左右同じ場所を見比べて判断しよう。

●車体各部はスポット溶接している(鉄板の接合部に小さな丸い窪みが並んでいる)部位も多いが、修理工場でスポットを打ち直している場合は、直径が5mm以下(新車時は5mm以上が普通)、窪みが深い、2度打ちしたずれなど、新車組み立て時の状態とは異なる特徴がある。

●電気スポット溶接の電極が入らない奥まった部分などは、炭酸ガスアーク溶接に代えることがあるので、スポット溶接の窪みがなくなっていることもある。

立て付け

●外板パネルなどを修理すると、組み付ける際に誤差が出ることがあり、それは、隣り合うパネルの隙間(チリ)を見ればわかる。隙間の幅が均等になっていなければ、修理している可能性がある。

●バンパーなどは押されてずれることもあるが、たとえ修理していなくても、隙間が合っていなければ、なんらかのダメージを受けている。

●モール類(フェンダーからドアにかけて線状に繋がっている飾りなど)やプレスライン(外板が折れ曲がっている角の線)がずれていることからも、立て付けに異常があることがわかる。

クルマの鑑定ならおまかせ!
 中古車の目利きチェックポイントをアドバイスしてくれるのは、財団法人「日本自動車査定協会」。経済産業省と国土交通省の指導の下で中立公正な第三者機関として、査定士の技能検定試験や、実車を使った修復歴判定の査定トレーニングなどを行っている。車両の状態を判断するプロフェッショナルだ。全国の52カ所にある支所に依頼すれば、査定目的に応じた査定額を算定して、証明書を発行(有料)してくれる。
Tel. 03-5776-0901 www.jaai.com
日本自動車査定協会
カムリについて さらに詳しく カムリの中古車を探す カタログを見る パーツを探す
簡単1分 オンライン査定
メールマガジン『@Goo』
中古車目利き講座 新着記事



ブランド別検索
中古車目利き講座  トヨタ トヨタ 中古車目利き講座  日産 日産
中古車目利き講座  ホンダ ホンダ 中古車目利き講座  マツダ マツダ
中古車目利き講座  三菱 三菱 中古車目利き講座  スバル スバル
中古車目利き講座  ダイハツ ダイハツ 中古車目利き講座  スズキ スズキ
Goo-netクルマ関連記事

Goo-net News

新車情報をはじめクルマ業界の
ニュースをいち早くお届け

中古車情報

中古車選びに役立つ情報満載!
あなたにピッタリのクルマが見つかる

新車紹介・新車試乗

発表されたばかりのニューモデルを
独自で紹介、試乗レポート

中古車目利き講座

上質な中古車を見極めるポイントを
詳しく解説!買う前に要チェック

Goo-net Voice

「燃費をよくするには?」など
今知りたいクルマに関する豆知識満載

今が売り時!旬のクルマ

グーオク(買取オークション)で高値で
売れるクルマをピックアップ

TOP > クルマ関連記事 > 中古車目利き講座 > カムリ