中古車目利き講座 トヨタ カムリ

上質車両を見極める 中古車目利き講座
カムリ
参考車両 : カムリ 2.2 Vセレクション 初年度登録1999年9月
TOYOTA
CAMRY 
GF-SXV20
トヨタ カムリ
年配を中心とした保守的なユーザーに好まれている大型セダンだということが、車両チェックのヒント。定期点検整備をしっかり受けている場合と、点検や整備をしないで乗りっぱなしのユーザーいる。整備状態を確認しよう。インテリアがきれいで、手入れがゆきとどいている車両は、全体のコンディションがいい可能性が高いともいえる。また、外観がきれいでも、プレスラインや立て付け、車体表面の気が付かないような凹みを探るなど、チェックポイントの基本事項を見落とさないように気を付けたい。
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●参考車両と同時期の仕様グレード設定
グレード 型式 シフト 駆動
・2200 (2163cc)
2.2 GF-SXV20 4AT FF
2.2 Four GF-SXV25 4AT 4WD
2.2 Vセレクション GF-SXV20 4AT FF
2.2 Four Vセレクション GF-SXV25 4AT 4WD
2.2 Gセレクション GF-SXV20 4AT FF
2.2 Four Gセレクション GF-SXV25 4AT 4WD
・2500 (2496cc)
2.5 GF-MCV21 4AT FF
2.5 Gセレクション GF-MCV21 4AT FF
●1999年8月にフルモデルチェンジしたカムリは、それまでの国内けモデル(日本仕様)とは異なり、アメリカ向けモデルと共通の車体になっている。アメリカのセダン市場で人気が高く、やや大きめの車体サイズに設定した、ゆったりと移動できるファミリーセダンだ。
 エンジンは、2.2リッター直列4気筒と2.5リッターV型6気筒の2種類。トランスミッションは、全車4速AT。駆動方式は、前輪駆動(FF)が基本になっているが、2.2には4輪駆動(4WD)の設定もあり、グレード名に「Four」が付いている。
 仕様グレードは、エンジン排気量区分の「2.2」と「2.5」がベーシックタイプ。「Gセレクション」は、アルミホイールや運転席電動シートを備している豪華仕様。2.2には、埋め込み式チャイルドシートなどを簡略した廉価仕様の「Vセレクション」もある。
全体の雰囲気から探る
 全体を眺めて、車体の傾き、部品のずれ、部分的な異常箇所などがないか、探ってみよう。不審な点があれば、近寄って、さらに詳しく調べよう。
 前面は、ボンネットとバンパー。後面は、トランクリッドとバンパー。それぞれの横線が水平になっていることを確かめよう。
 さらに、ライト類とフェンダー部を含めた左右のバランスも見てみよう。ポイントは、クルマは左右対称になっていることだ。
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カムリ 車体表面のチェック
 外観がきれいでも、車体表面は角度を変えながら観察しよう。
 斜め方向から透かして見ると、見落としがちな浅くて広い凹みやエクボと呼ばれる小さな凹み、あるいは波打ち(しわ)なども確認できる。
 しわが寄っているのは、衝撃を受けているか、板金修理跡と判断するのが妥当だ。
 塗装面の艶や荒れなど、部分的な異常も、補修や修理などを見つけるヒントになる。
整備状態と部品を点検
 事前に定期点検記録簿を見てから、ゴムホースやベルトの劣化など、消耗部品を中心にエンジンと周辺をチェック。
 冷却水やオイルの量および汚れ、ブレーキ液量なども、点検。エンジン周辺のオイル汚れやにじみ(漏れ)にも注意しよう。
 周囲と比べて新しく見える部品は、交換していることが疑える。事故などでダメージを受けて交換したのか、それとも整備で交換したのか、確認しよう。
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鉄板部分の異常を調べる
 エンジンルーム内をチェックする時は、フェンダー側のインナーパネルや室内とエンジンルームを隔てているダッシュパネルなど、各部の鉄板を見てみよう。
 修理跡(溶接、シーラー、塗装の異常など)はないか、歪みやしわなどがないか、確かめよう。
 部品やネジなどに塗装の飛沫が付いている(塗装スプレーの形跡)場合は、周辺に修理跡がないか、詳しく探ってみよう。
カムリ ボンネットのチェック
 裏側に修理跡がないか、確かめよう。特に、外と内のパネル接合部がチェックポイント。
 また、ダメージを負うと、交換することもある。支えている金具(ヒンジ)部の固定ネジを脱着した形跡がないか、チェック。
 交換している疑いがあれば、他の部分から影響を受けたことも考えられる。車体前部をさらに詳しく調べよう。
前部の要チェックポイント
 ラジエターコアサポート(エンジンルームのいちばん前で車体の左右に繋がっている鉄板)を必ずチェック。
 車体前部をぶつけると、修正あるいは交換修理する確率が高い。
 ラジエター本体をはじめ、ヘッドライト、バンパーのフロントグリル部分など、ラジエターコアサポートに固定されている部品類を外したり、交換している形跡がないかも確かめよう。
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カムリ 取り付け状態を確認
 フロントフェンダーは、固定ネジを見てみよう。脱着した形跡があれば、外して修理したり、あるいは交換している可能性がある。左右を比べてみれば、判断しやすい。
 傷や凹みの補修、あるいは損傷を受けて修理や交換してもきれいに直していれば修復歴車にはならない。
 交換している疑いがあれば、衝撃を受けた形跡や修理跡などはないか、周辺も広範囲に詳しく調べる必要がある。
車体側面のチェック
 側面に大きな損傷を受けると、ドアを交換することも多い。ヒンジ(ドアを支えている金具)の固定ネジをチェック。
 フロントドアを開けると、前後ドアのヒンジを確認できるが、無塗装ネジなので判断しにくい。前後左右ドアのネジを比べてみよう。
 ただし、ドアの立て付け調整のためにネジを回すこともある。ネジ脱着の形跡だけでは、ドアを交換しているとは断定できない。
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カムリ パネルの合わせ目を見る
 ドアは外側と内側の2枚のパネルを張り合わせた構造になっていて、損傷を受けると、外板だけを交換修理することもある。
 接合部分をチェック。塗装やシーラーの様子を見て、修理の痕跡がないかを確かめよう。
 前後左右、4枚のドアを比べてみれば、異常を判断しやすい。
リアフェンダーのチェック
 リアドアを開けて、開口部を観察してみよう。リアフェンダー周辺を補修、あるいは修理した車両には、マスキングした跡が残っていることもある。
 タイヤハウス部のフェンダーを折り返した縁の部分に修理跡がないかも、確かめよう。
 フューエルリッド(給油口の蓋)を開けて、マスキング跡や溶接跡などはないか。フューエルリッドの色調がフェンダー部と違っていたり、外した形跡なども、確認。
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カムリ 接合部を確かめる
 リアドアの開口部下側を見ると、リアフェンダーから伸びている部分とサイドシル(車体の前後方向に通っている左右の梁)とのパネルの接合部がある。
 シーラーや塗装の状態をチェック。車体左右を見比べて、修理跡などがないことを確かめよう。
 サイドシルは、必ず下を覗いて、チェック。凹みや歪みなど、ダメージを受けていないか。修理跡などがないか、調べよう。
トランクリッドがポイント
 ナンバープレートの状態に、ヒント。特に後部は、封印を外した傷があれば、修理あるいは交換していることが疑える。
 閉めた状態を見て、全体に隙間が狂っていれば、ずれているか、あるいは車体の歪みかが疑える。右または左だけ、片方だけの隙間に異常があれば、その側を修理していることは間違いないだろう。
 また、開閉してみて、スムーズにロックできない場合は、トランクリッドやキャッチがずれているか、あるいは車体が歪んでいることも考えられる。
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カムリ 溶接部を念入りに観察
 トランクルームの開口部(リアフェンダーとの境目)を見てみよう。左右両側共に鉄板が横から回り込んで、接合されている。
 溶接やシーラー、塗装の状態などの状態を手がかりに、修理した様子はないか、チェックしよう。特にスポット溶接に手を加えた跡がないかに注意。
 車体後部に修理箇所を見つけた場合は、関連する部分も詳しく調べる必要がある。
 後方から強い衝撃を受けると、キャビン(室内部)との接合部やルーフパネルの前部にまで波及することもある。
スペアタイヤの下を見る
 スペアタイヤを外して、波打ちや板金修理跡などがないか、チェック。底に貼ってある防振シートの交換跡や貼りなおした痕跡なども、修理している疑いがある。
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カムリ 床下を覗いてチェック
 鉄板部の変形や凹み、支え金具類の歪み、修理した痕跡などはないか、見てみよう。
 塗装や溶接の異常、取り付けネジの傷などは、手を付けている(修理している)ヒントになる。
 サスペンションアームやフレームなどに大きな傷や歪みがある車両は、走行に問題がないかを見極める必要がある。
部品の状態も調べる
 マフラーなどの床下の部品類に傷や凹み、交換した形跡がないかどうかも、チェックしよう。
 錆が目立つ車両も見かけることがある。浮き錆程度ならあまり気にする必要はないが、錆の進行や腐食の状態を確かめよう。
 オイルやグリスなどの油脂類のにじみや漏れなどがないかも、チェックしよう。
エンジンをかけてみる
 かかり具合、アイドリング、異音、回転の上下、排気ガスの色をチェック。
 実際に走ってみるのが望ましいが、エンジンが暖まってからアクセルペダルを軽く煽ってみて、スムーズに回転が上下するかどうかも、試してみよう。
 容易にエンジンがかからない場合は、バッテリーが弱っていたり、エンジンの調整が必要かもしれない。異音や、大きな振動が出ているようなら、トラブルの可能性がある。
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カムリ オートマチックを操作する
 エンジンをかけて、ブレーキを踏んだまま、PからDへ、NからRへ、各ポジションにレバーを操作して、引っかかりやぐらつきなどはないか。切り替え時にショックなどがないか、試してみよう。
 できれば試走して、ギヤが切り替わる時のショックが激しくないか、繋がるタイミングが長すぎないかも、チェックしたい。
 特に1速から2速に変わる時に大きな衝撃を感じる場合は、トラブルの予兆といえる。
作動と機能を確かめる
 室内は、まず保安機器(ウインカー、ホーン、ヘッドライト、ブレーキやバックなどのテールランプ類)の作動状態をチェック。
 そして、電装機器や電動機構などは、正常に機能しているかを確かめる。
 エアコンは、温度調節や風量。オーディオは、選曲や音量だけでなく、すべてのスピーカーが鳴っていること。カーナビなども同様に、操作機構がある機器類は、スイッチを入れるだけでなく、実際に操作して機能を確かめる。
 運転席まわりだけでなく、すべてのパワーウインドウの開閉や座席ランプの点灯なども、忘れずにチェックしよう。
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カムリ へたりも調べてみる
 低年式車は、シート表皮の汚れや傷などをチェックする時は、運転席のドア側サポート部の表皮擦り切れなどにも注意。
 シートのへたりも、確かめよう。
座面を手で押したり、座ってみて、沈み込む状態からクッションの劣化をチェック。左右のシートを比べてみれば判断しやすい。
車両の情報を確認
 備え付けの書類は、車両取扱説明書だけでなく、純正オプションや後付けの社外製品が付いている場合は、それぞれの取扱(使用)説明書が揃っていることを確かめよう。
 定期点検整備記録は、記載内容を見れば、過去にどのような整備を受けてきたのかがわかる。定期点検や消耗部品交換などの実施時期と、その時の走行距離は、車両各部の状態を探る参考になる。
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車両チェックの勘どころ
塗装
●部分的に色調や艶が違う場合には、周辺の状態もチェック。
●タイヤハウス(フェンダーのタイヤを覆っている部分)内に外装塗料が付着しているとか、メッキやゴム部品などに塗料の飛沫が付いているなどの場合も、周辺を詳しく確かめる必要がある。
●ドアの開口部などにマスキング(塗装スプレーが他の部分に広がらないようにするカバーを留める粘着テープを貼る)跡が残っていることがある。塗装表面を指や爪で撫でるように滑らせて、引っかかるような直線状の段差があれば、何らかの理由で塗装していることがわかる。
取り付けネジ
●ネジ止め(ボルトやナットで固定)している車体まわりの部品を交換する時には工具を使う。ネジの頭の塗装が剥がれていたり、角がくずれているのは、ネジを回している証拠だ。
●普通はネジの頭は塗装されているので、傷は比較的容易に確認できる。無塗装の場合は判断しにくいので、車体の左右を見比べるといい。
溶接とシーラー
●車体を構成する部品が溶接で固定されている部分は、シーラー(接合部の隙間を埋める充填材)が塗布されている。修理や交換で再溶接すると塗り直すので、不自然になっている。
●疑わしい場合は、爪で押してみよう。表面が硬くても内部が柔らかい(プチッと表面が割れる)ようなら、修理後に新しいシーラーを盛っている。
●シーラーは、盛り上がっていたり、窪んでいたり、横方向にヒダがあるなど、鉄板の接合状態やシーラーを塗布する方法によって形状が違っている。不自然に見える部分を見つけたら、車体の左右同じ場所を見比べて判断しよう。
●車体各部はスポット溶接されている(鉄板の接合部に小さな丸い窪みが並んでいる)部位も多いが、修理工場でスポットを打ち直している場合は、直径が5mm以下(新車時は5mm以上が普通)、窪みが深い、2度打ちしたずれなど、新車組み立て時の状態とは異なる特徴がある。
●電気スポット溶接の電極が入らない奥まった部分などは、炭酸ガスアーク溶接に代えることがあるので、スポット溶接の窪みがなくなっていることもある。
立て付け
●外板パネルなどを修理すると、組み付ける際に誤差が出ることがあり、それは、隣り合うパネルの隙間(チリ)を見ればわかる。隙間の幅が均等になっていなければ、修理している可能性が高い。
●バンパーなどは、押されてずれることがある。たとえ修理していなくても、隙間が合っていなければ、なんらかのダメージを受けている。
●モール類(フェンダーからドアにかけて線状に繋がっている飾りなど)やプレスライン(外板が折れ曲がっている角の線)がずれていることからも、立て付けに異常があることがわかる。
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