| 中古車目利き講座 トヨタ カルディナ/ST195G |
| TOYOTA CALDINA |
 |
|
 |
トヨタ・カルディナは、中古車が多数出回っており、ショップの店頭でも多く見かけるクルマだ。走行距離とのバランスはもちろん、記録簿のデータとも付き合わせて、車両の「程度」をしっかりチェックしよう。 |
|
 |
前オーナーは丁寧に扱っていたか? |
|
|
|
 |
内外装はツヤを保っているか? |
|
|
|
 |
記録簿を見てメンテナンス状況を確認 |
|
|
雰囲気から程度を推測する
車両全体が見渡せる位置まで下がって、クルマをやや遠くから眺めてみよう。ボディ外板のハリやツヤなどを見ながら、雰囲気をつかむのだ。ナンバープレートは曲がっていないか? 左右のヘッドライトの色は同じか? バンパーは車体とズレていないか?
車体の切れ目の隙間(チリ)は真っ直ぐか? どこかがくすんでいたり、一部だけツヤが違って見えたら修理したことも考えられる。全体の雰囲気から、不自然なポイントがないか探ってみるのだ。 |
 |
 |
ボンネットを固定しているボルトをチェック
事故でボンネットにダメージを負うと、新しいボンネットと交換することが多い。ボンネットを固定しているボルトを脱着した形跡があったら要注意。事故修理でボンネットを交換した可能性が高い。まれに、エンジンの修理のためにボンネットを脱着することもあるが、そんなときは整備記録簿に記録を残すことが多い。 |
スポット溶接を見る
サスペンションの取り付け部分は、鉄板と鉄板を繋いで強度を上げるスポット溶接の数が多い。スポット溶接は、直径5mm程度の点になっているから、見ればすぐにわかる。再溶接している車両はほとんどないだろうが、念のため確認しておきたい。左右を見比べて、同じ部分のスポット溶接が乱れて不自然に見えたら、大きな事故を起こして修理した可能性も否定できない。 |
 |
 |
エンジンルームにはチェックポイントが多数
ボンネットを開けたら、全体を見回して塗装の様子を見てみよう。左右のフェンダーや、ラジエターを支えているラジエターサポートの塗装色を見て、一部だけ違っていたら、そこは修理した可能性が高い。年式は新しいのに、鉄板にサビが浮いているような車両は要注意。 |
フロントガラスの付け根周辺に大きなヒント
フロントまわりの修理を行う場合、ボディ外板の位置決めはボディの前側から行う。フロントフェンダーの組み付けで誤差が出るのは、フェンダーの後ろ側なのだ。パネルどうしの合わせ面の隙間を「チリ」と呼ぶが、左右を見比べ、フェンダーとドアのチリが均一でなければ、ボディ外板に手を加えた(修理した)可能性が高い。また、修理で塗装する場合は、色合わせがうまくいっていないと、隣合う外板と色が微妙に違うことがある。隣り合う外板どうしの色が合っているか、微妙な差を見定めることだ。 |
 |
 |
ボルトの頭で事故を推測する
フェンダーを固定しているボルトの頭を点検して、塗装に傷が付いているなど、ボルトを脱着した形跡があれば、フェンダーを交換した可能性がある。フェンダーを交換していても事故車とはいわないが、前部を広範囲にわたって修理した可能性もある。フェンダーを交換していなければ大きな事故は起こしていないと判断できるわけだ。 |
前部をぶつけるとここでわかる
エンジンルーム内のいちばん前でフロントグリルの後ろにあるラジエターサポートと呼ぶ鉄板は、事故を起こすとダメージを受ける可能性が高い。歪みや手を加えた痕跡、ヤスリをかけた跡がないかをじっくりチェックだ。周囲と色が違っていたら交換した証拠と思っていい。フェンダーとの接合部も不自然なところはないか点検しよう。 |
 |
 |
床下にも重要なチェックポイントがある
車体の下を覗いて、ボディとフロアのつなぎ目があるドア下の鉄板の様子を見てみよう。スポット溶接の状態が均一で整っているかどうか、観察するのだ。それから車体裏側に、傷や凹みがないことを確認することはもちろん、塗装が新しい部分にも要注意。不自然なところがあれば、ショップのスタッフに尋ねてみよう。 |
パネルの接合状態は?
リアドアを開けると、リアパネルを接合している部分が見える。事故などで大きなダメージを受けた場合、接合部を切断して、リアの外板を修理をすることもある。左右のつなぎ目を見比べて、異常がないかをチェックしてみよう。 |
 |
 |
ボルトを脱着した理由が問題
ドアに大きな損傷を負うと、新品のドアと交換してしまうことも多い。その際は、ドアを支えているヒンジのボルトを脱着するので、ボルトの状態をしっかり見てみよう。ただし、このボルトは新車組み立て時にも脱着するし、ドアの立て付け調整のために締め直すこともあるので、ボルトを脱着した形跡が事故で修理した証拠になるというわけではないので注意が必要だ。 |
ヒンジ周辺に残る修理歴
リアゲートは面積が大きく、後部をぶつけるとダメージを受けやすい。事故などで大きなダメージを負うと、新品部品と交換することも多い。そこで、修理や交換したかどうかの目安として、ヒンジまわりをチェックしよう。車体側のヒンジの付け根のボルトを脱着した跡はないか? ヒンジ周辺に板金した痕跡やゆがみがないか?見てみよう。また、ドアがしっかり閉まるかどうか、確かめことも忘れずに。 |
 |
 |
バンパーの裏側にもヒント
リアバンパーの奥には、車体の鉄板を溶接している場所がある。溶接が整っていれば修理などで手を付けていないと判断できる。しかし、軽度の追突などでも、ダメージを負いやすいので歪みなどにも注意して見ておこう。 |
スペアタイヤ周辺も見逃さない
ラゲッジスペース下のスペアタイヤを外してみよう。フロア部に歪みなどがあるかもしれない。塗装状態がまわりと違っていたり、防音材などに違和感があれば修理を疑ってみる。スペアタイヤ自体の状態などもチェックしておく。 |
 |
 |
リアゲート開口部を観察する
リアゲートを開いて、テールランプの上を見ると、左右両側共に鉄板がサイドから回り込んで、スポット溶接で固定されているのが見える。追突をはじめ、後部が変形するような事故などで修理した車両は、スポット溶接の跡が乱れていたり左右均一でなかったりする。 |
| カルディナ/ST195Gのコンディションはここで見極める! |
|
記録データも重要
点検記録簿などに記載されたデータもチェックの要だ。それまでどのような整備を受けてきたかがすぐにわかり、車両をチェックする参考になる。各部を点検する前に車両の状態を把握することもできる。 |
 |
 |
トランスミッションに異常はないか?
必ず試走して、異音が発生していないか、確実に切り替えができるかどうかを確かめること。オートマチックは、NからDへ、NからRにセレクトレバーを動かして、ギヤが切り替わる時にショックがないかをチェックしよう。 |
エンジンから異音や振動は?
エンジンを始動してみよう。異音がしたり、大きな振動が出ているようなら、トラブルを抱えている可能性がある。実際に走ってみるのが望ましいが、できなければエンジンが暖まってから少しアクセルを踏んでみて、スムーズに回転が上下するか試してみよう。 |
 |
 |
ステッカーも整備記録
メーカーが公表したクレーム処理を行うと、ウインドウなどに処理済みを証明するステッカーを貼る。これがあれば、購入後にきちんとディーラーで整備を受けていたと判断できるわけだ。 |
ゴム部品の劣化にも目を光らせる
常にホコリや水、泥にさらされているドライブシャフトのゴムブーツは劣化して切れることが多いが、内部にはグリスが詰まっているために、破損するとたちが悪いばかりか故障の原因になる。状態を観察して、切れていたりひびを見つけたら交換を依頼しよう。購入してから切れて交換となるとかなり高くつくので事前にしっかりチェックしよう。 |
 |
|
|
 |
| クルマの鑑定ならおまかせ! |
中古車目利き講座のチェックポイントをアドバイスしてくれるのは、財団法人「日本自動車査定協会」。経済産業省と国土交通省の指導の下で中立公正な第三者機関として、査定士の技能検定試験や、実車を使った修復歴判定の査定トレーニングなどを行っている。車両の状態を判断するプロフェッショナルだ。全国の52カ所にある支所に依頼すれば、査定目的に応じた査定額を算定して、証明書を発行してくれる(有料)。
Tel. 03-5776-0901 www.jaai.com |
|
|
 |
|