トヨタ ブレイドの上質な中古車の見極め方


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参考車両:2.4G
初年度登録 2006年12月

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まずは外観の傷や凹みの有無を念入りにチェック。車体まわりは、基本チェックポイントを押さえながら、大きな修理跡やダメージを受けた形跡がないことを確かめよう。上質感が売りのクルマはインテリアの状態も気になるところだ。室内は、シートやドアトリムなどの他、フロアや天井の内張まで、細かくチェック。仕様グレードによって異なる装備も確かめよう。もちろん、エンジンやトランスミッションなど、走行に関わる部分の整備状態もしっかりチェックしたい。

●2006年12月に新発売されたトヨタブランドの最上級ハッチバック。上級セダン並みの安全/快適装備と余裕の走り、上質なインテリアなどを採り入れた高級指向のモデルだ。車体構造は「オーリス」と共用しているが、「ブレイド」はオーリスよりもひとまわり大きなエンジンを載せている他、リアサスペンションの構造は4WD車は共通だが、FF(前輪駆動)車は異なっているという違いもある。

 参考車両は新発売時のモデルで、2.4(2362cc)エンジンと7速スポーツシーケンシャルシフトマチック(マニュアルモード)付きCVT(自動無断変速機)の組み合わせを基本とし、駆動方式にはFF(前輪駆動)と4WDがある。

 仕様グレードは「標準」と「G」の2タイプ。上級のGは、カラードサイドマッドガード、ディスチャージヘッドランプ、天井大型イルミネーション、本革&アルカンターラのシート表皮、運転席パワーシート、左右独立式エアコン、インダッシュ6連奏CD チェンジャーなどを備えている。

 2007年8月には、V型6気筒3.5(3456cc)エンジンとパドルシフト付きシーケンシャルシフトマチックを採用した6速ATを組み合わせた「マスター」を追加。この3.5エンジン搭載車は「ブレイドマスター」とも呼ばれているが、専用のサスペンションや大径ブレーキ、17ンチホイール、フロントグリルやリヤエンブレム、革巻きシフトレバーなどが採用され、仕様グレードは標準「マスター」と上級「マスターG」が設定されている。

●参考車両と同時期の仕様グレード設定

グレード 型式 シフト 駆動
標準 DBA-AZE156H CVT FF
DBA-AZE154H CVT 4WD
G DBA-AZE156H CVT FF
DBA-AZE154H CVT 4WD
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車両の雰囲気から探る

 やや離れた位置から全体の様子を観察しよう。外板パネルの隙間(立て付け)、塗装面の光沢や色、車両の傾きなど、外観各部に異常はないか、不自然な部分がないかチェック。不審な箇所があれば、近寄ってさらに詳しく調べよう。

 前面は、バンパー/ボンネット/ヘッドライトなどが並んでいるバランスを確認。左右対称になっているかどうかもポイントだ。ヘッドライトを片方だけ交換していれば、その側の車体部を修理している疑いもある。

後部のチェックポイント

 後面も前部と同様に、バンパー/テールゲート/コンビネーションランプ(テールランプ)などのバランスをチェック。

 テールゲートの立て付けが全体に狂っていれば、テールゲートがずれているか、あるいは車体が歪んでいる疑いもある。左右の片方だけに隙間の幅が違っている部分があれば、その側の車体部を修理していると考えて間違いないだろう。また、ナンバープレートの封印を剥がした傷も、後部修理のヒントになる。

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整備状態をチェック

 ゴムホースやベルトの劣化など、消耗部品を中心にエンジンと周辺の部品をチェック。冷却水やオイルの量および汚れ、ブレーキ液量なども点検したい。エンジン周辺のオイルのにじみや汚れ(漏れ)にも注意しよう。

 周囲と比べて新しく見える部品は、交換が疑える。故障や不良か、それとも事故などでダメージを受けたのか。点検整備記録も探ってみよう。

車体内側の鉄板を調べる

 エンジンルーム内は、左右フェンダー側のインナーパネルやサイドフレーム、室内とエンジンルームを隔てているダッシュパネルなど、ダメージを受けると走行機能面に不具合が生じる、車体内側の鉄板が要チェックポイント。修理跡や歪みなどがないことを確かめよう。樹脂カバーで覆われているので細部までは見えないが、サスペンションの取り付け部付近の状態に注意しよう。

ボンネットのチェック

 外面の傷や凹みなどの有無をチェックする以外に、裏面に修理跡などがないかも確かめよう。表裏2 枚のパネルを貼り合わせている接合部(特にシーラー)に注意。

 また、ボンネットにダメージを負うと、交換することもある。ヒンジ部の取り付けネジを脱着した形跡がないかもチェック。ボンネットを交換していれば、車体前部に衝撃を受けて他の部分を修理していることも考えられる。

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取り付け状態を確かめる

 フロントフェンダーは、大きな損傷を負うと、外して修理したり交換することもあるので、エンジンルーム内の取り付けネジやブラケット(取り付け金具)に異常がないか確認。あわせて、関連するヘッドライトや樹脂カバーの取り付け状態もチェックしよう。

 フロントフェンダーは、重要な車体補強部材ではないので、修理しても修復歴車にはならないが、外して修理/交換していれば、インナーパネルなどにダメージを受けていないかを確かめる必要がある。

車体前部の要注意ポイント

 エンジンルームの最前部で車体の左右に繋がっているラジエターサポートと呼ぶ部品は、車体前部に衝撃を受けると影響を受けやすく、修理あるいは交換する確率が高い。見落とせないチェックポイントだが、樹脂カバーが設置されているので目視確認できないが、カバーの脱着をはじめ、車体前部に修理/交換の疑いがあれば、カバーを外してラジエターサポートの状態も確かめたい。

角度を変えて見る

 外装パネルの表面は、斜め方向から透かして見てみよう。浅くて広い凹み、あるいは波打ち(しわ)なども発見できる。しわが寄っているのは、衝撃を受けているか、板金修理跡だ。また、部分的に塗装の艶が周囲と違っていたり、肌荒れ状態になっている箇所なども、修理跡かもしれない。

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車体側面のチェック

 隣合わせになっている各パネルの隙間の幅(立て付け)をチェック。均等になっていなければ、修理している可能性が高い。また、プレスラインやサイドモール、ガーニッシュなど、車体前部から後部にかけて繋がっている線にずれや乱れがないか確かめよう。

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縁の部分も確かめる

 フェンダーは、膨らんでいる部分に傷や凹みを付けることも多い。鉄板を折り込んでいる部分に修理跡などがないかチェックしよう。修理の疑いがあれば、傷の補修か、板金修理か。受けたダメージの程度を確かめよう。スポット溶接に乱れがあれば、かなり大がかりな修理をしている。

 フェンダー奥のタイヤハウス内の部品などに付着した塗装の飛沫もフェンダー修理のヒントだ

ドアのチェック

 ドアに大きな損傷を負うと、外して修理するか、あるいは交換することも多い。ドアヒンジ部のネジを脱着していないかチェックしよう。

 ただし、ドアの立て付け調整でネジを回すこともある。修理/ 交換かどうかは、ピラー(柱)やドアキャッチ(ロックの受け金具)、サイドシル(ドア下に通っている梁)、ルーフなど、周辺の状態も確かめて判断する必要がある。

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リアフェンダーのチェック

 リアドアの開口部を見てみよう。リアフェンダー周辺を補修、あるいは修理した車両には、リアドアの開口部にマスキング跡が残っていることもある。

 また、開口部は乗り降りなどで傷付けることも多い。引っ掻き傷や打ち傷などに注意しよう。段になっている鉄板の折り角に補修や修理跡がないかも確かめよう。

給油口の蓋にもヒント

 フューエルリッド(給油口の蓋)を開けてみよう。内部にマスキング跡や修理跡などがないかチェック。また、板金修理するためにリッドを外すことがある。脱着した形跡がないかも調べよう。

 フューエルリッドの色調がフェンダー部と違っていれば、リアフェンダーを修理していると判断して間違いないだろう。

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テールゲートのチェック

 テールゲートを開けて、自然に下がってしまう場合は、開閉を補助しているロッドのダンパー機能がへたっている。

 しっかり閉まらない場合は、テールゲートがずれているか、あるいは車体が歪んでいることも考えられる。ずれているだけなら立て付け調整で直ることもあるが、ずれた理由を確かめる必要がある。

スペアタイヤを外してチェック

 ラゲッジスペース床内のスペアタイヤ収納部に歪みや修理跡などがないか調べよう。底に貼ってある防振シートの切り接ぎや貼り直した形跡にも注意。

 塗装跡があれば、錆などの補修か、あるいは板金修理かを確かめる。錆や泥の付着、水溜まり跡などがあれば、水が浸入した原因を突きとめる必要がある。

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開口部の状態を確かめる

 テールゲートの裏面に修理跡はないか。取り付けネジの脱着など、交換の形跡はないかチェック。

 開口部の左右両側に鉄板の接合部がある。溶接やシーラー、塗装の状態などを手がかりに、修理した様子がないか調べよう。特にスポット溶接の乱れに注意。

 コンビネーションランプやバンパーの取り付け状態も確かめよう。

衝撃の波及にも注意

 後方から強い衝撃を受けると、キャビン(室内)やルーフの前部にまで波及することもある。修理/交換の形跡があれば、後部周辺だけでなく、ダメージが及んだ部位を広範囲に探る必要がある。

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床下を覗いてチェック

 フレーム(骨格部)やメンバー(補強部材)などの鉄板部に歪みや修理跡などはないか。ステー(支え金具)やアーム類に曲がりや修整跡などはないか。マフラーなどの床下の部品類に傷や凹み、交換の形跡などがないかも探ろう。

 オイルやグリスなどによる油汚れや滲み(漏れの兆候)にも注意。錆が発生していれば、表面に浮いている程度ならそれほど心配することはないが、腐食の進行状態を確認しておきたい。

タイヤの減り方も確認

 スリップサインを目安に、残り溝の深さをまず点検。参考車両は、要交換状態だ。異物の刺さりやひび割れなどがないかもチェック。

 溝が十分に残っていても、減り方も調べよう。接地面の一部が極端に減っている偏摩耗があれば、アライメント(ホイールの取り付け角度)が狂っているだけか、あるいは車体が歪んでいるのか、確かめる必要がある。偏摩耗は、車体前部のインナーパネルが変形して生じることもあるので要注意。

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エンジンをかけてみる

 始動時の様子、アイドリング回転などをチェック。実際に走ってみるのが望ましいが、エンジンが暖まってからアクセルペダルを軽く煽って、スムーズに回転が上下するかどうかも試してみよう。

 セルモーターに勢いがなく、エンジンがかかりにくい場合は、バッテリーが弱っていることも多いが、発電機や充電系統の不具合などにも注意が必要。エンジン回転中に、異音や大きな振動が出ているようなら、トラブルを抱えている可能性がある。エンジンのコンディションに疑問を感じたら、整備士に確認してもらおう。

オートマチックのチェック

 エンジンをかけてブレーキを踏んだままセレクトレバーを操作して、各ポジションへの切り替え時に引っかかりやぐらつきなどがないか確認。できれば試走して、走行中の状態も確かめたい。CVTは変速ショックを感じない。アクセルペダルの踏み込みとクルマの動きが連動していることもポイントだ。また、マニュアルモードが正常に作動することも確認したい。

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装備機器類の機能を確認

 ウインカーやヘッドライト、ブレーキランプなど、保安機器類が正常に作動することをまず確認。

 エアコンは温度調節や風量も試してみるなど、調整操作してみる。電装機器や電動機構などは、スイッチを入れるだけでなく、操作して機能を確かめよう。パワーウインドウの開閉やパワードアロック、座席ランプの点灯、ステアリングハンドル部のオーディオコントロール、ラゲッジルームランプの点灯、キーレスエントリーなども、忘れずにチェックしよう。

隅まで細かくチェック

 室内は、シートや内装材などに汚れや傷、穴あき、欠損などがないか。後席やラゲッジスペースまで、しっかりチェック。

 シートは運転席座面の外側がいちばん傷みやすいが、ラゲッジスペースに汚れや傷が多い場合は頻繁に荷物を出し入れしているなど、室内の状態から車両の使い方を推察することもできる。

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車両の情報を確かめる

 車両の備え付け書類をチェックしよう。「車検証(自動車検査証)」で初度登録年月と型式、「保証書」で保証期間と保証内容を確認。「車両取扱説明書」の他に、オプションや後付け装備などの使用説明書などが揃っていることも確かめよう。

 「定期点検整備記録簿」は記載内容を必ずチェック。新車からどのように使用され、整備されているかが記録されている。定期点検や消耗部品交換などの実施時期と、その時の走行距離を把握しておけば、車両各部の状態を探る参考になる。

 また、フロントウインドウには車検日。リアウインドウには排気ガス基準適合。ドアの柱に貼ってある「タイヤ空気圧」ラベルを見れば、標準のタイヤサイズなどもわかる。車体各部に貼ってある表示ステッカーなども車両の情報源だ。

車両チェックの勘どころ
塗装

●部分的に色調や艶が違う場合には、周辺の状態もチェック。

●タイヤハウス(フェンダーのタイヤを覆っている部分)内に外装塗料が付着しているとか、メッキやゴム部品などに塗料の飛沫が付いているなどの場合も、周辺を詳しく確かめる必要がある。

●ドアの開口部などにマスキング(塗装スプレーが他の部分に広がらないようにするカバーを留める粘着テープを貼る)跡が残っていることがある。塗装表面を指や爪で撫でるように滑らせて、引っかかるような直線状の段差があれば、何らかの理由で塗装していることがわかる。

取り付けネジ

●ネジ止め(ボルトやナットで固定)している車体まわりの部品を交換する時には工具を使う。ネジの頭の塗装が剥がれていたり、角がくずれているのは、ネジを回している証拠だ。

●普通はネジの頭は塗装されているので、傷は比較的容易に確認できる。無塗装の場合は判断しにくいので、車体の左右を見比べるといい。

溶接とシーラー

●車体を構成する部品が溶接で固定されている部分は、シーラー(接合部の隙間を埋める充填材)が塗布されている。修理や交換で再溶接すると塗り直すので、不自然になっている。

●疑わしい場合は、爪で押してみよう。表面が硬くても内部が柔らかい(プチッと表面が割れる)ようなら、修理後に新しいシーラーを盛っている。

●シーラーは、盛り上がっていたり、窪んでいたり、横方向にヒダがあるなど、鉄板の接合状態やシーラーを塗布する方法によって形状が違っている。不自然に見える部分を見つけたら、車体の左右同じ場所を見比べて判断しよう。

●車体各部はスポット溶接している(鉄板の接合部に小さな丸い窪みが並んでいる)部位も多いが、修理工場でスポットを打ち直している場合は、直径が5mm 以下(新車時は5mm 以上が普通)、窪みが深い、2 度打ちしたずれなど、新車組み立て時の状態とは異なる特徴がある。

●電気スポット溶接の電極が入らない奥まった部分などは、炭酸ガスアーク溶接に代えることがあるので、スポット溶接の窪みがなくなっていることもある。

立て付け

●外板パネルなどを修理すると、組み付ける際に誤差が出ることがあり、それは、隣り合うパネルの隙間(チリ)を見ればわかる。隙間の幅が均等になっていなければ、修理している可能性がある。

●バンパーなどは押されてずれることもあるが、たとえ修理していなくても、隙間が合っていなければ、なんらかのダメージを受けている。

●モール類(フェンダーからドアにかけて線状に繋がっている飾りなど)やプレスライン(外板が折れ曲がっている角の線)がずれていることからも、立て付けに異常があることがわかる。

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 中古車の目利きチェックポイントをアドバイスしてくれるのは、財団法人「日本自動車査定協会」。経済産業省と国土交通省の指導の下で中立公正な第三者機関として、査定士の技能検定試験や、実車を使った修復歴判定の査定トレーニングなどを行っている。車両の状態を判断するプロフェッショナルだ。全国の52カ所にある支所に依頼すれば、査定目的に応じた査定額を算定して、証明書を発行(有料)してくれる。
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