 |
 |
| 参考車両 : アクセラスポーツ 23S 初年度登録2003年10月 |
|
MAZDA
AXELA SPORT UA-BK3P
マツダ アクセラスポーツ |
 |
| スポーティ仕様は、過激な走りで走行系だけでなく車体にも負担がかかって、各部の摩耗や傷みが進んでいる可能性もある。グレードによる違いも、注意ポイントになるだろう。外装とインテリアの状態から車両がどのように使われていたか、推察してみよう。クルマ好きが乗っていると、意外に整備状態がいい場合がある。クルマにそれほど興味がない人の車両は、定期点検整備を受けているか、乗りっぱなしか、極端に分かれる場合がある。車体まわりのチェックと同時に、エンジンルーム内や床下の部品など、細部の様子も見落としなく、しっかり探ろう。 |
|
|
| ●参考車両と同時期の仕様グレード設定 |
| グレード |
型式 |
シフト |
駆動 |
| ・2300(2260cc) |
| 23S |
UA-BK3P |
4AT |
FF |
| ・2000(1998cc) |
| 20C |
UA-BKEP |
4AT |
FF |
| ・1500(1498cc) |
| 15F |
UA-BK5P |
4AT |
FF |
| 15F |
UA-BK5P |
5MT |
FF |
|
●アクセラは、アテンザ、デミオ、RX-8に続く、次世代モデルの第4弾として新開発されたスポーツコンパクトカー。5ドア「アクセラスポーツ」と4ドア「アクセラ」が、2003年10月に発売された。
エンジンは、1.5、2.0、2.3リッターの3種。ATには、マニュアルモード機能付のアクティブマチックを採用。駆動方式は、FF(前輪駆動)。
2.3リッターの23Sは、ファイナルギアレシオをローギアにして加速性能を高めた、アクセラの中で最もスポーティな走りが特徴だ。
仕様グレードは、排気量とも絡んでいるが、ベーシックな「15F」に対して、「20C」は、フロントフォグランプ、リアルーフスポイラー、マフラーカッター、ステアリングオーディオリモートコントロールスイッチ、4スピーカーシステム、フルオートエアコンなどを装備。
「23S」は、20Cの装備に加えて、大径ブレーキや17インチホイール(他は15インチ)、LEDリアコンビネーションランプ、前後大型エアロバンパー、サイド・リアアンダースポイラー、スポーティグリルなどでスポーティさが強調され、リアドア/クォーター/リアにダークティンテッドガラス、インテリアの本革巻きステアリングホイール&シフトノブなどで上級感を出している。
2003年12月に、23Sに5MTを追加。2004年10月には、20Cベースのスポーティタイプ「20S」が発売されている。 |
全体の雰囲気から探る
少し離れた位置から、全体を観察しよう。各部の立て付け、塗装面状態、車両の傾きなど、外観各部に異常はないか、チェック。
前面は、バンパーとボンネットの横線。ヘッドライトを含めて、左右対称になっているかを確認。
後面は、バンパーとテールゲートの横線。テールゲートの左右とピラー(リアウインドウ部の柱)との縦線。コンビネーションランプ(リアライト)に違和感がないかも確かめる。
ナンバープレートも、波うちや文字の補修ペイントなどはないか、チェック。特にリアは、封印に作為的な傷(ナンバープレートを外した形跡)がないか、気を付けよう。 |
 |
 |
 |
表面は斜めからも見る
プレスラインをはじめ、塗装の異常(部分的な変色や色むら)などは、見る角度を変えながら探ろう。斜めから透かして見ると、見落としがちな浅くて広い凹み、あるいは波打ち(しわ)など、表面の微妙な異常も確認できる。
波打ちは、衝撃を受けているか、板金修理跡と判断できる。
塗装表面の艶が周囲と違っていたり、肌荒れ状態になっている部分も、傷や凹みの補修、あるいは板金修理している疑いがある。 |
整備状態を確認する
ゴムホースやベルトの劣化など、消耗部品を中心にエンジンと周辺の部品をチェック。
点検整備記録ともつき合わせて、冷却水やオイルの量および汚れ、ブレーキ液量なども、点検したい。
エンジン周辺のオイルのにじみや汚れ(漏れ)にも注意しよう。
新しい部品が付いているのを見つけたら、故障や整備で交換したのか、車体部の修理に伴う処置なのか、確かめよう。 |
 |
鉄板の様子を探る
左右フェンダー内側のインナーパネル、室内とエンジンルームを隔てているダッシュパネルなど、各部の鉄板を見てみよう。
見える範囲は限られるが、サスペンション上部の取り付け部(スとラットタワー)部にも注意。
修理跡(溶接、シーラー、塗装の異常)などはないか、歪みやしわなどはないか、チェック。
部品やネジなどに塗装の飛沫が付いている場合は、周辺に修理の跡がないか、探ってみよう。 |
前部の必須チェックポイント
車体前部に大きな衝撃を受けると、修理あるいは交換する確率が高いラジエターコアサポート(エンジンルームのいちばん前で車体の左右に繋がっている)をチェック。
アクセラは、一般的な金属製ではなく樹脂製シュラウドを採用しているので、損傷を受けた場合は修理ではなく交換することになる。部品が新しくなっていないか、見てみよう。 |
 |
ボンネットのチェック
裏側に修理跡がないか、チェック。溶接やシーラー、塗装の異常などがないか、探ってみよう。
ヒンジ(支えている金具)部のネジを脱着した形跡がないかも、チェック。
ボンネットを外した疑いがあれば、ボンネットの板金修理以外に、車体前部に衝撃を受けて、他の部分を修理していることも考えられる。 |
取り付け状態を確かめる
フロントフェンダーは、外観の傷や凹み、立て付けなどをチェックしたら、ボンネットを開けて、固定しているネジを確かめよう。
ネジ脱着の形跡があれば、修理するためにフェンダーを外したり、交換している可能性もある。
フロントフェンダーは、車体を構成する重要部材ではないが、外している場合は、何らかの理由がある。車体前部を広範囲に修理しているかもしれない。周辺を詳しく探って、確かめよう。 |
 |
 |
立て付けと色を見る
前部の側面は、フェンダー、ドア、ピラー(フロントガラス左右にある柱)、ボンネットなどが隣合わせになっている。それぞれの隙間の幅を見てみよう。均等になっていなければ、ダメージを受けているか、修理している可能性がある。
隙間を境に、隣り合うパネルの塗装の色調も比べてみよう。
修理や交換をすると、色艶が違って見えることがある。補修した程度の場合もあるので、周辺も探って、全体から判断しよう。 |
固定ネジから推察する
車体側面は、ドアを交換することも多い。ヒンジ部の固定ネジをチェック。
前後左右ドアの各ヒンジを見て、特定のネジだけに脱着した形跡があれば、交換していることが考えられる。
ただし、ドアの立て付け調整でネジを回すこともあるので、ネジ脱着の形跡だけでは、ドアを交換しているとは断定できない。 |
 |
 |
 |
車体後部のチェック
テールゲートを閉めた時の立て付けを見てみよう。
全体に隙間が狂っていれば、ゲートがずれているか、あるいは車体の歪みが疑える。
右左のどちらか、片方だけに異常があれば、その側の車体部を修理していると判断できる。
テールゲートを開閉してみよう。しっかり閉まらない(スムーズにロックできない)場合は、ゲートがずれているか、あるいは車体のが歪んでいることも考えられる。 |
ヒンジ部を確かめる
後部の修理では、テールゲートを交換することもある。ネジを脱着した痕跡がないか、チェック。
交換の疑いがあれば、ヒンジ部周辺に修理跡はないか。後部全体に異常はないか、調べよう。 |
 |
 |
 |
接合部の様子を調べる
テールゲートを開けて開口部を見ると、左右両側共に鉄板が横から回り込んで、溶接で固定されている。溶接やシーラー、塗装などの状態を探って、不自然な箇所がないか、調べてみよう。
疑わしい部分があれば、左右を比較すると、判断しやすい。
後部から強い衝撃を受けると、キャビン(室内部)との接合部に歪みが生じたり、ルーフパネルの前部にまで波及することもある。
修理箇所を見つけたら、フェンダー、ラゲッジフロア、ホイールハウス、ルーフパネルなど、関連各部位の接合部および取り付け状態も詳しく調べる必要がある。 |
床の中に隠れたヒント
スペアタイヤの収納部も、車体後部のチェックポイント。歪み、波打ち、板金修理跡、交換跡などはないか、チェックしよう。
鉄板部分に貼ってある防振シートも、気を付けて見てみよう。切り接ぎや張り替えた形跡などが、修理を推察する目安になる。
水が溜まっていた形跡があれば、トランクに水が浸入した理由を探る。一部だけ塗装している場合は、錆などの補修跡か、それとも修理/交換跡なのか、周辺を詳しく調べよう。 |
 |
 |
 |
リアフェンダーのチェック
リアフェンダー周辺を補修、あるいは修理した車両には、リアドアの開口部分などにマスキング跡が残っていることもある。
補修や修理の痕跡が残ることが多いアーチ(タイヤを覆っている縁)の部分も覗いてみよう。
フューエルリッド(給油口の蓋)を開けて、内部にマスキング跡や修理跡などがないかチェック
リッドを交換していないか、あるいはリッドの色調がフェンダーと違っていないかも確かめよう。 |
減り具合と減り方を点検
タイヤは、残り溝の深さを、まずチェック。傷や異物の刺さりなどにも注意しよう。
溝が十分に残っていても、減り方を調べてみよう。
外周の接地面を見て、外側あるいは内側だけ、中央部だけなど、一部が極端に減っている「偏摩耗」を見つけたら、アライメント(ホイールの取り付け角度)が狂っているだけなのか、あるいは車体が歪んでいるのかを確かめる必要がある。
偏摩耗は、車体前部のインナーパネルが変形して生じることもある。走行中にハンドルが片方に取られる場合も、要注意だ。 |
 |
 |
床下を覗いて確かめる
鉄板部の傷や凹み、修理跡、交換跡などがないか、チェック。
車体左右のサイドシル(ドア下を通っている梁)下部にも、注意。
マフラーやサスペンションなど、床下の部品類も、異常がないか、確かめよう。
オイルやグリスなど、油脂類の滲みや漏れにも、気を付けよう。
外観はきれいに修理しても、見えない部分は補修や修理をしないことがあるので、事故などで受けたダメージ跡を見つけることがある。 |
奥にある鉄板にも注意
バンパーは、外観の傷や凹み、立て付けなどをチェックしたら、下を覗いて、取り付け状態も確認しよう。
さらに、奥を見て、バンパーの後にあるパネルやメンバー(左右に通っている柱)をチェック。修理や交換跡があれば、バンパーで吸収しきれない大きな衝撃を受けていることがわかる。 |
 |
 |
操作して機能を確かめる
室内のチェックは、汚れや傷以外に、装備機器の作動も確認。
保安機器(ウインカー、ホーン、ヘッドライト、ブレーキ/バック/テールランプなど)の作動状態はもちろん、電装機器や電動機構などが、正常に機能していることを確かめよう。
エアコンは、温度調節や風量など。オーディオは、選曲や音量をはじめ、すべてのスピーカーが鳴っているかも確かめる。カーナビの操作も、試してみよう。 |
エンジンをかけてみる
始動時の様子、アイドリング、排気ガスの色などをチェック。
実際に走ってみるのが望ましいが、エンジンが暖まってからアクセルペダルを軽く煽ってみて、スムーズに回転が上下するかどうかも、試してみよう。
容易に始動しない場合は、バッテリーが弱っていたり、エンジンの調整が必要かもしれない。
回転中に異音が聞こえたり、大きな振動が出ているようなら、トラブルを抱えている可能性がある。 |
 |
 |
車両の情報に目を通す
備え付けの書類は、車両の取扱説明書はもちろん、標準装備機器、あるいは純正オプションや後付けの社外製品を装着している場合も、それぞれの説明書が揃っていることを確かめよう。
車体チェックの前に、定期点検整備記録簿の内容を見ておこう。定期点検や消耗部品交換などの実施時期と、その時の走行距離を把握しておくと、車両各部の状態を探る参考になる。 |
ATトラブルの兆候を掴む
エンジンをかけて、ブレーキを踏んだまま、PからDへ、NからRへなど、各ポジションにレバーを動かして、引っかかりや切り替え時にショックがあるなどの異常がないか、試してみよう。
できれば試走して、ギヤが切り替わる時のショックが激しくないか、繋がるタイミングが長すぎないか(滑っている感じ)など、異常の有無やトラブルの兆候がないかをチェック。
マニュアルモード機能を使ったドライブ操作も確かめたい。 |
 |
 |
|
 |
塗装 |
●部分的に色調や艶が違う場合には、周辺の状態もチェック。
●タイヤハウス(フェンダーのタイヤを覆っている部分)内に外装塗料が付着しているとか、メッキやゴム部品などに塗料の飛沫が付いているなどの場合も、周辺を詳しく確かめる必要がある。
●ドアの開口部などにマスキング(塗装スプレーが他の部分に広がらないようにするカバーを留める粘着テープを貼る)跡が残っていることがある。塗装表面を指や爪で撫でるように滑らせて、引っかかるような直線状の段差があれば、何らかの理由で塗装していることがわかる。 |
 |
取り付けネジ |
●ネジ止め(ボルトやナットで固定)している車体まわりの部品を交換する時には工具を使う。ネジの頭の塗装が剥がれていたり、角がくずれているのは、ネジを回している証拠だ。
●普通はネジの頭は塗装されているので、傷は比較的容易に確認できる。無塗装の場合は判断しにくいので、車体の左右を見比べるといい。 |
 |
溶接とシーラー |
●車体を構成する部品が溶接で固定されている部分は、シーラー(接合部の隙間を埋める充填材)が塗布されている。修理や交換で再溶接すると塗り直すので、不自然になっている。
●疑わしい場合は、爪で押してみよう。表面が硬くても内部が柔らかい(プチッと表面が割れる)ようなら、修理後に新しいシーラーを盛っている。
●シーラーは、盛り上がっていたり、窪んでいたり、横方向にヒダがあるなど、鉄板の接合状態やシーラーを塗布する方法によって形状が違っている。不自然に見える部分を見つけたら、車体の左右同じ場所を見比べて判断しよう。
●車体各部はスポット溶接されている(鉄板の接合部に小さな丸い窪みが並んでいる)部位も多いが、修理工場でスポットを打ち直している場合は、直径が5mm以下(新車時は5mm以上が普通)、窪みが深い、2度打ちしたずれなど、新車組み立て時の状態とは異なる特徴がある。
●電気スポット溶接の電極が入らない奥まった部分などは、炭酸ガスアーク溶接に代えることがあるので、スポット溶接の窪みがなくなっていることもある。 |
 |
立て付け |
●外板パネルなどを修理すると、組み付ける際に誤差が出ることがあり、それは、隣り合うパネルの隙間(チリ)を見ればわかる。隙間の幅が均等になっていなければ、修理している可能性が高い。
●バンパーなどは、押されてずれることがある。たとえ修理していなくても、隙間が合っていなければ、なんらかのダメージを受けている。
●モール類(フェンダーからドアにかけて線状に繋がっている飾りなど)やプレスライン(外板が折れ曲がっている角の線)がずれていることからも、立て付けに異常があることがわかる。 |
クルマの鑑定ならおまかせ!
中古車の目利きチェックポイントをアドバイスしてくれるのは、財団法人「日本自動車査定協会」。経済産業省と国土交通省の指導の下で中立公正な第三者機関として、査定士の技能検定試験や、実車を使った修復歴判定の査定トレーニングなどを行っている。車両の状態を判断するプロフェッショナルだ。全国の52カ所にある支所に依頼すれば、査定目的に応じた査定額を算定して、証明書を発行(有料)してくれる。
Tel. 03-5776-0901 www.jaai.com |
 |
|
|
|
|
|
 |
|