中古車目利き講座 マツダ アテンザ スポーツ

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アテンザ スポーツ スポーティなイメージのわりには実用的に使われていることが多いが、基本チェックに加えてバンパーや外装まわりの擦り傷などにも目を光らせよう。エンジンや走行系は、点検整備記録を参考にすると同時に、できるだけ試走して各部の異音をチェック。特にトランスミッションは、オートマチックもマニュアルも実際に操作して念入りに確かめたい。また、中には過激な走行を繰り返している場合もある。ホイールサイズが変更されていたり、タイヤの側面まで減っているなど、普通とは違っている部分から車両の使用状態や走り方を探ってみよう。
2002 ATENZA 23S。02年5月から販売されているアテンザは、スポーツ、セダン、スポーツワゴン(02年6月から販売)の3種があり、参考車両は5ドアハッチバックのスポーツ。当初の仕様グレードは、FF(前輪駆動)、2.3と2.0リッターエンジン、4速オートマチックを基本に、23S、23C、20Fの3タイプ。5速マニュアル(参考車両)は、02年11月に追加されている。その後、03年5月に20Fの一部改良、同年7月に23の一部改良にともなって仕様グレードにZが加わる。さら04年4月に変更があり、2005年6月の改訂でマニュアルトランスミッションは6速になっている。
CHECK POINT
01
エンジンや走行系の整備状態を確認
02
改造の有無と程度、機能を把握する
03
試走して車体まわりのきしみ音に注意
遠目の雰囲気から
異常を見つける

やや離れた位置から、車両の全体を見てみよう。ナンバープレートの曲がり、左右のヘッドライトの色の違い、バンパーのずれ、さらに、部分的に艶がないとか、色がくすんでいたり他の部分と違って見えたら、補修したり修理したことが考えられる。大きな事故などでダメージを受けた車両は、車体の切れ目の隙間(チリ)が均等でなかったり、車体全体がなんとなく歪んで見えることがある。また、車体に映る周囲の景色を見てみよう。歪みや凹み、あるいは波打っているのを見つけることもある。塗装表面が肌荒れ状態になっている場合も、板金塗装した修理跡かもしれない。正面、左右、上下から、見る角度を変えてみると異常を見つけやすい。
アテンザ スポーツ アテンザ スポーツ
アテンザ スポーツ フェンダーの状態で判断
フェンダーを固定しているネジの頭の塗装に傷あるなど、工具を使ってネジを脱着した跡があれば、フェンダーを交換した可能性がある。フェンダーを交換していても事故車(修復歴車)とはいわないが、車体の前部を広範囲にわたって修理したかもしれない。交換していなければ、大きな事故を起こしていないといえる。
交換するには理由がある
ボンネットにダメージを負うと、新しいボンネットと交換することも少なくない。ボンネットを支えている金具(ヒンジ)を固定しているネジに脱着した形跡があれば、事故を疑ってみる。ただし、エンジンの修理などでボンネットを外す場合もある。もし、エンジンに手を入れるために外したのなら、整備記録が残っているはずだ。整備手帳を確かめよう。
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アテンザ スポーツ エンジンルーム内をチェックする
バンパーやフェンダーだけで衝撃を吸収できないような事故を起こすと、車体内部までダメージがおよぶ。修理しても、車体内側の鉄板に皺や歪み、修正した跡などが残っていることもあるので、細部まで観察してみよう。各部の塗装の状態を見て、周囲と色が違っている部分は、部品を交換したり修理した後で再塗装している。また、エンジンと周辺の部品もチェック。オイルのにじみや汚れにも注意しよう。点検整備記録を参考にすると、トラブルが発生した箇所や修理など、整備状態がわかるはずだ。
色と隙間を観察する
外板(車体の外側のパネル)の修理や交換する場合は、パネルを塗装することになる。しかし、色を合わせる作業は難しく、仕上がった色が微妙に違うことがある。色調が合っていないのは、外板の隙間(チリと呼ぶ)を境に隣り合うパネルを比べてみれば確認できるだろう。また、事故などで前部が破損すると、外板を修理することになるが、組み付ける際に誤差が出ることがある。それは、フロントフェンダーの後端とドア、さらにフロントフェンダーとピラー(フロントガラスを挟んだ左右の柱)など、それぞれのチリの幅を見ればわかる。均一になっていなければ、前部の外板に手を加えた(修理した)可能性が高い。同じ場所の車体の左右を見比べると、異常があればわかる。
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アテンザ スポーツ 隙間から覗いてを見る
エンジンルームの前部、フロントグリルとラジエターの隙間から奥を覗くと、フレーム(車体の骨格部品)の先端が見える。フレームの先端には鉄板が接合されているが、溶接部分に錆を見つけたら要注意。錆は、大がかりな修理で車体に熱を加えたせいで発生することがある。一般的な使用状況では錆が発生することはまずないので、不可解な錆を見つけたら、事故を起こして修理している可能性が考えられる。
前部をぶつけると修理跡が残る
フロントグリルの後ろにあるラジエターサポートと呼ぶ鉄板を観察してみよう。前部をぶつけると、ラジエターサポートを修正あるいは交換する確率が高い。歪みや手を加えた痕跡がないか、細部まで念を入れて点検しよう。さらに、前部の樹脂製カバーを脱着したり交換した様子はないか。フェンダーとの接合部も不自然なところはないかもチェックしよう。
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アテンザ スポーツ アテンザ スポーツ 側面のダメージを推測する
車体側面のドア部分に損傷を受けると、ドア自体を交換してしまうことも多い。交換する場合は、ドアを支えている金具(ヒンジ)の固定ネジを脱着するので、ネジの状態をチェックしよう。一般の塗装されているネジの頭は工具を使えば傷で判断できるが、アテンザは無塗装のネジを使っているのでわかりにくい。左右ドアのネジを見比べるといいだろう。特定のドアだけネジの頭に傷が多く付いていれば、脱着したことが疑える。ただし、新車の組み立て時やドアの立て付けを調整するためにネジを回すこともあるので、ネジをを脱着した形跡があるように見えても、必ずしもドアを交換しているとはいえない。
塗装表面にできた段差も判断材料になる
リアフェンダー周辺の車体にダメージを受けて修理した車両には、リアドアの開口部分などに塗装作業時にマスキング(塗装スプレーが他の部分に広がらないようにするカバーを留めるために粘着テープを貼る)した跡が残っていることもある。塗装表面を指や爪で撫でるように滑らせて、引っかかるような段差があれば、塗装している可能性が高い。段差が直線状になっていれば間違いなくマスキングテープを貼った跡なので、板金修理あるいは傷の補修など、何らかの理由で塗装したことがわかる。車体の左右同じ場所を見比べると、判断しやすい。
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アテンザ スポーツ アテンザ スポーツ 下から覗いて
異常を見つける

クルマの床下もチェックしよう。車体の横(ドアの下)を覗くと、スポット溶接(小さな丸い窪みが並んでいる)で鉄板を繋いでいる接合部分が見える。スポット溶接がきれいに揃っていれば、手を加えていないと判断していい。溶接部が乱れているようなら、何らかの修理をして再溶接している証拠だ。さらに、車体前後の奥を覗き込んで、鉄板部に歪みや部分的な変形などはないか、そしてマフラーなどの床下の部品類に傷や凹み、交換した形跡がないかどうかも探ってみよう。
スペアタイヤを外してチェック
ラゲッジスペースの床下に収納されているスペアタイヤを外してみよう。床に歪みや皺が残っていることから、後部をぶつけた大きな事故の跡を発見できることもある。また、水が溜まったような跡がある場合は、車体が歪んで雨水などが浸入したことが原因になっていることもある。車体部を観察すると同時に、スペアタイヤの状態(空気圧や傷など)もチェックしておこう。
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アテンザ スポーツ 支え金具と周辺を観察する
後部をぶつけるなど、リアハッチにダメージを受けて、修理や交換したかどうかをチェックするには、ゲートを支えている金具(ヒンジ)を見る。ネジの頭の塗装に傷があるなど、ネジを脱着した形跡はないか探ってみよう。ヒンジが接している周辺の鉄板が歪んでいる場合は、ダメージが大きかったと推測できる。また、ハッチがしっかり閉まるかどうかも目安になる。車体の後部全体が歪んでいると、位置が微妙にずれていることもある。そして、開閉状態もチェックしよう。ハッチを途中で止めてみて、下がってこなければ大丈夫。開閉を補助するロッド(ダンパー)がへたっていれば、交換するしか手がない。
溶接部を見る
リアハッチを開けると、開口部は左右両側共に鉄板が横から回り込んで、溶接で固定されているのが見える。追突をはじめ、後部が変形するようなダメージを受けて修理した車両は、溶接部分が均一に揃っていないし、車体の左右で違っている。また、板金塗装をしていれば、周囲と色の雰囲気が違って見えることもある。さらに確かめるには、鉄板の継ぎ目に盛って隙間を埋めているシール材を爪で押してみよう。表面が硬くても内部が柔らかい(爪で押すとプチッと表面が割れる)ようなら、修理の際に新しいシールを盛っているということがわかる。
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アテンザ スポーツ 給油口の
蓋もチェック

車体後部にある意外なチェックポイントが、フューエルリッド(給油口の蓋)だ。リアフェンダーを板金修理するために外すことがある。脱着した形跡がないか点検してみよう。フューエルリッドを交換していれば、塗装表面の艶が周囲と違って見えることがある。いずれにしても、リアフェンダー周辺を修理していることが疑える。また、フューエルリッドの色を参考に、塗料を調合するために外すもある。取り外した形跡があれば、他の部分を修理したり補修していることも考えられる。
点検整備記録に目を通す
記録簿(整備手帳など)の内容を、車両をチェックする前に確認しておこう。過去にどのような整備を受けてきたのがわかり、車両各部の状態を探る参考になる。点検整備した時期と内容、走行距離も合わせてチェックしよう。詳細な記録が残っている車両は、走行距離が伸びていてもコンディションがよく、機能部分には大きな問題を抱えていないと推察できる。
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アテンザのコンディションはここで見極める!
水が溜まっている原因を探る
参考車両のスペアタイヤ収納部に、大量の水が溜まっていた。修復歴はないが、水が侵入した原因を探っていくと、カーTVのアンテナの取り付け位置不良によって水が浸入することが判明した。常に水が溜まるようなら、錆の原因になるので、何らかの対策を施すことを考えなければならない。
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アテンザ スポーツ ホイールとタイヤを見る
ホイールのリム(外周部分)に傷が多い車両は、運転が乱暴だったり不注意な様子がうかがえる。あるいは不慣れな運転で縁石などに擦ってしまったなど、車両の扱い方が想像できる。凹みを見つけたら、ホイール全体が歪んでいることも考えられる。また、タイヤの摩耗状態もチェック。一部だけ異常に減っている片減り(偏摩耗)状態になっていたら、アライメント(タイヤの取り付け角度)が狂っているだけなのか、あるいは事故で受けたダメージなどで車体が歪んでいるのか、確かめる必要がある。
ペダルを見れば走り方がわかる
ペダルのゴムは摩耗するので、走行距離にもよるが、摩耗具合から運転の癖や走り方が推察できる。部分的に極端に減って光沢が出ている場合は、かなり走り込んでいると思っていいだろう。逆にきれい過ぎる場合は、ペダルの上にアルミ製部品などを被せていたことも考えられる。車両全体の状態とも合わせて推察する必要があるが、ペダルを見れば、クルマを使ったドライバーのことが少しだけ見えてくる。
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アテンザ スポーツ エンジントラブルを察知する
エンジンをかけてみよう。異音が聞こえり、大きな振動が出ているようなら、トラブルを抱えている可能性がある。キーを捻って、容易にエンジンが始動しない(モーターの回転が弱かったり、始動がもたつく)場合は、バッテリーが弱っていたり、エンジンの調整が必要かもしれない。実際に走ってみるのが望ましいが、エンジンが暖まってからアクセルペダルを軽く煽ってみて、スムーズに回転が上下するかどうかも試してみよう。
装備類を操作して
機能をチェック

まず、ターンシグナル(ウインカー)やライト類、ワイパー、サイドミラーなど、走行に不可欠な保安関係の作動をチェック。さらに、エアコンやオーディオシステムなどの装備機器も、必ずスイッチを入れて、正常に機能しているかチェックしよう。純正、社外製品を問わず、オーディオ類やカーナビなどは、取扱説明書が揃っていることも確認しよう。
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アテンザ スポーツ 試走してチェック
トランスミッションは、できるだけ試走して、異音が発生していないか、確実に切り替えができるかどうか、操作してみる。マニュアルは、クラッチの切れ具合をチェック。スムーズにクラッチが断続できるか試してみよう。扱いが悪いと1万kmに満たない走行距離で消耗し、滑っていることもある。また、1速からシフトアップ&ダウンを繰り返し、スムーズにギヤチェンジできるかどうかもチェックしよう。オートマチックは、NからDへ、NからRへなど、セレクトレバーを各ポジションへ動かしてみる。ギヤが切り替わる時のショックが激しくないかも確認しよう。
日本自動車査定協会
クルマの鑑定ならおまかせ!
中古車目利き講座のチェックポイントをアドバイスしてくれるのは、財団法人「日本自動車査定協会」。経済産業省と国土交通省の指導の下で中立公正な第三者機関として、査定士の技能検定試験や、実車を使った修復歴判定の査定トレーニングなどを行っている。車両の状態を判断するプロフェッショナルだ。全国の52カ所にある支所に依頼すれば、査定目的に応じた査定額を算定して、証明書を発行してくれる(有料)。
Tel. 03-5776-0901 www.jaai.com
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