中古車目利き講座 トヨタ アルテッツァ

上質車両を見極める 中古車目利き講座
アルテッツァ ジータ
参考車両 : ALTEZZA GITA AS300 Lエディション 初期登録2003年4月
TOYOTA
ALTEZZA GITA 
TA-JCE10W
トヨタ アルテッツァ ジータ
スポーティな車種は、走り込んでいる車両があること。そして、過激な走りや重量物を積んでいると、ワゴンは車体後部が疲労しやすいことなどもポイントになるだろう。各部をチェックしながら、どのように使われていたかを推察しよう。記録簿などで点検整備状況を探り、できれば試走して走行機能系の状態を確かめたい。
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●参考車両と同時期の仕様グレード設定
グレード 型式 シフト 駆動
AS300 Lエディション TA-JCE15W 4AT 4WD
AS300 TA-JCE15W 4AT 4WD
AS300 Nエディション TA-JCE15W 4AT 4WD
AS300 Lエディション TA-JCE10W 5AT FR
AS300 TA-JCE10W 5AT FR
AS200 Lエディション TA-GXE10W 6MT FR
AS200 Lエディション TA-GXE15W 4AT 4WD
AS200 Zエディション TA-GXE15W 4AT 4WD
AS200 Lエディション TA-GXE10W 4AT FR
AS200 Zエディション TA-GXE10W 4AT FR
AS200 TA-GXE15W 4AT 4WD
AS200 TA-GXE10W 4AT FR
AS200 Zエディション TA-GXE10W 6MT FR
AS200 TA-GXE10W 6MT FR
●アルテッツァ ジータは、スポーツセダン・アルテッツァのステーションワゴン版で、2001年07月から2005年07月まで販売された。エンジンは3.0リッター「AS300」と2.0「AS200」があり、6MTとステアシフトマチック5AT、フルタイム4WDとFR、それぞれの組み合わせと、スポーティな「Zエディション」、豪華仕様の「Lエディション」、シンプル装備の「Nエディション」など、仕様グレードは14タイプが設定されていた。
前部をぶつけるとわかる
 フロントグリルの後ろにあるラジエターサポート(エンジンルームのいちばん前で車体の左右に繋がっている鉄板)をチェックしよう。事故などで車体前部をぶつけると、修正あるいは交換修理する確率が高い。歪みや手を加えた痕跡がないかチェック。
 周囲と色が違っていたら交換した証拠と思っていい。左右フェンダーとの接合部も、不自然なところはないか点検しよう。
アルテッツァ ジータ
エンジンルーム内を観察
 各部の塗装の状態を見てみよう。一部だけ色合いが異なっていたり、周囲と比べて不自然にきれいな部分があれば、修理している可能性がある。
 さらに細部に目を向けて、エンジンと周辺の部品も点検。オイルのにじみや汚れにも注意しよう。新しく見える部品は交換しているかもしれない。整備記録を参考にすると、トラブルが発生した箇所や修理の経緯がわかるはずだ。
アルテッツァ ジータ 車体前部の状態を探る
 フェンダーを固定しているネジの頭の塗装に傷が付いているなど、工具を使ってネジを脱着した形跡があれば、フェンダーを交換している可能性がある。
 傷や凹みを補修したり、交換していても、きれいに直していれば事故車(修復歴車)の扱いにはならないが、車体の前部を広範囲に修理しているかもしれない。交換していなければ、大きな事故は起こしていないといえる。
交換には理由がある
 ボンネットにダメージを負うと、新しいボンネットと交換することも少なくない。ボンネットを支えている金具(ヒンジ)を固定しているネジを見てみよう。
 脱着した形跡があれば、事故を疑ってみる。その場合は、車体前部の他の部分も念入りにチェックする必要がある。ただし、エンジンの修理などでボンネットを外す場合もある。エンジンに手を入れるために外したのなら、整備手帳に記録が残っているはずなので確かめてみよう。
アルテッツァ ジータ
アルテッツァ ジータ 全体を観察する
 車両からやや離れて、車体に映る周囲の景色を見てみよう。歪みや凹み、あるいは波打っているのを見つけることもある。一部だけくすんでいたり艶が違って見えたら、修理していることも考えられる。また、細部にも目を向けよう。ナンバープレートは曲がっていないか? 左右のヘッドライトの色は同じか? バンパーは車体とずれていないか? 車体の切れ目の隙間(チリ)は均一か? 見る角度を変えてみると異常を見つけやすい。
隙間と色をチェック
 外板パネルの隙間を見てみよう。フロントフェンダーの後端とドア、ピラー部(フロントガラスを挟んだ左右の柱)など、それぞれの隙間が均等になっていなければ、なんらかのダメージを受けているか、外板を修理している可能性がある。判断が微妙な場合は、車体左右を見比べるといい。
 また、補修や修理で再塗装すると、仕上がりの色が微妙に違うことがある。隣り合う外板の色調が合っているかもチェックしよう。
アルテッツァ ジータ
アルテッツァ ジータ アルテッツァ ジータ ドアを確かめる
 ドア部分に大きな損傷を受けると、ドア自体を交換してしまうことも多い。ドアを支えている金具(ヒンジ)を固定しているネジをチェックしよう。前後左右のドアを見比べて、特定のヒンジだけネジに傷が付いていれば、工具を使ったと考えられる。
 ただし、新車の組み立て時やドアの立て付けを調整するためにネジを回すこともあるので、ネジを脱着しているように見えても、必ずしもドアを交換しているとはいえない。
アルテッツァ ジータ 補修の跡が開口部に残る
 後部ドアを開けてフェンダーに繋がっている開口部を観察してみよう。フェンダー部周辺を板金修理したり補修する時に、再塗装したことを目だだなくするために開口部まで塗装することがあるので、マスキングの跡が残っていることがある。
 直線状の段差があれば、何らかの理由で塗装していることがわかるが、判断が難しい場合は、車体の左右同じ場所を見比べるといい。
エンジンの調子を調べる
 容易にエンジンが掛からない場合は、バッテリーが弱っていたり、エンジンの調整が必要かもしれない。異音が聞こえたり、大きな振動が出ているようなら、トラブルを抱えている可能性がある。 実際に走ってみるのが望ましいが、エンジンが暖まってからアクセルペダルを軽く煽ってみて、スムーズに回転が上下するかどうかも試してみよう。
アルテッツァ ジータ
アルテッツァ ジータ シートをチェック
 染みや傷などを探ると同時にへたりもチェック。乗り降りする時に座面の横に体重を預けるなどして負担がかかるので、ドア側がヘタっていることがある。座って確かめてみよう。
小さな部品にも気を付ける
 車内各部には、プラスチック製部品が多く使われている。無理な力を加えると破損することも多く、折れたり部品が欠落することもある。小さな部品も見逃さないようにチェックしよう。
アルテッツァ ジータ
トランスミッションを確認
 NからDへ、NからRへなど、各ポジションにセレクトレバーを動かしてみよう。できるだけ試走して、異音が発生していないか、確実に切り替えができるか、また、ギヤが切り替わる時のショックは激しくないかも調べたい。
 アクセルペダルを踏んで反応するタイミングが異常に遅い場合は、機構不良が疑える。「ステアシフトマチック」を備えている車両はステアリングホイール部のスイッチでも操作してみよう。
アルテッツァ ジータ アルテッツァ ジータ
装備機器類を操作する
 ターンシグナル(ウインカー)やライト類、ワイパーなど、公道走行に不可欠な保安関係の作動は、必ずチェック。
 エアコンやオーディオなどの装備機器も正常に機能しているか確かめよう。スイッチを入れるだけでなく、操作してみることがポイントだ。取扱説明書が揃っていることも確認しよう。
アルテッツァ ジータ
アルテッツァ ジータ 開口部の状態をチェック
 ハッチドアの開口部は、鉄板が横から回り込んで溶接で固定されている。溶接部分が不自然に見えないか、観察しよう。、板金塗装をしていれば、周囲と色の雰囲気が違って見えることもある。
支え金具と周辺を観察
 ハッチドアを支えている金具(ヒンジ)を固定しているネジを脱着した形跡を探ってみる。ヒンジが接している周辺の鉄板に歪みが残っている場合は、ダメージが大きかったと推察できる。
アルテッツァ ジータ
アルテッツァ ジータ スペアタイヤを外して見る
 床内に収納されているスペアタイヤを外してみよう。ダメージを受けてできた歪みなどが残っている(走行に支障がない見えない部分は修理しない)のを見つけることもある。
 塗装が部分的に周囲と違っていたり、防音防振材(車体内部に貼っているシートやマット)が剥がれていたり波打っているなどの異常があれば、車体後部を修理しているかもしれない。
使い方を推察する
 ラゲッジスペースの内装材が傷付いていたり、ひどく汚れている場合は、頻繁に荷物を出し入れしている。開口部下部やバンパー上部の傷にも注意しよう。
 また、子供を乗せていると床やシートに染みが付いていることが多く、犬を乗せているとカーペットの溝や裏に毛や臭いが残っていることもある。インテリアの様子は、車両の状態を見極めるうえで大きなヒントになる。
アルテッツァ ジータ
アルテッツァ ジータ 床下の様子を探る
 床下を覗いてみよう。鉄板部や支え金具類の歪み、変形などはないかチェック。マフラーなどの床下に設置された部品類に傷や凹み、交換した形跡がないかも探ってみよう。
 外観はきれいに修理しても、走行に影響がない見えない部分は手を付けない(補修や修理をしない)ことがあるので、意外なところにダメージを受けているのを発見することがある。
ホイールとタイヤを点検
 ホイールのリム部(外周部分)に傷が多い車両は、運転が乱暴か、不注意に扱っている、あるいは不慣れだったかもしれない。運転の様子を推察してみよう。
 タイヤは、一部だけ異常に減った片減り(偏摩耗)状態に注意。アライメント(ホイールの取り付け角度)が狂っているだけのか、あるいはダメージを受けて車体が歪んでしまったのかを、確かめる必要がある。
アルテッツァ ジータ
アルテッツァ ジータ 傷の程度を調べる
 参考車両には、前部バンパーの角に擦り傷がある。傷の深さを調べてみよう。爪先で表面を軽く撫でて、引っ掛かるかどうかが程度測る目安だ。また、樹脂部品はぶつかった状態によっては割れや亀裂を生じることもあるので傷の周りも念入りに観察しよう。
改造部を把握する
 スポーティな車種は、大なり小なり改造していることも多い。参考車両は製品パッケージを保管していたのでエアクリーナーを交換していることがわかった。改造部品を装着(たいていは色が付いた目立つ部品が付いている)している車両は、専門家に相談したほうがいいだろう。
アルテッツァ ジータ
アルテッツァ ジータ 点検整備記録の詳細をチェック
 点検整備記録(整備手帳など)の内容を確認しよう。定期点検や消耗部品交換などの実施時期と、その時の走行距離を把握しておくと、車両各部の状態を探る参考になる。また、ガソリンスタンドやカー用品ショップでオイル交換などをすると、記録シールを貼ったり、カードなどを記録簿にはさむこともある。車体や車検証ケース内も探ってみよう。
車両チェックの勘どころ
塗装
●部分的に色調や艶が違う場合には、周辺の状態もチェック。タイヤハウス内に外装塗料が付着しているとか、メッキやゴム部品などに塗料の飛沫が付いているなどの場合も、周辺を詳しく確かめる必要がある。
●ドアの開口部などにマスキング(塗装スプレーが他の部分に広がらないようにするカバーを留める粘着テープを貼る)跡が残っていることがある。塗装表面を指や爪で撫でるように滑らせて、引っかかるような直線状の段差があれば、何らかの理由で塗装していることがわかる。
取り付けネジ
●ネジ止め(ボルトやナットで固定)している車体まわりの部品を交換する時には工具を使う。ネジの頭の塗装が剥がれていたり、六角山の角がくずれている場合は、ネジを回した証拠だ。
●普通はネジの頭は塗装されているので、傷は比較的容易に確認できる。無塗装の場合は判断しにくいので、車体の左右を見比べるといい。
溶接とシーラー
●車体を構成する部品が溶接で固定されている部分は、シーラー(接合部の隙間を埋める充填材)が塗布されている。修理や交換で再溶接すると塗り直すので、不自然になっている。
●疑わしい場合は、爪で押してみよう。表面が硬くても内部が柔らかい(プチッと表面が割れる)ようなら、修理後に新しいシーラーを盛っている。
●シーラーは、盛り上がっていたり、窪んでいたり、横方向にヒダがあるなど、鉄板の接合状態やシーラーを塗布する方法によって形状が違っている。不自然に見える部分を見つけたら、車体の左右同じ場所を見比べて判断しよう。
●車体各部はスポット溶接されている(鉄板の接合部に小さな丸い窪みが並んでいる)部位も多いが、修理工場でスポットを打ち直している場合は、直径が5mm以下(新車時は5mm以上が普通)、窪みが深い、2度打ちしたずれなど、新車組み立て時の状態とは異なる特徴がある。
●電気スポット溶接の電極が入らない奥まった部分などは、炭酸ガスアーク溶接に代えることがあるので、スポット溶接の窪みがなくなっていることもある。
立て付け
●外板パネルなどを修理すると、組み付ける際に誤差が出ることがあり、それは、隣り合うパネルの隙間(チリ)を見ればわかる。隙間の幅が均等になっていなければ、修理している可能性が高い。
●バンパーなどは、押されてずれることがある。たとえ修理していなくても、隙間が合っていなければ、なんらかのダメージを受けている。
●モール類(フェンダーからドアにかけて線状に繋がっている飾りなど)やプレスライン(外板が折れ曲がっている角の線)がずれていることからも、立て付けに異常があることがわかる。
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 中古車の目利きチェックポイントをアドバイスしてくれるのは、財団法人「日本自動車査定協会」。経済産業省と国土交通省の指導の下で中立公正な第三者機関として、査定士の技能検定試験や、実車を使った修復歴判定の査定トレーニングなどを行っている。車両の状態を判断するプロフェッショナルだ。全国の52カ所にある支所に依頼すれば、査定目的に応じた査定額を算定して、証明書を発行(有料)してくれる。
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