中古車目利き講座 スズキ エリオ

上質車両を見極める 中古車目利き講座
エリオ
参考車両 : エリオ XR AT FF 初度登録2002年11月
SUZUKI
AERIO 
LA-RB21S
スズキ エリオ
車体サイズのわりに室内が広いコンパクトカーということから、生活の足として実用性を重視するユーザーが乗っていた車両が多い。外観の擦り傷や小さな凹みなどが目に付くこともあるが、その場合は、傷の深さや衝撃の波及も調べよう。目利きの基本ポイントをチェックするにあたっては、装備機器類の作動状態を見落としなく探ることも大切だ。また、外観や室内がきれいでも、エンジンをはじめ、走行機能系にトラブルを抱えている車両もある。記録簿の記載内容と照らし合わせながら、各部のメンテナンス状態をしっかり確認しよう。
詳細カタログ 中古車を探す
●参考車両と同時期の仕様グレード設定
グレード 型式 駆動 シフト
XR LA-RB21S FF 4AT
XR LA-RB21S FF 5MT
XR LA-RB21S 4WD 4AT
XR LA-RB21S 4WD 5MT
XV LA-RB21S FF 4AT
XV LA-RB21S FF 5MT
XV LA-RB21S 4WD 4AT
XV LA-RB21S 4WD 5MT
●2001年1月に登場した、背高5ドアハッチバック。同年11月には、バリエーションとして4ドアセダンも出ている。
 エンジンは1.5リッターで、駆動方式は2WD(FF)と4WD。トランスミッションは、4ATと5MTがある。
 2002年1月に、外観と内装を修正。フロント/リア/サイドのアンダースポイラー、ルーフエンドスポイラー、フロントバンパーのマルチリフレクタータイプフォグランプなどで、スポーティに。インテリアは、グレー色基調のシート表皮とドアトリム、ステアリングホイールのパッド部分周辺にガンメタリック塗装を施すなどして上級感を向上。また、オートマチックトランスミッションに登降坂制御を追加している。
 仕様グレードの「XV」は、カーナビ(CD)、AM/FMチューナーCDプレイヤー(単装)、フルオートエアコン、サイドエアバッグなどが標準。「XR」は、カーナビ(DVD)はオプション、オーディオなし、マニュアルエアコンなどといった装備構成になっている。
 2003年1月のマイナーチェンジで、グレード構成を一新して1.8リッターが新設定された。
車両から少し離れて観察
 立て付け(パネルの隙間)をはじめ、塗装面の光沢や色むら、車体の傾きなど、車両から少し離れた位置から、外観に異常はないか、チェックしよう。
 前面は、ボンネット/グリル/バンパーなどの横線が揃っているか、確かめる。
 その後、左右ヘッドライトのバランスを見て、どちらかが新しく感じたら、その側が補修されている可能性がある。片方だけ新しい場合は、単なるライト破損による交換なのか、車体部の修理に伴う処理なのか、周辺を詳しく調べる必要がある。
エリオ
エリオ 斜めから透かして見る
 車体まわりは、角度を変えながら観察しよう。外観がきれいでも、斜め方向から見ると、見落としがちな浅くて広い凹み、エクボと呼ばれる小さな凹み、あるいは波打ち(しわ)なども確認できる。
 しわが寄っているのは、衝撃を受けたか、板金修理跡と判断するのが妥当な見方だ。
 また、塗装面が肌荒れのように荒れていたり、艶が周囲と違っていたり、部分的に色調が違う場所も、傷や凹みの補修、あるいは修理による塗装跡かもしれない。
整備状態をチェックする
 ゴムホースやベルトなどの消耗部品を中心に、エンジンルームの部品をチェック。
 エンジン周辺のオイルのにじみや汚れにも注意しよう。
 できれば、冷却水やオイルの量および汚れ、ブレーキやウォシャーの液量なども点検したい。周囲と比べて新しく見える部品は、交換していることが疑えるが、記録簿を見れば、トラブルが発生した箇所や修理の経緯、交換などの状況がわかるはずだ。
エリオ
鉄板部分の様子を探る
 エンジンルーム内は、インナーパネル(車体内側の鉄板)の状態を見てみよう。
 インナーパネルは、車体に溶接されていて、重要な補強部分になっている。大きなダメージを受けると、走行機能面に重大な不具合を生じさせるので、修理跡、交換跡、塗装跡などはないか、しっかりチェックしよう。
 また、部品やネジなどに塗装の飛沫が付着している場合は、周辺を詳しく探ってみよう。
エリオ ボンネットを調べる
 表面の傷や凹みをチェックする以外に、内側に修理跡がないかも、調べよう。
 さらに、ヒンジ(支えている金具)の固定ネジも見る。
 ネジを脱着した形跡があれば、ボンネットを交換している疑いがある。その場合は、周辺部に修理跡はないか、詳しく調べて、交換した理由を探る必要がある。
取り付け状態から推察
 フロントフェンダーは、固定ネジをチェックしよう。脱着した形跡があれば、修理や交換している可能性がある。
 交換したり修理するなどして手を加えても、事故車(修復歴車)の扱いにはならないが、フロントフェンダーに異常がなければ車体前部に大きなダメージは受けていないと判断できる。
 交換している様子があれば、車体内側や周辺も調べて、ダメージがどの程度まで及んでいるか、調べてみよう。
エリオ
エリオ 隙間と色を見る
 車体前部では、フェンダー、ドア、ピラー(フロントガラスを挟んだ左右の柱)、ボンネットなど、それぞれが隣接する隙間の幅が均等になっていなければ、ダメージを受けていたり、修理している可能性が高い。
 また、補修あるいは修理/交換などで塗装すると、仕上がりの色が本来の塗装色と微妙に違うことがある。隙間を境に、隣り合うパネルの色調が合っているかどうかも、比べてみよう。
車体側面のチェック
 ドアに大きな損傷を受けると、ドア自体を交換してしまうこともある。その際は、ドアを支えているヒンジのネジを脱着するので、各ドアのネジをチェック。
 前後左右のドアを調べよう。特定のドアのネジだけに傷があれば、そのドアを交換していることが疑える。
 ただし、ドアの立て付け修正などでもネジを回す。ネジ脱着の形跡を確認できても、修理/交換とは即断できない。
エリオ エリオ
エリオ 蓋の中にもヒント
 フューエルリッド(給油口の蓋)を開けて、内部にシーラーの乱れやマスキング跡がないか、チェック。
 また、フューエルリッドは、リアフェンダーを板金修理するために、外すことがある。固定部を調べて、脱着した形跡がないかも、見てみよう。
リアフェンダーを探る
 リアドアを開けて、開口部を見てみよう。
 リアフェンダー周辺を補修、あるいは修理した車両には、リアドアの開口部分などにマスキングした跡(塗装の段差)が残っていることもある。
エリオ
エリオ エリオ 車体後部のチェック
 後面の横ライン(バンパー/テールゲート)と縦ライン(テールゲート/フェンダー/ピラー)に違和感はないか、観察しよう。
 さらに、ナンバープレートに、波うち、文字の補修ペイントなどはないか、調べよう。特にリアは、封印に傷(ナンバープレートを外した形跡)がないかも、確かめる。
 また、ヘッドライトと同様に、左右コンビネーションランプのバランスを見てみよう。交換の疑いがあれば、破損するなどでランプだけ取り替えたのか、車体部の修理に伴う交換なのか、理由を調べる必要がある。
 テールゲートがスムーズに開閉できるかも、チェック。
 しっかり閉まらない場合は、リアゲートがずれているか、車体が歪んでいることも考えられる。
ゲートと周辺部を調べる
 後部に大きな損傷を負うと、テールゲートを交換することもある。支えている金具(ヒンジ)のネジの脱着や、周辺に手を加えた痕跡がないか、見てみよう。
 衝撃が大きいとヒンジ周辺までダメージが及ぶので、車体側に歪みが残っていたり、修理跡がある場合は、ルーフ、ピラー(リアゲート左右の柱)、フェンダーなど、周辺部にも修理跡がないか、確かめよう。
エリオ
エリオ 鉄板の修理跡に注意
 テールゲートの開口部を見ると、左右両側共に鉄板が横から回り込んで接合されている。
 溶接、シーラー、塗装の状態などを探って、修理/交換跡がないか、チェック。
 左右を見比べながら、異常を見つけるのがポイントだ。特に、上部の鉄板の合わせ目の状態に注意しよう。
 また、コンビネーションランプの周辺やバンパーの取り付け(開口部のネジと、下から覗いて裏も探る)なども、調べよう。
側面の下を覗いてみる
 ドアの下にあるサイドシル(車体の前後方向に通っている梁の部分)の下端を覗いてみよう。
 外側と床の鉄板を接合している部分に凹みや傷がないか、まずチェック。そして、塗装状態などから、修理した痕跡がないか、探ってみる。
 溶接状態に乱れがあれば、車体下部に損傷を受けて修理している。接合部には凹凸があってわかりにくいが、スポット溶接を調べるのと、車体左右を見比べれば、異常を判断できる。
エリオ
エリオ 床下の状態も観察する
 フレーム(骨格部)やメンバー(補強材)などの鉄板部の変形や歪み、各部支え金具類の曲がり、塗装や溶接の状態など、床下に異常はないかチェック。
 マフラーなどの部品類に傷や凹み、交換した形跡がないかも、探ってみよう。走行に影響がない見えない部分は修理や部品交換をしないことがあるので、意外なところにダメージを受けているのを見つけることがある。
 オイルなどの液体の滲み(漏れ)にも、注意しよう。
トラブルを察知する
 エンジンをかけて、かかり具合、アイドリング、異音、回転の上下、排気ガスの色をチェック。
 実際に走ってみるのが望ましいが、エンジンが暖まってからアクセルペダルを軽く煽ってみて、スムーズに回転が上下するかどうかも、試してみよう。
 容易にエンジンがかからない場合は、バッテリーが弱っていたり、エンジンの調整が必要かもしれない。異音や大きな振動が出ているようなら、トラブルを抱えている可能性がある。
エリオ
エリオ エリオ 機能を試してみる
 室内は、まず、保安関係(ウインカー、ホーン、ヘッドライト、ブレーキやバックなどのテールランプ類)の作動状態を確認。
 運転席まわりだけでなく、パワーウインドウの開閉や後部室内ランプの点灯なども、忘れずにチェックしよう。
 さらに、電装機器や電動機構などは、正常に機能しているか、確かめよう。
 調整機構がある機器、例えば、エアコンは、温度調節や風量を試してみる。オーディオ系統は、音量の上下、ラジオの選局、できればCDもセットして聞いてみるなど、スイッチを入れるだけでなく、操作してみる。また、カーナビを装備している場合は、地図の発行時期も、確認しよう。
異常の有無を確かめる
 オートマチックは、エンジンをかけて、ブレーキを踏んだまま、セレクトレバーをPからD、NからRへなど、各ポジションに操作して、引っかかりやゆるみ(ぐらつき)などはないか、動きの異常をチェック。
 できれば試走して、ギヤが切り替わる時のショックが激しくないか、異音は聞こえないか、アクセルを踏んだ時に滑っているような感じはないかも、確かめたい。
エリオ
エリオ スペアタイヤを外して見る
 スペアタイヤハウス内を調べよう。車体後部へ衝撃で生じた歪みなどが床部に残っているのを見つけることもある。
 防振シートに、切り接ぎ、張り替えた形跡などの異常があれば、車体後部を修理している疑いがある。塗装している形跡は、錆などの塗装修理か、板金修理やパネル交換修理によるものなのか、周辺の状態まで詳しく調べて判断する。
 また、錆や泥の付着、水溜まりの跡などがあれば、水が浸入した原因を突きとめる必要がある。
タイヤの状態を点検
 溝の深さを、まず点検。1.6mm以上を目安にするが、溝が十分に残っていても、減り方もチェックしよう。
 接地面を見て、一部が極端に減っている「偏摩耗」を見つけたら、アライメント(ホイールの取り付け角度)が狂っているだけなのか、あるいは車体が歪んでいるのかを確かめる必要がある。
 偏摩耗は、車体前部のインナーパネルが変形して生じることもあるので、車体チェックのヒントになる。
エリオ
エリオ 車両の情報を確かめる
 点検整備記録は、必ず記載内容を調べよう。点検や消耗部品交換などの実施時期と、その時の走行距離を把握しておくと、車両各部の状態を探る参考になる。車体などに貼っているオイル交換記録シールなどでも、整備状態がわかる。
 また、車両や標準装備類はもちろん、純正オプションや後付けの社外製品が付いている場合も、それぞれの取扱(使用)説明書が揃っていることを確かめよう。
車両チェックの勘どころ
塗装
●部分的に色調や艶が違う場合には、周辺の状態もチェック。
●タイヤハウス(フェンダーのタイヤを覆っている部分)内に外装塗料が付着しているとか、メッキやゴム部品などに塗料の飛沫が付いているなどの場合も、周辺を詳しく確かめる必要がある。
●ドアの開口部などにマスキング(塗装スプレーが他の部分に広がらないようにするカバーを留める粘着テープを貼る)跡が残っていることがある。塗装表面を指や爪で撫でるように滑らせて、引っかかるような直線状の段差があれば、何らかの理由で塗装していることがわかる。
取り付けネジ
●ネジ止め(ボルトやナットで固定)している車体まわりの部品を交換する時には工具を使う。ネジの頭の塗装が剥がれていたり、角がくずれているのは、ネジを回している証拠だ。
●普通はネジの頭は塗装されているので、傷は比較的容易に確認できる。無塗装の場合は判断しにくいので、車体の左右を見比べるといい。
溶接とシーラー
●車体を構成する部品が溶接で固定されている部分は、シーラー(接合部の隙間を埋める充填材)が塗布されている。修理や交換で再溶接すると塗り直すので、不自然になっている。
●疑わしい場合は、爪で押してみよう。表面が硬くても内部が柔らかい(プチッと表面が割れる)ようなら、修理後に新しいシーラーを盛っている。
●シーラーは、盛り上がっていたり、窪んでいたり、横方向にヒダがあるなど、鉄板の接合状態やシーラーを塗布する方法によって形状が違っている。不自然に見える部分を見つけたら、車体の左右同じ場所を見比べて判断しよう。
●車体各部はスポット溶接されている(鉄板の接合部に小さな丸い窪みが並んでいる)部位も多いが、修理工場でスポットを打ち直している場合は、直径が5mm以下(新車時は5mm以上が普通)、窪みが深い、2度打ちしたずれなど、新車組み立て時の状態とは異なる特徴がある。
●電気スポット溶接の電極が入らない奥まった部分などは、炭酸ガスアーク溶接に代えることがあるので、スポット溶接の窪みがなくなっていることもある。
立て付け
●外板パネルなどを修理すると、組み付ける際に誤差が出ることがあり、それは、隣り合うパネルの隙間(チリ)を見ればわかる。隙間の幅が均等になっていなければ、修理している可能性が高い。
●バンパーなどは、押されてずれることがある。たとえ修理していなくても、隙間が合っていなければ、なんらかのダメージを受けている。
●モール類(フェンダーからドアにかけて線状に繋がっている飾りなど)やプレスライン(外板が折れ曲がっている角の線)がずれていることからも、立て付けに異常があることがわかる。
クルマの鑑定ならおまかせ!
 中古車の目利きチェックポイントをアドバイスしてくれるのは、財団法人「日本自動車査定協会」。経済産業省と国土交通省の指導の下で中立公正な第三者機関として、査定士の技能検定試験や、実車を使った修復歴判定の査定トレーニングなどを行っている。車両の状態を判断するプロフェッショナルだ。全国の52カ所にある支所に依頼すれば、査定目的に応じた査定額を算定して、証明書を発行(有料)してくれる。
Tel. 03-5776-0901 www.jaai.com
日本自動車査定協会
愛車が高く売れる、しかも手間なく安心。車買取ならGoo-net買取オークション
メールマガジン『@Goo』
中古車目利き講座 新着記事



ブランド別検索
中古車目利き講座  トヨタ トヨタ 中古車目利き講座  日産 日産
中古車目利き講座  ホンダ ホンダ 中古車目利き講座  マツダ マツダ
中古車目利き講座  三菱 三菱 中古車目利き講座  スバル スバル
中古車目利き講座  ダイハツ ダイハツ 中古車目利き講座  スズキ スズキ
Goo-netクルマ関連記事

Goo-net News

新車情報をはじめクルマ業界の
ニュースをいち早くお届け

中古車特集

中古車選びに役立つ情報満載!
あなたにピッタリのクルマが見つかる

新車紹介・試乗

発表されたばかりのニューモデルを
独自で紹介、試乗レポート

中古車目利き講座

上質な中古車を見極めるポイントを
詳しく解説!買う前に要チェック

Goo-net Voice

「燃費をよくするには?」など
今知りたいクルマに関する豆知識満載

今が売り時!旬のクルマ

グーオク(買取オークション)で高値で
売れるクルマをピックアップ

TOP > クルマ関連記事 > 中古車目利き講座 > スズキ エリオ