ホンダ アコードワゴンの上質な中古車の見極め方


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アコードワゴン
参考車両 : 24T スポーツパッケージ
初年度登録2004年3月

ホンダ アコードワゴン

アコードの中でも若い年齢のユーザーが多い。まず、点検整備を行っているかどうかをチェック。内装の荒れにも注意したいが、アウトドアレジャーなどに活用されることも多いので、ラゲッジスペースの状態をしっかり確かめよう。参考車両のようなパッケージオプション装着車は、専用の部品や装備類にも気を付けてチェックしよう。また、スポーツ仕様車は走行機能系に負担をかけている可能性があるなど、車両の使い方や走り方による傷みにも考慮してチェックしたい。

●2002年10月のアコード(7代目セダン)発売に続いて、11月に発売されたアコードワゴン(4代目)は、車体の大型化と同時に、リアのフロア/ドア/クォーター/サスペンションなどを専用設計し、低床フラットフロアと広いラゲッジスペースを確保。電動テールゲートや新開発ワンモーションリアシートなども採用している。

 「24T」は、アコードと共通の200馬力 2.4リッターエンジン(プレミアムガソリン仕様)を搭載。「24E」は、ワゴン専用に開発した160馬力2.4リッターエンジン(レギュラーガソリン仕様)を採用。トランスミッションは、全車5速AT(Sマチック)の設定。

 パッケージメーカーオプションの「スポーツパッケージ」は、外装のエアロパーツをはじめ、17インチホイールやスポーツサスペンション、大径ブレーキ、カーボン調パネルのインテリアなどを装備。「エクスクルーシブパッケージ」は、パワーシート、オートライトコントロール、AC100V電源、クルーズコントロール、スマートカードキーシステム、プレミアムサウンドシステムなどを備えている。

 2004年10月の一部改良で、2.0リッターエンジンを搭載したベーシックタイプ「20A」を追加。24Eに「プレミアムパッケージ」(パワーシート、本皮巻きステアリング、木目調パネル、16ンチアルミホイールなどを標準装備)を新設定。24T スポーツパッケージは、運転席8ウェイパワーシートが標準装備になり、電動テールゲートが標準からオプションになった。また、全タイプにヒーテッドドアミラー、ステアリングスイッチ照明、プライバシーガラス(20Aを除く)を標準装備。平成17年排出ガス基準75%低減レベル認定(20Aと24EのFF車)も取得している。

 その後、2005年11月のマイナーチェンジで、新デザインのフロントグリル/前後バンパーを採用し、インテリアを一部変更。仕様グレードを「20A」「24EL」「Type S」の3タイプに変更している。

<アコードワゴンの主なモデルタイプ発売時期> 
FC:フルモデルチェンジ MC:マイナーモデルチェンジ/改良 *:特別仕様車

●1991年4月 新発売(初代アコードワゴン E-CB9)・1989年9月発売4代目アコードシリーズの派生車として米国で開発/生産された米国製アコードワゴンの輸入販売開始 ◇1992年2月 MC

●1994年3月 FC(2代目アコードワゴン E-CE1)・米国現地では1993年9月発売の5代目アコードシリーズと同時発売 ◇1994年11月 MC ◇1995年9月 MC・機種追加 ◇1996年9月 MC ◇1996年9月 機種追加 ★1991年4月〜1997年10月までのモデルを「USアコードワゴン」とも呼ぶ。

●1997年10月 FC(3代目アコードワゴン E-CF6/CF7)・1997年9月発売の6代目アコードシリーズとして日本国内生産に移行 ◇1998年8月 2.3VTL*「スポーティア」追加 ◇1999年1月 MC・スポーティ仕様「SiR」追加 ◇1999年6月 SiR*「スポーティア」設定 ◇1999年12月 Viに「プライベート スタイル」設定 ◇2000年6月 MC・SiRに4WD仕様追加 ◇2000年8月 2.3Vi*「プライベートスタイル」設定 ◇2001年2月 2.3Vi*「プライベースタイルX」発売 ◇2001年5月 MC ◇2001年12月 2.3Vi*「プレミアム スタイル」「カジュアル スタイル」発売

●2002年11月 FC(4代目アコードワゴン UA-CM2・LA-CM2/CM3)・7代目アコードシリーズは10月発売・期間限定/受注生産24TL*「ビエラ」発売 ◇2003年2月 24T*「日本カー・オブ・ザ・ヤー受賞記念車」発売 ◇2003年7月 福祉車両「アルマス」発売 ◇2003年8月 24Eに「スポーツパッケージ」設定 ◇2004年10月 MC(DBA-CM1/CM2・ABA-CM2/CM3) ◇2005年11月 MC ◇2006年10月 カラーリングを一部変更

●参考車両と同時期の仕様グレード設定
グレード 型式 シフト 駆動
24E CBA-CM2 5AT FF
ABA-CM3 5AT 4WD
24E スポーツパッケージ DBA-CM2 5AT FF
ABA-CM3 5AT 4WD
24T ABA-CM2 5AT FF
ABA-CM3 5AT 4WD
24T スポーツパッケージ ABA-CM2 5AT FF
ABA-CM3 5AT 4WD
24T エクスクルーシブパッケージ ABA-CM2 5AT FF
ABA-CM3 5AT 4WD
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車体の雰囲気から探る

 少し離れた位置から、車両全体の様子を観察しよう。車体の歪みや傾き、外板パネルの立て付けの狂い、塗装の色むらや変色など、外観各部に異常がないかをチェック。

 前面は、バンパー(グリルと一体)/ボンネット/ヘッドライトなどが並んだ線がずれていないか。左右対称になっているかを確認。左右ライトの片方だけ新しい(交換している)場合は、その側を修理している可能性もある。後部も同様に、テールゲート/バンパー/コンビネーションランプ(リアライト)などのバランスをチェックしよう。

アコードワゴン
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見る角度を変えて観察

 車体表面の傷や凹みなどを探る時は、見る角度を変えながら観察しよう。斜め方向から透かして見ると、見落としがちな浅くて広い凹みや波打ち(しわ)なども発見できる。しわが寄っているのは、板金修理跡だ。衝撃を受けた痕跡の歪みなどにも注意しよう。

 艶や色調の違い、荒れなど、部分的に塗装面の異常がある箇所も、表面の補修程度の場合もあるが、修理跡の疑いがある。

整備状態を点検する

 点検整備記録とつき合わせて、ゴムホースやベルトの劣化など、消耗部品を中心にエンジンと周辺をチェック。できれば、冷却水やオイルの量および汚れ、ブレーキ液量なども点検したい。エンジン周辺のオイルの滲みや汚れ(漏れの兆候)にも注意しよう。

 周囲と比べて新しい、交換している部品があれば、故障や不良か、劣化や消耗か、事故などで損傷を受けたのか、整備記録も調べよう。

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鉄板部を調べる

 エンジンルーム内の鉄板(左右のインナーパネル、奥のダッシュパネルなど)をチェック。溶接やシーラー、装の状態などから、修理跡はないか、念入りに調べよう。

 また、部品やネジなどに塗装の飛沫が付着していたら、周辺に修理の痕跡がないか探ってみよう。

 インナーパネルにダメージを受けると、走行機能に重大な影響を与えるので、修理している車両は修復歴車になっているはずだ。

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ボンネットのチェック

 外面の傷や凹みを探る以外に、裏側に修理跡などがないかも確かめよう。アウター(外)とインナー(内)のパネルを貼り合わせている接合部の状態に注意。

 また、ダメージを負って、外して修理、あるいは交換する際に脱着するヒンジ部のネジもチェック。ボンネットを修理/交換していれば、他にも修理跡がないか、車体前部を詳しく探る必要がある。

車体前部の必須チェック

 エンジンルームの最前部で車体の左右に繋がっているラジエターサポートは、大きな衝撃を受けると、修理、あるいは交換する確率が高い、目利きチェックポイント。アコードは樹脂カバーで覆われているので、目視で確認するのは難しいが、カバーの脱着や交換の形跡をはじめ、ラジエター、ヘッドライト、フロントグリルなど、周辺部品の様子に注意しよう。

アコードワゴン
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車両の情報を確かめる

 車検証、保証書、車両取扱説明書、点検整備記録簿など、備え付けの書類は、車両を知るための情報源だ。他に、標準装備類はもちろん、オプションや後付けの社外製品が付いている場合も、それぞれの使用説明書が揃っていることを確かめよう。

 車体のチェックは、定期点検整備記録簿を備えていることが前提条件だ。記録を見れば、過去にどのような整備を受けてきたのかがわかり、定期点検や消耗部品交換などの実施時期と、その時の走行距離を把握しておけば、各部の状態を探る参考になる。

隙間の幅と色調を見る

 車体部品の立て付けは、例えば前部側面では、フェンダー、ドア、ピラー(フロントガラス左右にある柱)などが隣合わせになっている。それぞれの隙間の幅が均等になっていなければ、いずれかを修理/交換している可能性が高い。

 また、隙間を境に、隣り合う塗装の色調も比べてみよう。表面の傷や凹みを補修した程度の場合もあるが、修理や交換によって色艶が違って見えることがある。

アコードワゴン
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車体側面のチェック

 ドアに大きな損傷を負うと、外して修理したり、交換することもある。ドアヒンジのネジをチェック。

 ただし、ドアの立て付け修整などでネジを回すこともあるので、ネジ脱着の形跡だけでは、断定できない。ドアを外した疑いがあれば、ドア自体に修理跡などがないか、車体部に修理跡がないか、周辺も調べて判断する必要がある。

奥まで覗いて確かめる

 フェンダーは、ホイールアーチと呼ぶ縁の折り返し部分に修理跡などがないかも確かめよう。特に、スポット溶接の状態に気を付けよう。

 さらに奥を覗いて、タイヤハウス(フェンダー内のタイヤを覆っている部分)内の部品などに塗装の飛沫が付着しているのを見つけたら、フェンダーを修理している疑いがある。周辺を調べてみよう。

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リアフェンダーのチェック

 リアドアを開けて、開口部を見てみよう。リアフェンダー周辺を補修、あるいは修理していれば、マスキング跡(塗装跡)が残っていることもある。

 また、フューエルリッド(給油口)を開けて、内部にマスキング跡や修理跡がないかもチェック。フューエルリッドの取り付け状態や色調の違いも、リアフェンダーの修理を推察するヒントだ。

テールゲートをチェック

 閉めた状態を見て、全体に立て付けが狂っていれば、テールゲートのずれか、あるいは車体が歪んでいる疑いもある。左右片方だけの隙間に異常があれば、その側の車体部を修理していると判断して間違いないだろう。

 テールゲートを開けて、裏側に修理跡などがないか、チェック。車体側の開口部に修理跡がないかも調べよう。

 バンパーの取り付け状態や左右コンビネーションランプのバランス(交換の疑い)にも注意。

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床下を覗いて確認

 フレーム(車体前後に貫く骨格)やメンバー(左右に通っている補強部材)など、鉄板部に傷や凹み、歪み、修理跡などはないか。マフラーやサスペンションなどの部品類、ステーやアームなどの金具類に、傷や曲がり、修理/交換の形跡などはないか、チェック。

 錆を見つけたら、表面に浮いている程度ならそれほど問題はないが、進行状態を確かめよう。

 また、オイルやグリスなどによる油脂汚れ(滲みや漏れ)にも注意したい。

操作機能を確かめる

 ウインカー、ハザード、ホーン、ヘッドライト、ブレーキ、バックなど、保安機器類の作動状態をまずチェック。

 さらに、電装機器や電動機構などが正常に機能していることを確かめよう。例えば、エアコンは、温度調節や風量を試してみるなど、調整操作してみる。寒い日でも、冷房の効きを確かめること。

 パワーウインドウの開閉やドアロック、室内ランプの点灯なども忘れずにチェックしよう。

アコードワゴン
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不具合の兆候を探る

 エンジンをかけて、始動時の状態やアイドリング回転などをチェック。実際に走ってみるのが望ましいが、エンジンが暖まってからアクセルペダルを軽く煽ってみて、スムーズに回転が上下するかどうかも、試してみよう。

 エンジンがかかりにくい場合は、バッテリー以外に、充電系統、燃料系や吸排気、コンピュータなど、さまざまな不調要因が考えられる。また、エンジンに異音や大きな振動が発生していれば、トラブルを抱えている可能性がある。

後部室内も見落とさない

 室内は、シートや内装材の汚れや傷はもちろん、樹脂部品の破損などに注意しながら、後部までしっかりチェック。

 ラゲッジスペースに備えている、フロア下収納スペース、トノカバー、電源、コンビニフックなども、異常がないか、確かめよう。

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オートマチックをチェック

 ATは、エンジンをかけて、NからDへ、NからRへなど、セレクトレバーを操作して、動きをチェックしよう。

 試走が可能なら、ギヤが切り替わる時のショックが激しいとか、切り替わるタイミングが異常に長いなど、不良や故障の症状が出ていないことを確かめたい。同時に、マニュアルモード付き「Sマチック」の動作確認も行いたい。

タイヤとホイールを確認

 タイヤは、まず減り具合を点検。スリップサインを目安に残り溝の深さをチェック。同時に、減り方(摩耗状態)も調べよう。接地面を見て、一部が極端に減っている偏摩耗を見つけたら、アライメント(ホイールの取り付け角度)が狂っているだけか、あるいは車体(前部インナーパネル)が歪んでいるのかを確かめる必要がある。

 また、参考車両は冬用スタッドレスタイヤを装着しているが、通常タイヤが付属しているかどうかも確かめよう。

 ホイールに傷が付いている場合は、傷の深さと同時に、凹みや歪みを伴っていないか、調べよう。大きな衝撃による変形にも注意。

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取り付け状態を確かめる

 参考車両の「スポーツパッケージ」は、エアロフォルムの前後バンパーとサイドシルガーニッシュを装着しており、車体面から少し出っ張っている。

 参考車両のフロントには擦り傷があるが、損傷などを見つけたら、取り付け状態と、ダメージが及んだ範囲を確かめよう。

 新しい部品が付いている(交換している)場合は、周囲の車体部も修理していないか、調べよう。

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車両チェックの勘どころ
塗装

●部分的に色調や艶が違う場合には、周辺の状態もチェック。

●タイヤハウス(フェンダーのタイヤを覆っている部分)内に外装塗料が付着しているとか、メッキやゴム部品などに塗料の飛沫が付いているなどの場合も、周辺を詳しく確かめる必要がある。

●ドアの開口部などにマスキング(塗装スプレーが他の部分に広がらないようにするカバーを留める粘着テープを貼る)跡が残っていることがある。塗装表面を指や爪で撫でるように滑らせて、引っかかるような直線状の段差があれば、何らかの理由で塗装していることがわかる。

取り付けネジ

●ネジ止め(ボルトやナットで固定)している車体まわりの部品を交換する時には工具を使う。ネジの頭の塗装が剥がれていたり、角がくずれているのは、ネジを回している証拠だ。

●普通はネジの頭は塗装されているので、傷は比較的容易に確認できる。無塗装の場合は判断しにくいので、車体の左右を見比べるといい。

溶接とシーラー

●車体を構成する部品が溶接で固定されている部分は、シーラー(接合部の隙間を埋める充填材)が塗布されている。修理や交換で再溶接すると塗り直すので、不自然になっている。

●疑わしい場合は、爪で押してみよう。表面が硬くても内部が柔らかい(プチッと表面が割れる)ようなら、修理後に新しいシーラーを盛っている。

●シーラーは、盛り上がっていたり、窪んでいたり、横方向にヒダがあるなど、鉄板の接合状態やシーラーを塗布する方法によって形状が違っている。不自然に見える部分を見つけたら、車体の左右同じ場所を見比べて判断しよう。

●車体各部はスポット溶接している(鉄板の接合部に小さな丸い窪みが並んでいる)部位も多いが、修理工場でスポットを打ち直している場合は、直径が5mm以下(新車時は5mm以上が普通)、窪みが深い、2度打ちしたずれなど、新車組み立て時の状態とは異なる特徴がある。

●電気スポット溶接の電極が入らない奥まった部分などは、炭酸ガスアーク溶接に代えることがあるので、スポット溶接の窪みがなくなっていることもある。

立て付け

●外板パネルなどを修理すると、組み付ける際に誤差が出ることがあり、それは、隣り合うパネルの隙間(チリ)を見ればわかる。隙間の幅が均等になっていなければ、修理している可能性がある。

●バンパーなどは押されてずれることもあるが、たとえ修理していなくても、隙間が合っていなければ、なんらかのダメージを受けている。

●モール類(フェンダーからドアにかけて線状に繋がっている飾りなど)やプレスライン(外板が折れ曲がっている角の線)がずれていることからも、立て付けに異常があることがわかる。

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