ホンダ アコードの上質な中古車の見極め方


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ホンダ アコード
参考車両:タイプS
初年度登録2005年12月

ホンダ アコード

アコードの中でも、スポーティな仕様として人気のある「タイプS」。修理痕がないかしっかり確認すると同時に、エンジンやトランスミッションなどの機関系に不具合が生じていないかもしっかりチェックしたい。まずはメンテナンスノートを確認し、しっかりと点検や整備を受けているかチェック。その後外観の細かい傷や修理のチェックを念入りにおこない、車体にダメージを受けていないか確認。内装のチェックもしっかりおこなおう。

●「タイプS」は、2002年10月から販売されていた7代目アコードシリーズが2005年11月にマイナーモデルチェンジした時に、2.4リッター車のグレード構成変更とあわせて、従来の「24Tスポーツパッケージ」の替わるスポーティ仕様として新設定されたグレードタイプ。
 スポーツモデルには高回転型2.0(1998cc)エンジンに6速MTを組み合わせた「ユーロR」もあるが、タイプSは2.4(2354cc)エンジンと5速AT(Sマチック)を採用し、ユーロRに比べると大人のスポーツを意識した味付けになっている。また、タイプSにはワゴンにも設定されている。
 タイプSは、スポーツタイプのフォグライト、スポーツグリル、エアロパーツなどを装着し、VSA(車両挙動安定化制御システム)を標準装備。専用17インチアルミホイールの採用と合わせて、最適化した欧州仕様サスペンションも組み込んでいる。インテリアはブラック基調で、運転席8ウェイパワーシート、本革コンビシート表皮、専用大径自発光レッドメーターなどを備え、セキュリティアラームも標準装備している。

●参考車両と同時期の仕様グレード設定
グレード 型式 シフト 駆動
・2.0(1998cc)
20A DBA-CL7 5AT FF
20A ABA-CL8 5AT 4WD
20EL DBA-CL7 5AT FF
20EL ABA-CL8 5AT 4WD
ユーロR ABA-CL7 6MT FF
・2.4(2354cc)
タイプS ABA-CL9 5AT FF
24TL ABA-CL9 5AT FF
●その後、2006年10月にカラーリングの一部変更。2008年12月には8代目となる新型アコードシリーズへとフルモデルチェンジしている。
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後部のチェックポイント

 後部も前部と同様に、トランクリッド(トランクの蓋)/コンビネーションランプ(テールライト)/バンパーなどのバランスを確認。リアスポイラーやマフラーのずれなどにも注意しよう。

 トランクリッドの立て付けを見て、全体に狂っていれば、トランクリッドがずれているか、あるいは車体の歪みも疑える。右左の片側だけに隙間の異常箇所があれば、その部分の車体部を修理していると判断していいだろう。

 後部ナンバープレートは、封印の傷(封印を剥がして再度付け直した形跡)が車体後部の修理/交換を推察するヒントになる。

不自然な部分を見つける

 やや離れた位置から、車両全体の様子を観察しよう。車両の周囲を一巡りして、外装部品の立て付けや塗装面の状態など、外観に違和感がないかチェック。

 正面からは、ボンネット/ヘッドライト/フェンダー/バンパーなどが並んでいるバランスと、左右対称になっていることを確認。

 左右ヘッドライトの片方だけが新しい(交換している)場合は、その側の車体部を修理している疑いもある。ナンバープレートの傷や変形、文字のペイント修整なども、車体前部をぶつけて修理/交換している手がかりになる。

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鉄板部の状態を調べる

 左右フェンダー側のインナーパネルや室内側のダッシュパネルなど、大きなダメージを受けると走行機能面に不具合が生じることもあるエンジンルーム内各部の鉄板に、歪みや修理跡などがないかチェック。細部までは見えないが、サスペンション取り付け部周辺の状態に注意しよう。

 部品やネジに塗装の飛沫が付着している場合は、周辺に修理の形跡などがないか調べてみよう。

整備状態を確かめる

 定期点検整備記録とつき合わせて、ゴムホースやベルトなどの定期交換が必要な消耗部品を中心に、エンジンと周辺をチェック。オイルの滲みや汚れ(漏れの兆候)にも注意しよう。

 周辺と比べて新しく見える、交換が疑える部品があれば、消耗部品を交換しただけか、故障などの不具合を修理したのか、あるいは事故などでダメージを受けたのか、整備記録も探ってみよう。

ボンネットのチェック

 外面だけでなく、裏面に修理跡などがないか調べよう。アウター(外)とインナー(内)のパネルを接合している部分(特に縁のシーラー)の状態に注意。

 ボンネットに損傷を負うと、交換することもある。ヒンジ部のネジを脱着している形跡がないかもチェック。

 修理/交換跡があれば、他の部分も修理していないか、車体前部一帯を詳しく調べる必要がある。

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車体前部の必須チェック

 エンジンルームの最前部で車体の左右に繋がっているラジエターサポートは、車体前部に強い衝撃を受けると、ダメージを負う確率が高い。修理/交換の形跡などがないか確認しよう。

 カバーで覆われているので詳しく調べることはできないが、左右の接合部、ヘッドライトやフロントグリル(バンパーと一体)など、周辺部や関連部品の状態も含めてチェックしよう。

角度を変えると見える

 車体まわりは、見る角度を変えながらチェックしよう。プレスラインのずれや崩れ、立て付けの狂いなどを確認しやすい。

 車体表面を斜め方向から透かして見れば、浅くて広い凹み、エクボと呼ばれる小さな凹み、あるいは波打ち(板金修理跡のしわ)なども見落とすことがない。

 色艶が違っていたり、肌荒れ状態になっているなど、部分的な塗装の異常箇所も、補修程度の場合もあるが、修理跡の可能性もある。

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隙間の幅と色調を比べる

 車体前部から側面にかけては、バンパー、ヘッドライト、フェンダー、ドア、ピラー(フロントガラス左右の柱)などが隣接している。それぞれの隙間の幅が均等になっていなければ、ダメージを受けて部品にずれが生じているか、修理/交換している(取り付けでずれた)可能性がある。

 隙間を境に、隣り合うパネルの色調も比べてみよう。修理や交換で塗装していると、色艶が違って見えることがある。

タイヤとホイールをチェック

 タイヤは、残り溝の深さを点検。傷や異物の刺さり、ひび割れなどがないかもチェック。

 摩耗状態も調べよう。接地面の外側だけとか内側だけなど、一部が極端に減っている偏摩耗を起こしていれば、アライメント(ホイールの取り付け角度)が狂っているか、あるいは車体が歪んでいる(前部インナーパネルの変形など)か、確かめる必要がある。

 ホイールは、リム部(タイヤと接している縁の部分)に傷や凹みなどがないかチェック。大きな衝撃による歪み(変形)にも注意。

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フェンダーの縁も確認

 ホイールアーチ部(タイヤを囲っている縁の部分)に傷を付けることも多い。傷があれば、凹みを伴っていないか、フェンダーに歪みが生じていないか調べよう。

 鉄板を折り込んでいる角の部分に修理跡などがないかもチェック。前部バンパー下部のスポイラー、ドア下にあるサイドシルガーニッシュ(スポイラー)の取り付け状態にも注意しよう。

リアフェンダーのチェック

 リアドアを開けて、開口部を見てみよう。リアフェンダー周辺を補修、あるいは修理している車両にはマスキング跡が残っていることもある。

 フューエルリッド(給油口の蓋)も開けて、内部にマスキング跡や修理跡などがないかもチェック。

 修理/交換の疑いがあれば、周辺も調べて、ダメージの程度と修理の範囲を確かめよう。

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側面のチェックポイント

 ドアに大きな損傷を負うと、外して修理、あるいは交換することも多い。ヒンジ部の取り付けネジをチェックしよう。ただし、ドアの立て付け調整でネジを回すことがあるので、ネジ脱着の形跡だけでドアを修理/交換していると決めつけるわけにはいかない。ドア自体はもとより、ピラー部(柱)などに異常がないか、周辺も詳しく調べて判断する必要がある。

トランクリッドをチェック

 ボンネットと同様に、トランクリッドの裏面に修理跡などがないかチェック。カバーで覆われているので確認できず判断は難しいが、交換の疑いにも注意したい。

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動きをチェック

 トランクリッドを開閉してみよう。スムーズに閉まらない(カチッとロックできない)場合は、トランクリッドがずれているか、あるいは車体が歪んでいる疑いもある。

 トランクリッドの立て付けやキャッチ(ロックの受け側)部を調整することで直ることもあるが、原因が車体の歪みなら問題だ。

トランク内の状態も確認

 内張りの取り付け状態をチェック。固定ピンの状態にも注意しよう。傷や染み、臭いなどがないかもチェック。不可解な穴があいている場合は、オーディオ機器などを固定していたネジ穴が残っていると考えられるが、内張りだけなら問題は少ないとしても、鉄板部に貫通している穴には注意したい。

後部の修理跡には要注意

 開口部を見ると、左右両側に鉄板の接合部ある。溶接やシーラー、塗装などの状態に注意しながら、修理/交換の形跡などがないか調べよう。特にコンビネーションランプの上部付近を念入りにチェック。コンビネーションランプやバンパーの交換などにも注意。

 後方から強い衝撃を受けると、キャビン(室内)やルーフにまで波及することもある。場合によっては、他の部分に及んだダメージを広範囲に探る必要もある。

床下の状態もチェック

 外観はきれいに修理しても、見えない部分は補修や修理をしないことがある。前後、左右から覗いてチェックしよう。フレーム(車体の骨格)やサスペンションなどに損傷や歪みがある場合は、走行に問題がないかを見極める必要がある。各部に取り付けているカバーの交換などにも注意。

 マフラーなどの部品類の損傷や交換、ゴム部品の劣化(ひび割れなど)、油脂汚れ(オイルやグリスの漏れ)、錆の発生などにも気を付けよう。

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床の中もチェック

 トランクの床内にあるスペアタイヤ収納部を調べよう。歪みや修理/交換跡などがないかチェック。底や周辺に貼ってある防振シートの切り接ぎや張り替えた形跡なども修理のヒントだ。

 塗装の形跡があれば、錆や傷などの補修跡か、あるいは板金修理跡か、周囲の状態も調べて判断する。水溜まりや水溜まり跡があれば、水が浸入した原因を確かめる必要があるが、簡単には特定できない場合もあるので、販売店で調べてもらおう。

装備機器の機能を確認

 ウインカーやヘッドライト、ハザード、ストップ/バックランプなど、保安機器類が正常に作動することをまず確認。エンジンやATの異常など、メーター内の表示/警告にも注意しよう。

 オーディオやエアコンなどは調整機構も操作して、機能を確かめよう。エアコンは、寒い日でも必ず冷房の利き具合を確認。パワーウインドウの開閉や室内ランプの点灯なども忘れずにチェックしよう。

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エンジンをかけてみる

 始動状態やアイドリング回転などをチェック。エンジンが暖まってからアクセルペダルを軽く煽って、スムーズに回転が上下するかどうかも試してみよう。

 容易にエンジンがかからない場合は、バッテリーが弱っているだけなら問題は少ないが、他の機器や装置などに不具合があることも考えられる。エンジン回転中に異音や大きな振動が出ているようなら、トラブルを抱えている可能性がある。なんらかの異常を感じたり、コンディションに疑問があれば、素人判断する前に販売店に聞いてみよう。

隅まで細かくチェック

 室内は、シートや内装材などに汚れや傷、染み、破れ、穴などはないか調べるが、運転席の周囲だけでなく、後席もしっかりチェックしよう。フロアマットの下や天井の内張りなどの状態も確かめよう。

 レザーは、手入れを怠るとひび割れができる。内装パネルやエアコンの通風口、収納ボックスの蓋など、各部にある樹脂部品の傷や破損などにも注意しよう。

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オートマチックの動作確認

 エンジンをかけてブレーキを踏んだままセレクトレバーを操作して、各ポジションへの切り替え時に異常がないかチェック。

 できれば試走して、自動でギヤが切り替わる時に大きなショックが出るとか、繋がるタイミングが長すぎる(アクセルペダルを踏んだ時に滑っている感じ)など、走行中に起こる不具合の症状などがないかも確かめたい。同様に、マニュアルモードでのシフトアップ/ダウンの作動状態もチェックしたい。

車両の情報をチェック

 車両をチェックする際には、備え付けの書類を確認しよう。「車検証」で初度登録年月日と型式などを確認。「保証書」で保証内容や期限を確認。「車両取扱説明書」の他に、追加装備などの説明書が揃っていることも確かめよう。

 「定期点検整備記録簿」は、必ず記載内容を調べよう。車両がどのように使われ、どのように扱われてきたかがわかる。定期点検や消耗部品交換などの実施時期と、その時の走行距離を把握しておけば、車両各部の状態を探る参考になる。

 車体やウインドウガラスに貼ってある各種ステッカー類の表記内容、カー用品店やガソリンスタンドなどでオイル交換をすると貼る記録シールなども、車両の状態を知る手がかりになる。

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車両チェックの勘どころ
塗装

●部分的に色調や艶が違う場合には、周辺の状態もチェック。

●タイヤハウス(フェンダーのタイヤを覆っている部分)内に外装塗料が付着しているとか、メッキやゴム部品などに塗料の飛沫が付いているなどの場合も、周辺を詳しく確かめる必要がある。

●ドアの開口部などにマスキング(塗装スプレーが他の部分に広がらないようにするカバーを留める粘着テープを貼る)跡が残っていることがある。塗装表面を指や爪で撫でるように滑らせて、引っかかるような直線状の段差があれば、何らかの理由で塗装していることがわかる。

取り付けネジ

●ネジ止め(ボルトやナットで固定)している車体まわりの部品を交換する時には工具を使う。ネジの頭の塗装が剥がれていたり、角がくずれているのは、ネジを回している証拠だ。

●普通はネジの頭は塗装されているので、傷は比較的容易に確認できる。無塗装の場合は判断しにくいので、車体の左右を見比べるといい。

溶接とシーラー

●車体を構成する部品が溶接で固定されている部分は、シーラー(接合部の隙間を埋める充填材)が塗布されている。修理や交換で再溶接すると塗り直すので、不自然になっている。

●疑わしい場合は、爪で押してみよう。表面が硬くても内部が柔らかい(プチッと表面が割れる)ようなら、修理後に新しいシーラーを盛っている。

●シーラーは、盛り上がっていたり、窪んでいたり、横方向にヒダがあるなど、鉄板の接合状態やシーラーを塗布する方法によって形状が違っている。不自然に見える部分を見つけたら、車体の左右同じ場所を見比べて判断しよう。

●車体各部はスポット溶接している(鉄板の接合部に小さな丸い窪みが並んでいる)部位も多いが、修理工場でスポットを打ち直している場合は、直径が5mm以下(新車時は5mm以上が普通)、窪みが深い、2度打ちしたずれなど、新車組み立て時の状態とは異なる特徴がある。

●電気スポット溶接の電極が入らない奥まった部分などは、炭酸ガスアーク溶接に代えることがあるので、スポット溶接の窪みがなくなっていることもある。

立て付け

●外板パネルなどを修理すると、組み付ける際に誤差が出ることがあり、それは、隣り合うパネルの隙間(チリ)を見ればわかる。隙間の幅が均等になっていなければ、修理している可能性がある。

●バンパーなどは押されてずれることもあるが、たとえ修理していなくても、隙間が合っていなければ、なんらかのダメージを受けている。

●モール類(フェンダーからドアにかけて線状に繋がっている飾りなど)やプレスライン(外板が折れ曲がっている角の線)がずれていることからも、立て付けに異常があることがわかる。

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