インプレッション:ホンダ ゼスト
ホンダ ゼスト ホンダ ゼスト
■プロフィール
 ショッピングからレジャーまで、多彩な用途にこたえ、幅広いユーザー層をターゲットとするのがゼスト。軽としてはいささか欲張りな望みのようだが、開発時のねらいは空回りすることなく実車に反映されている。ライフより上級なポジションに位置づけられるゼストのエンジンラインアップは、NAとターボの2タイプ。
(発表:2006/2/23 UP:2006/4)
ホンダらしい元気のよい走りを持つ、クラスを超えたユーティリティプレーヤー
 ホンダ得意の低床プラットフォームと台形フォルムによる優れたスペース効率はもちろんだが、意外性のある走行フィールは大いに注目できる。外見のイメージからすれば腰高感が気になりそうだが、実際はまったく重心が高いとは感じないのだ。
 コーナリング時には、ロールが小さくフラットな姿勢を保持。3.6回転の手ごたえよいパワステに応じて、キビキビとした走りっぷりを見せる。加減速時のリフト/ダイブも抑えられ、安定感があってスポーティというフットワーク、そこがゼストスポーツWターボの意外な一面だ。165/55R14インチタイヤを履きながら、乗り心地がマイルドなだけに好感度が高まる。
 これがWのNAとなるとサスがソフトめになるが、エンジンノイズが耳につくことを含めて、全般的に走りのクオリティがやや見劣る。ただし、52馬力のNAの加速性は必要十分。一般路を普通に走るかぎり、とくに不足を感じることもないはず。最小回転半径4.5〜4.7mという機動性と車幅感のつかみやすさが、入り組んだ道路では生かされるはず。
 ターボは、さらにホンダ得意のスポーツ性という持ち味が後押し。フル加速時には7000回転レッドでシフト。ターボはトルク重視でレスポンスが自然。4ATは変速ショックが気にならないので、クラスを超えるスムーズな加速フィールをもたらす。エンジン音も耳に軽く、クラスで上位の質感を持つ。ちなみに100km/hは4速3500、3速4800回転だ。
(文:横越光廣 写真:犬塚直樹)
ホンダ ゼスト メーカーオプションのHDDインターナビ装着車は、ステアリングに音声認識スイッチなどが付く。水平基調のダッシュは機能的。インパネシフトは操作感がよい。収納部は多く、利便性も高い。 ホンダ ゼスト ドアは3段階、最大79度と大きく開く。室内長×幅×高さは1810×1315×1340mmと広くゆったり。ただシートが小ぶりで座り心地はいまひとつ。
ホンダ ゼスト 前席はベンチタイプのセパレートで、パッセンジャーとの親近感がよい。シートタッチはソフトで体に優しく、乗り心地を高めるのにひと役買っている。 ホンダ ゼスト スポーツには専用の前後エアロバンパー、フォグ、ダークシルバーフロントグリル、スモークドヘッドライト/リヤコンビなどを装備。スポーツターボはさらにテールゲートスポイラーを装備。
ホンダ ゼスト 荷室の開口地上高は530mmと低床で、積み降ろしがラク。後席はヘッドレストをつけたまま2アクションでフラット化。アレンジは多彩で、荷室容量は標準時203L、最大739L。 ホンダ ゼスト ツインプラグによる2点位相差点火制御「i-DSIシステム」により高圧縮比化。インタークーラーターボを装備し、パワーアップ。
ゼストスポーツWターボ(4AT)主要諸元
全長×全幅×全高 3395×1475×1635mm
ホイールベース 2420mm
トレッド前/後 1295/1290mm
車両重量 920kg
エンジン 直3OHC
総排気量 658cc
最高出力 64ps/6000rpm
最大トルク 9.5kgm/4000rpm
10・15モード燃費 17.6km/L
サスペンション前/後 ストラット/トーションビーム
ブレーキ前/後 Vディスク/L&Tドラム
タイヤ前後 165/55R14
全国メーカー希望小売り価格
103万9500〜157万5000円
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