そんなパサートCCをミュンヘンで目の前にした印象は、VWらしくない?というもの。よくも悪くもお堅いイメージのVWとしては、艶っぽさがプンプンしているからだ。この感覚はメルセデスがCLSをリリースしたときに近い。とはいえ、マセラティ.クアトロポルテほどではないが……。
それはともかく、空力特性も考慮したスタイリングは、フロントスポイラーやリヤのトランクリッドスポイラーでダウンフォースを稼ぐ。あくまでも実用域を高めたデザインであることは言うまでもない。
エンジンはトゥアレグにも積まれる3.6L・V6直噴を専用チューニングしたユニットと、2L TSIが日本に導入される予定。パワーは前者が300馬力、後者が200馬力。V6はDSGと組み合わされ、スムースでパワフルな走りを見せる。全長4.8mクラスということを考えれば、このマッチングはイメージどおり。しかも、アダクティブシャシーコントロールを「スポーツ」にすると、ダンパーが瞬時に固められスポーティな乗り味となる。軽快なハンドリングとともに、意外(?)なほどに楽しめる走りだ。
また、このクルマにはレーンアシストやパークアシストといった国産車顔負けの装備も用意される。コンチネンタル製タイヤは「自己補修式」。なるほど、VWらしさはやはり健在である。
(文:九島辰也 写真:フォルクスワーゲン・グループ・ジャパン)